ローズ、戻っておいで

昔私といっしょに譲渡活動をしていたルルさんよりナナに美しいブリザーブドフラワーが届きました。ルルさんはよくうちに来てナナを撫でてくれた方です。

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ナナからルルさんへありがとう。

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703号室卒業生ごま家からもナナへ可憐なブリザーブドフラワーが……

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ナナからごま家へありがとう!

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ほかにもいろいろ届いていますが、ゆっくり自慢させていただきます。

 

 

 

「鏡よ鏡 世界でいちばんかわいいのはだあれ?」

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保護猫ローズの写真を撮っていた私は、ローズの急激な異変に気づいたのです。

 

 

ローズはひさびさの登場なので、知りたい方はぜひ保護経緯をお読みください。

 

 

「ローズ/幸せの703号室」

 

 

ご一読いただければローズのすさまじい苦労の道のりがほんのり伝わるでしょう。人から疎まれ、猫からいじめられ、小さくなりながら生きてきた子です。

 

 

 

そのローズが最近すっかり家猫らしくなってきました。

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手からちゅーるを舐め、撫でるとゴロゴロ喉を鳴らすまでに進化

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近々うちの大スターとしてバーンとアピールするつもりでした。

 

 

短い手足、お肉が詰まったボディ、ちまっとした感じがローズの魅力です。

 

 

 

けれど数日前から目の上のあたりの「できもの」が心に引っ掛かり、チチもローズは食欲にムラがあると話していたので、病院へ連れていくことにしたのです。

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中島先生に依頼したのは、検温、血液検査(→異常が出た場合にはエコーやレントゲンなど臨機応変に自由にやってもらう)、肛門絞り、体重測定(3.8kg)、聴診、触診、口内のチェック、爪切り、耳掃除のフルコース。エステも兼ねていますね。

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病院への絶対的な信頼感がある私は、ローズにつき添わず時短のため銀行へ行き雑務を済ませ、検査を終えた頃を見計らい、ローズを迎えに行きました。

 

 

「ローズ、検査終わった?」

 

 

軽い口調でemi-goにたずねた私に対し、emi-goの顔が若干ひきつっています。

 

 

私「ん? なんか(悪い病気)あった?」

 

emi-go「いや……目の上のあれ、細胞診の結果おそらく肥満細胞腫ですね」

 

私「え? じゃ取らないと。良性かな? 悪性(ガン)かな?」

 

emi-go「いや~ 大きいんですよ……」

 

私「急激に大きくなったから悪性の可能性が高いね。そっちで考えておいたほうが無難かも。悪性ならすぐオペしないと。中島先生と話すわ」

 

emi-go「はい。そうしてください」

 

 

ローズ、肥満細胞腫なら早く取りたいね。腫瘍なんか要らないもんね。

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「ゆううつな気分」

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口内炎もあったようです。痛くて食欲が出ない日もあったんだね。

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いきなりこんなに巨大化するなんて……

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位置は左目の上。左目との距離が狭い。どうしよう。

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中島先生とパパっと会話を交わしました。

 

 

私「先生これ、腫瘍の雰囲気からして悪性(ガン)っぽいね。まあ良性ならそれに越したことはないけど……。私は早めのオペを希望したいので今日からローズを入院させます。なにとぞみなさんローズを姫待遇で接してあげてください」

 

 

中島先生「はいわかりました。今週中に手術します。ただ問題なのは、できた部位が目に近く、あまる皮膚も少なく、マージンを広くとれるかどうか……」

 

 

私「悪性ならマージンを広くとらないことには心配が残ります。マージンを広くとってください。たとえ片目がつぶれても構いません。命優先でお願いします

 

 

中島先生「……あ、はい……でももし良性なら……。では、二度オペするのはどうでしょう? 一度目のオペで取った腫瘍を外注(病理検査)に出し、戻ってきた結果を見て、仮に良性ならそのまま据え置き。悪性(ガン)なら浸潤していると思われる病変部を再オペ、でいきますか?」

 

 

