1 再生の道

春先にようやく保護できたいじめっ子。外で小柄な卒業生ローズを蹴散らし、ローズの食べ物を奪っていたシーンが強烈に私の印象に残っています。

 

 

「スターが揃った/幸せの703号室」

 

 

改めて記事に出てくる元ジャイアン(いじめっ子)の写真を見て驚きました。

 

 

捕獲箱に入った際の表情もなかなかキツいよね。

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汚れ具合や人間不信の睨み

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ジャイアンの反骨ぶりが切ないです。いったいなにに抗う姿なのか。

 

 

これまで生きていて楽しいと思える時間がこの猫にはあったのでしょうか?

 

 

だいぶきれいになったあとも、ビクビク、オドオド

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まだ若いのに傷だらけ。FIVキャリアに感染。

 

 

うちの近所のオス猫たちのうち、2匹に1匹はFIVキャリアです。みんな体をぶつけ合って必死に生きてきたんですね。やわらかい心をいちばん奥に隠して、何重も蓋を被せ、前へ出る。

 

「ここはおれのテリトリーだ」

 

「これはおれの食べ物だ」

 

「出て行け、おれが生きるだけで精いっぱいの場所だ」

 

 

当然ジャイアンに友だちはいませんでした。

 

 

生き物としての「余裕」がなかったから。

 

 

私はジャイアンに出会って、ジャイアンの悲しみを知ったのです。

 

 

語弊があるかもしれませんが、野良猫はみんな、非力なストリートチルドレンに似ています。

 

 

私は、重い蓋に潰されすっかり委縮した彼らの心をふんわり元に戻す活動をしています。

 

 

根気よく語りつづければ、与えつづければ、私たちはわかり合えるのです。

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ジャイアンももちろん例外ではありませんでした。

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甘えん坊の素晴らしい猫なんです。

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ジャイアンがコテツという仮名で卒業生ポテチ家留学していたことは皆さまご存知ですよね? ポテチ家にコテツを打診したばかりの頃、実は一回里親きーやんさん夫妻に私、振られているんです。ご主人のひと言が、チクっとしみたな。

 

 

「アンニイさんは焦っている気がします」

 

 

言われた瞬間、ハッとしました。少し恥ずかしいような気持ちも……。

 

 

けれど反面、正直に意見を交換できる里親さんと巡り会えた自分は恵まれていると思いました。

 

 

たしかに私は焦っていたから。

 

 

でも、だれでもいいから渡してしまいたいという考えは一度も持ったことがありません。

 

 

私には追いかけっこをするポテチとコテツが明確にイメージできたのです。なぜならば私は両方の暮らしぶりや性格を知っている立場だから。

 

 

だいぶ経ってから、今度はきーやんさん夫妻が私に声をかけてくれました。

 

 

「トライアル」のお約束でしたが、すごくうれしかった。

 

 

6月3日、きーやんさん夫妻がemi-goの病院へ来てくれました。

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コテツの卒業前検診です。

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この日きーやんさん夫妻とコテツは初対面。中島先生にアドバイスを伺いながら実際のコテツに触れてもらう機会です。責任感の強いきーやんさん夫妻は、すでに「親の顔」をしていて、私はおふたりの雰囲気にひそかに感動していました。

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病院には保護犬時代の「まる」

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まるに会いに来た黒田さんもいたんですよ(笑)。

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きーやんさん夫妻と黒田さんとパチッ

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雑談の中で黒田さんがきーやんさん夫妻に私のことをさりげなくアピールしてくれました。

 

 

「この人(私)から(保護動物を)もらうといいですよ」

 

 

なんか、じーんとしちゃって。黒田さんの保護主宣伝に感謝します。

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こうしてコテツは再生の道を歩んでいくことになったのです。

 

 

まずは1か月留学生としてでしたが、私はうまくいくと確信していました。

 

 

理由はポテチの懐が深いのと、コテツのフレンドリーさ。そしてきーやんさん夫妻の強くあたたかいお人柄も私を前向きにさせてくれた大きな要因でした。

 

 

怒ってばかりのジャイアン時代の壁を乗り越えて、コテツは未来へと旅立ちました。コテツは今、ポテチを兄だと崇拝し、日々ポテチのマネばかりしています。

 

 

次回はコテツの写真を満載でお送りします。ポテチと旬なヤマト坊も登場します。

 

 

皆さま、お楽しみに。

 

 

目立つことはできなくても、私は自分の世界を隙間なく愛で埋めつくしたいです。

 

 

LOVE IS PEACE♡

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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新星すずらん

