側面

※ブログを速いペースで連続更新中です。遡ってお読みください。

 

 

追記:応募多数のため、秀多の家族募集をいったん中止にさせていただきます。

 

 

家族募集中のポテチと秀多のアピールをするときはだいたいこんな感じです。

IMG_8457

 

 

 

雑音が入ると集中できない。だから耳栓。意外と消耗しているんですよ。

 

 

私は映画やお気に入りの連ドラを深夜に少しずつ観ていますが、TVはほぼ観ません。だから在宅時間の増えたチチがそばでTVを観ていると私に強いストレスがかかります。もともと聴力がよく地獄耳でもあるので、耳栓は必須アイテム。

 

 

あとはこのお方の絶叫から逃れるときにも使っています。

IMG_9023

 

 

 

もうすぐ16歳になるうちのナナは深刻な老化現象を抱えています。

 

 

室内ではあまり立てなくなりました。珍しく立ったと思うと家具をなぎ倒しながらあちこちに突進します。重い病気も患っています。

 

①認知症

②慢性腎不全

③膵炎

 

 

介護に加え、投薬、シリンジ食、点滴……どれも手がかかります。

 

 

散歩は1日に1回。外だとまだ歩けるので、脚力の衰えを防止するために歩かせるのです。新鮮な空気も吸わせてやりたい。厚着し、体温が下がらないように。

 

 

多飲多尿で知られる慢性腎不全がかなり厄介です。しかし多飲多尿であるうちはまだ腎不全の末期じゃない。多飲多尿を維持できているのはある意味ありがたい。

 

 

1600円するおむつをナナは2日で使い切ります。おむつをしても大量すぎるおしっこが必ず床に漏れます。床に漏れる量もハンパじゃない。うんちをこすりながら歩きます。老犬介護に慣れていない方はパニックを起こすかもしれません。それほどキツいです。体力もお金も時間もかかります。

 

 

 

リビングに滑り止めの(洗える)マットを敷いているのですが、日々このありさま。洗っても洗っても追いつかず、703号室はナナの排泄物でひどいにおい。

IMG_9075

 

 

 

ブログに汚い写真を載せるのがイヤだったのでなるべく避けてきたのですが、実際の生活はそうはいきません。毎日お尻を洗っています。通院前は必ず全身をシャンプーします。

 

 

だけどナナはにおいます。よだれも口臭もひどい。

 

 

食べては出し、起きては転び、思い通りにいかないときはひたすら叫ぶ。目ヤニを取ろうとしたら私を忘れて噛みついてきます。

 

 

ちょっと悲しいです。

 

 

やってもやっても追いつきません。全力でお世話をがんばっています。

 

 

703号室の側面に視点を移すと、実はアップアップなんです。

 

 

不謹慎な言い方ですが老犬を捨ててしまう人の気持ちが、私にはわからなくもないです。でも、ここからが重要。私は掘り下げてみました。

 

 

どうしてチチと私はナナの世話をするのか。

 

 

給餌や薬や点滴や通院をやめてしまえば、ナナはあっという間に逝く。

 

 

そうしたらいろんな意味で楽になる。

 

 

ならばなぜ私はやめないのか? 必死に死神に抗うのか?

IMG_9022

 

 

 

ずっとナナと生きてきた、家族としての責任? 意地?

 

 

 

いや、ちがう。

 

 

ちがうんです。責任なんていうのは後づけに過ぎず、私はナナの存在(実在)に深い感謝をおぼえているからだと思いました。

 

 

ナナが実在している。

 

 

私の愛するナナが今を生きている。

 

 

たとえどんな姿になろうと、ナナの存在こそが、私の生き甲斐なのです。

 

 

穏やかな寝顔を眺めていると、自然に笑顔になれます。

IMG_9026

 

 

 

ナナの不自由さや病気になり代わってやれるものならやりたいです。

 

 

代わってやれないから、サポートをする。結局そういうことなんですよね。

 

 

愛しているんです。ナナは私に愛を教えてくれた子です。

 

 

老犬介護でお疲れの皆さまもコメント欄へ来て吐き出してくださいね。

 

 

きれいごとばかりでは済まないでしょう。だけど所詮すべては愛ですよね。

 

 

そうそう!