私「いいね。それでいきます」

 

 

会話を読んでいただければ二度オペする意味がわかりますよね? つまり今の時点ではガンの可能性が高い。けれど良性の線も捨てきれない。

 

 

ガンと断定し、マージンを広く取ってしまうとローズの顔が変形してしまう。

 

 

万が一視力を奪わなければならない場合などはローズの未来のQOLが下がる。

 

 

なら一度目のオペで可能の限り腫瘍を取り、腫瘍の分析を待ってから再度オペするかを決める流れです。腫瘍が良性なら、二度目のオペは必要ない。ローズの顔も大きく変化しない。

 

 

よし。折り合いがつきました。

 

 

一度目のオペは金曜日に行います。腎臓や肝臓の数値は悪くないので麻酔に耐えられるはず。ローズの生命力を私は信じてやりたい。先生、お願いします。

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帰りの車内で我に返った私は自分の口から出た言葉にひどく狼狽しました。

 

 

たとえ片目がつぶれても構いません。命優先でお願いします。

 

 

なんじゃこれ?

 

 

だれが決めていいのそんなこと。ローズがいいって言ったの?

 

 

命を優先し、犬猫たちの内臓をいじったり、足を切ったり、しっぽを切ったりするたびに、同じ感覚に陥ります。私はいったい、何様なの?

 

 

自分が哀れにさえ思えました。

 

 

彼らの生死の岐路に立たされるたびに私はより独断的になり、より速い判断力で即決してしまう。

 

 

むろんそうすることで助けられた命は多いからこその行動ですが、ローズの澄んだ目を軽く潰すと口走った自分に辟易しました。

 

 

この活動はときどき、うんざりしますよ。

 

 

ローズ、私のもとへ戻っておいで。

 

 

無事に一度目のオペが成功することを祈ります。そして病理検査の結果が出て、悪性(ガン)だったとしても、ローズが生きるために再度トライしよう。2回分の手間とお金がかかるけれど、私はそれが最善の道だと考えています。

 

 

ローズ、あなたはまだこれからなんだよ。

 

 

あなたがあなたを謳歌するのはこれからなんだよ。

 

 

だからぜったいに戻っておいで。

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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百香卒業前検診と「ごほうび」への誓い

わら&ひよさんがナナにかわいい天使の入れ物のブリザーブドフラワーを贈ってくださいました。今、ナナの骨壺の横に飾らせていただいています。

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わらひよさんへのお礼にナナスマイルを♪ どうもありがとうございました。

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ほかにもいっぱい届いていて紹介が追いつきません。少しずつ自慢しますね。

 

 

トライアルを控えた保護猫百香嬢

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若く健康的な猫ですが、里親さんと相談した結果、卒業前検診を行うことに

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「卒業前検診」の意義は以前もお話した通りです。

 

 

保護猫たちは703号室から新居への移動後、環境に慣れるまで「ごはんを食べない」「排泄をしない」などのストレス症状が出ることが珍しくありません。引っ越ししてすぐに獣医さんに連れていくとますます怖い思いをさせてしまう。

 

 

だから嫌なことはあらかじめ住み慣れた我が家で済ませておきたいのです。

 

 

仮に里親さんが保護主の私に相談をしてきたとします。

 

 

「○○(猫)がごはんを食べないんです。どうしましょう」

 

 

そのとき私は掘り下げることに徹底したいのです。獣医師でもない私が、拙い経験値で「だいじょうぶ。ストレスで食べないだけ」と断言していいのでしょうか? きっとそこまで深く考える必要がないと仰る方もいるでしょう。

 

 

しかしちがいます。

 

 

「単にストレスで食べない」のと、「病気が隠れていて引っ越しのタイミングで運悪く発病し、食べられない」の2つではぜんぜん対処法が変わってくる。

 

 

そうですよね?

