703号室の脱走防止対策

土曜の午前中、保護猫シャロンが我が家に到着しました。

megさんから託されたシャロンの命のバトン。

私は第二走者として、アンカーへ手渡していきます。

午後、家の掃除をしていたら保護部屋の扉が開いていることに気づきました。

入ってみると、来たばかりのシャロンの姿が見当たらない。

扉を開けっぱなしにした当のチチはすでに外出中で連絡がつかず。

シャロンが外へ出てしまった可能性はゼロに等しかったけれど、それでも私は不安でした。どこを探しても見つからないから。そもそも、チチと私は動物をめぐって考え方や行動にズレが生じることがあります。

チチと私は一体化したひとつの物体ではなく、異なる性質を持った個と個ですので当然です。

皆さまもそうではないですか?

家族全員が何時も同じ考え方、同じ行動を取るとは限りませんよね。

シャロンを探しながら胸の奥のしまいこんでいた……いや、ちがうな。

どこにもしまいこむことなどできなかった悲しいできごとがよみがえりました。

活動をはじめたばかりの頃、私は生後3ヶ月の黒猫の男の子を里子に出したのですが、その子が里親宅のトイレの小窓から脱走し、車に轢かれ2歳の若さで亡くなってしまったのです。

しかも即死できず、半日間ただひたすら苦しみ、血を吐きながらのた打ち回っていたと聞きました。いちおう病院へは運んだようですが、内臓破裂がひどくどうにもならなかったとのこと。

保護猫時代は私の姿を見つけると常に喉を鳴らしながらくっついてくる天使のような猫で……亡くなった知らせをくださった里親さんに対し、正直複雑な感情を抱きました。

すぐに次の猫が飼いたいから新しい子を紹介してほしいと言われたこと。

私はただ呆然と電話口に佇むばかりでひと言も里親さんを責めていないのに、出て行くほう(猫)が悪い、日頃からやんちゃな猫で困っていたなどと突然言い出したのでますます混乱したのです。後悔もしました。

今から考えれば、里親さんもショックだったからあんな言葉を発したのかもしれないですけど。

悪かったのは里親さんではなく、譲渡を決めた私自身でした。

私は昔から「脱走」の恐さを知っていました。けれど、神経質だと疎ましがられ縁が流れてしまうのがいやで、「外に出さないでくださいね」程度の言葉で済ませていたのです。

譲渡のとき、トイレの小窓に100円ショップで売られている柵ひとつをつけてもらうお願いができたら、あの子は死なずに済んだかもしれません。最後の日たまたま、庭に他の猫が来ていて、いつもは見向きもしないトイレの小窓の網戸を裂いて出て行ってしまったと聞いたので。

それが本当なら、ただ、外猫と遊びたかっただけだったんですよね。

勇気を持って保護主の私が里親さんに丁重にお願いすればよかった。

私は網戸の脆さを知っているので、基本的に網戸を信じていません。

裂く、壊す、倒す、開けてしまう……身体能力の高い猫が本気を出したら、普通の網戸などなんの役にも立たないと思います。

うちの先代猫かつもベランダにやってくる虫や鳥を見つけてはよく網戸を壊しました。今考えると身震いがしますけど当時は目に見える対策は特にしませんでした。面倒くさいかな、と。

でもそれから、何百、何千、何万の犬猫迷子記事を目撃して、来る日も来る日もブログやツイッターやフェイスブックやどこかの電柱や動物病院などで誰かの大切な家族が行方不明・生死不明になっているのを知り……少しずつ自分が変わったのです。

まずは自分がやってみよう。

もし簡単だったら、便利だったら、里親になってくださる方にもお願いしてみよう。

全部の窓はできない。やる気もない。なら、換気でよく開ける窓だけやってみよう。

703号室保護部屋(腰高窓)

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見た目は悪いですが900円でできました。所要時間20分弱。どこにも穴を開けていないので建具は傷つけていません。これがあるだけで安心して窓を開けられます。保護猫たちも外の空気に夢中^^

703号室リビング

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窓にロックがかかっているため、これ以上は開きません。

我が家のリビングは4枚の掃きだし窓がありますが、対策しているのはこの窓だけ。木枠は卒業猫しんくん&ジンくんの里親宅を真似てオーダーした一品なので数万円したのですが、他の道具でやる場合は3,000円以内でできます。

家の中の窓は全部で7ヶ所。そのうち2つやっただけで、生き方が変わりました。マジです!