 

 

メグさま&なっちゃんのママさんから亡きべべへのお花とお手紙が届きました。

IMG_9074

 

 

 

ありがとうございました。メグさま&なっちゃんのママさんは703号室卒業生天音の希望者さんのひとりだったのです。天音が縁でおつき合いがはじまり、703号室卒業生実葉セカンドオピニオンの通院もお手伝いくださいました。そしてなんとご自身の庭にやってきた老猫のなっちゃんを保護し、家族として迎えた尊い方。

 

 

 

べべ、美しいお花に見惚れてしまいます。お母さんはべべに会いたいです。

IMG_3968

 

 

 

べべと同じステージに立てるよう、お母さん丁寧に生きますね。

 

 

べべとお母さんは絶対に結ばれています。さびしさに耐えきれなくなったら遠慮せずにお母さんを呼んでください。お母さん喜んでべべの元に行きます!

 

 

んなわけで、ナナを中心にレギュラーメンバーの闘病がつづいている703号室。

 

 

 

保護猫たちが不憫ですね。秀多は小さいなりに気を遣っているようで?

IMG_9038

 

 

 

割とおとなしく? しています。若いからエネルギーはあるけど。

IMG_9039

 

 

 

ポテチとのラブラブ時間も足りません。

IMG_8853

 

 

 

せめての罪滅ぼしにちゅーるでご機嫌を取り、なでなでタイムを作っています。

IMG_8824

 

 

 

ポテチも秀多も終の棲家へ向かうべきです。

 

 

わが家で時間を持て余すのは彼らに失礼です。彼らは生きているのだからいっぱい甘えたいんですよね。チチと私の時間が限られていて申し訳ない。ポテチと秀多がもったいない。

 

 

とっとと卒業させ、スカウトと並行でレギュラーメンバーのケアをしていきます。どうぞ703号室を応援してください。皆さまがいてくれるのが私の救いです。

 

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


トロンの譲渡を昔の自分に見せてやりたい

「みなさまこんばんは。家族募集中のポテチです。ぼく? への抽象的な質問は来ましたが、お問い合わせはナシ。ぼく家族がほしいのです。ぼくを集中的にアピールすべき時期ですが、今日はハハにマイクをわたすことに」

IMG_8644

 

 

 

「犬猫と関係ないころの話からスタートだそうで、興味のない方が圧倒的に多いと思いますのでスルーしてください。ぼくに会いに来てくれたぼくファンの方は一つ下の記事からさかのぼって読んでくださいね。おねがいします」

IMG_8649

 

 

 

ポテチごめん。ポテチの魅力はじわじわ広がっているから心配しないでね。またいっぱいポテチネタでアピールしよう。

 

 

 

ポテチの言ったとおり、今日は保護活動と関係ない内容からはじまります。

 

 

お時間のある方だけで充分です。

 

 

なつかしい自分との対面。昨日のできごとを、16年前の自分に見せたくて、ブログに書いてみようと思い立ちました。恥ずかしくなってあとで消すかも? ですが、とりあえずいってみよう!

 

 

貧しかった少女時代を経て、私は貧しいまま女学生になりました。

 

 

「アンニイ」という名がめずらしいからか? 理由はなんだかわかりませんが、声をかけてもらう機会が多く、私には大勢の友だちができました。

 

 

友だちは当然のように親に学費を払ってもらえます。おこづかいをもらえます。バブルの最中ゆえ、裕福な家庭の娘や息子ばかりで、中には親の高級車を乗りまわし、親のカードで服を自由に買える友人もめずらしくありませんでした。

 

 

私はといいますと、虚栄心だけは強く、みんなと同じステイタスである風に装いながらも実は築35年の狭い団地住まいでアルバイト三昧。高校、短大の自分の学費を払うためには、遊ぶためには、みんなと似た服を着るためには、かなりの無理をしなければなりませんでした。でも当時は、そうしたかったんです。