 

 

前者ならそっとしておけばいいのです。あとで必ず食べるようになりますから。

 

 

でも後者なら治療が必要になります。

 

 

私にとって「卒業前検診」はあらゆる意味で透明性を高めるために重要です。

 

 

とはいっても、全臓器をくまなく調べるわけではなく、麻酔をかける前にやるような最低限の血液スクリーニング検査に留めていますよ。負担のない範囲でね。

 

 

 

「それ わたしにも必要?」

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「あ ぼくのときはパスでだいじょうぶです」

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いやあさひ、おまいさんもご縁が決まり次第連れていきますから。

 

 

 

「はあ~ ゆううつ~ わたし病院苦手~~」

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うん百香の気持ちわかる。私も自分の通院は嫌い。でも君たちのは行かないと!

 

 

 

中島先生よろしくお願いします。

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「チックンは1回限りにしてね」

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ブロードラインをつけ、再駆虫。駆虫は2回はやったほうがいいと思います。

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検査結果は先生の説明つき動画を撮り、里親さんにラインで報告。総じて問題はありませんでした。百香健康体でよかった。まあ病気には見えなかったけど。

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がんばったね百香。お疲れさま。帰ったらちゅーるのごほうびだ♥

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ごほうびと言えばこの私、夜な夜な自分に「ごほうび」を与えまくり、2キロ肥えました。自分にとことん甘いのでストイックなダイエッターを尊敬します。

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おかげで20歳の成人祝いに自分に買った「ごほうび」がどうしても入らない(涙)。

 

 

私にしては高価だったのでもったいなくてもともと数回しか着ていません。

 

 

いよいよ着倒そうと意気込んだときにはすでにチャックが閉まらないという現実に打ちひしがれています。昔は入ったの。難なくスルッと。ウソじゃないもん。

 

 

だけど今はどうしても無理……フッ! と息を止めてもチャックが閉まらん。

 

 

当時にしては斬新なデザイン。質もよく、シンプルなのに着ると体にぴったりと沿い、女子力低めの私にもじゃっかんの色気を与えてくれた宝物です。

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よし。購入から約23年経ったけれど、このワンピースに誓い、だらしない夜食を控え目にします! 愛しのワンピースが再び私の身体に戻って来れるように。

 

 

もしも着れるようになったら大好きな街表参道を練り歩こっ!

 

 

Smile!

 

 

 

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私を追いかけてきた前田先生は

※ブログを連続更新中です。遡ってお読みください。

 

 

豆さまからナナへの大人っぽいブリザーブドフラワーと

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おやつなどのプレゼントが届きました。気にかけてくださりありがとうございます。

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末娘リルよりお礼申し上げます。ふふ^^

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さて、うだうだがんばり中の私。

 

 

トライアルとはいえ嫁入りが決まっている百香嬢のかわいい写真が撮れました。さぶを尻の下に敷いています。暗い中iPhoneでパチッ! 目がまんまる~♪

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家族募集を控えるあさひもソファーでくつろいでいました。ハンサムでしょ?

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べべとナナはいないけど、お母さんや保護主としての役割は仰山残っています。

 

 

 

昨日はほほの東大病院の通院日。

 

 

MIHOさんが登場するなり空気を察しソファーの下に隠れるほほ

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大脳がほぼなく、脳自体がペラペラの水頭症ほほですが、冗談抜きで異常に賢い。ほほの知能レベルの高さには主治医の前田先生も首を傾げています。科学では証明できないなにかがあるんですよね。生命体は実に奥が深いです。

 

 

MIHOさん、ほほと30分弱のドライブを経て病院へ到着

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ほほ、がんばろう!

