胸に持つもの

コメントをくださったみなさまへお返事を書きました。改めてありがとう。

 

 

今日は急きょほほを連れて東大病院へ

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左側の悪い歯が原因で顔が腫れてしまったのです。重度の水頭症のほほには麻酔が非常に危険。ほかの猫のように抜歯手術ができません。

 

抜歯もできないし、違う病気で手術が必要になった場合も、たぶん無理です。

 

 

極端な言い方をすれば、「座して死を待つ」に近いものがあるかもしれませんが、私はそうはしないつもりです。ほほと生きます。どうにしてでも。

 

 

ほほと私のふたりきりのドライブ。30分の距離が異国ほど長く感じられました。安全運転のために薬を飲む時間を意識して、正解。

 

 

ほほ、検査行ってらっしゃい。お母さんがすぐ外で待ってるから。

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待合室には大勢の方がいて、私は少し気分が悪くなってしまったので20分ほど東大農学部の敷地内を散策。その際にふと目に留まった建物

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なんの小屋かはわかりませんが、いいな。こんな家に住めたら猫を2Fのバルコニー(サンルーム?)に出せるのに。これだったら脱走不可能ですね。

 

 

ほほが検査を終える頃を見計らい、院内へ。撮りそびれたけれど、大手術を終えたクッキーくんという愛らしい犬が私に甘えてくれて嬉しかった。

 

 

11歳のクッキーくんが週末無事に退院できますように。

 

 

前田先生登場

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前田先生を見た途端、涙が止まらなくなり、もう自分が超憎くてたまらない気持ちに。「この世で苦しいのはアンタだけじゃないし、バカみたいにメソメソかわいそう面して、涙の女王気取りかよ?」みたいな、ね。

 

 

したら前田先生が、【撮れたてホヤホヤのほほさんのかわいい写真】をPC画面に表示させたのです。目をつぶっているのが前田先生のお気に入りだとか。

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ホッとあたたかい風が心に入ってきた。ありがたい。

 

 

ほほは予想通り、【コンベニア(抗生物質)注射で様子見】となりました。口が痛いだろうけど、ほほ、がんばれ。ほほは強い。お母さんは知っています。

 

 

激しい夕立の中、ほほを乗せ自宅をめざして走りました。で、無事帰宅。

 

 

ただいま。

 

 

やる気があるうちにほほの通院記録をブログにUPしてしまおうと思い立ち、今パソコンの前に座っています。

 

 

私は現在、「急性ストレス障害」で通院中です。人によっては1か月程度で自然治癒するそうですが、私の場合は症状が割とヘビーで、病院と薬の力を借りて復活を狙うことにしました。これ以上悪くなったら日常生活に支障をきたすから。

 

 

出てきているものとしては、めまい、吐き気、頭痛、胃痛、集中力の欠如、判断力の欠如、物事の優先順位がわからなくなることがある、うまく話せない時がある、気分の落ち込み、動悸、不眠、食欲不振(でも食べてますご心配なく)、視力過敏(蛍光灯や光がバチバチついたり消えたりするような錯覚)など。

 

 

情けないし、弱虫で役立たずでほんとうに申し訳ありません。

 

 

私は同情してほしくて書いているのではありません。

 

 

ただ、私の周りには多くの方がいます。その方たちに誤解されたくないのです。

 

 

先日、すれ違った近所の方に私はきちんとあいさつができていなかったらしく、翌日長いラインで問い詰められました。とても辛かったです。

 

 

できることもあって、できないこともあって、まあまあマシな日もあって、そうじゃない日もあって、早くよくなって微力ながら私にできることをしたい。

 

 

最低でも、「お母さん」と「保護主」のペルソナだけは死守したい。

 

 

それが最近のぜんぶです。

 

 

ネガティブな文章を読んで気分を悪くされた方、ご迷惑をおかけしている皆さま、ごめんなさい。

 

 

最後に、みいさんが6月30日に撮ってくれた写真を

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ほほを抱っこするなら黒以外の服を着ればよかった。

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我が家には私の宝物があります。宝物と生きていくためにお金は必要ですが、お金では買えない宝物ばかりです。また当然売ることもできません。