他の窓はなんもしてません!

IMG_9298

 

もう、脆い網戸に半信半疑にならずに、爽やかな外気を取り組むことができるのです。

猫の安全がこんなに簡単に守れるなんて、いいですね。

「正しい管理こそ、最大の愛情」

年中家から脱走する猫は、生きて帰ってきてもあらゆるリスクを負ってしまいます。

それに猫が事故で亡くなるのは「生まれもったその子の運命」とも言い切れません。

ましては「自然淘汰」なんかじゃないし。

手軽に防いでやれるなら防いでもいいですよね。かわいい家族だから。

今日の記事ね、書くのビビリました。

うるさそうでいやだと括られ私の保護猫を希望者さんがスルーすることもあるので「脱走防止対策お願いします」を前面に出す活動は、実は割とむずかしいのです(笑)。

それに考え方のちがう方から誤解され恨まれたらどうしよう……とか。

でも、シャロンを探しているうちに、なんとなくね。

やっていない方に対する強制や否定ではありません。それぞれの考え方がありますから。

うちはこうしました。703号室の里親さん方は犬猫の安全を重んじる方ばかりです。里親さん方のお知恵を拝借し、私が学ばせてもらっています♪ という自慢記事です。すみません。

長々とお読みくださり、ありがとうございました。

シャロンがケージの隙間からノソノソ出てきて一件落着(爆)。

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私には細かい部分もありますが、あれこれ口うるさくはないつもりです。

ね、うちの里親さん、誰か証言コメントくれないかな?

どの譲渡の時も、お願いしているのは安全面だけ。

しかも無理なお願いはしていません。

私は家の中で猫が自由に飛び回る幸せを噛みしめて生きています。人間の目の届く安全な空間で彼らにはやりたいことをやりたい放題やらせたい(笑)。

PSランキングぽち、サンキューベリーマッチ、謝謝、多謝! LOVE!

次回はシャロン嬢のことを!

あ、今回もいちおうそう、か^^;

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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同じ食卓を囲いながら

こんばんは!

バタバタが落ち着いたら保護猫ビーナスの家族募集をはじめます。
ビーナスはベタベタの甘え虫になりました。かわいくて仕方ないです。

そして移動してきて間もない保護猫ごましおは間もなく再入院することになりました。

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元気ですのでご心配なく。去勢手術と合わせ大腿骨整復手術をするのです。ごましおの経緯や紹介などは退院後あらためてします。まずは手術が無事に終わるよう祈っています。

さて昨日のつづきです♪

高円寺からうちの母の店まで電車で総移動した私たちは、お店でスペシャルゲスト2名をお迎えし合流することに^^

福島原発20キロ圏内の牛たちの食事を用意するためにひたすら奔走中のwith cattle代表永澤さんと、飯館村に取り残されている犬猫たちの給餌および支援をつづけていらっしゃるizumiさんです。

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永澤さんは豪傑でさっぱりした女性で、izumiさんはアート感、独自の世界観が漂う女性です。私のイメージですが、どちらにも共通した漢字は、「凛」。

飢えた弱き者の声に耳を傾け、与える姿は美しいの一語。

私はなにもせずに批判や愚痴ばかりこぼす人より行動的な人を信じますし尊敬します。

それぞれ活動の場は異なりますが、同じ食卓を囲む幸せを噛みしめました。だからお腹いっぱいであまり入らなくて。いえウソ。本当は中途半端な時間にカフェでたらふく食べたからです。それに母の店の料理は私にとっては珍しくもなんともなくて……。

まゆみさんに写真をお借りしました。

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サクサクのiPhone6でご機嫌のまゆみさん。料理の写真をきれいにまとめてくれました。

一番上の「台湾薬膳鍋」は永澤さんはじめ皆さまからの厚い支持を受けました(笑)。

 