 

 

短大時代かな? 二十数年前の古びた写真

IMG_8525

 

 

 

ごまかしにごまかしたおかげで、なんとか化けの皮はかろうじて保っていました。

 

 

そんな私に大きな転機が訪れたのは1度目の結婚です。まるで本物のシンデレラになったようなゴージャスな暮らしぶりでした。

 

 

チチも全部知っている内容なのでご心配なく(笑)。

 

 

年上だった前夫は苦労の末自分の実力でのし上がった方で、裕福かつ正義感が強く気配りのじょうずな男性でした。非の打ちどころがないのです。

 

 

旅行へ行きたいというと、どこにでも連れて行ってくれました。

IMG_8527

 

 

 

パリの凱旋門にて

IMG_8520

 

 

 

車をねだると、新車でジャガーをプレゼントしてくれました。

IMG_8518

 

 

 

犬がほしいと話すとちゃんと飼うのを条件に買ってくれました。それが亡き愛犬べべ公です。生後5か月のべべ公と派手なお母さん

IMG_8516

 

 

 

私は憧れの生活を手に入れました。裕福はもう「フリ」ではなく、実物です。私はべべ公を連れ愛車でよく出かけました。実家のそばにて。妹にリードで引っ張られてるべべも写ってます。

IMG_8521

 

 

 

物理的に豊かな毎日。陰で小銭を勘定しなくても、カードのキャッシングやリボ払いに頼らなくても生きていけます。不自由はありません。

 

 

なのに「これでいいんだ」と感じていた絶頂で、私は犬猫の殺処分の現状を知り、実家のそばの河川敷で捨て犬猫たちに出会ったのです。

IMG_8515

 

 

 

奥に写ってるのは703号室で私が看取ったゴンタですよ。かわいいなあ♪

IMG_8517

 

 

 

16年前の犬猫の事情はほんとうにひどく、私は満たされていたはずの日々にちがう次元のなにかを感じはじめました。自分自身の姿に違和感を覚えたんです。

 

 

もう、べべ以外はなにもいらない。家もジャガーもカバンも靴も。

 

 

自力で地面に立って、河川敷の犬猫たちと向き合い生きていきたい。

 

 

そうして私は、離婚を選択。前夫が私の思いや活動に反対したのではなく、うまく説明できないのですが、私は地に足をつけたかったんです。

 

 

原因は私にあり、私が悪いので離婚にあたってはなにも要求しませんでした。好きだった家具を2~3個と少々の衣類とべべを、借りたハイエースに積み、私は家賃5万円のペット可のアパートへ。

 

 

離婚後、空っぽに近かった私の預金通帳に前夫は70万円を振り込んでくれました。今振り返っても申し訳ないことをしたと心から思います。たいせつにしてくれた方を私は傷つけてしまいました。すべては私の至らなさです。

 

 

幸い、派遣社員ではありますが、いい職場とめぐり合いお世話になり、ひとり暮らしでもべべをギリギリ養っていけました。

 

 

デスクにべべの写真を飾り、定時になるとスッと帰る。べべがアパートで待ってるから会社の飲み会もめったに参加しない。親切な職場の方々のおかげで、べべとの共存がどうにかできました。加えて、土手犬たちの医療ケアや食事の差し入れや保護譲渡もこなせるようになりました。ブログもなにもやっていない時代です。地べたを這うような生活でしたが、私自身の力で、私のやりたいことがやれている。生まれてはじめて味わう深い幸福感。

IMG_8522

 

 

 

活動の直接のきっかけを与えてくれた元土手犬リュウ。6年間土手で生き抜き、ようやくリュウを飼っていたホームレスさんと折り合いをつけ私が保護。以後9年以上立派な家庭犬として生き、家族に愛され天に召されました。ナナのきょうだいです。先日天国のリュウから届いたカード^^

IMG_8528

 

 

 

