2 トロンがハッピーに!

さて、みじゅ改め「トロン」の卒業レポのつづきを。まだお読みでない方は一つ下の記事から遡ってお読みください。※ブログを連続更新中です。

 

 

トロンに会ってからというものの、りんちゃんは1日も早くトロンと暮らしたいと、即準備に掛かりました。で、完成したのがこちら↓ 玄関の脱走防止柵!

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実物の強度を確かめていただけないのが残念ですが、頑丈かつよくできていたので驚いた次第です。2LDKの春ちゃんちにはもちろんリビングに入る際の扉もありますが、りんちゃんは春ちゃんが閉め忘れたら困るからと作ったのです。

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二重の安心ですね。ちなみにチチが出入りするとこんな感じ。チチは身長181cmの中年太り体型。真ん中にはちゃんとカギがついています。

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りんちゃんすごい~!  こっちは掃き出し窓↓

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実は春ちゃんもりんちゃんも掃き出し窓を開けません。都心のマンションゆえ、外気を入れて換気をせず、24時間換気扇をまわす生活をしています。けれどもし万が一開けたときのことを考え、わざわざつけてくれたのです。ありがたい限りですよ。ほんとうに素晴らしい友だちです。

 

 

 

「ここ わたちんち?」

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きょうだいの秀多(仮)と離れもっと大騒ぎするかと思いきや意外とへっちゃらのトロン。別室に用意されたケージの中でくつろいでいました。大物ですね。

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トロン、はじめはハッピー兄が入らないお部屋からスタートね!

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トロンのケージが置かれている部屋には多くのトロフィーが……

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春ちゃんは本格的にサーフィンをしています。胸筋が発達するわけだ(笑)。

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お? 生ハッピー!! ハッピーはじめまして。あなたの写真は春ちゃんに会うたびにさんざん見せられてきたけど実物もかなりイケてるね♪ ハンサム~!

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ハッピーが写ってませんが、チチもハッピーを少しなでなで

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体がチーターのような模様で懐っこく物怖じせず、かっこいいハッピーです。

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トロンのいる部屋が気になるご様子

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5分も経たないうちに、仕事を抱えているチチは私を置いて先に帰宅することに。チチの帰る前に、3人で集合写真を撮ってもらわないと! 先にハッピーと

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つづいてトロンと

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スッピンのりんちゃんは「半顔出し」。メイクなしでも美人だからいいのに。

 

 

 

春ちゃんちはもちろんペット可。清潔でセンスのいいお宅です。

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部屋のあちこちに猫グッズが紛れ込んでいます。

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トイレの形がいいね。 ※現在はトロンも使えるようになっているそうです。

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爪とぎ。うちも同じやつ買おうかな?

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トロン用に新調されたキャリーバッグ。私のと色ちがいです。

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ん万円出して作ってもらったという“ハッピーぬいぐるみ?”。りんちゃんがひと言、「似てませんよね~」。う~ん……たしかに微妙かも……でもかわいい!

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春ちゃんとハッピー

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ハッピーの医療証明書も見せてくれました。すべて保存しているそうです。

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ハッピーはペット保険(7割型)に入っているとのこと。トロンも加入します。

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あ!! これうちにもあるっ!!

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「もしかしてケイタにもらったの?」と聞いてみたところ「はいっ」だって。

 

 

以下の記事をぜひご覧ください。

 

「窓に貼る猫の巣ほか/幸せの703号室」

 

 

旧友Air Buggyの原口常務が私にプレゼントしてくれたのです。

 

 

ふふ。原口常務春ちゃんにもプレゼントしたんですね。重宝させてもらってます。

 

 

ハッピーは超溺愛されています。春ちゃんちはハッピー中心の生活

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だからトロンも安心して渡せますよね。春ちゃん夫妻だもの!

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トロン、うんと幸せになってね。愛をいっぱい浴びているハッピー兄はきっとトロンを家族として、仲間として、受け入れてくれるよ。がんばって!

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春ちゃんりんちゃんにトロン分の医療費をお預かりし、ペットシーツやおいしすぎるケーキをプレゼントしていただきました。ありがとう。

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譲渡から13日経ちますが、数日前からこのようになっています。

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そしてぜったいに観てもらいたい動画をはりつけておきます。悶絶必至!

 

 

 

ね? ニコニコしちゃうでしょ?

 

 

自分の誕生日にこれを送られてきた私は、うれしくてたまりませんでした。

 

 

春ちゃん、りんちゃん、ハッピー、トロン、ありがとう。

 

 

サイコーです♪

 

 

 

かつくん「x258トロンおめでと。やさしい家族の一員になれたね。ハハも舞い上がってるよ。ハハに大きな力をくれてぼくからも感謝。ハハは丁寧に自信を持って犬猫たちに向き合っていきたい、それをトロンに教わったと言っています。ハッピー兄と末永く楽しく暮らしてください。LOVE」

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1 トロンに春が来た! 