ダブルピースをしている人の年齢は秘密(笑)。

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永澤さんとizumiさんに限らず、今回ご一緒したメンバーはみんな自分にできることをしています。成犬・成猫の里親になる、ハンデ猫の里親になる、保護など一歩踏み込んだ活動をする……全員が行動を起こしています。だから話も合うし気さくなんだと思います。

濃厚な時間をありがとうございました。

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永澤さんからはお菓子(写真失念)とフードを

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izumiさんは大量のかつおバーと

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おいしすぎたどら焼き(もっとたくさんありました)をお土産にいただきました。

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恐縮の限りです。ありがとうございました。

帰りはぎっくり腰で苦しまれていたizumiさんをご自宅まで送り届け、次の日また会う約束を。

実は次の日私は卒業猫の里親宅に遊びに行く約束をしていたのです。izumiさんのギャラリー・エフと同じ方向なので寄らせてもらいました。

※里親宅の様子は次回UPします。

春に行われた上村雄高氏の写真展Call my nameの時にはまだ外を彷徨っていたすずのすけくん。運よく上村氏とizumiさんに高速道路のサービスエリアで保護され、izumiさんの家族として生き直すことになったのです。めでたいですね。

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イケメンすずのすけくんとの一応2ショット

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なつっこいと評判のすずくんが微妙に私と距離を置いていたのがショックでしたが、重厚感漂うオシャレな空間、おいしいコーヒー、izumiさんとのおしゃべりに心が洗われました。

またおじゃまさせていただきます。

今回は「人」ばかりの登場でしたが、次回以降は犬猫たち、特に保護猫メインに戻りますので懲りずに遊びに来てくださいね。明日も皆さまにとっていい一日でありますように。

LOVE!

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私の動物愛護週間

2週間ほど前に突如近所で見知らぬ猫に出会いました。

卒業ホヤホヤのウイあらためむぎに似た風貌の子。たぶんオス。むぎと同じテリトリー内です。

当然、私は病的に保護したくなり、連日深夜に捕獲箱を設置しました。

私はマンション住まいなので捕獲箱を設置するまでに時間がかかります。猫を見かけてから上階に箱を取りに戻っている間にほとんどの場合、見失ってしまうのです。

見かけてから仕掛けるのですべてが後手後手にまわるのですが、それでも、姿の消えた猫が近くにいてくれているはずだと信じて仕掛けるしかありません。

いつも4時間程度粘ります。手を変え品を変え、箱の中をとびっきりごちそうの宝庫にして。

でもいったん姿を消した猫が再び箱の前に現れることは一度もありませんでした。

先日は勇気を出して午前中から箱を仕掛けることにしました。

「勇気を出して」とは文字通りの意味です。

私の住む町で猫の保護に理解を示してくれる人はほとんどいません。無理解を超越して嫌悪感露骨の住民ばかり。

糞尿、騒音……猫は厄介な生き物だから町からいなくなってほしい。

ある意味、保護を考える私との利害関係が一致しています。

私も汚れた町から猫を救い出したい、そう思っていますから。

だけどいなくするために設置する「箱」の置き場に話が及ぶと、想像力の欠如した住民たちは首を横に振るばかりです。

面倒や迷惑をかけないことを説明しても「面倒だ」「迷惑だ」の一点張りで箱の設置を許してくれません。猫1匹が入る小さな箱を邪魔にならぬようそっと数時間置かせてもらえる場所が私には1箇所しかないのです。

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いろんな意味でこの場所は猫を保護するのに適しているとは言えません。だけど選択肢がない以上、ここでやるしかないのです。

もうひとつの切実な問題も。

考えてみてください。

もし皆さまが猫だったら「満腹時」に危険を冒して捕獲箱に入りますか?