私は自分の選択にいっさいの後悔をしませんでした。無我夢中で不遇な犬猫のスーパーマンになろうと努力しました。犬猫のためではなく、私自身のためです。

 

 

けれど古い友人らの目に映っていた私は、「憐れで愚か」にちがいなかったでしょう。

 

 

現実、たまに友人らと会ってもそもそも会話が成り立ちませんでした。

 

 

オシャレなスポットやファッションの話に私はあくびを連発。私の語る理想的な犬猫の社会の未来図に友人らは首を傾げ鼻で笑い飛ばしてきました(苦笑)。

 

 

16年前の「里親探し」は、家族募集サイトや譲渡会の普及した近年と異なり、至難を極め、私を苦しめました。だれも私の保護犬猫をもらってくれないのです。

 

 

私は「売れない新人営業マン」がするように、身内や友人らに電話をかけまくり、「犬もらって! 猫もらって!」と懇願。

 

 

冷静に考えれば無謀だっていうことはわかります。友人らも私と同様20代後半そこそこ。社会人として勉強を重ねている最中でほとんどが実家暮らし。友人らの意思で簡単に犬猫を飼うことはできません。環境すら整っていない。

 

 

だけど私は淋しかった。悲しかった。

 

 

こんなにお願いしているのに、不遇な子たちなのに、どうしてだれも私の話を聞いてくれないの? みんなはこの子たちがどうなってもいいの? と。

 

 

住む世界が変わると、友情にもヒビが入るようになるんですね。

 

 

私はいつの間にか友人らの輪からそれとなく抜け、働きつづけ、里親募集サイトと出会い、そこに自分の保護犬猫らを掲載し、譲渡。ブログをはじめ、自分の道をひたすら進みました。チチとの結婚。ガンの克服。レギュラーメンバー、べべ、ナナ、かつを筆頭に703号室を構え、チチと共に多くの卒業生を送り出してきたのです。

 

 

30代後半まで、古い友人らとはせいぜい年に1度会うかどうかの関係になりました。会っても相変わらず空気に馴染めず、ほんのり惨めさを持ち帰るだけ。

 

 

しかしここ数年で、フェイスブックを通じ、旧友らと再度繋がりました。お互いの近況が画面上でわかるようになると、状況がじゃっかん変化。

 

 

譲渡に自信がついた私は、オンとオフの切り替えができるようになり、みんながいる場所に顔を出しても公私混同をしないと言いますか、犬猫の話をせずに楽しめるようになったのです。

 

 

友人らのする仕事の話も、恋愛の話も、子育ての話も、ファッションの話も肯定的に耳の中に入り、自然に笑える自分を見つけました。

 

 

きっと私に余裕が生まれたんですね。

 

 

こうして友人らと再び円滑な人間関係が築けるようになっただけでもありがたいのに、この度、私の友人夫婦が私から保護猫の譲渡を希望。なんと譲渡が叶ったのです。友情割引はナシ。友人は脱走防止対策をやりはじめ、環境が整い次第、みじゅ改め「トロン」が703号室から友人宅へ巣立ちます。

IMG_8734

 

 

 

友人に子猫を譲渡する、1行で済むことをダラダラ長く書いてしまいました。

 

 

読んでくださった皆さまはうんざり辟易でしょう。ごめんなさい。

 

 

でも私は、感無量です。

 

 

辛かったことも含め、譲渡活動をつづけてきてよかった。報われた。

 

 

昨日は全身でそう思いました。

 

 

万物に感謝して。

 

 

LOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


703号室からのごあいさつ

2017年は703号室をご覧いただき、たいへんお世話になりました。

 

 

次なる一年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、我が家のレギュラーメンバーを添えて本年最後のごあいさつとさせていただきます。

 

 

 

15歳9か月ナナ

regyura (2)

 

持病は維持できているものの、老化は確実に進んでいます。今私がいちばん心配なのはナナですが、ナナはナナのペースでがんばって日々を生きています。

 

 

 

14歳2か月リル

regyura (5)

