「みなさま こんばんは ようやくタナベさん わたしの家族を紹介します」
遅くなってごめんなさい。すでにツイッターでご存じの方も多いですよね。実葉の里親「みかぞ」さんとのなれそめについてお送りします。長くなるかもしれません。
【出会い】
先代猫りんちゃんと暮らしていたみかぞさん(犬と暮らした経験もおありです)は、りんちゃんを慢性腎不全で失ってからの2年間、保護猫の家族サイトを眺めては閉じ、眺めては閉じの日々でした。重い「家族ロス」。なかなか立ち直れず、ご主人や息子さんも心配するほど。
でも、りんちゃんは幸せだったと思うのです。22歳ですよ? 22年生きたんです。
りんちゃんの生前、約2年半前ですが、みかぞさんはある日「ミノムシ」を保護
乳飲み子を育て上げる労力がどんなにたいへんかおわかりの方もいらっしゃいますよね?
ミノムシは「はなちゃん」と名づけられ、スクスク育ちました。
悩んだあげく、老齢のりんちゃんを気遣い、はなちゃんを手放す選択をしたみかぞさん。
はなちゃんはお嫁に行くことになりました。
行った先はなんと! 同じマンションの別の階に住む、おばさまのお家(笑)。余談ですが、大規模マンションにはみかぞさんのご親族が4組暮らしているんです。聞いてびっくり・・・・・・。
おばさまファミリーの愛を受け立派なレディになったはなちゃん。現在2歳半!
おばさまが留守にするときは、みかぞさんやご主人や息子さんが面倒を見に行っています。
「じゃあタナベさん 仮にうちの家族がでかけるときは 同じマンションに住むおばさまや いとこさんたちが わたしの面倒を見に来てくれるってことですか?」
実葉、正解です。すでにおばさまたちはみかぞさんちに実葉に会いに行ったそうです。
とは言ってもまあ、みかぞさんは専業主婦なので、実葉はお留守番がほとんどありません。
りんちゃんが旅立ったあと、みかぞさんはりんちゃんを一途に偲び、まわりに「新しい子」をすすめられても踏み切れませんでした。そんなみかぞさんが、なにげなく「ペットのおうち」を眺めていたところ、実葉のページを見つけ気持ちが一変。
いつもはリンク先のブログまで飛ばずにサラッと流すだけだったのですが、実葉のページにいたっては隅々まで読んでくださったとのこと。うれしい。ありがとうございます。
私は自分なりに保護猫たちのプロデュースに力を入れているつもりですので、こういうお言葉は糧になります。(今は無理だけど)またがんばろう! と思えます^^
みかぞさんは私へ問い合わせメッセージをくださいました。
こうして私たちは出会ったのです。
【お茶会】
「タナベさん わたし ちょっとドキドキします」
メールでやり取りを重ねていたのは私なので、私はみかぞさんのお人柄がわかっていました。住環境についてもある程度想像できました。みかぞさんは中古で購入したリノベーション済みのマンションに住んでいて、家族構成はご主人と中学生の息子さんの3人。
けれどマイママさんはみかぞさんファミリーと直接お話したことがなかったので、みかぞさんはご自宅の写真をプリントアウトし、お茶会に持ってきたのです。
みかぞさんの印象は、凛と自分を持っていらっしゃる方、決めたことを変えない方、だれにでも心配りのできる方、人の話を肯定的に聞いてくださる方、情緒が非常に安定している方。そしてご主人と息子さんをいい意味で完全にコントロールしている方(笑)。
ご主人も息子さんもやさしくて紳士的。猫とずっと暮らしてきたので扱いもじょうずです。
おやつをもらってご満悦の実葉
実葉は男の子に腕の骨を折られたため、正直不安がなかったわけではありませんが、お茶会の日、実葉自身が「お兄さん」に甘えまくりだったのです。
お兄さんの醸し出す雰囲気、ご主人の静かであたたかいまなざしにふれ、一同安心!
「マイねーも お兄さんを大絶賛 わたしのお兄さんはスポーツマン 剣道やってるの」
そうだよね。私のお願いもきちんと聞いてくださって、礼儀正しい立派な方なんだよね。
お茶会には実葉をずっと気にかけてくれていたマイ太郎さんも参加!
ほかにも、みかぞさんちとマイ太郎さんちがご近所であること、マイママさんちからも比較的近いことなどもあり、マイママさんはみかぞさんファミリーにご縁を感じた模様。お茶会のあと、マイママさんが作ってくださったおいしい夕飯をいただきながらみんなで話し合いました。
みかぞさん、おみやげ人数分ありがとうございました。実葉にもおやつを買ってきてくださって♪
エコタワシ、みかぞさんの自作ですよ? 手先が器用でうらやましい。
マイママさん、お芋のお菓子おいしかったです。ありがとうございました。
実葉もおやつ三昧でテンションが高かった気がします。
写真はみいさんが前に撮ってくれたのを使っているけど、終始こんなイメージ
実葉も自分をアピールしていたのかな?