大雪の中、ひとつ歳を取ってしまいました(苦笑)。ブログを連続更新中です。どうぞ遡って読んでくださいね。本日はみじゅ改め「トロン」の卒業記事!

 

 

すべては年末に参加した忘年会からはじまったのです。

 

 

(↑リンクをポチっと読んでください↑)忘年会の席で私を見つけるなり、愛猫ベンガルの「ハッピー」自慢をしてきた友だちの春ちゃん。古いつき合いです。

 

 

春ちゃんは現在、中野にあるもっつん本店もっつん2号店もっつん新井薬師店の3店舗のオーナー。奥さんのりんちゃんは同じく中野で「ブリス」というビューティサロンを経営。ふたりとも努力家。自らの力でがんばってきた根性のある夫婦です。

 

 

ハッピー自慢の延長で、春ちゃんは「譲渡会」へ行ってみたいと話しました。ハッピーに友だち猫を増やしたい。保護猫も検討している、と。私は譲渡会を開いていないので、「行ってみたら?」とすすめる程度でいったん話を終えたのです。

 

 

でも、春ちゃんは2匹目とハッピーの相性を慎重に考えていて、ハッピーの脅威となるような体の大きな猫さんではなく、できれば3~4か月の子猫を希望しているとのこと。オトナの猫も好きだから相性さえ合えば構わないとも言っていました。うーむ。この時期子猫少ないんだよなあ。でもハッピーが成猫を受け入れるかどうかは未知数。なら、やっぱ無難に子猫がいいなあ……。

 

 

譲渡会で開催者と折が合わなければ、春ちゃんはブリーダーに再び行く可能性もある。

 

 

それじゃヤダ。たとえ1匹でもいいから春ちゃんに「保護猫」を迎えてほしい。そうたくらんだ私は、春ちゃんに希望の毛色を聞いてみることに。

 

 

特に希望はないとしながらも、選べるなら茶トラか黒猫がいいと。

 

 

ほう。茶トラか黒猫ね。(メモメモ)

 

 

後日私はemi-goに電話。茶トラか黒猫の3か月くらいの保護猫がいないか聞いてみました。いたらもちろん、春ちゃんりんちゃん夫妻に紹介するつもりで。

 

 

数日後、emi-goから連絡が。

 

 

「田辺さん!! めっちゃくちゃかわいい黒猫の兄妹が保護されました」

 

 

保護したのはemi-goの病院の患者さん。その患者さんは自分で里親探しをするためにemi-goにいろいろ相談していた心ある方で、決してemi-goに丸投げをしようとしていたのではありません。私は保護経緯や保護した方のお人柄に好感をおぼえ、私でよければ預かる旨を間接的に申し入れました。

 

 

それがトロンと秀多(仮)です。(左:秀多 右:トロン)

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春ちゃんが興味を持ってくれるといいな。まあ仮にダメでも私が譲渡しよう。春ちゃんのキャパはあと1匹。だから兄妹は離れ離れになる。けど良縁を結べるなら「セット」に固執しなくてもいいや。

 

 

子猫たちが703号室に移動してくる直前に私は春ちゃんに電話をかけ、留守番電話にメッセージを入れたのです。「黒猫のおちびさんがいるんだけど、興味があったら折り返して」と。ついでに病院で撮った2匹の写真も数枚添付

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さあ、どうかな? 電話来るかな?

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翌日、キラキラの電話がかかってきました。覚えている方いますか?

 

 

春ちゃんは黒猫2匹に会いたいとのこと。さっそく年始の1月5日にアポを取り、うちにいたトロンと秀多を連れてemi-goの病院へ!

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春ちゃん夫妻は2匹と遊び、おやつをあげ、ワクチンや爪切りを見守り、中島先生の話を聞き悩みまくり。トロンと秀多のどちらにする? いっそ2匹とも迎えてしまう? それじゃハッピーが孤立しない? どっちを選ぶべきか……

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そりゃもう真剣そのもの。

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とりあえずいったん気持ちの整理も兼ね、私のポリシーをゆっくり伝えようと3人で近所のファミレスへ。春ちゃんりんちゃんごちそうさまでした。

 

 

脱走防止対策や誓約書8項目の内容を含め、ふたりが納得してくれるか。

 

 

結果、ふたりとも清々しい快諾。さっそく脱走防止対策に取り掛かるとのこと。

 

 

問題はトロンにするか、秀多にするか、あるいは2匹いってしまうか!

 

 

一同は再度病院へ戻り、トロンと秀多の顔を見て考えることに

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「りんちゃんがわたちをだっこしてくれたの」

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むろん、秀多も抱っこしてもらいました(笑)。

 

 

春ちゃんがひと言。

 

 

「女の子のほうがりんに(顔が)似てるから女の子にする?」

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「女の子はさっきからずっと私と目が合ってる」とりんちゃん。

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熟考したいとのことで、次の日に回答をもらうことに。でこの記事に繋がります。

 

 

ちびたち、お疲れさま。ふたりとも立派だったよ♪

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1日経って結論を聞くと、「女の子に決めました」ときっぱり!