 

実年齢より若く見える末娘リルですが、少々動きが鈍くなってきています。アレルギーの完治をめざして治療をつづけていきます。食欲不振もどうにかしたい。

 

 

 

10歳5か月ほほ

regyura (4)

 

子猫の頃より育ててきたほほももうシニアの域。シニアフードに切り替えるときちょっぴり淋しく感じました。水頭症と闘いながら20歳を目標とします。

 

 

 

年齢不詳確実に13歳以上であることはまちがいのないあまた

regyura (6)

 

もうすぐあまぱんと暮らして10年経ちます。幸せに満ちた10年でした。あまぱんを里子としてお迎えしてほんとうによかったです。成猫おススメですよ!

 

 

 

年齢不詳おそらくあまぱんと同年代のさぶ

regyura (1)

 

一度入院先の病院で死にかかり、意識が5分以上なかったさぶですが、強い生命力で私のもとへ戻ってきてくれました。これからも愛し合っていきます。

 

 

 

16歳半で命の幕を下ろしたべべ(7月20日永眠)

regyura (3)

 

べべが亡くなったあとも変わらないのは、べべとの精神的な繋がり。私の太陽なので私たちはまた必ず再会します。その日を楽しみに私は生きていきます。

 

 

チチと私はレギュラーメンバーの親ですので、2018年は2017年よりさらにいい親になれるよう、努力精進していきます。皆さまも愛するお子たちと濃密な時間をお過ごしくださいね。愛読してくださった皆さまに心より感謝を!

 

 

ありがとうございました❤

 

 

そしてLOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


スーパーマン

※本日3度目のブログ更新です。

 

 

これでウザい連続UPはおしまいっ。

 

 

最近私はこのブログ記事のコメント欄に寄せられた「匿名」さんを探していました。名乗ってくれたらいいなと思っていたんです。うちの里親ですって?

 

 

いったいだれなんでしょう?

 

 

このたびついにその方を見つけました。

 

 

匿名さんのコメント(ここから)↓↓↓

 

ぴぃ様

こんにちは。私は703号室から里子をお迎えし、たまに保護団体のボランティアをやっているものです。ぴぃ様のお気持ち、とてもよく分かります。三つほどお伝えしたいことがあります。

まず、どうかお気を落とされないでください。その烙印、意外と雑なんです。

例えば、会社の採用なんて、何時間もかけて5次面接までやっても「やっぱりダメ」なケースがありますよね。でも譲渡会では、せいぜい10分程度のヒアリングと数枚のチェックシートだけ。ほとんどの愛護団体はヒトモノカネが不足しています。そんな中、限られた時間の中でたくさんの来場者をさばきつつ、「かわいそうな事故」を防ぐためには、どうしても家族構成等のネガティブな基準で「落として」いくしかない、という理屈なのです。精査といっても、正直なところ中身はかなりお粗末です。契約書なんかもひどいレベルのものを渡されたりします。でもそんなカツカツな状況ゆえに、単なる形式ではねられただけですので、気にする必要はありません。

次に、譲渡会ではなくて、個人またはごく小規模な団体で「お見合い」をやっているところにコンタクトしてみてはいかがでしょうか。

ある程度人が集まると、どうしてもルールを設定する必要があります。既にどなたかが書かれているように「お姉ちゃんにおまけしとくよ」というのが大手スーパーでは認められないのと同じです。でも、実はスーパーでも個人商店がテナントで出ているようなお店だと柔軟な対応をしてくれたりします。
個人の方であれ団体であれ、個人と向き合う余裕のあるところでじっくり膝をつきあわせてご相談をしてみてはいかがでしょうか。譲渡会だと10分しか話せなくても、お見合いなら1時間、ぴぃ様の思いを伝えることはできます。できたらその時に、ご両親のケアプランもお話くださるとありがたいです。悲しいことですが、家族の介護やリストラ、自身の病気等でそれどころではない、といって飼育を放棄する人は確かにいるのです。猫ちゃんも成猫になると次の里親さんを見つけるのは大変です。プライベートなことではありますが、どうかご理解くださいますように。