私なら入りません。

お腹がいっぱいの状態ではどんなごちそうにも見向きしないでしょう。ましては、箱の中に入ってわざわざ食べに行くなど勇気も要ることです。

そこで私は、うちの近所に唯一ある餌場(老人宅)に数時間餌を置かないようお願いしなくてはならないのですが、これが毎度毎度、筆舌に尽くしがたいほどの至難です。

私、かれこれこの老人とは7年以上付き合っています(笑)。

老人宅の餌入れにはほぼ24時間餌が山盛りになっています。

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一見、飢えている野良猫たちにごはんを提供するやさしいご老人だとの見方もあるでしょう。でも、野良猫の問題を熟知している方は私の考えをわかってくれると信じています。

老人宅やその周辺の衛生状態は極めて劣悪で、未去勢の猫たちはケンカはもちろんのこと、足に釘が刺さったり、少しの傷が致命傷的に膿んだり、やぶ蚊に襲われ顔を腫らしたり消耗が早いです。臭いもひどい。

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結果、老人宅の周りに暮らす住民は、必要以上に猫嫌いになります。

老人には手を出せないので、猫いらず(毒)を撒いて猫を駆除しようとしたり、猫の侵入を拒む鉄線を各々の自宅周辺に張り巡らせたり……。

老人自身も、猫をかばい、名をつけかわいがるタイプではなく、個体識別もせずノータッチで餌だけを撒く始末。役所などが介入したときは面倒がって「猫なんか飼ってない、世話をした覚えもない。猫なんか知らん!」などと言います。

ただ、どういうわけか「餌やり」という行為に対する執着だけは強く、汚い器にモリモリ餌を満たすのです。ねずみを捕るという主張もたまにしているようですが、家に猫を入れていないのに、ねずみを捕るから猫を外に置いておくといわれてもねえ……?

話が長くなりましたが、そんなわけで私は、老人宅に撒かれた餌が障害となって猫の保護が思うようにいかないので、過去にはコソコソ侵入し、勝手に餌を捨てる良からぬ行為もしました。常識的ではないかもしれません。でも良識は持っているつもりです。

今回はそれだけでは厳しそうだったので、間にある男性を入れ、数時間餌の入った器を撤去させてもらうようお願いしたのです。そりゃもう丁重に。ほとんど土下座に近い形でした。プライドも正論もかなぐり捨て、ひたすら老人のご機嫌を取り頭を下げたのです。

菓子折りを手に、笑いたくもないけど、へらへら笑って見せたりもしました。

「数時間だけごはんを置かないでください」

さすがに気をよくしたのか? 一度は頷いた老人でしたが、約束は守られるどころか、2時間後の見回りで餌がさらに盛られていて驚きました。

「え……盛ってる……」

しばらく呆然としていたら、家の外に出てきた老人と鉢合わせ、ついに対峙してしまったのです。

「おれが飼っているみたいなもんだから猫を連れて行くのはダメだ!!」

「(私が保護しているから)猫がめっきり減ったじゃねーか!」

「もう来るな!!」

降り出した雨の中、私は孤独でした。

怒号をあげる老人を凝視していたら、急に悲しくなったのです。

だめだ、猫の幸せとか、そういう論理、通じないや……

そして老人の二枚舌をなんとなく醜く感じました。

たしかこの人、近隣の苦情で役所が来たときは、猫なんか飼っていないって言ったのに、今、目の前の私には「飼っているみたいなもん」だって。

「飼っている」と断言しないあたりにも責任の所在をうやむやにしたい下心、計算が見えげんなり。

そして考えているうちにこんがらがってきて、猫を守ろうとしているのが自分なのかこの老人なのか一瞬わからなくなってしまったのです。

それでも諦めたくなかったので、明け方2時過ぎまで粘りました。その間、老人は私を警戒し、何度も外に出て餌を補充しています。他のお宅の敷地内に設置した私の箱の中に猫が入らないよう。

難易度が増すばかりなので、いったん老人の警戒心を解こうと思いました。私自身もクールダウンしなければ精神が持ちません。家のことを疎かにするとチチが怒るし、うちのお子たちも不憫です。

明日朝もう一度仕掛けてだめなら、いったん引いてみよう。

そう決めて昨日、うちのマンションのすぐそばに場所を変え箱を設置しました。以前、野良猫たちがふと通りかかったことがあった場所です。

そうしたらこの子と出会ってしまいました。

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はじめてみる顔です。

未去勢で警戒心が強く、恐ろしく汚れているので飼い猫ではないはず。近所は茶白だけになったと思っていたのですが、どこから流れてきたのか、他にもいたんですね。毎日犬の散歩で近所をうろついているのにぜんぜん知りませんでした。

狙っていた茶白は、老人宅を縄張りとしているのでしばらくは手出しができなそうです。茶白の保護は折を見て考えますが、これもなにかの縁かもしれません。まずはこの子をピカピカに磨き上げようと思います。

本日去勢手術を含む医療ケアのため入院させました。

病歴、年齢、性格などの詳しいプロフィールは私もよくわかっていないので、退院後改めてお知らせします。グチグチと長くなりましたが、お読みくださりありがとうございました。

今週は動物愛護週間ですね。

動物愛護週間なんてあってもなくても動物は庇護されるべきですが、私は1匹の猫を保護しました。皆さまもぜひこの機会にご自分の一歩を!

