ソウルメイトのべべ公へ

べべ公が星になってから1年が過ぎました。

 

 

16年半いっしょに暮らしてきた私たちは、離れようがないほど密着していたのです。なのにべべだけが姿をくらまして、私の目の前から消えました。

 

 

今は目を閉じればスッとべべの肌触りがよみがえります。

 

 

しかしいつかはそれすら薄れていくのでしょうか?

 

 

重い病気と闘いきって大往生と皆さまに褒めていただけたのがせめてもの救いです。犬も猫も寿命がありますからお別れは必至です。

 

 

お別れが決まっている分、精いっぱい、これでもかというほどしつこく愛していきたいですね。

 

 

愛は毎日咲き、毎日実ります。散ったとしてもあたたかいものを多分に遺して。

 

 

べべを通じて知った世界が私には刺激的でした。

 

 

酸いも甘いも経験し、人生のスパイスと括るにはあまりにも深い場所まで来てしまった気がします。これから自分がべべをどう活かすのかはわかりません。ただ言えることは、べべの存在は相も変わらず私のエネルギーの真髄です。

 

 

私とべべは合わさりました。そう信じています。

 

 

皆さまもどうかべべを忘れないでやってください。まだ過去にはできないんです。

 

 

べべ公とお母さん。抱っこしようとするとその前にべべの方から腰を浮かせてきます。生きているときからずっと一体化していたのかもしれませんね。

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置き場所のない溢れる愛を込めてソウルメイトのべべ公へ

 

 

 

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かっちゃん

小ほほの写真に並んで小かつにも出会いました。2004年撮影

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かつの里親募集に使った「アピールフォト」。14年以上前です。

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地元のボランティアさんに保護されたとき、かつはまるでボロ雑巾でした。

 

 

里親探しを依頼された私が、かつを預かることにしたのです。

 

 

入院先の病院へかつを迎えに行った日、会社帰りの私はものすごく疲れていました。その私に院長先生がひと言。「残念ですが、その子は猫エイズです」と。

 

 

FIVキャリア(猫エイズ)という一語は、今より重い響き。現に先生も「残念ですが」と前置きしています。駆け出しの私は目の前が真っ暗になったような気がしたのです。簡単に引き受けなきゃよかった。バカなことをしてしまった。正直後悔しました。

 

 

けれど捨てちゃうわけにもいかないし、かつを連れて帰るしか選択肢はなかったんです。

 

 

私はあの手この手でかつの赤い糸を探しました。

 

 

かつは人見知りの激しい気の強い子猫で、ベタベタ甘えたりしません。

 

 

ケージから出すとすぐに隠れてしまいます。愛想も悪い。

 

 

だけどべべやナナのことははじめから信頼していたのです。

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そのうちにFIVキャリアのかつにもネットを通じて声が掛かり、かつは我が家を巣立っていきました。婿入り先はフルタイム勤務でヒーヒー喘ぐ私からしたらたいへん裕福なお宅。やさしそうな里親さんの人柄に、私はほっとしたものです。

 

 

しかし譲渡から3日目、かつがいなくなったとの知らせが来ました。

 

 

心臓が止まるかと思いました。ナナの散歩を済ませたあと、車で2時間かかる里親さん宅へ飛んでいった私。城のように広い建物の外と中を汗だくで捜索。

 

 

「かっちゃん、かっちゃん」

 

 

かつの名前を呼んでいたら、不意に涙が出て止まりませんでした。

 

 

里親さんはいい方だったのですが、温度差が私とはあまりにも開いています。家族で日常会話を交わしたり、カレーライスを笑いながら食べたり。果てには家族内で次に迎える猫を動物病院へ見に行く約束まではじめたのです。

 

 

若かった私は悔しさを抑えることができませんでした。

 

 

かつが生きていても死んでいても私が連れて帰ろうと胸に誓って探しつづけたのです。かつの居場所がその家の中に見つけられなかったから。

 

 

次の日、かつは無事に私の手元に帰ってきました。

 