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「え? わたち?」

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そうだよ。

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あなたトロンって名になるんだって

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おめでとうトロン♪

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いっしょに育った秀多とは離れるんだけど、ハッピー兄がいるおうちに行くの。

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だからひとりじゃないんだよ。

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トロンは遊び好きで

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好奇心旺盛の

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おてんばだけど

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おトイレもちゃんとできるし、賢い子だよね^^

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秀多は私が必ず幸せにするから、安心して新しいおうちをエンジョイしてね。

 

 

春ちゃん、りんちゃん、このたびはありがとうございました。

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春ちゃんに「保護猫」を譲渡した喜びは2つあります。

 

 

一つ目はこの記事に全部書きました↓↓↓

 

「トロンの譲渡を昔の自分に見せてやりたい/幸せの703号室」

 

 

二つ目は春ちゃんの無意識の宣伝に期待してのこと。春ちゃんりんちゃんの人脈は半端じゃありません。春ちゃんは絶えずハッピー自慢をあちこちで繰り広げています。だからトロンのこともいずれ自慢するでしょう。トロンは保護猫です。春ちゃんに憧れる人や、春ちゃんの周囲の猫好きが「保護猫」に目を向けてくれる可能性は非常に高い。これこそが私のいやらしい計算です(笑)。

 

 

1月10日に巣立ったトロンはすでにハッピー兄とベタベタの仲よしになっています。本日私のフェイスブックに「誕生日おめでとうございます」のメッセージとともに、ハッピーに毛づくろいをするトロンの動画が送られてきました。

 

 

次回、春ちゃん家に皆さまをご招待いたします。

 

 

つづく

 

 

 

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2017年の703号室を彩ったスターたち

2017年は私にとって悲しい年でした。

 

 

703号室のアイコン的存在だったべべを失ったのです。

 

 

正直私はまだ深い闇の中にいます。しかしひとつだけ救いも生まれました。

 

 

自分自身の「死に対する恐怖」が今の私にはいっさいありません。もちろんおばあちゃんになるまで生きる可能性もありますが、いつ死んでもいいです。理由はべべと同じ世界に行ける気がするから。

 

 

そこにはべべをはじめ、私が看取った多くの子たちが待っていてくれるでしょう。私たちは再び出会い、懐きあうことができるはずです。

 

 

無垢なべべたちのいる場所へ向かうためには、私がそれにふさわしい資格を取らなければなりません。日々を精いっぱい生きること、自分が信じた道を歩むこと、自分が手掛けたことを貫くこと。やれるだけやり切れたら、べべが笑顔で迎えてくれます。私の太陽が私に飛び込んできてくれる。

 

 

べべを含めレギュラーメンバーの闘病の合間に私は微々たる譲渡活動をしました。幸せになってほしいと心から祈り、私が行動をした結果です。

 

 

すべての過程を個人でやっているので、卒業生の数は少ない。公表するのが恥ずかしいレベル。その割に声ばかりデカくて、「みんながんばろうよ」的発言をしまくり、違和感を覚えた方もいるでしょう。私の発信に傷ついた方もいるかもしれません。改めてお詫びをするとともに、今日の記事だけはいっしょに喜んでくれたら本望です。2017年の卒業生の数は15頭。

 

 

私の入魂の限りを尽くしました。

 

 

よって彼らは格別な終の棲家へと向かったのです。

 

 

 

1満天(2月4日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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満天へ

あなたはうちの近所で私にスカウトされ、その後病院でしばらく怒っていましたね。703号室に来てからの満天は、自立心がありながらもほかの子たちにも紳士的でやさしく、満天のおかげで保護猫たちはリラックスできたでしょう。亡き「ルラン兄」に似ていると、里親さんの目に留まったあなた。あなたの里親さんと私は同年代でありながら、里親さんには礼儀正しい大きな人間のお子さん(お兄さんとお姉さん)がいた。人間の子どもがいない私は里親さんがうらやましかった。でもそれ以上に立派なお子さんたちを育てあげた里親さんを尊敬しています。満天のファミリーごとが私の未来への希望になりました。ありがとうね。

 

 

 

2花枝→さくら(2月15日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真(右のももも703号室卒業生)

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さくらへ

ある動物病院を縄張にしていたさくら。寒空の下、仲よしのなっちゃんが先に保護されたあともあなたは数か月逃げまわり、ようやくFさんに捕まったと聞いたときは心底ホッとしたものです。実物のあなたは驚くほどキュート。得なキャラですよね。うちの男子らはもちろんのこと、里親さんをもメロメロにしたね。トライアル先に待ち受けていた「もも」は女の子。相性が合うのかヒヤヒヤしました。けど反面、あなたならやれる、あなたならできると思ってもいたのです。今では女子同士、仲睦まじく生きていてほほえましい。さくら、癒しと和みをありがとう。必ずまた会いに行くね。