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家族が私の自慢であり、宝物です。

 

 

一寸先のことはわかりません。

 

 

けれど、私は宝物を得た喜びを胸に持っています。

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LOVE

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皆さまにとっていい一日でありますように。

 

 

PS いい先生にめぐりあい、薬を適切に飲んでいます。酒は飲んでません。

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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有限の中の最大値

2010年にうちを巣立ったメロンが8歳になりました(卒業記事はこちら)。毎年プレゼントとメロンの写真を送ってくださいます。ありがとう。

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中年FIVキャリア元シャー猫2匹「じゅん&めい」を家族に迎えてくださった里親さんからは十香が使っているケージとお菓子のプレゼントが。

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ありがとうございます。こちらが素敵な703卒業生じゅん&めいです。

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森絵都さんからはあったかいお手紙と体にいいプレゼントが届きました。森さんの手紙の一文を読んでほんとうに救われた。ありがとうございました。

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ほかにもべべへのお手紙や美しいお花などが届いたのですが、またの機会に自慢させてください。実は今もべべの話はちょっと無理で、現実逃避中です。

 

 

昨日は最悪。体調も気分も。保護活動のたいせつな約束が入っていたのですが、起き上がることすらできず、キャンセル。最低ですね。

 

 

私は行けなかったのですが、マイ太郎さんが十香の息子チャイ&ラテのご縁を決めました。詳しくはマイ太郎さんがUPします。チャイ&ラテおめでとう! 行けなくてごめんなさい。

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その前の日(土曜日)はがんばったんですよ。サク改め楽のお届けでした。

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楽はすごいスピードで新居に溶け込んでいます。里親さんからの動画を見て仰天。まずは里親さんのツイッターだけ書いておきますね。@Tyrannosiamese

 

 

サク(楽)が、よくべべに甘えて体当たりでスリスリしていたのです。痩せて体力のないべべはサクの体を受け止めきれず、よろけたり転んだり。

 

 

およ? の顔をするサクと、のっそり起き上がるべべ。

 

 

ふたりともかわいくて何度も笑わせてもらいました。

 

 

べべがこの世から消えて、サクは輝く未来へのお引越し。

 

 

さすがにサク不在のリビングはキツかった。あのシーンの主役たちが丸ごといなくなってしまったのですから。私の大好きな一コマだったので。

 

 

「だからわたしを保護部屋からリビングへ連れてきたのね?」

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うーん。それもあるかもしれない。まあでも十香がリビングへ移動すれば、遠慮がちのポテチがもっと保護部屋を謳歌できる気がしたの。ポテチと十香がつかうにはやっぱりあそこは狭いから。

 

 

「ふーん じゃあそういうことにしてあげよう」

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ということで、十香がリビングに加わり、恥ずかしがり屋のポテチは保護部屋でのんびり過ごすことに。私に気力が出次第、十香の家族掲載をはじめます。

 

 

その際はどうぞお力添えください。よろしくお願いします。

 

 

最後にうちのお子たちの写真を

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起き上がれずチチが借りてきたDVDをぼんやり眺めているとき

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あまぱんはそっと寄り添ってくれました。

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冷たいほほ。私が抱っこしてほほに甘えさせてもらっています。

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チチの本妻リルもたまに横へ来てくれたりします。愛おしい。

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いちばん心配なのはナナ

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15歳のナナは現在3つの問題を抱えています。どれも深刻です。

 

①命にかかわる慢性腎不全(食欲が減少)

②吠えたり忘れたり噛んだりする症状が顕著の認知症

③後ろ足が弱く立ったり歩いたりできないことが多い

 

 

私はこの世でナナと一秒でも長く生きていたいです。

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昨夜、投函すべきものがあり、ナナとリルを連れて200m先のポストをめざしたのですが、ナナの「歩けなさ」に正直、私の心は完全に折れそうになりました。

 

 

ナナも私も、うまく歩けない。

 

 

