突然の出会い

ブルブル…

ブルブルブル…

「あの。」

あのね、可愛い子ちゃん。

それはこっちが聞きたいの…

はあ…

私、次に保護したい子が居るからミリとリンを早く里子に出したいって書きましたよね?保護したい子が居るんです。うまくいけば15日に不妊手術に連れて行きます。うまくいけば、ですよ。なかなか思うようにいかないことも多いので、今はまだ何とも言えませんが。

でもそれはこの子じゃない…

この子は、今日突然来ることになったんです。
しかも、このお方、なぜか下半身がものすごく臭い(涙)。
下半身だけ… 上半身は平気(笑)。

どうしてでしょう…

ドライシャンプー1本使ってゴシゴシ洗いました(汗)

疲れたよ~ 今日はただでさえとっても忙しい日だったのに!!

ビビり姫ですが、凶暴性はなし(ほっ)

経緯は改めて書きますが、ちょっと可哀想でした。
名前もまだ決まってません。チチが決めるって言い張っているんですが、迷い過ぎててなかなか決まらないんです。ヘンテコなのにならないといいな(祈)。ヘンテコなのにしたら、殺します(笑)。最近、やつは名づけ権を絶対に譲ろうとしないんですよね。

ビヨンセ以来、名前の事で毎度喧嘩になります。
だからミリとカミュ(リン)という仮名は、ミリリンのママ猫和ちゃんの里親さんにつけてもらったんですよ。私とチチだと喧嘩になるから。本当、迷惑な夫婦ですよね^^;

この前は、私の方がイチゴを多く食べた事に激怒して、怒鳴られたんですよ。
どんだけ貧乏だよ…

いいや、チチの話は(笑)

それより、美猫でしょ?

お目目が綺麗ですよね。お顔整ってますし^^

まだ1キロ台後半の女の子です。

落ち着いたら、サクッと募集を開始しますので、応援&お問い合わせ、どうぞよろしくお願いします。その前に、名前を決めなきゃ!ですが…(苦悩)

「あらら… 想定外の出会いってやつ?この子も落ち着いたらすぐ家族募集します。気になる方はご連絡くださいね~。家族募集の流れの記事、次回更新できる ようにしますね~。もうすぐ終わるから、皆さまお付き合いください。 沢山更新したい事があり過ぎてどうしたらいいか分からなくなってるハハ。気の毒なほ ど、ネタがたまってます。

703号室はランキングに参加しているので、ぼくとナナちゃんのの写真をクリックして応援してね。沢山の人に読んで欲しいから。かつくんより」
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ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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あまた

かつの時からずっと猫がもう1頭飼いたいと思っていました。

かつはエイズキャリアだったので、飼うとなると同じエイズキャリアの子か、日常生活に気を付けて、ノンキャリアの子か・・・。そうこう考えているうち に、次から次へと保護しなくてはならない子がやって来ては巣立ち、やがてそれはただの願望と言う形におさまってしまいました。猫さんが大好きなかつに淋し い思いをさせてしまったと後悔しています。

お留守番も多かったかつくん。
犬達と遊びに行く時も、旅行の時も一人でお留守番をさせてしまいました。とても可哀想な思いをさせてしまったと、何度も何度も後悔しました。

ほほもかつに似たのか?猫さんが大好きです。
だからほほの為にも、もう1頭猫さんを増やしたい、そう思っていました。
卒業猫ゆうちゃんれいちゃんのような仲の良い兄弟が居ないほほですが、人工的に増やして仲良しにさせたいと。

最初は保護活動仲間のKさんやユキちゃん(保護活動友達)、それから自分でも保護してしまうだろうから、次来た子を引き取ろうと考えていました。ユキちゃ んの所には今、かつくんにそっくりの猫が居て、怪我している所を保護したそうです。でも、その子はユキちゃんがケアしているし、募集するのか、ユキちゃん のお宅で飼うのか、まだ何も決まらない状態です。Kさんの所には今、保護猫は居ません。勿論、私を含め皆が地域猫の世話をそれぞれ続けてますが、外慣れし ている子が多く、その中から1頭選んで無理矢理捕獲して家で飼った方が良い子は居ませんでした。