 

 

 

3ソイル→メル(2月18日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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メルへ

Fさんからある地域ぐるみで気にかけている子猫がいると聞いた私は、あなたの保護譲渡を決意。地域の方がカンパで出し合ったお金であなたはワクチンを終えうちにやってきました。お口まわりの模様が私を含めみんなの心をくすぐり、あなたは引く手あまたの大人気だったよね。うちでは最初シャーシャー言いまくりだったけど、徐々に素直さをのぞかせてくれるようになった。みいさんが撮ってくれたキラキラの写真とポイントの首飾りもよかったよね。良縁に恵まれ、卒業後も折に触れemi-goの病院などでちょくちょく会っています。ありがとう。

 

 

 

4実葉(4月3日卒業/向かった先はこちら) ステイ先:マイママさん

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卒業後の写真

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実葉へ

今年の703号室の大スターといっても過言ではない実葉。実葉の吸引力のおかげでいくつもの良縁を結べました。Fさんから小学生に虐待された猫がいると聞き、「面倒くさいな」と思いながら会いに行き出会ったあなたは、汚れた体+メチャクチャに折れた手を引きずり私にひたすら甘えてくれた。その姿が胸に迫り、私は一気にあなたの虜に。FIVキャリア、腎臓に問題がある、片手が折れたハンデを背負いながらも、あなたには仰山の「家族希望」が来た。私は善意の中で新鮮なものを吸収し、学ばせてもらった。感謝してもしきれません。実葉、実葉の家族、実葉の家族希望をしてくれた方、実葉を我が子のように愛でてくれたマイママさん、支援してくださった方々、ありがとう。

 

【実葉だけおまけ】

折られた手の手術後、横になることもできないほど強烈な痛みと闘った実葉

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えらかったね。よく耐えた。

 

 

 

5セス(4月16日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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セスへ

emi-goの病院付近のコインパークで出会ったサク(楽)&セス。あなたたちはすぐにでもベチャッと轢かれてしまいそうな場所にいましたね。あなたたちを見たとき、私はこの身を投げ出してでも保護をしなければ、と腹を括りました。大げさではなく本心です。即捕獲箱に入った楽とは違い、慎重なあなたは捕獲箱に入るべきかを悩んでいましたね。でも、入ってよかったでしょ? あのとき入ってよかったでしょ? 捕獲箱の扉がバンと閉まった音を聞き、私は生きてきてよかったと思いました。実葉の家族に名乗りをあげてくれた素晴らしい里親さんのもとで生きるあなたを見て、ますます私は生きていてよかったと思っています。セスの家族もセスもありがとう。

 

 

 

6ちゃたろ→ちゃた幸(6月10日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真(左はマイ太郎さん家卒業生結ちゃん)

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ちゃた幸へ(そして結ちゃんへ)

実葉の家族に名乗りをあげた肉球きらりさんにマイ太郎さんの保護猫結ちゃんを紹介。多頭飼育を希望していたきらりさんと猫好きの結ちゃんのために私はFさんからちゃた幸をバトンタッチしてもらいました。前の飼い主の逮捕により多頭飼育崩壊の場から救い出されたちゃた幸。推定7歳前後のおっさんで肥満細胞腫(良性)を患っていたちゃた幸を結ちゃんの友だちとして推薦し送り出したのです。にもかかわらず私の計らいとは裏腹に、ちゃた幸は結ちゃんを拒絶、威嚇。これじゃ本末転倒だと私はずいぶん悩み、きらりさんにも結ちゃんにも申し訳なさでいっぱいでした。でも5年以上身動きも取れないほどの小さな檻に入れられていたちゃた幸だから、ネコミュニケーションが苦手だっただけなのよね。ちゃた幸と結ちゃんは日々距離を縮めています。きらりさんと結ちゃんありがとう。

 

 

 

7すもも(6月11日卒業/向かった先はこちら)ステイ先:emi-go病院

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卒業後の写真

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すももへ

TNR対象として2匹のメス猫がemi-goの病院に運び込まれ、1匹は術後リリース。2匹目のあなたは出産間近ゆえemi-goの判断で病院の保護猫になった。あなたは院内で3匹の天使を産んでくれた(子猫たちはりょうちゃんとemi-goが里子に出してます)。実葉の里親に名乗りをあげたあっティーさんにあなたをすすめた私は、何度もあっティーさんとあなたに会いに行ったよね。あなたは子煩悩の慈悲深い母猫で、いっしょうけんめい子育てをしていたね。その姿に里親になるあっティーさんも私も感動。子猫たちより一足先にあっティーさんちに巣立ったあなたはまだ子離れに納得していなかったのか、新境地に戸惑ったのか、なかなか慣れなかったね。でも今は満足でしょ? 子猫たちもみんな元気にしていますよ。尊い命を育んでくれてありがとう。