けれど、私たちは一歩一歩ポストへ向かい、そして無事に戻れました。

 

 

帰り、ナナがマンションのエレベーターに乗った後ろ姿を見て、安堵とともに、なぜだか涙が止まりませんでした。

 

 

ナナが生きています。私はすべきことをやり遂げるお母さんでいたい。

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有限の中の最大値を常に考え、求めていきたいです。

 

 

皆さまにとっていい一日でありますように。

 

 

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カモフラージュ

2~3日の間にメールを送ってくださった方へ

プロバイダーのサーバーの容量が限界に達したそうで? 数日送受信ができませんでした。もし再送していただければ現在は読めるようになっています。

 

自分の中の片側はまだ時間がかかるので不義理、無礼をお許しください。

 

今日の記事は皆さまにぜひ読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

 

 

 

あの日私はようやくケリがついたことに安堵していたんです。

 

 

近所には「夜中にゴミを出す住民が多数」のアパートがあり、何年も前から野良猫たちが生ゴミ(食料)目当てに集まってくるのです。

 

徒歩圏内で1軒だけ無責任な餌やりじじいが住んでいますが、じじいの撒く餌にありつけない子たちは、ゴミ置き場に流れてきます。

 

昔からいたちごっこで私はそこいらじゅうの野良猫たちを保護してきました。私は特に猫がゴミを漁る姿が生理的に嫌いです。猫がゴミ袋を割き一心不乱に腐りかけたものを口にするのが不憫すぎるのです。

 

だから近所には野良猫がほとんどいません。見つけ次第、私が連れて帰るから。私は狙った犬猫に関しては執念深く、用意周到でもあります。

 

 

 

で、きみ!!

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ポテチには見事に騙されました。

 

 

すごいよなあ。振り返って考えると全身の鳥肌が総立ちします。

 

 

何か月前かよく覚えていないのですが、私はふとゴミを漁る茶白を遠目に見かけました。マジかよ? べべがたいへんな時なので、できれば会いたくなかった。保護も譲渡もエネルギーを要します。時間も。

 

 

しかし現実、私は見かけてしまったのです。

 

 

急いで捕獲箱を取りに帰り、ゴミ置き場へ。

 

 

茶白はパッと姿を消し、その後何時間粘っても再び現れませんでした。

 

 

追いかけっこを約1か月の間に、数十回。

 

 

茶白をゴミ置き場で発見。捕獲箱を取り戻るといなくなっている。

 

 

ああうんざり。辟易。

 

 

しかも妙です。

 

 

そこいらじゅうの野良猫なら半日もすればまたあたりをうろつくのに。

 

 

待っても待っても茶白は来ない。

 

 

誰にも言えませんでしたが、私の精神はいよいよ極限に達し、アマーの葬儀を終え帰国した日にゴミ置き場でサッと茶白を見かけたので、ゴミ置き場付近に住んでいる方に泣きついて捕獲箱を庭に置かせてもらうことに。なぜか近隣はみんな捕獲箱を置くことに首を振るので、懇願です。そこは保護犬と暮らしている家ゆえ、いけるかなと。両手を合わせ何度も何度も頭を下げOKをもらったのです。

 

 

「バイクの邪魔にならない場所で」の条件つき

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↑ 深夜に茶白が入った後の画像なので捕獲箱をずらしています。思いっきりバイクの邪魔をしていますが、実際は邪魔にならないところに置いていました。

 

 

中には茶白が入っています。

 

 

念願の茶白が!!

 

 

やった終わった。解放された。

 

 

けれど一つだけ疑問が……。チチにも言っていたんです。

 

 

「茶白さあ、捕まえてみたら、大きいんだよね……外にいたときは、サク位のサイズに思えたんだけど、気のせいかな? なんか腑に落ちない」

 

「外にいるときは儚い感じがあるから(小さく見えたの)かもね」

 

「だといいんだけど」

 

 

茶白ポテチを家に入れてから、ゴミ置き場が荒らされなくなったんです。

 

 

臭いも、通りすぎるときの不快さも目減り。

 

 

やっぱりまちがっていなかった。ただの気のせいか。

 

 

 

しばらく経ち、私がべべと妹家に泊まる計画を実行しようとした夜、衝撃が走りました。とんでもない大事件。ゴミ置き場にいないはずの茶白がいる!!