 

私にべったりくっついて眠るかつを眺めながら、私は決めたんです。独身ゆえかつに多少ひもじい思いをさせるけど、かつをもうどこにもやらないと。私にとってそれは大きな決断でした。すでにべべとナナがいたもんですから。

 

 

お客さんの間で「幽霊」と呼ばれていたかつくん。でも私相手だとトイレの中まで入ってきます。自分にだけ懐くのはなんとも言えない愛おしさですね。

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703号室に泊りに来た卒業犬「コラくん」とかつ♡ 仲よしです。(2006年)

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1歳、2歳、3歳

 

 

順調に加齢していたかつを突然FIPが襲いました。FIPの診断がつくまで、私はかつにできる限りのすべてをやりました。確定的になったあとも、かつの生きる道を模索しつづけました。当時知り合ったemi-goは私の印象をこう話しています。

 

 

「田辺さんはいつも泣いてる人だなと思ってました」

 

 

FIPウエットのかつのお腹はみるみる膨らんでいきました。腹水が溜まっていくのです。抜いたり抜かなかったり、臨機応変に対応していたのですが、ついに恐れていた胸水も溜まり、最期はいちばん怖かった「肺水腫」になりました。

 

 

そして2タイプある肺水腫の中でもひどい方のくじを引いてしまったのです。

 

 

胸全体に胸水が溜まるのではなく、肺の細胞のひとつひとつに水が溜まっていく方。終盤、かつはほんとうに苦しそうで、私の脳裏にチラチラ「安楽死」がよぎったほどです。

 

 

どんなに手を尽くしても叶わないことがあると知りました。そしてずいぶん自分を責めました。

 

 

FIPは未解明の部分が多い病気ゆえ、「ストレスで発症するのではないか」と言われていたのです。自分がかつにストレスを与えていたのではないか、かつが亡くなったあとも10年以上そればかりを考えています。

 

 

11年前の酸素室。アナログですが、この時代に酸素室はめずらしいでしょ?

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周りで使っている方はいませんでした。

 

 

かつの影響で私は今もFIPという病魔に心を蝕まれています。

 

 

保護猫たちが発熱したり食欲が減るたびに、FIPに対する畏怖が蘇ってくるのです。この病名を書くことすら抵抗をおぼえます。たぶん一生克服できないです。

 

 

かつへの強い未練を持ちつづけている証拠かもしれませんね。

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たった3年しかいっしょにいられなかったけれど、かつは紛れもなく私の息子でした。

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重い病と闘ったかつのがんばりを私は死ぬまで忘れません。

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亡くなる少し前のツーショット。痩せちゃったけど色男でしょう?

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かつくんはべべとナナと同じ場所にいるかな?

 

 

かっちゃん、愛しているよ。

 

 

 

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ちいさいほほ

10年以上前の写真が出てきました。

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さて、これはだれでしょう?

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いっちょ前にリルとケンカしています。

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頭が大きすぎて起きるのがたいへんだったんだよね。

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でもゆっくりと確実に育ってくれた。

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まだちっちゃいでしょ?

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グルーミングもじょうずだったもんね。

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1歳、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、7歳、8歳、9歳、10歳、11歳(今ここ)

 

 

 

うちのほほは毎日精いっぱい生きていますよ。

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5.8キロあります。命がパンパンに詰まっています。

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マーキング王も若かりし日はホストっぽいことしてました。

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お客さまの胸の中ですーやすや♪

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ナナのいたずらっぽい顔、べべの笑顔も添えて♡

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帰れない時間は、なんて愛おしいのでしょう。

 

 

一秒一秒過ぎ去っていきます。ぜんぶ未来の宝物になるはずです。

 

 

I LOVE MY FAMILY

 

 

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心のケガと保護した責任

皆さまこんばんは。内側に闇を抱える40代です(苦笑)。

 

 

最近絶不調で、MIHOさんにもらったべべナナクッションを抱っこの日々。自分でもつくづく「病んでるなあ」と思ったりします。なんだろうね? 超キツい。

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決めたスケジュールをこなせないイライラ感は半端じゃありません。