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新しい研修医の叶先生に直近のほほの状態、容体を細かく伝え、基礎的な診察を受けたあと、ほほを先生に預けました。MIHOさんと私はカフェテラスへ移動

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私は豆さんにプレゼントしていただいた服に先日自分で買った黒のヒールを履いています。若い頃はよくヒールを履いていたんですが、犬主体の生活になってからはペチャンコ靴とスニーカーが定番に。べべとナナが亡くなり……どういう心境の変化かはうまく説明できませんが、なんとなくまたヒールを履きたくなり、母と街ブラをした際に見つけた1足を。お手入れしやすいエナメル素材

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MIHOさんは春らしいラフな装いでした。笑顔が素敵ね。MIHOさんの実年齢を知ったら皆さまびっくりしますよ? お世辞抜きに実際より10歳は若く見えます。

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待ち時間(1時間)があっという間に過ぎ、私たちは再び院内へ

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ほほの検査結果は前回と変わりませんでした。つまりQOLを維持できているということです。次回の通院でもう少し掘り下げる検査を行う予定

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前田先生率いる東大チームと記念写真

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私がカメラマンでMIHOさんが入ったバージョンも

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なぜかキャリーから出ようとするほほ。笑えました。万が一チチと私が死んだら、ほほは前田先生宅の子になるので、前田先生も特段にほほを気にかけてくれています。

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ほほの薬(ステロイド、利尿剤)を処方されたあと、1Fの「会計受付」にて会計を待つ間、前田先生が息を切らしながら階段を降りてきたのです。

 

 

「田辺さん!!」

 

 

名を呼ばれ何ごとかと前田先生を直視すると、前田先生はこう言いました。

 

 

「ナナちゃんの(ポストカード)手紙、読みました。ありがとうございました。ぼく……すごく感動して、つい……あ、お引止めして、ごめんなさい」

 

 

甘いものが好きな前田先生に私はたまに勝手にスイーツを持って行くのですが、今回はナナと私からの感謝状をナナのポストカードに綴りいっしょに渡したのです。

 

 

ナナがお世話になり前田先生に感謝していると、これからも力を貸していただきたいと、そして昔のナナとの思い出や自分の中のナナの存在意義をサラッと。

 

 

それを読んで追いかけて来てくれたんですね。

 

 

人と人って悪くないですね。むしろいい。

 

 

私はこれからも自分にとってだいじな人たちを心にしっかりと入れていきたいです。

 

 

Smile!

 

 

 

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きみのためにできること(ナナ)

※blogを連続更新中です。スクロールしてくださいね。

 

 

卒業生ぐーちゃん(元:千吉)家からナナへブリザーブドフラワーが届きました。ハート型で赤がメイン。ナナの骨壺も赤い布地なのでよく似合います。

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2014年卒業のぐーちゃんはFIVキャリアの成猫。最近腫瘍のオペや歯の手術をしたばかり。たいへんな中我が家を気にかけてくださりありがとうございました。

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卒業生ポテチ家からはピンクと白の上品なブリザーブドフラワーが届きました。

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FIVキャリアの成猫ポテチは幸せ満喫中。先日大巻先生の病院で診察を受けたポテチ。703号室保護猫時代より少したくましくなった? 感じもあるね。

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ほかにもプレゼントがいっぱい届いているのでおいおい自慢します。

 

 

 

さて、今日はナナの亡くなった翌日の話をします。

 

 

酸素室業者への酸素室の返還と清算、ドライアイス購入はチチの担当。

 

 

私は中島先生の病院へ行き、最後の通院の医療費を支払ってきました。

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emi-go、中島先生、ナナがお世話になりました。

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照れもあるのかな? ふだんは決して口にしない言葉を私は中島先生にまっすぐ投げてみることにしたのです。あとは受け手側がどう思うのか……。

 

 

話は遡りますが、ナナが急変したあと、ナナの状態とともにナナの余命を中島先生に私ははっきりと聞いたことがあります。※たぶんこのときですね。

 

 

中島先生の見立てはナナは1週間はもたない。2~3日がヤマだろうとのこと。

 

 

けれど言い方がとても温和で、悪く言えばあいまいだったのです。

 

 

「このまま数値があがりつづければの話ですが、1週間(あるいは2~3日)以内にはなくなってしまう可能性もあるのかもしれないと思います」

 

 

非常に正確です。そしてナナの親の私に気づかいオブラートに包んでくれています。けれど私はそれでは納得がいかず、静かに先生に詰め寄りました。

 

 