 

 

しかも3匹の子猫を連れて……

 

 

瞬時にすべての合点がいきました。

 

 

いつも私が見た直後に姿を完璧に消した茶白は、我が家にいるポテチじゃありません。うろつかずに一直線に消えた理由は、どこかの巣穴に隠した子猫のもとに戻るためだったのです。私が捕獲箱を取りに帰るまさにその時、彼女は私に捕まってなるものかと必死に走り子猫のもとへ。強烈な母性で。そして本能で。

 

 

もう、私の完敗。完敗してよかった。よかったよかったよかった。

 

 

もし完敗せずに私が子育て中の彼女を捕まえていたら、彼女は子猫のもとに戻れず、乳飲み子たちは静かに死んでいたでしょう。

 

 

子猫たちがヨチヨチと歩けるようになった頃合いを見計らい、十香(とか)と名づけた彼女は子猫たちをゴミ置き場に連れてきたんです。

 

 

子猫たちがひとり立ちできるよう、立派に育つよう、子猫たちにゴミ置き場という狩りの場を教えに来たんです。都会ですけど、ジャングルと同じ。

 

 

おそらく私に保護された日が、子猫たちと連なって餌場に出たデビューの日。

 

 

一家で派手にゴミを漁り、私の目に留まりました。

 

 

再度勝負。今度は私、十香に負けない。負けるわけにはいかない。

 

 

言葉で例えることなどできぬほど、私は本気でした。全力でした。

 

 

結果、私は十香と十香の育んだ3匹の子猫全員を703号室に案内できたのです。

 

 

その時の記事はこちら

 

 

これはもう、人知を超えたレベルの話だと私は括っています。

 

 

皆さまはどうお感じになりますか?

 

 

 

ポテチ、ポテチが囮になったんだよね。

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私わかる。そう思う。

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私の性格なら、「茶白」を捕まえなければ気が済まないから、ポテチがカモフラージュしたんだよね。時間稼ぎをしたんだよね。わかる。ぜんぶわかる。

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母猫十香、私から逃げ切ってくれてありがとう。あなた若いのに、ほんとうに素晴らしい母親です。あなたを尊敬しています。心から。

 

 

「あら トイレ掃除のおばさん どうしたの? 感極まった顔をして」

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顔はポテチにそっくりで仕草は十香と瓜二つ。きっとふたりの娘でまちがいないです。703号室のたいせつな卒業生エリーゼ改めリリ

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うちでのショートステイを経て、里親さん宅で楽しく暮らしています。

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エリーゼ改めリリの卒業記事は必ず書きますのでお待ちください。

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十香の息子たちはマイ太郎さん宅にて家族募集中です。撮影はみいさん。ちょっぴりシャイだけどハンサム要素の高いチャイと

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薄い色合いが美しい甘えん坊のラテ

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私は5匹ともそれぞれに合った赤い糸を結び、幸せにすることを誓います。

 

 

※子猫チャイとラテについてはマイ太郎さんが募集しています。

 

 

最後に、一家を保護したとき、私はべべが長くないとわかっていたんです。

 

 

べべとの1分1秒が貴重でした。私はべべが宇宙でいちばん好きです。でも、一家を保護したことを後悔していません。微塵も。0.1%も。

 

 

長くなり申し訳ありませんでした。やっと書けたほっとした。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

 

 

皆さまにとっていい一日になりますように。

 

 

 

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サクのご縁が決まりました

お茶会の朝、小宮さんから美しいお花が届きました。よし、これをテーブルに飾ろ。

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延期にさせてもらっていたお茶会をこれ以上のばすわけにはいかない。

 

 

だけど今回は、今回だけは、自信が持てなかったのです。

 

 

