我が家で黒姫さまグッチが家族を待っています。
ビビってる風の写真ですがなかなかの美猫でしょう? お問い合わせゼロを脱したいのでぜひ目に留めてやってください。まだ若くまんまるつやつやの女の子です。
私はね、ずっとのりまきを保護したかったのです。
何年も前から。
非常に警戒心の強い彼は簡単に捕獲箱に入る対象ではありませんでした。怒りんぼなので素手での保護は不可能でしたし。
保護したくて保護したくて気が狂いそうでした。
さぶよりも保護したかった。
前の餌やりさんが彼を置いて引っ越してしまってからはなおさら。
でも実際はのりまきの保護をあとまわしにし他の子を優先させてきました。彼が捕まらなかったのも理由のひとつですが、彼の「野良猫ぶり」が他の子たちより上手だったのも大きな理由です。
彼は他の子たちより少しばかり気が強く
器用で
孤高でした。
そのため私によって持ち主の現れない忘れ物のように放置されてしまったのです。
のりまきを保護したとき、私は捕獲箱の前でひざを折って泣きました。
懺悔の気持ちやホッとした気持ち……
私は推定6~7歳ののりまきがそろそろ壊れていく気がしていました。
命ですから「壊れる」という表現はおかしいかもしれません。
でも本当に壊れていく気がしたのです。
なにより怖かったのは、のりまきが壊れていくことじゃなく、のりまきが壊れていくさまをまざまざと見せつけられることでした。
のりまきを保護したあと、すぐに病院で確かめました。
FIV+の上ひどい貧血。よって、すでにFIVが発症していると考えてしまいました。それが自分にとって一番納得のいく道筋だったから。
外で病的な彼と会うのと、自分の手で看取るの、どっちがいいかと聞かれたら、私は保護して看取る方が100倍いいです。だから保護したのです。だけどそれはいたく自己中心のようにも思えました。
6畳に満たない空間でのりまきになにを与えられるというのでしょう?
崇高な理念だけを並べてもこれっぽっちしかしてやれない。
空や風やコンクリートと対峙してきたのりまきにホスピスのような暮らしは似合わない。ときどき、ふと自信がなくなっていました。私がしていることってなに―――?
でも、先日の通院(2度目)で私ははっきりと気づきました。
自分はまちがっていなかった、と。
なんとのりまきの貧血が、完全に解消されたのです。
我が家に入れてからやったことと言えば、良質な食事と3種類のサプリだけ。治療らしいことは一切しませんでした(できませんでした)。なのに治ったなんて!!
FIVが発症したわけではなかったのです。
彼はただのキャリアでした。
ではどうして、貧血がよくなったのでしょう?
そもそもなぜ保護時は貧血状態だったのでしょう?
先生の最新の見解はこうです。
「単に悪環境下での栄養失調が原因で貧血だったんでしょう。このデータを見る限りそうとしか言えません」
のりまきは腎臓や肝臓など他の数値がとてもいいので、貧血でもなくなった今、もはやただの健康体です。それにしても強い子です。生命力のたくましいこと!!
野良猫時代、のりまきはボス猫でした。
グッチや他の子に奪われてなるものかと死闘を繰り広げ守ってきた彼だけのえさ場。彼だけの特権。つまり、他の子たちより食べることには困っていなかったはずです。
なのに栄養失調って……。
改めて外猫たちの命のサバイバルのすさまじさを知りました。
のりまきを保護してよかったです。
推定6~7歳でFIVキャリアで人慣れが必要なのりまきですが、彼がただのキャリアなら、私は家族募集するつもりです。念のためもう一度病院で貧血の値を 調べ慎重に判断しますが、もし結果がよければ、6畳足らずの保護部屋に籍を置く1保護猫ではなく、自分だけの家族と出会うチャンスを与えたいのです。
この子は5年間外でがんばってきました。
5年ですよ。
たったひとりで。
それくらいの贅沢をさせてやってもいいですよね?
人慣れもちょっぴり前進しました。
すごく立派な子です。
ハードル高そうですが、努力してみます。
「お? やってみる?」
グッチやのりまきのどっちかを卒業させることができたら、自分の自信にもつながるし、キャパに余裕が生まれるから、次の子を迎えに行きたいです。
目下それが私の夢!
どうぞ応援してくださいね。
皆さまの夢も叶いますように!
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