「先生あのさあ、○○だと思います。○○の可能性が出てくるかもしれません。思いますかもしれませんをいっそ取っ払って話をしてくれませんか?」

 

 

中島先生はナナを見て一瞬困ったように苦笑いしました。

 

 

そしてひと通り説明を終えた中島先生は部屋を出る間際にこう言いました。

 

 

「あの……さっきぼくが“かもしれません”とか、“だと思います”って言ったのは、(ぼくの性格上の話し方ではなく)相手が動物だからです。

数値だけで動物の命をはかれないってことを、ぼくは獣医師になって学びました。動物はときとして奇跡を起こしたり、いい意味でも悪い意味でもぼくらの予想を裏切ることがあるんです。だからぼくは、“かもしれません”、“と思います”、“○○の可能性が高いです”の言い方をしたんです」

 

 

中島先生の言葉がすとんと胸に落ちた私は「なるほど」と返しました。

 

 

話は戻ってナナ亡くなったあとのあいさつで私は中島先生に深々と頭を下げました。emi-goは横で泣いていたのですが、涙の理由は聞いていません。

 

 

「ナナがお世話になりました。中島先生に生意気を言わせてもらいますが、中島先生はひとりの人間として、獣医師として、ほんとうに腕が上がりましたね。(※中島先生は私、10年くらい知っている先生です)中島先生を私、尊敬します。ナナにしてくれたこと、すべてが正解でした。感謝の気持ちでいっぱいです。上から目線に聞こえたらごめんなさい。でも私は本音でひとりの患者として話をしています。先生は心身ともに成長しましたね。私も先生を見習い、しっかりと成長していきます。これからもどうぞよろしくお願いします」

 

 

中島先生はemi-goとまた困ったような笑い方をし、丁寧にお辞儀をしてくれました。

 

 

 

病院をあとにした私は、ドライブがてらパワースポットへ

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桜がきれいだなあ。そして痛い。桜が痛い。

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これまでナナを護ってくださったこと、未来のいろんなお願いを聞いていただきました。長い時間、ずっと私は心の中で祈りながら手を合わせていたのです。

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※これは私の感覚なのでほかの方からの意見は遠慮してもらいたいです。

 

 

 

帰りにナナに会いに来てくださる方々への手土産とラナンキュラスを購入

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花姫ちゃんただいま

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ドライアイスでキンキンに冷えちゃってかわいそうだね。でも美しいねえ。

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夜、しじみの里親りょうちゃんが会社帰りにナナに会いに来てくれました。

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白い花は横に置き、りょうちゃんにいただいたお花をナナに持ってもらうことに

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いいねえ。カラフルな花束も似合う。

 

 

りょうちゃんがうちに来た日のことを自分のブログに書いています

 

 

よかったら「りょうちゃん目線の703号室ブログ」を読んでくださいね。

 

 

りょうちゃんの中で私は「ゆるキャラ」なんだそうです。へー、そうなんだ。どこがどうそう思わせるんでしょう。次直接理由を聞いてみようと思います。

 

 

りょうちゃんにいただいたおにぎりセットで軽食を済ませる私たち

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エネルギーの消費度がハンパじゃないので私すっごく食べています。

 

 

ぜんぜんガリガリじゃないから(むしろダイエットが必要)ご心配なく!

 

 

 

保護猫百香とあさひもりょうちゃんのちゅーる攻めに遭い、すっかり仲よしに!

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ここにはまだ書けないいろんな話をして、りょうちゃんとバイバイ。散歩がてら駅まで送っていきました。りょうちゃん、ナナに会いに来てくれてありがとう。

 

 

店を終えた母も花束を持ってきました。ナナはいちおう母の孫娘だからね。

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花は母と妹からです。ビタミンカラーでいいですね。

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結局、花は何色でも許されるんです。花は何色をまとってもいいんですよね。

 

 

私べべとナナに会いたいです。あなたたちを抱きしめたい。

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そんな想像に切なくなる毎日を過ごしています。

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でも、大丈夫。私は元気です。

 

 

Smile!