ほかの頭と体を借りてでも、私は成し遂げなければなりません。サクのためじゃない。サクのためじゃなくて、私の片側のエンジンをふかすべき時なんです。

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結果じゃなくて、重要なのは結果じゃないんです。

 

 

私のポリシーを、私は重んじなければ生きていけません。

 

 

そうしなければ、私は生きている意味を見出すことのできない人間です。大げさだと笑われるかもしれませんが事実です。

 

 

 

サクは激しく人見知りします。最近多少軟化してきたとはいえ、知らない方はサクにとって異物以外の何物でもありません。こういうタイプの保護猫は多くいました。

 

 

希望者さんはがっかりしたりします。

 

 

「私たちは嫌われたのでしょうか」と。

 

 

そこで私は、事前に重ね重ね説明をするのです。どうして人見知りをするのか、どういう環境で保護したのか、いわば先に言い訳をたくさんしておきます。

 

 

けれどその作業が今はどうしても難しく、実はパソコンをほとんど開いていません。

 

 

サクのフォローができない。

 

 

もう、ありのままでいい。

 

 

私にしてはめずらしく、なげやりとも取れかねない心向きで、いや、決して下を向いてはいないのですが、なんていうか、お茶会のごあいさつ「こんにちは。田辺です。本日はよろしくお願いします」だけで精いっぱいで、私は何度もその一語を反芻しながら希望者さんを迎えました。その先は考えていませんでした。

 

 

 

「ありのままのぼくでいいの?」

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おみやげを手にご夫婦がいらっしゃいました。

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「ぼくにおやつをくれるの? ぼくこれ大好きだよ」

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サクにおやつを食べさせるご夫婦の動画 ↓

 

 

 

「あの ぼくケージから出て遠くへ隠れてもいい?」

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いいよ。行きたいところへ行ってごらん。

 

 

ご自宅の様子をiPadに撮り、持参してくれました。ご夫婦には2匹の愛猫がいたのですが、最近うちの1匹を亡くしたのです。亡くなったホイミちゃんは前片足切断のハンデを乗り越え、愛の中で旅立ちました。だから私たちは呼応したんです。魂で。

 

 

そしてこの素敵なご夫婦を紹介してくれたのは、8年前に私が強烈な多頭飼育現場から連れ帰ったあじさいという猫の里親さんでした。あじさいママさんありがとう。

 

 

当時の記事はこちら→「フックたちのこれまで/幸せの703号室」

 

 

サクに会いに来てくれたご夫婦は、私が保護したあじさいという猫のママさんの保護猫2匹を引き取って暮らしていました。つまり里親さんの里親さんです。

 

 

 

TVの裏に逃げるサクをニコニコしながら眺めるおふたり

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「あ、足が見えた」

 

「お、少し顔が見えた」

 

「ふふ」

 

「かわいいね」

 

 

終盤、私はおふたりに伺ってみました。

 

 

「サクのままでいいですか?」

 

 

おふたりはお互いの顔を見合わせながら「ぜんぜんいいよね♪」と声を揃えました。

 

 

先住猫ハピリちゃんがいるので、まだ100%必ずうまくいくとは言えないかもしれませんが、私は感謝と希望を胸に、サクを送り届けます。

 

 

応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

皆さまにいいことばかりが起きますように。

 

 

いつも接待で忙しかったべべ公のかわりに末娘リルがほんのり営業しました。

 

 

リルありがとう。お疲れさま。

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足音

皆さま、元気に復活しました。

 

 

と書きたいところですが、ウソです。このまま一生気力が出なかったらどうしようかと怯えながら暮らしています。絶っていたお酒を毎晩飲んでいます。眠れず、食欲がいまいちわかず、心臓のバクバクと頭痛に悩まされています。

 

 

お酒といえば、私はいわゆる「依存症」でした。

 

 

読む方にとっては不快の極みでしょうし、できればこれが妹や母の目に留まらないことを願いつつ書いています。里親さんや親しい人たちに心配をおかけするかもしれません。軽蔑されるかもしれません。ビクビクしています。でも、出しても後悔がない気もします。

 

 