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速報 のりまきを保護しました!!

大雪が降る前夜、一縷の望みをかけ捕獲箱設置。

夜中の3時過ぎまで粘ったけれど、無理でした。

箱、撤収。

パラパラと雪が舞いはじめた外を、空箱抱えひとり歩くむなしさ。

翌朝は予報通りの大雪。

憎き天候のせいで仕事Bに行けず。

家でダラダラ韓国ドラマを観ていたけれど、頭の中にあるのは「のりまき」ばかり。昨年6月27日の記事で保護したい猫がいるって書いたんですが、あれはのりまきのことでした。

何度も何度も失敗し、そのたび焦燥感や挫折感に押しつぶされそうに。私ひとりではどうにもならないかも。いっそ猫の捕獲を専門に活躍する方にお願いしてみようかとも考えました。近しい友人たちにも悩みを相談したりして。

チチも書いていましたが、のりまきは神出鬼没で、いつ会えるのか、どこを寝床にしているのか不明です。以前の餌やり宅が急に引っ越してからは特に会えなくなり、たまにすれちがっても、彼がどこに向かっているのかどこへ帰ろうとしているのか本当にさっぱりで。

でも、ここは猫にやさしい地域ではないので餌やりしている家は稀。さぶを保護した家の向かいの老人宅以外、餌やり宅はないはず。

ただ、老人とコミュニケーションが取れない私には、のりまきが何時頃出没するのか、何時頃消えるのか知るすべがありません。

たとえ捕獲を専門とする方にお願いしても、正確な情報を伝えられなければ成果は得られません。忙しい方々に無駄足を踏ませるだけです。まずは自分で努力をしつくすしかない。

ああ。

間仕切りのない世界からのりまきを連れ帰るむずかしさ。

またいつ新顔が増えるかわかりませんが、今のところ、近所を徘徊する野良猫はのりまきだけ。

最後の子をとりこぼしたくない。

連れて帰りたい。

観察すらできない猫を……いったいどうすれば?

8ヶ月間悶々でした。

その間に他の子たちを数匹連れて帰れたからそれでよしとしたかったけど、苦しかったから終わりにしたかったけど、どうしても忘れることができない性分で。

そこにあの雪です。

家の中で心穏やかにいられるはずなどありません。

雪がやむのを待って、私はまた箱を設置しました。

正直どこに箱を設置したらいいのかも謎だけど、もう賭けです。

雪の間、身動きが取れなかったであろうのりまきは、雪がやんだら必ず羽を伸ばしに外に出る。お腹もすいているはずだし、テリトリーのパトロールも怠らないはず。

だって猫だもん。

ほとんど勝手な想像と妄想でやる気を作り出し、箱を持って703号室を飛び出しました。

そして3回目の見回りの際、遠巻きに箱の扉が閉まっているのが見えた気がしたのです。

心臓がドキドキ高鳴りました。

小走りしたら思いっきり汚い残雪の上をすっ転びました。

でも、見間違いじゃなかった。
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中にのりまきの姿を確認した瞬間から、涙がとめどなく溢れてきて、膝を折っての嗚咽です。

いつもは息を潜め、近所の迷惑にならぬよう気をつけながら、コソコソしてばかりでしたが、今日はダメ。溢れてくる感情を抑えきれなくて。

これはゴールでなくスタートですが、この上なく幸せです。

のりまきについてはどんな結果であれ、リリースしません。

皆さま、やったね!!

悲願達成ですよ。

昨日とはちがう心もちでのりまきのことを書ける。

堂々と!

のりまき、のりまき、のりまき!

のりまきの名を叫びたい!