最後になりますが、私の友人は、ある中堅団体から保護猫をお迎えしようと一度は試みたものの、スタッフの「エモーショナルかつロジカルでない(友人談)」対応に傷つき、結局ペットショップから猫ちゃんをお迎えしました。私自身もそんな友人を説得しきれなかった後悔があり、今この文章を書いています。ぴぃ様のお気持ちはとてもよく分かります。その優しさがどうか今この瞬間困っている猫ちゃんに届きますように。愛を込めて。

 

(ここまで)↑↑↑

 

 

 

なんと匿名さんはみいさんとコラボした2009年卒業猫カノンのママだったのです!

 

 

 

保護猫当時のカノン(仮名:千広)

125kanon

 

 

 

みいさん→預かり

 

私→家族募集

 

で、中央区のお嬢さまへ変身した「カノン」。

 

 

里親さんからは何度か物資やご寄付やカノンの近況報告をいただいていたのですが、8年半以上前の譲渡ゆえ、近ごろは年単位でごぶさたしていました。

 

 

そのカノンに妹猫「ベス子」が家族として加わりました。(左カノン、右ベス子)

FullSizeRender

 

 

 

ベス子にはほかに2匹の姉妹がいたのですが、里親さんは2匹の姉妹を里子に出し、ベス子を手元に残したのです。以下の記事をおぼえている方はいますか?

 

 

「黒猫姉妹ゆりかちゃんまどかちゃんの赤い糸探し/幸せの703号室」

 

 

里親さんと協力してくれた団体さんの連携で見事に未来を掴んだベス子の姉妹黒猫ゆりかちゃん&まどかちゃん。2匹とも幸せに暮らしています。

 

 

その報告をくださった里親さんからの近況ライン(一部)↓

ga (2)

ga (1)

 

 

 

このラインのあと、新たに1匹の猫を保護。その子もトライアルへ向かいました。

 

 

カノン&ベス子&新入り保護猫さんの仲よし白団子。ふふ。おいしそう~♪

IMG_8205

 

 

 

私は少しのアドバイスとブログでの宣伝しかしていないにもかかわらず、里親さんは律儀にもチチへのビールとさぶへのお見舞いを送ってくださいました。

ga (1)

 

 

 

ビールの包装紙をはがしてみたところ中から1枚のお手紙が……。

 

 

アンニイさんが探していた匿名は私です、だって!!

 

 

マジか!! びっくりした!!

 

 

「別に隠す意味もないから公表していい」そうでカノンの近況と里親さんの譲渡活動を含め皆さまにご紹介させてもらいました。すごいな。カノンを譲渡したときはこういう展開になるとは想像すらしていなかった。当たり前か(笑)。

 

 

片目に白濁のある成猫カノンの里親になってくださっただけで感謝の気持ちでいっぱいなのに、8年半の年月を経て、里親さんはパワーアップしまくり。

 

 

尊敬します。

 

 

べべがまだ子犬だった16年以上前の話ですが、私は当時の犬猫の年間殺処分数を心底嘆いたのです。1年間で65万頭もの犬猫たちがガス室で果てて逝きました。現実を知ったばかりの私はPTSDのような苦しみの中にいました。

 

 

そして自己内でいくつもの葛藤を経て、立ち上がることにしたのです。

 

 

私はね、できればスーパーマンに解決してほしかった。

 

 

スーパーマン、スーパーマン、犬猫たちの憐れな現状をどうにかしてください。

 

 

私は無力です。弱虫です。なんにもできません。できません。

 

 

けれど世の中の犬猫を取り巻く理不尽が許せません。スーパーマン!!!