卒業生いっきゅうの里親ふくわかさんよりプレゼントをいただきました。

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小ぶりのボックス。肉球までついてかわいすぎる。ふくわかさんありがとうございました。

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いっきゅうの写真はふくわかさんのツイッターより拝借

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このシリーズのプレゼントは今回が2個目。以前はゴクウ家のお人形だったな。お人形もボックスもたいせつに飾っています。里親さん方のお心に感謝ですね。

 

 

 

さて、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、昨夜私は突発的に猫を保護しました。近所でMIHOさんと電話していたとき、儚げな茶トラをふと目にしたんです。まだ1歳はいっていなそうな若さ。一瞬迷ったのですが、やっぱりほっとけません。即捕獲箱を取りに帰って、10分で完了!

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なんとなく女の子の顔つきだったので、名前は「すずらん」

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捕獲箱内に敷いた新聞紙を自分式にアレンジし、隠れたつもりになっているすずらん

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姫、器用ですね。一晩の辛抱ですから。

 

 

 

今日の昼、すずらんを連れてemi-goの病院へ

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emi-goも私のたいせつな妹分です。

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いやしかし絶世の美女よのう……

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生後6か月程度。体重は2.6キロ。ノミがポツポツ(号泣)。

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ご安心ください。お薬でしっかりガードしていきます。不妊手術ができる月齢だったのでそのまま入院。中島先生の手が空いているときにお願いします。

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ウイルス検査→マイナス

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歯は永久歯に生え変わったばかりでとってもきれい

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私がうっかり逃がしてしまい診察室を走りまわるすずさま

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2分後、猫掴みでサッと御用となりました。これにて一件落着~!

 

 

 

ひさびさの看板犬ちゃぽぽ

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ずいぶん育っています。レディーにしては声が太め^^;

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親バカのemi-goがちゃぽぽの「歯磨き」を披露。私に対しての自慢です。

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「ほらほら田辺さん見てください。こんなにいい子なんです」だって。

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思わずちゃぽぽの表情に吹き出しそうになった私。うんうん。えらいえらい♪

 

 

 

帰り、妹に腰低めのライン。アナログを通り越して化石の私にはiPhoneの買い替えが高ハードルで超ストレス。そのためおよそ3か月間画面の割れたiPhoneを使いつづけていたのです。けれどもう限界。このままだと目まで悪くなりそうです。

 

 

妹の助けがないとパスワードとかごちゃごちゃした設定とかがわかりません。

 

 

本日はご機嫌がよろしかったようで、妹がいっしょに来てくれました。やった。iPhone8! 色は全体の1割も出ていないという赤をチョイス。めずらしくていいでしょ?

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器用な妹のおかげでサクサクスイスイ。姉の私は必死にごますり。えいちゃんありがとう。妹分たちはやさしいですが、は性格がキツいのでヨイショが欠かせない(汗)。

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「ハハ最近いろんなお客さま来ますね」

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あさひは元気です。お引越しまで間もなくですので卒業記事をお楽しみに。

 

 

 

ほほ、実はお母さんキュートな女の子をスカウトしたの。

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室内猫の先輩として、ほほがいろいろ教えてあげてくれる?

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頼りにしていますよ♡

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ということで皆さま新星すずらんをどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

LOVE!

 

 

 

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パジャマパーティ

週末、703号室にかわいいバックパッカーさんが遊びに来ました。

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仕事を終えてからなのでこの時点ですでに21:30

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こりゃお泊りコースですね。

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ゆちゃんと出会ったのは2年前。にゃっ展のお話会が経緯です。大勢の人を前にド緊張の私を初対面のゆちゃんがほぐしてくれました。私が話をするたびにゆちゃんは大げさに「うんうん」頷いて聞いてくれたのです。印象的だったな。

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ゆちゃんは自分にできる範囲で猫を保護しています。ナチュラルで正義感が強く、ちょっと変わった女性です。だから私と相性が合うのかな~。

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お仕事はガテン系。首に「安全第一」のタオルを巻き汗を流して現場を飛び回る。特殊塗装の業界でバリバリ生きています。自分の足で自活する女性は美しいですね。

 

 

スパイシーなカレーでおもてなしをしました。ゆちゃんの好物トマトを添えて♪

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直前でジャガイモを入れ忘れたことに気づきお客さまに剥いてもらうという

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おもしろいおみやげの数々をありがとうね(笑)。

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いただきます!