ありがとう。来てくれてありがとう。
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大雪の中ひとりぼっちで大変だったね。

絶対幸せにします。

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拍子が抜けました

さて、私はどこにいるでしょう?
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へへ ̄ー ̄

おやつを持って妹の家に。シロニックに会いに来ました。

おやつを手からあげようとしたら思いっきりパンチされ面喰った(笑)。
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「どにゃたさまですかな?」
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なんですかね? この表情。萌えまくるんですけど。
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自信を持ってかわいいと言い切れます!

ツンデレシロニックは元気してますよ! もうーすさん&ご近所の皆さま、ご安心ください。

今日はブログ更新を休むつもりでしたが、ツイッターですでに知っている方もいるし、なにより自分自身が驚いたので更新することにします。千吉の卒業は次回UPしますね。

お世話になった病院のみなさんに見送られ
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※画像は一部加工してあります。

703号室へ旅立つパンダ氏
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名前を変えました。

パンダ氏をfacebookでは「ブサ面」と呼んでいましたが、それも失礼なので、チチに決めてもらうことに。さぞふざけた名前をつけられるでしょうが、この際もうどうにでもなれと。

「さぶちゃんはどう?」

だそうです。

なんか妙にしっくりきてしまったので、さぶちゃんにします。

本当はつけたかった名前があるんですけど、次の男の子につけます。

さぶちゃん、よろしくね♪
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さぶちゃん、ノミの卵が半端なくペットシーツに落ちていました。恐ろしい量のノミがいたと思われます。寒い季節なのに……いるもんですね。

703号室に向かう車内でもウォー! と叫びつづけていたさぶ氏。不穏な空気を漂わせながらとりあえずお風呂場に連行。これだけノミがいたんじゃ、レボリューション後シャンプーした方がいいんだよな。でも今日シャンプーはきついだろう?

まあいいや。

いったんお風呂場に入ってまずは私たち夫婦の精神を整えよう。

お風呂場でさぶ氏を箱から恐る恐る放す。

どうにか押さえつけて脱衣所のミニケージに移動させなくては。

さぶ氏、「シャー!! シャー!!」シャーの二連続。

シャーシャー言いながら箱から出てきた'_';

さすがのチチもマジでひるむ。

と思ったら、今度はシャーシャー言いながら私たちの膝に突進し、こちらが後ずさりする寸前におでこを私たちの足にこすりつけた!!

なんなのこれ? 新しいリアクション!!

「このキャラなら洗える!」

チチがひと言言い放ち、急きょ軽くノミの卵を落とすことにしました。うちはほとんど猫を洗わないのですが、あまりのひどさにもう他の選択肢がなくて。ささっと流しただけですけど。

その後のさぶちゃん
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押し倒されました(爆)。
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ラブラブでございます。
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触りまくりの
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チュウし放題
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「簡単に慣れそうにないなんて、ハハさんてウソツキ」

そう思われても仕方ありませんが^^;

現に捕獲箱越しにさぶちゃんの爪が刺さったもんですから、私の右手中指付近に小さな穴が開いていますけど(汗)。箱越しにカッカカッカ叫びつづけ、手伝いに来たうちの母も仰天していたんですけど。

お外時代も餌やりの人でさえ、「パンダは気が強い」「その上逃げ足が速い」と言っていたし、私が追い込むと唸り声をあげながら膨らみ、斜め前から向かってくるようなタイプだったのです。だから2m以上近づけなかったの。全部本当!! 信じてお願い

相当の覚悟で保護したつもりなのに、仲良くなるにはどうすればいいのか考えまくったのに、コロッとキャラを変えられました。

うれしい誤算ですが、拍子抜けしたというか。

こんなこともあるんですね。勉強になりました。

昨年の5月に撮られた写真↓
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捕獲箱を設置させてくれた方が家の中から撮った一枚。その方は猫が苦手なので、保健所にも相談したらしいです。車に乗らないでほしい、自分の家の敷地に来ないでほしいと願いながら写真を撮り、facebookに愚痴っていたそうです。

外で見かけるようになって1~2年のさぶちゃんですが、ようやく縁あって我が家の仲間になりました。どうぞお見知りおきください。

ツイッター情報
◆名前: anny
◆アカウント: @703_anny

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