 

 

あ、ほかの方に当たったりはしないですよ。あくまでも自己完結の焦燥感です。

 

 

昨日は心療内科通院日でした。お世話になっている斉藤先生に胸中を相談し、薬を変えることにしたのです。ひと昔前だったら精神的な病は隠すべき時代だったかもしれないけれど、現代を生きる者としては身体のケガ同様、心のケガがあってもいいんじゃないかと。

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私は宇宙でいちばん好きなべべと活動の源であるナナを失ったのですから、そんな簡単じゃないです。未だ毎日毎日襲ってくる喪失感に太刀打ちできません。

 

 

うー、とにかく早く元通りになりたい。

 

 

萎んでいる最中、テンションの上がるプレゼントが届きました。

 

 

キャー!! emi-goより宮崎産のマンゴーが♪

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卒業生すもも家よりおいしいお魚の切り身が……

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すもも1周年おめでとう。あっティーさんに出会えてよかったね。

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どうもありがとうございました。

 

 

 

もしなにも抱えていなければ落ち込みたいだけ落ち込んだりできるのかな?

 

 

そうしたら少しは楽なのかもしれない。

 

 

うちにはリル、ほほ、あまぱん、さぶと保護猫あさひがいます。

 

 

たいせつにしなければならない存在があるからこそ、立ったり転んだりを繰り返しながら前進しているけれど、ときどき詰まってしまうと辛く感じる。

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「まあおれがそばにいるから元気出せよ」

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うん。そうだね。家族がいてくれてありがたい。

 

 

 

「ぼくは留学先でちゅーる漬けの日々を送っています」

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ふふ。実はジャイアンは703号室にいないんですよ。

 

 

どこへ行ったかな?

 

 

家に招き入れた時点で、たとえ私の体調がさらに悪化しても、百香、ローズ、ジャイアン、あさひの保護猫4匹はぜったいに終の棲家へ案内しようと固く誓っていました。ローズ、百香につづき、ジャイアンもいいお知らせができるようがんばります。そしてあさひの家族募集も努力します。

 

 

保護した責任を取る、ということの難しさを痛感することもありますが、私の問題と彼らの将来は別物ですので、両者をきちんと分けていきたいです。それが私流の「愛の形」ですから。

 

 

留学先でのできごとは、落ち着いたら触れますね。

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ジャイアンの明るい未来を私と祈っていただければうれしいです。

 

 

保護猫百香の卒業記事は今週中にUPしますね。百香は長期トライアルを経て、このたび正式譲渡が決まりました。応援してくださった皆さまに感謝です。

 

 

晩安!

 

 

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さようなら ナナ 

現在私はいろんな意味で人生の岐路に立たされています。

 

 

ブログに書けることはブログに書き、書けないことは書いていません。

 

 

とにかく非常に強いエネルギーを消耗する事態が増えています。

 

 

けれどだからこそ応援してくださる皆さまのおかげで日々をそれなりに楽しく過ごしているのも事実です。皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです。謝謝。

 

 

さて、ローズの様子を気にしている方が多いことは知っていますが、本日は私の愛娘ナナとの「お別れ」について出させてください。(前回はこちら)

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密葬に近い状態を私は好みます。ゆっくりナナと過ごしたいのです。

 

 

 

たとえ空箱であったとしても、ナナが存在しているうちに抱きしめたい。

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出会いから16年。土手から保護できたのはナナが1歳8か月の頃でしたので、14年以上私はナナのお母さんでいさせてもらうことができました。ナナは私のはじめての保護犬。ペットショップで買ったべべとはその辺の次元がちがいます。

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チチに寝室を借り、最後の夜を共にしました。ナナ、ずっと多頭でごめんね。

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夜が明け、チチと私はナナがはじめてお世話になるところへ向かいます。

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チチは運転席

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私とナナは後部座席に乗っています。

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ナナをキンキンに冷やすのはやめました。ドライアイスはもう必要ない。