だから里親サイトをチェックしていたんですが、その中に凄く気になる子を見つけてしまいました。「カン太」君と言うオス猫で推定年齢が2~3歳。かつくん に似た黒白の子です。保護主さんはご家族の反対もあって、これ以上猫を増やすことがどうしても出来ない。だからお外に居て自分に甘えまくってきたカンタに 深く思い入れをしないよう、気を付けていたそうです。勿論ご飯をあげたりお世話したり、そういうことはしていたそうですが、お家に入れることが出来ない以 上、ある程度距離を保つ努力をしていたそうです。それでも甘えまくってくるカンタ。

そしてとうとう、保護主さんのマンションまでやって来て、大声で泣いて家に入れて欲しいと騒ぎ出したため(笑)保護することにしたそうです。その時の迷い、不安、そして喜びは良く分かるつもりです。私も何度も同じ道を通ってきましたから・・・。

先住猫が4頭居るので、カンタはゲージに入れてもらって、それから里親探しを始めたそうです。最初はなかなか良いお問い合わせが無くて困っていたそうです。それで、縁あって我が家にやって来てくれました。

家で飼う!!
と大声できっぱり断言することが難しいと思いました。

私はいつ、何処で犬や猫を保護してしまうか分かりません。極端な話、もし保護した犬が老犬で里親さんが見つからなければ、保護した猫が障害を背負っていて、誰も貰ってくださらなければ、その子を放すか?

いいえ。
その時、その子達は“うちの子”になるだけです。

だから簡単に増やしてしまう訳にもいかず、悩んで保護主さんに相談しました。

「もし、極端な話、カンタを引き取ってすぐにどうしても助けを求める子に出会ってしまったら、その子を助けないわけにはいかないので、究極の選択でカンタ を手放してしまうかも知れません。勿論、ただカンタを物のように返すということは全く考えていないので、良いご家庭を探します。」と。

勿論、そうならないように、出来るだけ保護した子を幸せに導くよう頑張るつもりです。けれど、誠意を持って接してくれている保護主さんに、私の考えをご理解頂きたい、そう思いました。

家族が増えた!と大喜びの私ですが、正直、1ヵ月位は色んな意味で様子を見ようと思っています。だから温かく見守って頂ければ幸いです。勿論、カンタくんを幸せにしたいと思っています。出来ることならずーとここに居てもらいたい、そう思っています。

まだまだ緊張でガチガチなので今保護部屋に入れています。


昨日はチチが一緒に寝てくれました。


カンタ君という可愛いお名前ですが、顔がかつに似ている上、名前まで似ると混乱してしまうので、カンタを「甘太」と解釈してそれを違う読み方で読んで「あまた」というお名前にしました。今回は画数に拘らず、保護主さんが付けてくださったお名前に少し沿った名前に!

あまたくん、実はかつくんが元気だった頃よりもかなり大きくて
見かけはその1.5倍くらいあるんです^^ 可愛いですよー。もふもふで^^

あまたの様子は明日以降UPしますね♪
今までの様子をご覧になりたい方はこちらを。

☆☆☆おまけ☆☆☆

クイズの答えですが・・・。

節約主婦が買ったお洋服3枚の合計金額は、

1600円でした!うふ♪安いでしょ?

かつくんのヒントで1616円と答えてくださった方が2名くらい居ますが、近いのでそれを正解とさせていただきます。プレゼントは必ず送りますので、ちょっとお待ちを。

飼い主にお散歩してもらえない犬たちのお散歩や、地域猫にフードを持っていく時間が無く(お仕事で)、今日から23日までお仕事が無いので、今から慌てて 全てやるので、ちょっと買いにいく時間が無くて^^;でも近日中には必ず送るので、その前に住所等を聞く記事をUPします!当選した方(多分2名)はもう 少しお待ちくださいねー。

「ぼくの家に新しい家族が又増えました。昨日はガチガチ。今日も固まったまんまのあまたですが、ご飯はちゃんと食べました。ほほとの相性はいまい ち・・・。でも仲良くなってくれるといいな。今日もランキングに参加しているので良かったらポチポチクリックしてね!ペコリ。」