 

 

 

8エリーゼ→リリ(7月14日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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リリへ

16年半私の相棒だったべべが間もなく逝くだろうという予想のもとで私はあなたたち一家をゴミ置き場から703号室にスカウトしました。あなたたちはゴミ置き場で生ゴミを漁っていて、飢えていて、汚かった。妹と連携しあなたたち家族をつぎつぎ保護。703号室に入れるたびに、チチは「くせーなこいつら全員。すごい臭う」と笑った。困ったね。重度の貧血のべべが死にかけている時期なのに。だけど私は、あなたたちと出会ったこと、保護したことに一寸の後悔もありません。chikakoさん夫妻にあなたをゴリ押しし、トライアルへ連れて行ったとき、chikakoさんはリリを嗅いで「いい香り~♪」と抱きしめてくれた。リリ、わかる? 人次第で、あなたは乞食にもお姫さまにもなれる。成猫を求めていたchikakoさん、子猫リリと私を助けてくれてありがとう。

 

※私が保護したリリのきょうだいチャイ&ラテはマイ太郎さんの卒業生です。

 

 

 

7月20日べべ逝く

 

 

 

9サク→楽(8月5日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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楽へ

ん……なにをどう書こうか。大昔に保護したあじさい(猫)の里親さんからの紹介で、楽へお問い合わせをくれた福田さん夫妻を、私はさんざん待たせてしまいました。きょうだいのセスに比べ、人馴れが遅かった楽。703号室暮らしも長かったよね。楽は特に男性が嫌いで、チチにほぼ心を開きませんでした。せっかくの、せっかくのチャンス、楽へ念願のお問い合わせ……いつもなら私はハンターのごとく食いつきます。なのにべべを失ってしまったから、正常ではいられない時期でした。福田さんはじっと私を待ってくれた。福田さんもまた片足欠損のホイミちゃんを天国へ見送ったばかりだったから。私たちは楽を通して魂が呼応し、あたたかいお茶会を開くことができた。譲り合い、双方の理解と努力、そういうものを改めて教えてくれた福田さん夫妻と楽にありがとう。ちなみに楽は今男性嫌いではありません(笑)。むしろ福田さんにベッタリ!

 

 

 

10十香(9月23日卒業/向かった先は同年卒業の満天家

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卒業後の写真

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十香へ

私ずっとあなたを追ってた。ゴミを漁る野良猫のあなたが勝つか、私が勝つか。数えきれないほど私はあなたに勝負を挑んだよね。でも全敗。あなたはポテチを囮にしてでも私の捕獲箱から逃げ切った。なぜならあなたはリリ、チャイ、ラテを巣穴に残し守る母だったから。私があなたを保護したら子猫たちはひっそりと死ぬ。あなたは本能で母モードだった。私も捕獲は自信があるのに、やられた。そしてやられてよかった。実は外で子育て中だったという事実を知ったとき、鳥肌が総立ちしたよ。満天家の末娘になってから、あなたは母の重責から解放され子猫のようにふるまっているね。満天家はいい住処でしょ? ツイッターで十香と満天の2ショットを流すのが私の楽しみ。だってかわいいんだもん。

 

 

 

11源(10月1日卒業/向かった先はこちら)ステイ先:emi-go病院

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卒業後の写真

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源へ

ある日emi-goの病院へ行くと、院内は保護猫だらけでパンク寸前。私は一匹でも里親を見つけたい心境で、ツイッターに保護猫たちの写真を流しました。いろんな方が拡散してくれたおかげでお問合せは多数。その中で(いい意味で)異質に光る希望者さんを見つけたのです。書いてある文章は簡潔かつ必要な情報ばかり。責任感もにじみ出ていました。それがあなたの里親になった方です。おもしろかったのは子猫をいっさい選ばなかった点。「男の子であればどんな子でもいい」と断言した里親さんの一語は私の胸に強く残っています。源ちゃんと先住るい兄は楽園とも呼べる環境でスクスク育っているね。出たがりのるい兄に私たちは笑わせてもらいました。源ちゃんファミリーありがとう。

 

 

 

12蝶々→アンズ(10月4日卒業/向かった先はこちら)ステイ先:emi-go病院

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卒業後の写真

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アンズへ

あなたを見たとき、私はあなたに恋をしました。もし可能な状況なら、私があなたと暮らしたい。それほどにあなたは私を魅了しまくったのです。あなたはいいお家に行ける! 直感ともいえる私の勘により私は夢中でシャッターを切りました。写真が不得手な私ですが、あなたの姿は、私の腕前でも充分に美しかったです。そんなあなたも不遇な幼少期を過ごしましたね。ベランダで産まれたあなたは、母猫とともに縮こまっていたにちがいありません。あなたの里親になれる方がうらやましい。素直にそう思いました。結果、里親さんもあなたに負けない素敵さでした。想定外に姉妹のかりんをも引き受けてくださったのですから。アンズのおかげだよ。ありがとう。