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うちのお子たちはみんなホストをがんばっています。

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ふふ♡ 楽しいね♪

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食後、マットに転がるゆちゃん。足は4の字が楽だそうです。

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泊まるなら徹底的にくつろいでいってほしい私は、ゆちゃんの「素」にホッとしました。横に並んでゲラゲラ笑う私たち。703号室卒業生のツイッターを見ていたんです。ゆちゃんは私より詳しいので私が浦島太郎状態でも教えてくれます。

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ほほ、ゆちゃんがほほのこと褒めてくれたよね。

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お薬も飲んでえらかったね。

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みんなお母さんの自慢です。

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「そろそろシャワー浴びな」

「はい。タオルここね」

「パジャマはこれを着てね」

「頭もちゃんと洗いなよ」

「化粧水はこれを使って」

「アイス食べる?」

「コーヒー飲む?」

 

 

妹のように? いや娘のように(歳は5歳しか離れていません)仕切ってゆちゃんにあれこれ構いたい私。人間の子どもがいないからうれしかったです。

 

 

うわ……育てまちがえちゃった^^; すごい格好をした娘ですみません。

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リルを勝手に「ディズニーちゃん」と呼ぶゆちゃん。なんとなくわかりますけどね。

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どうせならべべとナナにも会ってほしかったな。ゆちゃんにもべべとナナの話を延々としました。あとは保護しようとしていた犬猫たちの半数が行政の身勝手な判断で殺処分になった過去の悲しい経験や活動のこともちらほら。犬猫には関係ない話題も……。

 

 

「あの人帰らないんですか?」

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ドキドキのあさひ

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隠れていたあさひをちゅーるでおびき出す私

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夜も更け、デザートタイム。マンゴーの切り方が雑ですね。

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とりあえずフルーツ系を食べておけば美容にはいいでしょう。

 

 

 

ブログ用の写真を撮る私を撮られました。SNS時代を生き抜く40代の姿です。

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さぶと恒例の「おやすみなさいのKISS」を。ゆちゃんと私はセミダブルの布団で仲よく就寝。途中であまぱんがゆちゃんと私の間に割り込んできました。

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ぐっすり寝て起きたらお互いボロボロ。まあしょうがないです。

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ゆちゃんはほんとうにやさしい方です。

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年下の慈悲深い方を前にすると、私は希望を感じるのです。

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ああ、私たちの世界は捨てたもんじゃないなあと。

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この活動がどの層にも広く浸透するよう願っています。

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ゆちゃんはこの先もし不遇な子を見つけたら手を差し伸べるでしょう。

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そしてスキルとノウハウを活かし、腕を磨き、その子を幸せにするにちがいありません。本来犬と猫と私たち人間はもっと距離が近いはずですから。

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ゆちゃんが撮ったにんにくさぶ

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暑すぎるから途中まで車で送っていくことに。ゆちゃんのリュック背負って

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プレゼントとお弁当を持たせて、記念写真

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ゆちゃん、いつも本音で向き合ってくれてありがとう。いろいろ助けてくれて感謝しています。またワイワイパジャマパーティをしましょう。

 

 

 

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かっちゃん

小ほほの写真に並んで小かつにも出会いました。2004年撮影

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かつの里親募集に使った「アピールフォト」。14年以上前です。

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地元のボランティアさんに保護されたとき、かつはまるでボロ雑巾でした。

 

 

里親探しを依頼された私が、かつを預かることにしたのです。

 

 

入院先の病院へかつを迎えに行った日、会社帰りの私はものすごく疲れていました。その私に院長先生がひと言。「残念ですが、その子は猫エイズです」と。

 

 

FIVキャリア(猫エイズ)という一語は、今より重い響き。現に先生も「残念ですが」と前置きしています。駆け出しの私は目の前が真っ暗になったような気がしたのです。簡単に引き受けなきゃよかった。バカなことをしてしまった。正直後悔しました。

 

 

けれど捨てちゃうわけにもいかないし、かつを連れて帰るしか選択肢はなかったんです。

 

 

私はあの手この手でかつの赤い糸を探しました。

 

 

かつは人見知りの激しい気の強い子猫で、ベタベタ甘えたりしません。

 

 

ケージから出すとすぐに隠れてしまいます。愛想も悪い。

 

 

だけどべべやナナのことははじめから信頼していたのです。

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そのうちにFIVキャリアのかつにもネットを通じて声が掛かり、かつは我が家を巣立っていきました。婿入り先はフルタイム勤務でヒーヒー喘ぐ私からしたらたいへん裕福なお宅。やさしそうな里親さんの人柄に、私はほっとしたものです。

 

 

しかし譲渡から3日目、かつがいなくなったとの知らせが来ました。

 

 