703号室かつくん&なな

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かわいいほほ

今日は、犬達を連れて、午前中から健康診断へ行ってきました。
べべ・ナナ・リル・それからハハ妹のまめ&保護している子猫のほほ。
総勢5頭なので、病院を出たのは、3時間半後でした。
私もチチもハハ妹もクタクタ。薬の影響で眠くてたまりませんでした。

その写真などは、次の機会にUPします。病院では皆、まあまあいい子にしていました。
かかったお金は半端じゃありません(笑)。隅々まで検査してもらったので・・・。

その後チチが土手へ行ってくれて、ナナの兄弟やリルの兄弟達にフィラリアのお薬を飲ませてくれました。凶暴な子も居るので、私の体調が悪い時は、チチ以外 に頼める相手が居ないので、チチにちょっと忙しい思いをさせてしまったかも。。。でもお陰で、ホームレスが飼っている土手の犬達は今月も、蚊に刺されま くっても大丈夫です(笑)。

私はかつの仏壇にお線香をあげたり、部屋の模様替えの事で業者と相談したりしながら家で過ごしました。眠さに勝てず、少しの間、お昼寝もしました。

犬達の病院での様子は次回書きますが、かつが通い詰めた病院はきつかったです。
かつの思い出が、何処にもかしこにも詰まっていて、かつがそこにいないのだけが不思議な位のままでした。まあ、いつも骨を首からぶら下げているので、かつも一緒に居たと言えば「居た」のですが。

ほほの検査もしてもらいました。

詳しいCT検査をしていませんが、ほほはほぼ水頭症と診断されています。
どんな病気か?

チワワなどの小型犬には良く見られるそうですが、猫で水頭症の子は珍しいとの事。正直言いますが、ほほが来た初日は、トイレすら決まった場所で出来ない状態でした。目は片方が異常に飛び出して、眼球の位置も左右大きくずれていました。

ジャンプは勿論、走り回ることも出来ず、私は瞬時に「水頭症」と判断しました。

1回目の診察で、とにかく栄養をつけさせてくださいと言われ、脳圧を抑える薬を処方され、3ヶ月~半年に1度位の通院を続けるよう言われました。トイレも 徐々に覚えるし、目の方も少し良くなるであろう、普通の猫よりは少し「のんびり」したところがあるけれど、逆に手がかからないから、凄く飼いやすいと何度 も言ってくださった副院長先生の言葉からは、ほほに対する慈しみと愛情を感じることが出来ました。

私は怖くありませんでした。

かつはまだ存命でしたが、手のかからないほほに、シロップタイプの薬を与えることはとても簡単だし、水頭症といっても、ほほは手術を要さない「軽度」のものです。
薬は1ヶ月500円。たったこれだけ。

そして今、目は徐々に良くなり(視力は全く問題ありません)トイレは、来た次の日から、ピッタリと決まった猫トイレで出来るようになりました。粗相は一度もありません。
来た日に1度失敗しただけ。驚きました。

そして、普通より少しのんびりしていますが、よく遊ぶし、よく寝るし、何よりよく食べる(笑)。高い場所へのジャンプは苦手ですが、こういう子を飼うと、高い場所にお花を飾れる生活を送れるわと前向きに考えてくださる方もきっと居る、そう思っています。

そして短命かもしれないというのも、今のほほからはみじんも感じず、実際チチが他の水頭症の子を飼っている方のブログを見たそうですが、12歳ほどの 子が沢山居るそうです。勿論、まだその子達は存命だから、12年以上生きている子がポピュラーというのは大げさではないのかもしれません。

かつがなくなる3日前、ほほは縁あって703号室へやってきました。

これは、かつが私へ与えてくれた「出会い」と信じて、ほほの新しい家族を探そうと心に誓いました。

かつは、感染症だらけのハンデを背負って生まれてきました。
3年しか生きることが出来ませんでした。

ほほは感染症のハンデを背負ってはいませんが、それでもやはり「ハンデ」を背負って生まれてきました。

ハンデとはどういうものか?少しのハンデがどれほど気になるものか?それは個人差があるので一概に言うことは出来ません。けれど、ハンデがあるほほは、 ゴロゴロと喉を鳴らしながら一生懸命人間に向かって走り寄って来て、ぼくを撫でてと訴えて、掃除の時は邪魔にならないよう、端の方で地味に遊び、薬を 嫌がることなく、ご飯の好き嫌いもありません。

