※ブログを連続更新中。遡ってお読みください。
見守ってくださっている皆さまへご報告があります。
9月中旬(約3か月半前)に卒業した保護猫七色が、本日703号室に戻ってきました。
急なできごとで、私自身戸惑いましたが、これからは心機一転、七色のご縁探しをしていきます。
厚かましいお願いではありますが、皆さまには引き続き応援をしていただけたらうれしいです。
もし、七色がこのままうちの子として703号室に残るなら、特段理由に触れることはしませんが、家族募集を控えているので、状況を簡単に説明させていただく必要性を感じました。
なるべくフラットに書くことを意識しますね。
七色の譲渡が、「私の今年一番のハッピーなできこと」だったので、残念ですが、しょせんすべては「ご縁」です。ご縁があるかないか、ただそれだけの話。七色を含め、だれのせいでもありません。
強いていえば、私にすべての責任があるので、先ほど七色に一度だけ真剣に謝りました。
前の里親さんは、以前猫さんを亡くしていることもあり、当初より「健康な猫」を希望していました。健康な猫を希望するのは、きっとたくさんの方の本音だと思いますし、健康な子を希望するのがいいとか悪いとか……そういう次元の話ではないのでご理解くださいね。
血や骨を削るようにして、七色は立派に子猫たちを生み育てました。
子猫たちが順に巣立ったあと、次は七色が幸福を掴む番でした。授乳などの子育ての影響で、一時期はだいぶ痩せてしまいましたが、徐々に膨らんで、毛艶もよくなり、私にとって七色は、キラキラで健康そのものでした。現にエコー、血液検査、ウイルス検査も特段問題ありません。
※大師前どうぶつ病院の中島先生が主治医です。
しかし、七色の口臭が気になった前の里親さんは、先週末に七色の通院をしたのですが、その際に歯周病等の診断をされたそうです。まだ若いのに、歯も複数本失っていたとのこと。ご家族で話し合った結果、もともと健康な子を希望していたので、譲渡から数年経っている状況ならば、ご自身たちがみるとしても、譲渡から比較的日が浅いため、こちらへ返したいという結論の連絡が来ました。
私はいつだってウェルカムです。
七色の姿を想像するだけで幸せを感じるほど七色が大好きです。
七色の環境を変えてしまったのは申し訳ないけれど、ますます七色が愛おしくなりました。
前の里親さんは、しばらくナーバスになっていた七色を根気よく撫でてくれたので、人馴れしていないのが原因ではありません。猫によって個体差はあれど、七色はふつうにさわれる部類のお子です。七色の未来と名誉のために、ぜひこれだけは補足させてくださいね。
まあ、触れないお子であったとしても、終の棲家で大事にされている犬猫はいっぱいいます。人間同様、犬猫たちの世界にも個性や多様性があるのは当たり前ですものね。
なにをもって「健康」というのか、なにをもって「不健康」というのか。
「健康」という言葉への価値観や感覚は、人それぞれでしょう。
だからなにが正しいか、なにが正しくないかをここで論じたくありません。
けれど、七色はごはんパクパク食べています。
よだれは出ていません。口を痛がる素振りもないです。
今の七色を見て、私は「不健康」だとは思いません。
大切なことなので、もう一度自分の気持ちを書きますね。
私は七色を「不健康」だとは思いません。
私は獣医師ではないので、大師前どうぶつ病院やお世話になっている先生方にも見解を求めました。中島先生からのアドバイスで、前の里親さんが行った病院の診断書をお願いしました。個人情報に抵触する部分以外の内容をここに貼りつけておきますね。
※この度の診断書を取るのにかかった費用は、本来ならお願いした私が負担すべきですが、前の里親さんが出してくださいました。また、うちの下まで七色を連れてきてくださいました。家族募集サイトのペットのおうちに掲載していたお預かり分の医療費は全額、前の里親さんにお返しし、お渡しした七色の医療明細や各種証明書の一式は、私の手元に戻ってきています。
ちなみに七色は来年1月に中島先生に改めて診察してもらう予定です。
七色はさっそく夕飯を平らげていますよ。
事情がわかるのか? さぶが速攻包み込みに行きました。
さぶは本当に頼れる男です。
きめ細やかにやっているつもりでも、実はまだまだ努力が足りませんでした。
自分の至らなさを痛感した次第です。
「保護譲渡活動」のむずかしさに、茫然としていましたが、今後は、もっともっと一生けん命に取り組んでいく所存です。頭数の多さではなくて、確実さや深さを追求します。
ご心配をおかけした皆さま申し訳ありませんでした。
お読みいただきありがとうございました。
美しい七色の保護主より
LOVE
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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はじめまして、こんにちは。
ブログ数年前から拝見しております。
今回の事、なんとなくモヤモヤしました。
歯周病で歯がないからってお戻しだなんて、私には理解出来ません。
うちには元野良や保護ネコがおります。
引き取った時点で終生面倒を見るのが当たり前だと思うのですが…
まあ、色んな方がいますよね…
今度こそ素敵はご縁がありますように。
うめももちびたさま
コメントありがとうございます。