 

 

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最後の病院に妹夫婦とemi-goを添えて(ナナ)

※ブログを連続的に更新しています。よかったら遡って読んでくださいね。

 

 

(ひとつ前の記事からのつづき)さて、ナナを乗せたお母さん号は病院に到着

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中島先生にナナの状態を伝えている間に、ナナが血便を出しました。おしっこは出ていません。昨夜からの激変は尿毒症による発作と考えてまちがいないです。

 

 

最後の望みをかけ、利尿剤を打ちました。

 

 

そして中島先生と話し合い、意識がボーとする薬も注射してもらいました。

 

 

鎮静剤ほど強くなく、身体への負担は最小限のタイプです。

 

 

呼吸を楽にするため、オペ室にてナナに酸素を流します。

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はじめは酸素マスクに抵抗感をおぼえていたナナですが、意識がぼやけていくにつれ、酸素マスクを装着できるように。よしよし、これで呼吸が楽になる。

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急変を恐れ、病院から出られません。中島先生はたくさんの患者を診なければならなず、お母さんがナナのそばに残ることにしたのです。もう離れられない。

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「あー眠い……」

 

 

思わず本音を漏らすと、スタッフがひと言私に声をかけてくれました。

 

 

「なんなら、(中島先生の)寝袋ありますから寝ていってください」

 

 

素直に甘えることに。寝不足で脳がはたらかないのは非効率だから。

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しかしナナが台の上で私が床だとナナとの距離が気になる。そこで閃いたのです。そうだ。酸素マスクのコードがギリギリ届く場所にナナの寝どころを設置しよう。で、こうなりました。写真を撮ってくれたのは様子を見に来た中島先生

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おやすみなさい。ナナ、いっしょにねんねしよう。

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それにしても貴重な体験です。獣医師でもない私がオペ室で仮眠とはね……

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ふと目が覚めると、聞き覚えのある声がしました。妹夫妻がそばにいる!!

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妹いわく、Twitterでナナと私が病院にいるのを知り、タカ坊と駆けつけたとか。

 

 

妹が苦笑いしながら撮ったナナと私。ふたりして超爆睡していたらしいです。

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10秒程度の短い動画ですが、妹撮影の客観的なナナと自分の姿が自然でとっても好きなので、ここに載せておきますね。ぜひ観てほしいです。MIHOさんが音楽をつけてくれました。

 

 

 

朝イチで病院へ来たナナと私は、午後3時前までオペ室にいました。オペを控えている子たちがいるので、そろそろどかなくては。夜の発作に備え、ボーとする薬を追加で投与。そして念のため、自宅に座薬と注射を持ち帰ります。また発作が起きたら、自分で注射する。ほんとうはいけないことかもしれないけれど、ぜんぜん関係ありません。まあ結局、使わずにナナは旅立ってしまったけれど……

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最後に院長婦人のemi-goが子犬時代のナナにそっくりなちゃぽぽを抱いてナナの顔を見に来ました。ちゃぽぽあなた冗談抜きで16年前のナナと瓜二つですよ?

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つづいて病院の看板犬ボボボもナナにあいさつしてくれました。

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ボボボは一見かわいい小型MIX犬ですが、実はナナと同じ土手出身。非常にだらしがないホームレスのもと、言い表せられないほど苦労してきた老犬なのです。

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ボボボのきょうだいは、保護前に果てました。悲惨な死でした。

 

 

ナナとボボボ、土手出身同士、握手!

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emi-goと私の絆なくしてはこの終末医療は成立しません。我がことのように胸を痛めてくれる獣医師がいったいどれほどいるでしょうか? 改めてemi-goと中島先生に感謝。

 

 

ナナ、家に戻ろう。間もなくチチが注文した酸素室が届くよ。

 

 

大きなナナも入れるサイズだから、中でゆっくりねんねできたらいいね。

 

 

私の娘は、私の思考で、私の方法で見送る。

 

 

ナナは立派な犬だから、お母さんもナナに近づけるよう、精進します。

 

 

I LOVE NANA

 

 

 

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