703号室は保護猫いせやんの家族を募集しています。アピール記事も書かないと!
もうすぐ家族募集をはじめる保護猫シナと
モンの体調が戻りました。いいうんちを出しています。ご心配ありがとうございました。
“友だち”のこと、ツイッターでお騒がせして申し訳ありません。
状況やじぶんの気持ちを140文字以内にまとめるのが下手でご迷惑をおかけしました。
長くなりますが、こちらできちんと説明させてください。
私には14年半つきあっている“友だち”がいます。
彼女が子犬の頃から私たちはなかよしでした。
彼女はいわゆる「外犬」ですが14年間1日も欠かさず朝晩2回の散歩をしています。
定期的にシャンプーしているので体が極端に汚れたことはありません。
1歳になるかならないかのときに不妊手術を受けています。畜犬登録、狂犬病予防注射、ワクチン、フィラリア予防も毎年やっています。
プライバシーに配慮したいので棲家の全貌をお見せすることはできませんが、彼女は屋根の備わった場所に生きています。悪天候をよける専用ゾーンがありますし、普段は鎖で繋がれていましたが、自由に動けるスペースは平均的なほかの外犬たちの倍以上です。
※ちなみに今は鎖に繋がれていません。
数日前、ある近所の方から“友だち”の具合がわるいことを聞かされました。
ここ最近、彼女とはごぶさただったので昨日会いに行ったのです。
そういえば、最後に会いに行ったとき彼女は私からの差し入れをあまり食べませんでした。
元気でいるのでしょうか?
少し見ぬ間に彼女は変わり果てていました。
ちょうど外出をしようとしていた飼い主(奥さん)に聞いてみました。
私「わるいの?」
奥さん「うん。足が痛いみたいで起き上がるのが辛そうで。年だから関節かねって医者が」
私「そう。さわらせてもらっていいかな?」
奥さん「興奮して無理すると悲鳴あげるから……」
私「そっとしておいた方がいい?」
奥さん「そうだね。できれば……」
奥さんが家を出たあと、私は“友だち”に近づきました。声をかけずにその場をすぐ去るつもりでしたが、“友だち”が私に気づき首を持ち上げたので、つい頭を撫でたのです。
「今日もかわいいねえ」
そう笑いかけると、“友だち”は私をまっすぐに見つめました。
おそらく、30秒以上ずっと。
「痛いなら、診てもらう?」
人さまの家庭のことですから私が口出しをする権利などありません。だれの目にもひどい飼い方をされているならまだしも、“友だち”は医者にかかっているのです。
私は悩みました。しかし心は決まっていました。
もし目の前にいるのが私の愛犬なら迷わず病院へ連れて行くほど切迫した状況だからです。
いったん家に戻り犬猫たちの世話と掃除を終え、ビールをおみやげに再度訪ねました。
ご主人しかいなかったので、通院の件は保留。
「うちのに聞いてみないと……」
なんとなくご主人は気乗りしない雰囲気でした。奥さんの判断に委ねたいとのこと。
家に戻って連絡を待つも、なかなか電話が鳴りません。
もう一度家を訪ねました。3度目の正直です。
外出先から戻った奥さんと立ち話の一部↓
私「タダで診てくれるいい病院があるの(本当はタダではないです)。痛いのはかわいそうだからせめて痛み止めだけでも出してもらわない?」
奥さん「痛いのはかわいそうだね。でも医者が関節だって。薬は特に出なかったけど」
私「うちのべべも腰が痛かったみたいだけど、痛み止めを処方されて楽になったみたい。(“友だち”にも)飲ませてあげたら状況が変わるよ。1時間でいいから病院へ連れて行かせて。タダなんだから診てみてもらうのは損ではないよ」
奥さん「うちはいろいろいじるつもりはないの。手術とかなんだとか……どんな病気であれ、自然に……と思ってる。でも痛いのはかわいそうだね。通院、甘えてしまっていいのかね」
私「もちろん。どうもありがとう。じゃあ支度したら車で迎えに来るね」
こうして通院が叶いました。“友だち”とのはじめてのドライブです。
さあ。着いたよ。
診てもらおうね。
そっと車から降ろそうとしたら痛みで叫んでしまったので(私が)右往左往。結局病院へ飛び込んで受付の看護師さんにSOSを求めました。看護師さん、抱っこ上手!