 

 

13お珠→かりん(10月4日卒業/向かった先はこちら)ステイ先:emi-go病院

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卒業後の写真

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かりんへ

あなたはラッキーガールです。姉妹のアンズといっしょに広々したお城のお姫さまになれたのだから。あなたは5きょうだいの中でいちばんやんちゃでemi-goに手を焼かせましたね(笑)。風邪の影響で目に濁りが残り、里親さんは毎日3回以上もあなたに目薬をさしています。里親さんは物理的に恵まれているのみならず、地域の猫たちの保護活動や看取りもされてきた愛情深い姉妹。あなたたち姉妹とぴったり似合います。かりんたちは先住猫さんたちとの距離も縮まっているそうですね。うれしいです。かりんにひとつ言いたいのは、きっかけは「アンズ」だったとしても、里親さんはかりんもアンズも分け隔たりなく溺愛していること。あなたは堂々としているからその辺説明しなくてもわかるよね? 里親さん、ありがとう。

 

 

 

14樹々→麦(10月15日卒業/向かった先は同年卒業のメル家)ステイ先:emi-go病院

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卒業後の写真

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麦へ

きょうだいたちが騒いでいるのに、マイペースにねんねしていたあなたが私の脳裏に焼きついています。外見の奇抜さ? といい、愛すべきキャラクターだね。きょうだいたちが次々と巣立つ中、ケージにぽつんと佇むあなたに胸がちくんと痛んだ里親さんは、同年卒業のメルの妹にと手を挙げてくれました。麦とメル。ぜったいに安心という環境下で育てられているあなたたちの未来を私は全く心配していません。里親さんはあなたたちの将来を考えながら、あなたたちの成長を楽しんでいます。そしていろんなことを吸収し、試行錯誤しているそうです。麦、大丈夫だよ。再び外に出されることはないの。麦と家族にありがとう。

 

 

15ほたる(12月1日卒業/向かった先はこちら

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卒業後の写真

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ほたるへ

実葉に並んで2017年の大スターだったほたる。「見えない」というハンデをまったく感じさせない頭の良さ、緻密な計算に基づく行動力、前向きさが私の自慢でした。私もほたるみたいに生きていきたい。そう思わせてくれた逸材です。あなたの保護譲渡を通じて、私は表現したかった。どんな子にも手を差し伸べてくれる方がいることを。保護主として区別差別をすることは保護主にとっても不都合で不便で辛い、と。あなたは全盲だけど、不完全ではありません。あなたはあなたのままが尊く、あなたはあなたのままがいいです。先住猫くろこさんとすっかりお友だちになったね。気むずかしいもうひとりの先住猫天音(703号室卒業生)でさえもあなたと距離が縮まっていることに私はたいへん驚いています。だってくろこさんと天音は未だ仲よしではないのだから。どうかほたるあなたがふたりを繋いでください。ほたるありがとう。

 

 

 

長くなりましたが、以上が私の活動報告兼スター紹介です。スターはまばゆいけれど、数をこなしている方から見たら取るに足らないほどちっぽけな数字でしょ? そこはほんとうなので否定しません。けれど私は一頭一頭に愛と尊敬を込め、全神経を注ぎ丁寧に縁を繋いできたつもりです。

 

 

ふつうの主婦にもこうして誇れる部分があることがありがたい。

 

 

卒業生と里親さんたちのおかげですね。

 

 

頭を垂れ、深謝しています。

 

 

ありがとう。

 

 

読んでくださったみなさまもありがとう。

 

 

最後にひと言。どんなビジュアルでもどんな性格でもどんな年齢でもハンデを持つ子でも必ずお家が決まります。「どうせ見つからない」と決めつけずに、ボーダレスにトライしていきたいですね。

 

 

私はそうします。

 

 

※ 約1日かけて一生懸命書きました。感想をくださーい。活動力となります。

 

 

LOVE

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

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小分けを許して(主役はほたる)

ここんところ、かなりバタバタしています。

 

 

ブログに向き合う時間が限られてしまい、ほたるの卒業記事が完結できません。通常は前編と後編の2回にわけ書くのですが、少しズルしてブレイクにします。

 

 

次回こそ必ずお家へご案内します。楽しみにしてくださっている方ごめんなさい。

 

 

でも、本日の主役もほたるです!