それでも1日に1・2度の薬を飲ませるのが億劫だったり、カレンダーに載っている様なモデルのような可愛い子猫が欲しいと願う方は多いでしょう。それは恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。

でも、この子と一緒に成長していこう、この子の成長を楽しみに暮らしていこう、そう思ってくださる方が居てくれると、必ず居てくれると信じて、ほほのご家 族を募集させていただきます。これは亡きかつが私に与えてくれた大事な事だから、私も誠実にそれに向かい、一生懸命頑張ります。

「ぼくほほくん。」


「チチにむりやり抱っこだれてます。」


「でもなんだか、きもちよくなってきたな。」


「くびのうしろつかまないでー!ぼく痛い!」


「リル馬に乗って703を探索。いってきまーす!」


★仮名:ほほ、オス
濃いグレー&ブラウン(ほぼ黒に見えます)の縞模様の珍しい毛色。
尻尾が真っ直ぐで長く、華奢でお目目の大きな可愛い3ヶ月位の男の子。

お留守番も半日程度なら出来ます。
殆ど鳴きません。
おトイレは完璧です。どんなタイプのトイレでも大丈夫です。
おとなしい犬となら共存出来ます。
猫とも共存出来ます。攻撃性は一切ありません。
いじめられても、じっと耐えています(笑)。
人間大好きで、ゴロゴロ王子様

出来ないことは、高い場所へのジャンプ

出来る事は、無限大です。

あなたの愛と共に成長していける素晴らしい男の子です。

新しいご家族を大募集しています。

ほほの通院の様子は次回犬達の分と一緒にUPします。
とってもおりこうでしたよ。

ね、かつくんも見てたよね。

「ほほはぼくの最後の弟です。ほほを自慢したいので、今日も愛のポチをお願いします。そして、リンクなどしてくれる優しい方は、一言コメントに書いてくださいね。ほほにもぼくと同じように幸せに生きて欲しいとまんまる星から願っています。よろしくお願いします。」

703号室かつくん

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タカコノカタミ

今日は自分の為の日でした。午前中に掃除を完璧に終わらせて、いつもはあまり手をつけないお風 呂場もピカピカに仕上げました。バイトまで時間があるので、午後2時間くらいお昼寝しちゃおうとベッドにもぐりこんで20分くらい、ようやくウトウトしだ した頃、電話が何度も激しく鳴りました。もうやだ、無視しちゃおうと思っても、ベルはしつこい(涙)。

電話の相手は土手に住むホームレスでした。
「リルを預かってくれ、体が悪い。2ヶ月くらい施設に入るから頼むよ」

すっ飛んで土手へ向かいました。

リルは、以前1回登場したことがある犬です。ナナの死んだ姉妹タカコが命を懸けて産んだ女の子。ナナの姪。血が繋がってるだけでなく、一緒に土手で過ごしていたこともあります。現在3歳5ヵ月。

以前の記事をご覧になりたい方はnana1nana2nana3をご覧ください。長いですが、ナナやリルの歴史が書いてあります。

ここに居ました。


ここで生まれ、


ここで育ち、


信じられないくらい沢山の苦難を越えて来た。


越えて生き延びて待っていてくれた。


私を信じて待っていてくれた。


リルを飼ったホームレスは、私を信頼していましたが、あまりの可愛さにリルを引き渡すことを断固拒んでいました。ここに書いても、この苦労は理解してもら えないかもしれませんが、私は3年5ヵ月、リルが生まれてからずっとリルを保護することを考えていました。ホームレスからリルを盗むことも何度も何度も考 えました。
でも、私が盗んだと分かったら土手へ通って他の犬達にフィラリアの薬を届けたり、フードの支援を続けることが出来なくなってしまう。信頼関係が破綻してし まうから……。だから、じっと待つしかなかった。待っている間に、リルが火事に巻き込まれて死んだり、脱走して車に轢かれて死んだりすることを覚悟しなが ら、心のどこかで覚悟しながら待つしかありませんでした。それ位私は、無力な人間です。

私は、用事があるとき以外土手へ行きません。行くたびに心が沈んで苦しくなるから。でも、チチはたまに自主的に行ってくれます。土手犬達の顔を見て、おや つを届け、元気な姿を確認してお散歩へ連れて行く。夫婦でありながら、強いなと感心してしまいますが、そんなチチでも最近はリルの所を意識的に避けていま した。