若い頃はお酒がないとダメでした。毎晩意識がなくなるまで飲みました。

 

 

そして20年以上前の私は、しょっちゅうではなかったんですが、たまに生きていたくない衝動に駆られていました。自分の力ではどうしようもないほどの強い衝動。

 

 

21歳の頃、一度、派手に自傷をし、その傷痕が今も自分の体につきまとっています。見るのをためらうほど、醜く深い傷痕です。べべという犬に出会うまで、私は自分の存在意義を見出せませんでした。べべという犬に出会うまで、ある意味私は生きていなかったんだと思うんです。

 

 

べべを迎えたあとも、しばらくは私の不安定な生活はつづき、べべと私はあちこち流転。しかしこれまでとちがうのは、「べべとの流転」は、べべと私の確固たる居場所を得るための手段だったところ。前向き、という一語がピッタリ合います。

 

 

べべの明るさ、不完全さ、あたたかさが私を救ってくれました。辛いことがあっても、べべの存在がオブラートとなり、私たちは乗りこえてきたんです。私もべべのオブラートになりたかった。

 

 

べべが家族になってから、べべを考えない日はありません。姿が消えた今も、私はべべを考えつづけています。会いたいです。会いたくて会いたくて仕方ありません。

 

 

 

お母さん一年生。よーいスタート!

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私はよくべべに言い聞かせていました。子犬時代からだから6000回以上は軽く。

 

 

 

「べべ、お母さんのために長生きしてね」

 

 

 

べべはわがままなのに、そのお願いだけはよーくよーく聞いてくれて、最後に往診に来てくれた中島先生からも、長年お世話になった大巻先生からも、「いわゆる老衰の状態」と言っていただきました。客観的に見て、胃がん発覚から9年半生きた犬を私はべべ以外に知りません。

 

 

 

べべは持てるエネルギーのすべてを使い果たし、カラッカラに枯れるまでこの世で粘り、穏やかに逝きました。だいぶ前から吠えなくなり、鼻鳴きしなくなり、チューをしなくなり、物を壊さなくなり、ガラス戸を叩かなくなり、執拗に私を追わなくなった。生きているときから、すこーしずつ、すこーしずつ、べべは気配を消しはじめ、私と距離を取ったのです。自力で食べられなくなってから1年もの余生を私にくれた。1年もの長い時間を私にくれた。全部ちゃんとわかっています。

 

 

私にはナナ、リル、ほほ、あまた、さぶ、保護猫サク、ポテチ、十香がいます。私がしっかりしないといけないんです。未練タラタラでどうしようもない人間です。だけどべべのいないこの世界が、今はとても苦しい。味わったことのない苦しさです。

 

 

 

カチャカチャと歩くべべの足音が聞こえないのがまず耐えられない。

 

 

 

犬の形をしているんですけど、犬の平均寿命も知っているんですけど、9年半闘病をさせたことも知っているんですけど、犬の形をしているんですけど、紛れもなくべべは私の娘です。

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べべが生きている間は、やれることがあることが救いでした。ときどき泣きたくなったけれど、思いっきり泣くのはべべが逝ってからにしようと決めていたんです。泣くのはあとでもできるから。その反動が一気に来ています。けれど理性を完全に失ったわけではありません。

 

 

 

我が家にはナナ、リル、ほほ、あまた、さぶがいます。みんな老齢で、闘病中です。

 

 

 

ケアはチチと分担し頭を切り換えてやっています。ご安心くださいね。

 

 

 

もともと懐の深いさぶはますますやさしい子に。さぶは天からの使いでしょうね。

 

 

 

保護猫たちの卒業を目標に掲げています。近々サクがお茶会を催す予定です。

 

 

 

サクのお茶会までに、もう少し元気になっていたいです。

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まとまりのないことばかり失礼しました。

 

 

感情的な内容で気持ちを害した方もいるでしょう。

 

 

 

申し訳ありませんでした。お返事はむずかしいですが、お心のこもったメッセージうれしく拝見しています。皆さま素敵な一日をお過ごしください。

 

 

 

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