 

 

ほたるの終の棲家は広々素敵。里親さんのお人柄は文章のみで表現するので、卒業記事はどうしても家の写真と猫の写真が目につきやすい。

 

 

しかし私は、ほたる家の外観より、ほたるの里親さんの中身を皆さまにお伝えしたいです。もちろん、家の写真も撮ってきましたけどね。

 

 

ほたるはほかにも家族希望をいただきましたが、ほたるの里親さんはほたるの家族募集を開始するかしないかのはじめのころから挙手してくれていました。ただ、気難しい先住さんがいるため「トライアル」を希望していたのです。

 

 

「トライアル」について私は掘り下げて考えることにしました。

 

 

「うーん……ほたるのトライアル、トライアル、トライアル……」

 

 

できればほたるはトライアルを避けたい。家具の配置や家の雰囲気をおぼえるのはほかの子よりハードルが高い。簡単なお試しというわけにはいかないのです。

 

 

結果、1か月程度私が家族募集をつづけて、もしマッチングするご家庭に恵まれなかったら再度前向きにお話し合いをしようという結論になったのです。

 

 

里親さん側も私の意見に同感してくれました。

 

 

「アンニイさんがうちよりほたるちゃんに合うと思う家があるなら、そちらに渡してください。私は静かにほたるちゃんの幸せを願います。応援しています」

 

 

こうも言ってくれました。

 

 

「正直私はほたるちゃんの外見がかわいくてかわいくて仕方ないです。ほたるちゃんの黒い縞毛模様も白のポイントも大好きなんです」

 

 

里親さんの言葉は私の勇気と希望になりました。

 

 

謙虚であたたかく、情の深い方。長いつき合いゆえ内面はよーくわかってるんですよ。ほたるの里親さんは「私史上10本の指に入る難易度の高い譲渡の子」の家族になってくれた方。今でも奇跡のような譲渡だったと感慨深いです。勘の鋭い方は閃いたかな? ふふ。せっかくなので今度ゆっくり紹介しますね。

 

 

里親さんはたくさんのおみやげをくださいました。ほたるにかかった医療費は全額emi-goへ。太田さんの本と里親さんからのプレゼントも添えて!

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emi-goはほたるを預かった私の負担額(実費)を考えてくれて、このお金を私が受け取るべきだと言ったのですが、私は「ほたるにかかった医療費」の名目で里親さんからお預かりしたので、私がもらうことはできないと伝えたのです。人と人の信頼関係ってそういうことかなあ、と。生意気を申しましたけど^^;

 

 

私もほたる家よりプレゼンをもらいましたよ♪

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里親さん宅にほたるのお届けに行った際に「足が冷えるから」、と厚めの靴下を履くようすすめられ、その後「あげます」と言われもらって帰ってきたのです。

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靴下重宝しています。クリスマスっぽい飾りもありがとうございました。

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ほたるが巣立った日、さぶの体調が悪かったので、私はお茶する時間すらありませんでした。里親さんはさぶを心配し電車でほたるを703号室まで迎えに来ることを提案してくれたのですが、私は自分で卒業生を送り出したいのです。

 

 

だから着いて写真をパチパチ撮り、誓約書にサインをもらって速攻帰宅。

 

 

いただいたおみやげの中に「味つけしたからそのまま焼くだけ」のディナーの材料(サラダ、スープ、パン込み)が入っていて、私は楽させてもらいました。

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じゃーん! チチ大喜び♪ 私はささみを焼いて盛りつけしただけです!

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配慮っていいね。心と心ってどこまでも通じ合うのかもしれませんね。感謝。

 

 

おすそ分けでいただいたジャガイモは母や友人に配り、残りは私が料理に使用

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ポテトサラダと

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肉じゃがに変身させ胃袋へ。ジャガイモごちそうさまでした。

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太陽のようにポカポカの里親さんです。

 

 

 

最後に、ほたるの近況写真を!

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想像をはるかに超えるスピードで新居を制覇!

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やっぱあなたすごいわ!!

 

 

皆さま、小分けを許して~!

 

 

LOVE!

 

 

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メシア

全盲のハンデキャップを負った保護猫ほたる

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ほたるはパッチリおめめの麗しい猫ではありません。けれどブログでもツイッターでも何度も書いてきた通り、彼女は全身を使い込んで判断し行動し、何ごとにも前向きにトライをつづけてきたのです。まるで体そのものが目のようでした。

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ほたるは自分に視力がないことを第六感で知っていました。

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自分に欠けているものをわかっていたのです。だから昇り降りにせよ無理だと判断したことはしなかったのです。その辺が非常に賢い。

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けれど生まれつき視力に恵まれなかったほたるは、視力を失っている不自由さに気づいていません。いい意味で他と自分の比較ができないのです。

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話は変わりますが先日MIHOさんと私は通院ついでに東大農学部を散策しました

 

 

紅葉が見事で、私たちは敷地内で息をのむほどの美しさに圧倒されたのです。

 

 

そのとき私は胸がチクッと痛みました。ほんの少しですけど、確かに痛かった。

 

 

思わずMIHOさんに理由を打ち明けました。

 

