鼻水が滝のように出てきます。うっとおしい。
さて、茶トラの保護から1夜明け、本日またemi-goの病院へ。
偽善者のように聞こえるかもしれませんが、私は自分の体調がすぐれないときによく外猫のことを考えます。私は布団に潜っていてもつらいのに、裸の彼らはどんなにしんどいか。心痛が増すのです。
そして痛みが行動を発する。
自分の病気が原動力の一端になるのです。マゾとしか説明できない。
寝込んではいるものの、捕獲箱を前に昨夜はたいへんな幸せを感じていました。あと1匹保護できれば言うことなしですね。しかし前回も言ったとおり、入れてばかりだと今うちにいるすべての子たちのQOLが低下します。だから適宜出さないといけません。
「入れて出す」
保護動物を家に入れ新しいお宅に出す。言葉にするとたったひと言ですが、簡単でないことは皆さまにも伝わっているのでは? と自負しています。「出す先」はどこでもいいわけじゃないから。
加えて私は、透明感を重要視します。
ごまかそうとすればとことんごまかしの利くこの世界で、いえ、この世界だからこそ私は透明感を意識します。完全に自己満足の域ですが、レベルの高い譲渡というのはこういうことだと思います。透明感は読者の皆さまに対してだけではありません。里親希望者さんにも透明感を味わってほしいと考えています。私は保護譲渡に関していっさい「盛り」ません。たいせつな部分を言葉巧みにごまかしません。隠しません。
誠実さからゆるぎない信頼関係が生まれるのを知っているのです。
本日はご縁の決まっている保護猫ポテチのスクリーニング検査(血液検査)に里親さんが同行してくれました。いわゆる「卒業前検診」です。
ポテチは見た目健康なのと、シャイな性格もあり、昨年6月の保護以来、病院のお世話になりませんでした。けれど卒業を控え、私が血液検査を里親さんに提案。ご縁が決まっているとはいえ、万が一大きな病気が見つかったら、いつでも縁談を白紙に戻してもらう覚悟でのぞみました。
その旨は里親さんにもお話しています。
さあポテチ、がんばろう!
お見合いのとき、インフルエンザで来れなかったご主人が来てくれました。
病院がめちゃくちゃ混んでいたので、一同はオペ室にて待機。中島先生の手が少しでも空いたときにオペ室で診てもらう手はずを整えました。
里親さんはポテチにつきっきり
体重測定(5.9キロ)、聴診、診察、検温(37.6度)、爪切り、血液検査を実施
話をすればするほど、ほんとうに懐の深く、雰囲気のいいご夫婦です。
ところで、写真の右下に写ってる茶トラ、見覚えありません? 昨日私が保護した子ですよ。明日迎えに行く予定です。予想通り男の子でした。
もうひと晩辛抱してね。早くおまいさんの名を決めないと……
ご主人はずっとポテチを撫でてくれました。名前はポテチのままいくそうです。「ポテチはもうポテチにしか見えない」んですって(笑)。
里親さんはポテチ一族にくわしく、ポテチは娘の「リリ」に似ているとの感想をお持ちでした。似てるよね。ポテチとリリは瓜二つなんですよ。
血液検査の結果が出ました。里親さんは以前腎不全で愛猫さんを亡くしているので腎臓の数値が気になるところですがクレアチニン1.0で腎臓はまったく問題なし。ほかにも異常が見あたらず、ポテチは総じて健康との診断。よかった!!
脱走防止対策を終えるのがあと1週間程度とのことですので、ポテチは次の3連休に703号室を巣立ちます。FIVキャリアであること、環境変化に戸惑うタイプであること、繊細でビビりなところ、すべて理解してくれています。
そしてまるごと受け入れると約束してくれました。最高のご縁に感謝します。
誠心誠意活動すれば必ずいい出会いが訪れます。言いづらいこと、話しにくいこと、お願いしたいこと、心配な点……ぜんぶをきちんと投げ、受け取り、丁寧に会話を積み重ねていけばその先には良縁が待っていると信じています。
私は「忙しい」と「時間がない」を極力免罪符にしません。
もともと自分が責任を持てる数だけを細々と手掛けているだけですし。
でも一本一本が太いんです。
それが私の自慢です。
ポテチ、間もなくだね。ドキドキするけど、とにかくうれしい。
風邪をとっとと治して笑顔の卒業式にしたいです♪
LOVE!
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
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