ポテチは運のいい猫です。
ポテチ自身の運もさることながら、彼が意図したのかしていないのか、彼が囮となってくれたおかげで3匹の猫たち(リリ、チャイ、ラテ)が救わたのです。
このブログのカモフラージュという記事をおぼえている方はいますか?
カモフラージュに書いた通り、彼のおかげで猫たちは活路を見出したのです。
つまりポテチは「プラスのオーラ」を放っています。
「譲渡活動」に於いては私もポテチのような人になりたい。
なのに肝心の彼自身は、非常にシャイで遠慮がち。いつもオドオドしてばかり。ほかの猫たちはどんどんオープンになっていくのに、ポテチだけは殻から抜け出せないまま。
ポテチ、まわりを照らすだけじゃダメなんだよ。
ポテチ、暗い穴から出てごらん。
身の置き所もなく、今まで苦労してきたのね。
寒かったでしょう。暑かったでしょう。ケンカに疲れたでしょう。味方はいたの? 寝床は硬かったでしょう。雨は冷たく、風は荒々しかったでしょう。
ポテチ苦しかったでしょう?
鼻に傷があるのを知ってるよ。不本意な争いをしたんだね。
FIVキャリアに感染したのもポテチが生きてきた勲章のようなものかもしれない。だけど世間はまだ意外とクールな反応を取るんだよね。
環境が悪かっただけで「好きでそうなったわけじゃない事情」はなかなか理解や共感を得られない。私も身をもって痛感した経験があります。悔しいよね。
でも大丈夫。私はポテチをスカウトした瞬間からポテチのまるごとを包もうと決めていたから。私がポテチの口となり、パイプとなり、ぜったいの味方でいる。
ポテチの持っているものも持っていないものも、どっちも好き。
勇気を出してケージから出てきたよね。
ポテチがこっちに向かって歩いてきた。すばらしいねえ。感動したよ。
苦手な首飾りをつけて撮影をがんばったね。
もっと早くにポテチの魅力をアピールすべきだったんだけど、16年半私の娘でいてくれたべべが亡くなり、さぶが大病し、いろんな子を先に譲渡し……気がつけばポテチをあとまわしにしてしまった。ポテチごめんなさい。けれどこれがミラクルにつながることもつけ加えておくよ。
ポテチは文句ひとつ言わずに、多頭の我が家の保護部屋でじっと自分にスポットライトがあたる日を待っていてくれた。ありがとうね。
おーいちゅーるボーイ!
食べるときだけは大胆なキャラに変身するポテチがかわいくてしょうがない。
舌を器用に動かしながら、おいしいおいしいしてくれた。
えらいなあ。
食べることは生きることだもんね。
「食」を通じて距離を縮めるのは、猫も人も同じかもしれない。
ポテチ、いいお話をひとつしてあげようか?
ポテチのご縁の話。実は奥が深いんだよ。そして太いの。
運命としか言いようがないほど。
カモフラージュの記事を更新したのは昨年の8月。実はポテチの里親さんは偶然703号室ブログにたどり着き、なにげなくポテチたちの保護経緯を読んだんだって。
そのとき里親さんは先代ハルちゃんへの気持ちを整理している頃で、新しい猫を迎える心境ではなかった。以後里親さんは私のブログを読まなくなり、日々の生活に追われ、月日が流れた。
私のほうもいろいろなできごとが重なり、ポテチを家族募集サイトへ掲載するのが遅れてしまった。ようやく掲載できたのは今年の1月4日……
里親さんは新しい猫を迎える覚悟でその日、家族募集サイトを開き、偶然にも見覚えのある「ポテチのページ」を見つけてしまった。
「あああポテチおぼえてる! この子、昨年読んだブログの子だ! だいぶ経ったからてっきり里親さんが決まっていると思ったのにどうして載ってるの?」
ほらねポテチ。赤い糸ってあると思わない?
私は赤い糸を手繰り寄せ、絡みをほどき、端と端を美しく結ぶ人でいたい。
1月4日にポテチを再び見つけた里親さんは、もう頭からポテチを離さなかった。夫婦で話し合い、ポテチの慎重な性格やFIVキャリアのちょっとしたハンデごとを前向きに抱きたいと連絡をくれた。ポテチの年齢も気にしなかった。
生きているとさあ、うまくいかないこともあるんだけど、生きていればこそ、ごほうびのようなできごとが、奇跡のようなできごとが起きたりもするんだよね。
ポテチをお届けしたとき、里親さんがボソッとつぶやいて笑ったの聞こえた?
「あ……(ポテチが)うちにいる……(♪)」
私は喜びを心底噛みしめた。
ポテチをほんとうの家族に繋いだから。
ポテチおめでとう。
ポテチ家の内部は明日につづく
LOVE!
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