心臓が止まるかと思いました。ナナの散歩を済ませたあと、車で2時間かかる里親さん宅へ飛んでいった私。城のように広い建物の外と中を汗だくで捜索。

 

 

「かっちゃん、かっちゃん」

 

 

かつの名前を呼んでいたら、不意に涙が出て止まりませんでした。

 

 

里親さんはいい方だったのですが、温度差が私とはあまりにも開いています。家族で日常会話を交わしたり、カレーライスを笑いながら食べたり。果てには家族内で次に迎える猫を動物病院へ見に行く約束まではじめたのです。

 

 

若かった私は悔しさを抑えることができませんでした。

 

 

かつが生きていても死んでいても私が連れて帰ろうと胸に誓って探しつづけたのです。かつの居場所がその家の中に見つけられなかったから。

 

 

次の日、かつは無事に私の手元に帰ってきました。

 

 

私にべったりくっついて眠るかつを眺めながら、私は決めたんです。独身ゆえかつに多少ひもじい思いをさせるけど、かつをもうどこにもやらないと。私にとってそれは大きな決断でした。すでにべべとナナがいたもんですから。

 

 

お客さんの間で「幽霊」と呼ばれていたかつくん。でも私相手だとトイレの中まで入ってきます。自分にだけ懐くのはなんとも言えない愛おしさですね。

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703号室に泊りに来た卒業犬「コラくん」とかつ♡ 仲よしです。(2006年)

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1歳、2歳、3歳

 

 

順調に加齢していたかつを突然FIPが襲いました。FIPの診断がつくまで、私はかつにできる限りのすべてをやりました。確定的になったあとも、かつの生きる道を模索しつづけました。当時知り合ったemi-goは私の印象をこう話しています。

 

 

「田辺さんはいつも泣いてる人だなと思ってました」

 

 

FIPウエットのかつのお腹はみるみる膨らんでいきました。腹水が溜まっていくのです。抜いたり抜かなかったり、臨機応変に対応していたのですが、ついに恐れていた胸水も溜まり、最期はいちばん怖かった「肺水腫」になりました。

 

 

そして2タイプある肺水腫の中でもひどい方のくじを引いてしまったのです。

 

 

胸全体に胸水が溜まるのではなく、肺の細胞のひとつひとつに水が溜まっていく方。終盤、かつはほんとうに苦しそうで、私の脳裏にチラチラ「安楽死」がよぎったほどです。

 

 

どんなに手を尽くしても叶わないことがあると知りました。そしてずいぶん自分を責めました。

 

 

FIPは未解明の部分が多い病気ゆえ、「ストレスで発症するのではないか」と言われていたのです。自分がかつにストレスを与えていたのではないか、かつが亡くなったあとも10年以上そればかりを考えています。

 

 

11年前の酸素室。アナログですが、この時代に酸素室はめずらしいでしょ?

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周りで使っている方はいませんでした。

 

 

かつの影響で私は今もFIPという病魔に心を蝕まれています。

 

 

保護猫たちが発熱したり食欲が減るたびに、FIPに対する畏怖が蘇ってくるのです。この病名を書くことすら抵抗をおぼえます。たぶん一生克服できないです。

 

 

かつへの強い未練を持ちつづけている証拠かもしれませんね。

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たった3年しかいっしょにいられなかったけれど、かつは紛れもなく私の息子でした。

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重い病と闘ったかつのがんばりを私は死ぬまで忘れません。

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亡くなる少し前のツーショット。痩せちゃったけど色男でしょう?

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かつくんはべべとナナと同じ場所にいるかな?

 

 

かっちゃん、愛しているよ。

 

 

 

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ちいさいほほ

10年以上前の写真が出てきました。

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さて、これはだれでしょう?

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いっちょ前にリルとケンカしています。

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頭が大きすぎて起きるのがたいへんだったんだよね。

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でもゆっくりと確実に育ってくれた。

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まだちっちゃいでしょ?

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グルーミングもじょうずだったもんね。

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1歳、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、7歳、8歳、9歳、10歳、11歳(今ここ)

 

 

 

うちのほほは毎日精いっぱい生きていますよ。

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5.8キロあります。命がパンパンに詰まっています。

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マーキング王も若かりし日はホストっぽいことしてました。

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お客さまの胸の中ですーやすや♪

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ナナのいたずらっぽい顔、べべの笑顔も添えて♡

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帰れない時間は、なんて愛おしいのでしょう。

 

 

一秒一秒過ぎ去っていきます。ぜんぶ未来の宝物になるはずです。

 

 

I LOVE MY FAMILY

 

 

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