「何故行ってあげないの?」と聞くと「会うと苦しいから」と返ってくる。私の方は、返す言葉を失います。だって私も会うと苦しい、何も出来ない自分に苛立ち、少しばかりの強い心は、リルの苦境の前に崩れてしまうから。

ホームレスが、リルを手放したのは奇跡。
少なくても私にとっては。。。

「2ヶ月したら返してくれ」と最初言われましたが、「なら引き受けないわ。他をあたってちょうだい。私に預けるなら、リルの一生を私にちょうだい」と賭けに出てみました。内心はバクバク。でも、ここで半端な約束を交わすわけにはいきません。リルのために。

「……。あんた以外に信じられる人間は居ない、俺には居ない。だからリルをお願いします。俺はもう、一生リルの前に現れないよ」ホームレスはそう言いました。「約束してよね」念を押してリルを連れて帰りました。

リルを連れてくることが分かっていたら、お風呂場なんて掃除しなかったのに! あああ、これからリルを洗って、夕方お散歩へ行って、片づけをしたら、昼寝 どころか紅茶も飲めないじゃない。そしたらバイトだわ。そんな現実的なことを考えながら帰りました。お風呂から出たリルは家の中を嬉しそうに探検して、 ケージに入れてもいい子にしていました。私の願いは叶った。3年5ヵ月経ってやっと叶った。そしたら無性に明日から施設へ入るホームレスが気になりまし た。勝手なことばかりして、リルに淋しい思いをさせて、それでもリルを手放そうとしなかったホームレス。

少しのお金と亡き父の洋服とお守りをかばんに詰めて、もう一度ババ(母)と夜の土手へ向かいました。痩せこけた体を見るとつい、やるせない気持ちになる。 私も人間ですから、目の前の病人が、唯一心を許せる存在のリルを失うことがどんなに悲しい事か、土手で過ごす最後の夜に、リルが横に居ないことがどんなに 淋しいか、少しは分かるつもりです。

けれど、リルはナナの姉妹、亡きタカコの忘れ形見。正直、その事実の方が私には大切。リルを幸せにしたい、リルを土手から出したい、そう思ってきましたから……。

タカちゃん、やったよ!ありがとう!
絶対にリルを幸せにするからね!天国から見守っててね!

ジャックのお届けの様子、あきさんからまわってきたバトンは次回以降になっちゃいました。リルの様子もあわせてお楽しみに~♪

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ACO1 出会い

私が住む地区には土手があり、無数の犬猫がホームレスによって飼われています。幸せな卒業生のコロンもそうでした。そしてナナの生き残っている兄弟たちや姪・甥も土手に居ます。

さて、皆様は他国のホームレスと日本のホームレスの決定的な違い、分かります?
数年前、ドイツ記者の記事を読んで、それを知りました。私がはじめて日本へ来たのは9歳の頃でしたが、私が居たのは貧しい国で、まだ「物乞い」と呼ばれる 人たちが多数居ました。日本に来て気がついたことですが、日本のホームレスの大部分は、物乞いをしません。そこが他の国のホームレスと大きく違うと思いま す。だからプライドが高く、扱いにくい側面を持っています。彼らと話すときには、彼らのプライドを一番に考えなくてはなりません。それが難しいと思うこと があります。人間のプライドは簡単に傷つくもの。彼らの心はそういう意味ではガラス細工です。どんなことを言われても「生活力もないくせに」とか「家もな いくせに」とは絶対に言い返せません。

土手のホームレス達とは、5年ほど前から付き合っています。彼らが飼っている(?)犬や猫に薬を飲ませたり、注射したり、不妊手術をするためです。去年は カラオケにも行きました。ファミレスでも良く一緒にご飯を食べます。「頑張って自立してよ。応援するから」彼らの自立のために、区議会議員とも話し合いま した。国会議員の事務所にも一人で行きました。アポなしで(笑)。