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桜が見事ですね。

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ここはいつ来ても厳かで静かで悲しい場所

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大げさでなく、粗末でもない。私たちにピッタリの「さようなら」をさせてもらえます。早めに到着し、別れの儀式に備えます。見上げると桃色の花が咲き誇っていました。

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まずナナを寝かせました。

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次に持参した花で「花かご」作り。そしてナナの毛をチョキチョキ切り、用意してきた小箱にしまうのです。ナナ、毛をちょっとだけお母さんにちょうだいね。

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ほんとうにたいせつな娘です。

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チチからもさようならのキスを

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できれば別れたくない。別れたくない。できれば、できれば、できるなら。

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あと5分しかない。

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最後に家族写真を撮ってもらいました。

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べべのときは私があまりにも取り乱していたので、ナナはぜんぶ残したいと思ったのです。お父さんもお母さんも親として成長していかなければなりません。

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花かごから花を取り出し、ナナを花姫に変身させました。

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ナナは、ナナは、ナナはぜったいに天国へ行ける気がします。

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比喩しがたいほどのいい犬だから。私のすばらしい娘だから。

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ナナ、愛しているよ。ナナが想像している以上に、お母さんはあなたを。

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この扉が開けば、すぐにきょうだいのコロンJがエスコートに来て、ナナはべべたちと合流できる。そう信じるしか私には術がありません。ナナ、行ってらっしゃい!

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チチと私はナナの写真を見せ合ったりしながらナナを待ちました。

 

 

 

お帰りなさいナナ。天の川をイメージした赤の骨壺カバーが似合っています。

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べべと並んでこうして玄関で出迎えてくれるのよね。ありがとうね。

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かつをはじめ、ほかの子たちの骨壺はリビングにあるからうちはにぎやかです。

 

 

 

ナナを見送った私は、自分の中でなにかに一区切りをつけました。

 

 

「なに」ってうまく言葉にできない。

 

 

しかし確実に、私は変化しています。

 

 

私は自分の人生を生きたい。人生をまっとうしたあとは、ナナたちのそばに行きたい。探して探して探して探してあああああああああああああああああ!!

 

 

ごめんなさい。

 

 

 

よく散歩へ行った公園にて。センターは美しいナナ。おーいべべ公こっち向け!

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私が「幸せの703号室」というブログを開設したとき、レギュラーメンバーはこの3頭でした。

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べべ、ナナ、かつ。猫のかつはたったの3歳3か月、べべは16歳半、最後まで粘ってくれたナナは16歳でこの世を去りました。

 

 

 

犬と猫は失うと筆舌に尽くしがたい痛みを私に遺していきます。

 

 

どんなに珠のように育てても、結局命を分けてやることができない。

 

 

どんどん先に年を取ってしまう。どんどん進んでいってしまう。

 

 

彼らの時間の流れの速さが私とはちがう。ほかはぜんぶ同じなのに。

 

 

だから今、私は正直な心、「里親になるってただただ楽しいですよ」とストレートには言えません。楽しいだけじゃないのを痛感しているから。

 

 

けれど生き場のない子たちが日本にいる限り、いえ、この星にいる限り、私は「勇気を持って里親になってくれる方」の必要性を同時に感じています。

 

 

でなければ、家族を得なければ、理不尽に死んでしまう子が仰山いるから。

 

 

 

矛盾していますよね。解きがたい矛盾です。

 

 

私は家族を失った母親です。

 

 

一方で、私は野良猫たちの住処を探す立場です。

 

 

いつか苦しみが癒え、ほんのり自分の中で消化できる日がきたら、また声を大にして、「犬猫と暮らすことは最高です! ぜひ!」とお伝えしたいです。

 

 

皆さまは私に言われるまでもないでしょうが、こんな私からひとつだけ。

 

 

「永遠」はありません。

 

 

 

あなたの横でくつろぐ犬猫たちに、「だいじだいじ」と囁いてみてください。

 

 

 

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