「ハハが片目の悪い茶白猫と呼んでいたぼくは、“ひかる”になったよ。ぼくを預かってくれてい るうららさんが、みなさまからのコメントを読んで決めてくれた名前。ぼくの未来が、明るく光りますようにとの願いが込められているそうです。ぼく、まだ目 目が痛いけど、うららさんが毎日目薬をさしてくれています。ぼくは目薬がキライだから、暴れちゃうけど、いつもうららさんに負けます。どんなに抵抗して も、目薬はぼくの目目に命中するのです。もうそろそろ、観念しようかなあ」
「ひかるか……。いい名前だな。オレはなんで“まーも”なんだろ? ハハがつけた不思議な名前。でも一応、ちゃんと意味があるらしい。いや、正確に言う と、意味を取ってしまったらしい。ひかる、お前は目が悪いんだな。でもだいぶ、よくなってきたよ。オレたちがいたあの場所は、お世辞にもキレイとは言えな いから、オレたちは消耗が激しく、気づくとボロボロの傷だらけな体になっているんだよな。
オレも毎日毎日、点滴がイヤだよ。針が刺さる瞬間と、液体が体に入る瞬間が、たまらなくダメ。だけど、どんなに拒否しても、お前と一緒……結局負けるん だ。人間っていうのは、どうしてああもしぶといんだろう。考えられないよ。あきらめるって言葉を、知らないんだな。たぶんオレはこれからもずっと、点滴が たまらなくダメだろうし、お前もずっと目薬が苦痛だと思う。だけど男の意地をみせて、乗り越えような。戦地のような過酷な外暮らしを思えば、点滴や目薬な んて、一瞬の忍耐だろ?」
「うん……でもぼく、やっぱり目薬苦手 だから早く目目なおしたいなぁ」
「お前、これからどーすんの?」
「ぼくにもわからない。おせっかい者のハハが、うららさんと力を合わせて、ぼくの本当のお家を探すって、ぼくの運命の赤い糸をたぐりよせるとかなんとか、 意味のわからないことを言ってるけど、正直、ぼくにも戸惑いがあるし……どうして、ぼくの運命を、あの人に委ねなきゃならないんだろうとか、ぼくだって男 だから、意地があるんだよまーもくん。
でも、なんかここ最近、思うんだよね。肩の力を抜いて生きるのも、案外悪くないかもって。草食系男子とか、甘えんぼ王子とか、そんなんにはなれないかもしれないけど。
ぼくだけのお家か……。見つかるのかなあ? ぼくの未来か。どんな未来が開けているんだろ? 目薬をがんばれば、いずれその辺も、見えてくるのかなぁ?
まーもくんは? これからどうするの?」
「オレは……。
どうって、ひかるとちがって、オレには選択肢なんかないよ。オレはもう、703号室の保護部屋から、出る予定はないんだ。でも、うちの人間たちは、オレを あきらめないって言ってるから、オレはその言葉を信じるつもり。ひかる、同じテリトリーで苦労してきた戦友として、お前には幸せになってもらいたい。お前 は未来や可能性が広がっているから。お前は幸せになるためにスカウトされた男だよ。辛い時はどうか、今のオレの言葉を思い出してほしい。オレはお前の幸せ を祝福したい。いい人がお前を見染めてくれるといいな。
共に生きよう。それぞれの舞台で」
★★★ありがとう★★★
MWさまより、ご寄付とお手紙と、たくさんのまーも物資が届きました。
MWさま、ありがとうございました。MWさまのご厚情が、まーもにしっかり伝わっています。まーもが快適に過ごせるようケアをがんばりますね。
マイ太郎さんからもご寄付をいただきました。マイ太郎さん、ありがとうございました。でもマイ太郎さんはご自身でも保護猫を抱えている身ですから、どうかそちらでつかってくださいね
かつくん「チチハハは今日、卒業生のお見舞いへ行き、里親さんと今後の予定をお話しました。まーもも病院に連れて行く予定でしたが、まーもが意外にも朝ご飯をしっかり食べてくれたので、今回は通院を見合わせました。また食欲がなくなってきたら、連れて行くそうです。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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