 

 

祈っても祈ってもスーパーマンなど現れず、スーパーマンは存在しませんでした。スーパーマンは架空でありすべての人がスーパーマンになるべきなのです。

 

 

私がはじめに取った行動は「署名活動」。

 

 

自分の足で歩きまわって、署名用紙にサインをしてもらうのです。

 

 

その時代犬猫殺処分数のひどかった千葉県の堂本知事に向け、現状を改善してもらうための内容の署名用紙を片手に幼犬べべとあちこちへ行きました。

 

 

私のスタートはまさに「署名活動」で、その署名活動の合間に出会った不遇な土手犬たちの本格的な支援及び医療や保護譲渡活動へと発展していったのです。

 

 

あのとき出会った土手出身の子犬ナナはもうすぐ16歳になろうとしています。

IMG_7437

 

 

 

迷う人がいたら聞いてください。

 

 

スーパーマンはあなたです。

 

 

あなたこそがスーパーマンで、あなたの不可能を探す前に、あなたの可能を探してみてください。16年前に比べ犬猫たちの処遇は格段によくなりました。

 

 

彼らの地位が向上し、命として持つべき当然の尊厳に着目できる人が増えたのです。今こうしている間にも死んでいく子はいるでしょう。しかし今こうしている間にもスーパーマンは生まれています。

 

 

私たちひとりひとりがスーパーマンです。

 

 

祈るために合わせた両手をいったん広げ、できることをしてください。

 

 

できることが終わったあと再び両手を合わせて祈るのです。

 

 

私もスーパーマン。カノンのママもスーパーマン。

 

 

これを読む人もみな、スーパーマンです。

 

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


私を照らす太陽4 最後の散歩

とわ、13歳の誕生日おめでとう。我が家を巣立ってから10年が経ちましたね。保護猫たちが家族に加わり、今もとわがとっても元気にしていると伺ってうれしかったです。とわは3歳までひどい虐待を受けていたね。でも何ごとにも屈さない笑顔が素敵でした。703号室に来てくれてありがとう。

suki (26)

 

 

 

少し前にとわ家から亡きべべへ可憐なお花が届きました。

suki (45)

 

 

 

べべのお骨に添えて飾らせていただきました。感謝!

suki (44)

 

 

 

とわが里親さん宅に巣立ったあとも703号室同窓会にて何度も遊んでもらったよね。同窓会の記事はこちらをクリックしてください。自慢の卒業犬たちの一部をぜひ見てほしいです。里親さんはお花とカードのほかに、同窓会で撮った写真を送ってくれました。なつかしいべべのはしゃぎぶりに涙が止まりませんでした。

suki (25)

 

 

10年経っても里親さんと私は交流しています。もっと付き合いが長い方もいます。人と人の縁を繋いでくれる犬猫たちの尊さを改めて噛みしめています。

 

 

さて、べべが死に向かって進んでいく様子。死という言葉が憎くてたまりませんが、敢えて死の一語を使います。べべが死に向かっていく様子を、私は少しずつブログに書いています。なぜ少しずつかというと心が苦しくてたまらないのです。

 

 

自分の中で、べべは最愛の存在。ほかの子が二番三番という意味ではありません。べべとの出会いがなければ、私の人生は無意味で空虚なまま終わっていたからです。私は宇宙でいちばんべべが好きで、べべは私の宇宙そのものです。

 

 

べべが逝ったあと、私はすぐに心療内科を受診し、レクサプロという抗うつ剤を処方されました。今も通院していますし、毎晩欠かさず飲んでいます。

 

 

できれば自分が病気であることを隠したいです。心身ともに健やかでなければ、いろんな方々から信頼を得ることがむずかしいかもしれません。

 

 

けれどすべてをひっくるめて、私は私です。喜怒哀楽があり、光と闇があり、感情と理性があります。私だけではなく、だれもがそうではないでしょうか?