そうですね。いろんな方がいろんな価値観をお持ちであることの勉強になりました。
七色には大変申し訳ないことをしましたがまた少しずつではありますが心を開いてくれるようになったので、今度こそ丸ごとを愛してくれるお宅へのお嫁入りをめざします。
はじめまして。いつも笑ったり泣いたりしながら読ませていただいています。
七色ちゃんと結ばれかけたご縁がなくなってしまい残念でしたね。
でも七色ちゃんはとても魅力的な猫さんなので、七色ちゃんの丸ごとを受け入れてくれる方がきっとまた現れると思います。
猫は若くても、お外にいたときにカリシやヘルペスウィルスにかかって歯周病になっているケースがあると歯科を専門とする獣医さんで言われました。うちの猫もそうだったので七色ちゃんももしかしてと思いました。
私は今までに何回か猫の里親探しをしたことがありますが、いつも譲渡会に参加していました。
去年から今年にかけて、はじめて個人で数年前の『教えてアンニイさん』に参加させていただいたときに教わったことを意識しながら里親募集をして、素晴らしい里親さんと出会えました。
10歳で猫エイズウィルスのキャリア、8キロのおじさん猫で、半ば里親探しはあきらめていましたが、今回いちばん納得のいく譲渡ができました。
アンニイさんの保護犬猫への向き合い方は私の目標です。
アンニイさんくれぐれもお身体お大事になさって良い年をお迎えくださいね。
遅ればせながら天国に旅立っていったモフモフ家族みんなのご冥福をお祈りしております。
ミミンヌさま
はい。ありがとうございます。そしておめでとうございます。
10歳でキャリアのおじさん猫さんの譲渡は本当にうれしいですよね。
うちも若いけれどFIVキャリアの保護猫がいますので、励みになりました^^
健康の価値基準も人によってさまざまであることがわかりました。今度はその辺の話ももっともっと時間をかけてお話しできたらと思います。
アンニイさん、いつもブログを拝読しております。
まず、冷静に穏やかに書かれていることに敬意を表させてください。
七色さんの身の上に起きた顛末を読んで、わたしは30年以上前に見た映画を思い出しました。「ファミリー」というシンプルなタイトルの映画です。
子だくさんの家族の母親がガンになり、子どもたちを育ててくれる里親を「残りの時間」を使って母親が探すというストーリーです。
ほとんどの子どもは引き取られていくのですが、ハンディを持った子がひとりいて、その子の里親がなかなか見つかりません。しかし最後には見つかります。子供のいない夫婦でした。
その子を引き取ることに決心したものの、やはり不安だったのでしょう、妻が、「大丈夫かしら」と口にします。すると夫がこう言います。「もし自分たちに子供がいたとしても、その子が健康だったかは分からないよね」
うろ覚えですが、この台詞がずっと心に残っています。
わたしも元野良だった猫と暮らしています。8歳ですが、今も毎日かけまわり、遊ぶのが大好きです。健康診断も問題なく、ありがたいと思っています。
時々想像するのです。この子は野良だったとき、何を食べていたのだろう?どこで排泄をしていたのだろう?雨の日はどうしていたんだろう──そんなことを考えると、胸がいっぱいになります。もしわたしが七色さんを引き取ったとして、その後歯がないことが分かったら、むしろ以前より愛情が湧くのではと思います。それは頑張って、耐えて生きてきた証拠だから。
偉かったね、とたくさん言ってあげたい。
もちろんこれはわたしの勝手な考えです。
長々と申し訳ありません。
七色さんの未来に幸運と愛情が注がれることを心から願っています。
ありーさま
ありがとうございます。とてもうれしいコメントをくださり励みになりました。
ファミリーは素敵な映画ですね。
どんな子でも丸ごとを受け入れてくださるご家族がいてくれることが救いの活動ですが、正直、七色は「不健康」の枠組みには入らない子なので、それ以前の問題かもしれないと思いました。
でも七色を今以上によく知りたいし反省もあるので、年明けに病院へ連れて行こうとは思います。
ご心配をおかけしてごめんなさい。
よいご縁を繋げられるようがんばります。
家の猫は、もうすぐ12歳ですが5年ほど前に歯が悪く抜糸しています。現在、何頭もいる中で群を抜いて健康です。予防注射と健康診断の為に病院にいきますが、他の子より健康です。思うのですが、人間と同じで生きているのでなんの病気にもかからない生き物はいないと思います。私自身も風邪をひけば病院に行くし、歯が悪くなれば歯科医院に行きます。でも、私は恐らく健康体です。家の子たちも定期的に、動物病院に行っていますが健康です。病気だけでなく怪我をする事もあります。今、健康でもいつか病気になるかもしれないのが、人間も含む生き物だと思っています。でも、早い段階で里親さんの意思が分かってよかったですね。何年か経って本当の病気になってから返されるのでは、猫が不幸になります。
豆さま
正直私は、食べられない、とか、よだれがひどい、とかでお口や歯が痛そうな子は健康面に少し問題があるとは思いますが、七色はパクパク食べているし、口臭がとてもひどいわけではないし、口を痛がる素振りもないのであまり気にしていませんでした。むしろうちのほかの子たちより歯が若く健康に見えたほどでした。だからいろんな価値観があるんだと思いました。
七色はみずみずしいのでキラキラに見えます。キラキラにしか見えないです。