でも、私の真意は違います。残念ですが、私はホームレスの支援活動をしているわけではありません。私はそこで生きてる犬をどうにかしたいと考えているだけ です。実際に私の力添えで自立したホームレスは一人もいません。彼らの多くは、刑務所へ出入りしたり、自由気ままに暮らしているのが好きだったり、あるい は社会へ出るのが怖いタイプの人間なので。だから自立をしてもすぐに土手へ戻ってきます。きっと、社会に対して漠然と不安や絶望を感じているのでしょう。 不遇な幼少時代であったのかもしれないと勝手に推測しています。

半年前、彼らの一人から電話が鳴りました。
俺の仲間が新しく犬を飼い出したんだ。よろしくな
「また増やしたの? オス? メス? 何歳?」
私が一番気になるのは、性別。

「メス。まだ生後7ヶ月くらいだと思うんだけど、殴っても言うこと聞かない生意気な犬だよ。木の棒で今、仲間が殴ってしつけてるんだけどそれでも聞かない時がある」
「殴らないで! いい? 殴らないで! 絶対にダメよ。殴るのはだめ。殴ると余計悪い子になるわよ。そう仲間に伝えて」
「でも猿でも殴れば芸が出来るから、ある程度は殴るってよ」
わけの分からない答え……。

チチとお出かけ中でしたが、通行人の前で「だめ!殴ったら縁切るわよ、もう助けてあげないからね」と絶叫し、すぐに電話を切ってKさんに(ボランティア仲間)電話をかけました。

「今、土手のNから電話がありました。メス犬一頭、増えたそうです」
「え? そうなの? ならすぐ不妊手術させましょう。協力するわ。いつ行く?」

行って出会ったのが、ACOでした。
ACOは小柄で静かな犬でした。そして真っ直ぐ私を見つめる目が印象的でした。


私とは初対面の初老のホームレスが飼っていました。ホームレスは数え切れないくらい居ます。でも、私はもう殆どの顔を知っています。彼らとの長い付き合い の中で信頼を得ているという自負もあります。けれどこの飼い主とは初対面なので、性格が掴めません。それに殴ってると聞くし。オス猫も2匹飼っています。

さて、どう出るか……。

「はじめまして。この子の飼い主? 唐突だけど、赤ちゃん増えると厄介だから手術させてもらってもいいですか? 全部こっちでやるから」
そう切り出すと、
「ああ、いいよ。お宅のことは良く知ってるよ。手術してもいいよ。いつ?」と返ってきました!

ヨシ! 第一関門クリアです。土手のホームレスは不妊手術に反対する人間も多く、その為、子犬が生まれてしまうこともありました。でも、今回はOK。良かった。数日後、病院に予約を入れて、ACOを迎えに行きました。その頃の記事がここにあります。

車内での私とKさんIさんの会話。
「こんなに可愛い子だとは思いませんでした。何とかしてとれないでしょうか? まだ若く、これからの可能性がある。土手でこのまま生きていくのは忍びない」と私。
「盗る? でも危険よ。あなたが盗ったのが分かったら、他の子に薬を飲ませに通うことが出来なくなる。今までの信用が崩れるわ」Kさん。

ホームレスは時に、対外の為に団結します。一箇所で彼らに敵視されたら他の場所で生きている犬に薬を届けるのが難しくなるかもしれません。私が盗る事は出 来ません。では、誰が盗る? いつ盗る? 盗る以外に、方法はない? くれと頼んだらACOをくれるかしら? でも、大概のホームレスはいくら犬をくれと 頼んでも手放しません。

……ダメ元で一応頼んでみる? 頼んで断られたら諦める? それとも盗る? でも、断られて次に盗ったら、犯人が私以外の何者でもないと分かってしまう。そしたら他の犬に近づくことさえ許されなくなる……。

悶々とこんなことを考えていた半年間でした。

小さい時、人のものを盗ってはいけないと教わりました。私はそれを守ることが出来なくなるかも知れません。彼らは警察に訴えたりしませんが、訴えたとしても窃盗罪で捕まることは恐れていません。でも盗ることは、最後の最後に使うカードにしたいと思いました。

ちょっとじらしちゃいますが、今日はこの辺で終わりにしますね。長くなってしまったし、腰が痛むので(笑)。

結果だけ、先に言っておきます。

「盗ってません」

私が通うと笑顔とウレしょんのお出迎えでした。


ウレしょんをしているのが、分かりますよね?

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