 

 

べべは私にとって「大きい」という言葉では表現できない。べべを失った際「アンニイさんの手足をもぎ取られたような苦しみでしょう」と慰めていただくことがありました。そのとき感じたのは、「手足ならまだよかった。むしろ心臓をもぎ取られたに等しい」ということ。べべと私は16年半共に生きてきたのです。

 

 

しかし親孝行のべべのおかげで、生死の別れの悲しみだけで済みました。

 

 

自己満足ですが、もっとも理想的な形で、あの世に送ることができたのです。

 

 

さようならの記事をひとつにまとめるのは不可能です。

 

 

一頭の犬がどういう最期を迎えたのか、犬猫たちと暮らす方々に読んでいただければ本望です。前回の記事にまとめてあるので、よろしければ1と2と3のリンクを遡りべべの最期をご覧ください。よろしくお願いします。

 

↓↓↓↓↓

 

「私を照らす太陽3 さようならの準備/幸せの703号室」

 

 

これからお伝えするのは2017年7月19日、べべが逝く約半日前のできごとです。

 

 

中島先生の往診が終わったあと、お母さんはべべのお昼寝につき合いました。

 

 

夕方6時前後でしょうか? チチがリルと散歩へ出ようとしていたので声をかけたのです。

 

「リルだけじゃなくて、ナナも連れて行ってあげてよ」

 

「うん。わかったそうする」

 

「はい。行ってらっしゃい」

 

 

玄関でナナとリルの首輪にリードを引っ掛けるチチを見て、私は言いました。

 

 

「待って! 私とべべもいっしょに散歩へ行く。みんなで行こう」

 

 

チチはべべを動かすことに猛反対。「もう飲み食いすらできなくなったべべを家で寝かせておけ」の一点張り。言い争っても疲れるだけなので、私はべべの愛車(カート)にクッションを高く詰め込んでべべを抱っこして入れたのです。

 

 

「行くよ。べべも私も行く。みんなで行く」

 

 

頑として曲げない私にチチは呆れモード。こうして最後のお散歩がスタートしました。

suki (40)

 

 

 

べべがわかるのです。私にはべべのなにもかもがわかる。嘘じゃないです。

 

 

ガタガタする道は私がカートを持ち上げて振動を防ぎました。

 

 

べべ、ナナ、リル、私のたいせつな家族たち。彼女たちの痛みを代われるなら、ぜったいに代わりたい。彼女たちの老いも病も、私が引き受けたい。

suki (28)

 

 

 

7月とは思えない涼しい散歩日和。べべの耳がときどき風に揺られてパタパタ

suki (33)

 

 

 

どうしてこんなにかわいいんだろう。

suki (39)

 

 

 

べべどう責任を取ってくれるの? お母さんは全身が煩悶しています。

suki (38)

 

 

 

べべ、愛しているよ。

suki (29)

 

 

 

べべ、ナナ、リルと!

suki (27)

 

 

 

「来てよかったな。全員で来てよかった」

suki (32)

 

 

 

べべを見てチチがしみじみ独り言を漏らしました。

suki (31)

 

 

 

家族写真

suki (30)

 

 

いいなあチチ。あとで私もべべにチュウしまくろ♪

suki (41)

 

 

泣きはらしたすっぴんで醜いですが、べべとお母さんも撮ってもらいました。

suki (37)

 

 

 

べべの前ではなるべくニコニコしていないとね。

suki (36)

 

 

 

この表情を見てください。散歩へ連れてきてよかったでしょ?

suki (35)

 

 

 

心地いい風を浴びるたび薄目を開けべべが笑っているんです。べべが笑ってる。

suki (34)

 

 

 

私は胸がいっぱいになり、べべを抱きしめそのまま自分の中に押し入れてしまいたい衝動を抑えるのに必死でした。いっそひとつになれたらいいのに。

 

 

 

14歳の頃のべべ。みいさんが撮ってくれました。

suki (24)

 

 

 

筋肉質だからちょくちょく男の子だと間違われていたべべ

suki (1)

 

 

 

emi-goに海外のおみやげにもらった赤いワンピースを着てにっこり♪

suki (47)

 

 

 

どうですか? これなら女の子らしいですよね?

suki (46)

 

 

お母さんは長生きしたいですが、もう一度べべに会えるなら、べべの元へ行けるならそれはそれで喜んで向かいます。べべは再びお母さんと暮らしてくれますか?

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク