夕方掃除を終えた私は、近所の花屋へ行き何種類かお花を買いました。気分転換したくて。
猫たちに倒されない場所に置いて鑑賞しています。
実は私、昨夜ナナに噛まれてしまったのです。右親指に空いた2つの穴。
傷自体は小さいのですが結構深かったのでしばらく血が止まりませんでした。
でもちゃんと消毒したのでご心配なく。
犬猫と暮らしているとよくアクシデントが起きます。パニックに陥った犬猫に引っかかれたり噛まれたりはめずらしくありません。しかし大概の場合が、負の要因の所業だと思うのです。
たとえば「保護したばかりの犬猫が怖がって威嚇してくる」や、「猫の首輪が猫の口にめり込み、それを外してやろうとしたら引っかかれた」や、または「薬を無理やり飲まそうとしたらいやがって噛まれた」など。我が家ではその類はもはや日常茶飯事なので慣れっこです。ほかの同年代の方に比べ、私の手は常に傷だらけで恥ずかしいほどですし。
しかし昨夜はちがいました。
どういったらいいのか、ほんとうに「突如」だったのです。
昔からナナは四つ足で立ってごはんを食べるのですが、老齢に伴い足腰の衰えが出て、マットの上でもツルツル滑ってしまい、食べ終わるまで「立ちの姿勢」を保ちつづけているのがむずかしいときがあります。
そこでお母さんは、食べづらそうにしているナナに簡単な食事介助をするのです。
食べやすい高さに食器を設置したり、手からひとくちずつナナの口元へ運んだり。
昨日もいつもと同じようにそうしました。
「ナナちゃん、はい」
「よーしよし。ナナちゃんはい」
「よく噛んで。そうそう。はい」
ときおりナナの頭を撫で、声をかけながら。ひとくちずつ手に乗せたご飯をナナの口へと運ぶ。
ナナはうれしいのか、お母さんに誉められるとはにかんだ表情を浮かべ、かわいいお口でいっしょうけんめい噛んでごはんを飲みこんでくれました。
4分の3まで食べ終わった頃でしょうか?
次のひとくちを口の前に運んだ瞬間、ナナは唸るときの顔になり、そのままガッとお母さんの手を噛みました。まちがって歯が当たってしまったのではなく、噛む意識で噛んだのです。うまい表現が見つからないのですが、なにかがナナに乗りうつったかのようにキャラが変わりました。
激痛。床にポタポタ血が垂れる。
視力、聴力、足腰の衰えが顕著なナナにはいろいろ怖いこともあるでしょう。寝ているときに急に触ろうとすると噛む仕草で不安をアピールしてくることも。だから気をつけて接していたつもりでした。声をかけてからやさしく撫でるように、なるべく大きな音を立てないように。
けれど今回のは理由がわかりません。実際、噛まれる直前までナナとお母さんはラブラブだったのです。無理やり食べさせてもいないし、第一、ナナはいやがってませんでした。
もぐもぐ、はい、もぐもぐ、よしよし、もぐもぐ、はい・・・・・・。
なのに、どうしたんだろ。
応急処置を終えたあと、私の布団で寝ていたナナを撫で「お母さんはだいじょうぶ。ナナはだいじょうぶ?」と聞いてみました。ナナが遠くに行ってしまいそうでとても悲しかったです。
一晩経って2回のお散歩とごはんをクリアしています。お薬も飲ませられました。
食事の介助はいったんやめ、ナナのペースに任せてみることに。
日中、ナナは無邪気な子犬のように猫の爪とぎを囓って遊んでいました。
お母さんと目が合うとにっこり笑って、ごきげんにいたずらに精を出しています。
いたずらが終わると、今度は物憂げな顔でお母さんを見つめてきました。
15歳のべべより1年若いのに、ナナの認知症は進行しているようです。
「ゆゆしき問題ね」
ナナ好きだよ。お母さんどうしてあげたらいいのかな?
ともかく、明日も元気に過ごしてくださいね。お母さんずっとそばにいるから。
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6月末に捕獲について質問させて頂いた件に付いてご報告が遅くなり申し訳ありません。ガリガリの母猫だと思いこんでいましたが、雄でした。近隣で保護と里親探しをしている保護団体さんは捕獲機をお持ちでは無く、他を当たろうと思っていましたが、なぜかガリガリ猫ちゃんは、ぱたっと姿を見せなくなってしまいました。仔猫3匹と成猫が居たお家の方に会えてお話を伺うことが出来ました。ボランティアさんの公園猫を見守る会さんに頼んで母猫ちゃんは避妊済みで、さくら耳になっていました。仔猫はこれから捕獲避妊の予定だそうです。ガリガリ猫ちゃんはなぜ来なくなってしまったのか?うちの仔達とガラス越しに鳴き合戦していましたが、それで来なくなったのか?どこかでお水とご飯が貰えていれば良いのですが…色々ご助言頂きありがとうございました。703号室のエピソードは保護した我が家の2猫1犬との暮らしで参考にさせて頂いています。703号室のお子達と母様、父様の大変だけど充実した心癒される日々をブログから見守らせて頂いています。LOVE♡
ひろさま
そうでしたか。捕獲機、ほんとうに必要に迫ったらこちらからお送りしてお貸しすることもできるので言ってくださいね。
でも大きな物ですから、できれば地元で借りられると便利ですよね。いろいろお疲れさまでした。
母猫さんさくら猫さんになったんですね。外での妊娠や出産のストレスから解放され、地域猫として愛されますように。
参考になるようなお話はないかも知れませんが、いつも覗いてくださりありがとうございます。
私も落ち着いたらまた保護し、また保護した子の家族をさがし、それでまた保護しようと思います。
微々たる行動でお恥ずかしいですが、保護をやめない行動で、自分の主張をつづけていきたいです!
ラブ
ナナちゃんの記事を読みながら号泣してしまいました。
私もコロンの記憶からデリートされてしまう日に怯えながら過ごしている毎日です。
足腰、目、耳の老化からくる不安でナナちゃんもコロンも自分でもどうしていいのか、自分に何が起きてしまっているのかわからなくて不安でたまらないのでしょうね。
寝起きは私のことを分からない時があります。
同じく夜中などは急に触れて驚かせないように心がけてます。
顔と目が見た事のない何かに変わってしまうんですよね。
どこかにコロンが連れて行かれそうで怖くてたまりません。
うちの両親のことは記憶からデリートしてしまったみたいです。
夫がいる日は不思議と調子が良いです。
体調悪い時や不安な時、そういう時はいつもコロンにとって必要とするのが夫の存在でした。
次にデリートされてしまうのは多分私だろうなぁと思ってます。
私の事は忘れてしまっても、コロンの辛い記憶が消えて、楽しい思い出だけ残ってれたらと、それだけはお願いしたいと祈ってます。
本当はどこにも行って欲しくないけど、
どんなコロンも全部コロンだから。
私の中のコロンは色あせることないから、
なんかうまく言えませんが、ハハさんの心の痛みがすごく分かります。
megさま
ジャックくんの記事ほんとうに勇気をありがとうございました。私は活動の方は最低限にしてナナをはじめお子たちと向き合う時間を今はたいせつにしています。でもまた保護もしたいので、明るい話題と言いますか、ご縁のお話が大好きで、megさんのブログを読んでにまにましていました。
お疲れさまでした。
ところでコロンくん、ナナと似すぎです。怖いくらい似てますよ。老化してからさらに似てますね。さすがきょうだいです。
私は一度噛まれてから食事介助をやめました。噛まれた直後はさすがにかなりショックで放心状態でした。
ナナは世界でいちばん私が好きで、家族になってしばらくしてからは一度も噛まれたことないですし
どんどん精神的に落ち着いて、むしろかなり家庭犬として理想的だったので、ナナが噛んだ、、、ということが信じられず
とても落ち込みました。もちろん、私のナナへの思いは微塵も変わりませんが。。。
でも今はナナがなにかしらを主張してくれたことがうれしいし、歯の力が意外とあって元気さを感じるし(笑)
前向きに捉えています。ちなみにあれから夫は一度噛まれそうになりましたが未遂で終わり、私もまあだいじょうぶです。
きっと不安がいっぱいあるんだと思います。老化現象に自分が上手く対応できないというか。
コロンくんもきっとそうですよね。
どうかこの子たちが穏やかに生きられることを祈りたいです。