「きらわれないように キレイキレイしなくっちゃ」
きらわれませんよ。どんな実葉もかわいいってよ? いいねえ!
実葉はキラキラですが、ハンデがないわけではありません。FIVキャリア、片腎、(あとから出てきた)白血球の低さ、将来的に骨折の後遺症が起きないとも断言できません。慢性腎不全でりんちゃんを亡くしたみかぞさんは、さぞ強い意志と覚悟で実葉に会いに来たんだと思うのです。
「なにがあっても構いません」
「全力で守ります」
そんな風に言ってもらえて、実葉最高だよね。
【嫁入り道具やあれこれ】
大人気の実葉。私の遠い過去のモテ期をかき集めても実葉の足元にも及びません。
皆さまから精神的に、そして物理的に応援していただきました。ありがとうございました。
プレゼントはぜんぶみかぞさんに渡しました。みかぞさんはツイッターでお礼の動画をUPしています。よかったらご覧くださいね。マイ太郎さん、忙しい中リバーシブルシュシュと
お花の首飾りを作ってくれました。
しじみの里親りょうちゃんからは姫飾り、そらまめさんはクッション
ほかにもフード、食器、ベッド、写真たてなど・・・・・・。
嫁入りの際の私の車はこんな感じに(汗)。マイママさんはトンネルを実葉にプレゼント。私は免疫維持のためのDフラクションプレミアムと人間用のおやつを!
そしてお世話になったマイママさんにも私から心ばかりのプレゼントをいくつか
メインは私とおそろいのフォトフレーム。マイママさんのお気に入りの1枚を入れてもらおうと、みいさんが撮ってくれた実葉の写真をプリントアウトしました。
マイママさんに実葉を預ける際、皆さまのご支援を実葉の生活に充ててもらうことにしたのですが、マイママさんは残金といっしょにつかった分の領収書を封筒に保管
手書きの明細までつけて私に戻してくださいました。
残金をどうするかはまだ考えていませんが、私が譲渡活動をお休みするならまずはこの分を地元でTNR活動している方に寄付しようかな。
あ、話が逸れましたね。失礼しました。
とにかく、実葉のモテぶりはすごかったです。願わくば実葉だけでなく、(きちんとした)終の棲家を得られる保護犬猫たちが増えるといいですね。
【嫁入り本番】
はりきって朝6時に起床!
703号室を出発→2時間かけ千葉のマイママさん宅に実葉とマイママさんを迎えに行く→里親みかぞさん宅に実葉をお届け→マイママさんをマイ太郎さん宅に送り→703号室に帰宅、というハードなスケジュールだったのです。
チチ不在のため、お子たちのお留守番時間を計算して行動しなくてはならないので、内心焦りまくっていました。今、べべの体調が悪くて。
「タナベさん 迎えにきたんですか?」
はい。そうです。
キャリーに入れる間際の実葉
ふとマイママさんのパソコン画面を見ると実葉の写真が・・・・・・
ああ。「心」っていいなあ。
さて、実葉とマイママさんを乗せ、未来に向かって出発しますか。
※手持ちのキャリーを忘れ、このキャリーに実葉を入れましたが、脆いのでオススメしません。
【ひと言】
お会いしたとき、みかぞさんに私はこう話しました。
「私たちは私たちなりに実葉をいい状態に戻そうと力を尽くしてきたつもりです。実葉も辛い治療に耐えよくがんばりました。生命力の強い子だと思います。
ですが、実葉にどれほど時間があるのかはだれにもわからないです。
10年、20年生きるかもしれないし、1年しか生きないかもしれない。私にはそこまでわからないし、実際多少のハンディキャップもあるので、私は(長生きを)約束できないです。
実葉が20年でも1年でも・・・・・・もし、“実葉を家族に”ということでしたら、実葉の丸ごとをそのまま受け止めてもらっても・・・・・・だいじょうぶですか?」
うまく説明できないのですが、先代りんちゃんを失い2年も深く悲しんだみかぞさんに、ちゃんとお聞きしたかったのです。もしも万が一にもみかぞさんの描くものと現実がかけ離れていたら申し訳ない気がして。みかぞさんは顔色一つ変えずに即答。
「はい。20年でも1年でもだいじょうぶです。気持ちは変わりません」
おお。実葉、おめでとう!
次回はみかぞさんちにご案内します。
お読みくださってありがとうございました。
LOVE!
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
⇒足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!