 

「みほりん、私胸が痛い。ここら辺さあ、落ち葉も含めてきれいじゃん? なんか擬人化かもだけど、視覚から得られる感性ってあんじゃん。それは人間より視覚の劣る犬猫も同じじゃないかな。犬猫が景色を眺めて心を和ませるかどうかは不明だけど、でも視覚が豊かなのはありがたいよね。選べるなら真っ暗な世界はいやだよね。今私、ほたるのことを言ってる」

 

 

MIHOさんは深く頷きました。

 

 

そして「ほたるに会いたいね」とニコっと笑ってくれたのです。

 

 

ほたると私がはじめて会ったのはおそらく2017年9月8日

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emi-goの病院の手術室に置かれた簡易小ケージ内にひとりぽつんといたのです。

 

 

「田辺さん、見てくださいよこの子。眼球がないみたいで見えないんです。たぶん生まれつきなんですけどね。田辺さん(この子)……要ります?(笑)」

 

「いや、いいや。遠慮しとく(笑)。(保護の)いきさつはなんなの?」

 

「ある方に相談されたんですよ。餌をやってたメス猫が自宅のベランダで5匹子猫を産んだって。だけどうちの病院はもうケージが空いてなくて断ったんです」

 

 

当然です。病院は飼い主の責任で連れて来た犬猫たちの治療を施す場所。

 

 

飼い主がいない犬猫をエンドレスに引き取って成り立つでしょうか? だれが飼い主のいない犬猫の治療費や入院代を払うのでしょう?

 

 

それでもemi-goの病院には当時、数えきれないほどの保護猫たちがいました。すべてemi-goが被るのです。すべてですよ?

 

 

世話から医療ケアから募集から譲渡からお届けまでを、彼女ひとりがやるのです。ほとんど彼女の持ちだしたお金でやるのです。

 

 

どうなんですかね? 私はあり得ないと思うけど。

 

 

「断ったのに、どうして(子猫が)いるの?」

 

 

emi-goは私の質問に答えました。

 

 

「一回断ったんですけどね。そのあとに5匹の子猫の中に全盲の子がいるって聞いたんです。(全盲の子猫は)外で生きていけないじゃないですか? だから母猫の不妊手術を条件に病院に連れてきてもらったんです」

 

 

「(目の見えるほかの)きょうだいたちも?」

 

 

「はい。一匹だけってわけにもいかないし、目の見えるきょうだいたちも気になるじゃないですか? (きょうだいなわけだから)」

 

 

「へえ……まあ協力できることがあったら手伝うわ」

 

 

私は自分の意思を口には出さずに会話を終えました。

 

 

しかし5匹ぜんぶ私が里子に出そうと決めたのです。全員私が出す。

 

 

皆さまご存知のとおり、私は健常な子たちから募集をスタートさせました。

 

 

最後に残ったほたるはじっくり取り組もうと練っていたのです。

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703号室に連れてきて、ほたるにふつうの日常を謳歌してもらい

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ここでほたるといっしょに成長していきたいと思いました。

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ほたるの魅力は無限であることへの証明も兼ねています。

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ほたるは私の予想をはるかに超えた快活な女の子

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空気の読み方も

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「ちゃっかりさ」も一流。これこれそれナナのごはんだよー!

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「さぶ兄にタッチ成功っ!」

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ふふ。ほたるよかったね。

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さぶ兄は紳士でしょ?

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「うんっ ふところが深くて好きっ!」

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「ほほ兄はわたしのおもちゃ」

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「いっぱい遊んでくれたし 教えてくれたよ」

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ほほもさぶもお疲れさま。よくほたるの面倒を見てくれたね。

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「あま兄は わたしの枕」

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「おなかがタプタプしていてキモチいいの」

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ほんとだ。ほたる熟睡してる^^

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「ときどき話し相手になってくれるよ」

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「お話のなかみはナイショ」

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あまぱんもありがとう。みんなのおかげでほたるはスクスク育ったね。

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甘えじょうずだけど小さいくせに自立心もあるほたる

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ひとりでもじょうずに過ごしていました。

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えらい子です。

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私にもベッタリ

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おーいほたる!

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人の髪で遊ぶのはやめなさい!

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もし、ほたるが全盲じゃなかったら、ほたるのきょうだいたちはパンパンの満員だったemi-goの病院に保護されなかったかもしれません。

 

 

きょうだいたちそれぞれが終の棲家で元気に暮らしているのは、ほたるにハンデがあったから。そう考えると、ほたるこそがメシアだったのかな、と。

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ほたるをトリに、これで5きょうだい揃って「703号室卒業生」になりました。

 

 

 

応援してくれた皆さまに改めて感謝を述べるとともに、次回ほたるの家族の紹介をしますので、楽しみに待っていてくださいね。ありがとうございました。

 

 

 

BIG LOVE!

 

 

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