待合室にて
多くの卒業生がお世話になっている1時間圏内でいちばん大きな総合病院です。
なかなか呼ばれないねえ。ウトウトしながらもう少し待ってて。
起き上がりました。
意識ははっきりとしています。
私のこともちゃんと認識しています。
診察室にて
触診は大絶叫。かわいそうですが部位を確かめなければなりません。
「どこだろう?」先生が一生懸命調べてくれました。
痛みのあまり噛みついてくるのでカラーを装着。血液スクリーニング検査と多方向のレントゲンをお願いしました。がんばれ!
数十分後検査を終えて
結果、「多発性骨髄腫」の可能性がもっとも濃厚であることがわかりました。
骨のガンです。
友だちの骨はすでに広範囲にわたり溶けています。特にひどいのが右腕と左の骨盤。
病変をはっきり捉えたレントゲン画像を前に先生が丁寧に説明してくれました。
相当の痛みが出ていると思われます。
がまんづよいなあ。立派な“友だち”です。
血液検査結果は多少の貧血と脱水以外今のところ基準値でした。
痛み止めの入ったビタミン剤を点滴。これで脱水も多少改善されるはずです。
今後について先生と話し、事情も説明。まずは1週間分の薬(2種)を処方してもらいました。
夜遅いから最後の患者になっちゃった。さあ、帰ろうか。
会計を終えemi-goに手伝ってもらい車に積んで帰りました。
“友だち”と2度目のドライブです。
運転しながら、視界がぼやけるほど涙が溢れました。仕方なく路肩に停め、後部座席を覗くと“友だち”が寝息を立てています。穏やかな表情を浮かべながら。
奥さんに“友だち”の病名、病状を淡々と説明し、もらってきた薬を手渡しました。
床ずれにも気をつけるよう伝えました。
奥さんは驚いた様子でした。
飲ませ方を繰り返し何度も聞いてきたので、薬はなにがなんでも与えてくれるでしょう。
私の愛犬なら、こうしてああして……じぶんの理想がつぎつぎ溢れます。
けれど私はKYではありません。
場の空気を察しています。
ここまではやるだろう、ここから先はむずかしいだろう。
奥さんは“友だち”を手放すつもりはないとのこと。少しでも快適に過ごせるよう今までより気を配るそうです。ヨーグルトは好んで食べるから、薬はヨーグルトに混ぜようかしら? と。
そして苦悶の顔つきで言いました。
「いよいよになったら注射も考えなきゃいけないのかしらね」
その隙をついて私はお願いしたのです。
「そうしたら……くれない? 注射するくらいなら(“友だち”を)私にくれない? 私を信じて託してくれない? 今日すぐに返事をもらわなくてもいい。どうにもならなかったら私に……」
話しているうちに涙がまた落ちて、理性を失いかけました。
「うん。なにかあったら、いやその前に必ず連絡する。約束する」
相手もあることなので、私にはそれが精いっぱいでした。
帰り際、奥さんに呼び止められ、枝豆とお刺身をもらいました。
「通院で遅くなってお腹が減ったでしょう。食べて」と。
タダではないと見抜いてか検査代も払うと。でも私がおせっかいでしたことなので断りました。
今朝、“友だち”んちに行ってみると、奥さんが外で片づけをしていました。友だちの住環境を工夫すると言って汗だくです。“友だち”は、建物の影で上半身を起こしながら奥さんの行動をきょとんと見つめていました。
奥さん「今日はねえ、(調子が)よさそうだよ」
私「そう。よかった」
奥さん「いろいろ考えたんだけど、うちで(面倒を)見るから」
私「うん。頼りにならないかもしれないけど、いざというときには私に声をかけてほしい」
奥さん「はいよ」
私はなにが最善なのかわからないです。どこにウエイトを置いてどう考えれば正しいのでしょう? 人を批判するのは簡単ですが、それぞれの感情は一筋縄にはいかないのです。
けれど、私はじぶんにできる範囲で友情を貫こうと思っています。多少お金がかかってもまた働けばいいし、割と暇な時間もあるのでできることはあるはずです。
そして運命が転じ、“友だち”が“友だち”じゃなく、私の家族になる日が来たら喜んで彼女を迎え入れたいです。
LOVE&KISS!
ツイッターで見苦しく取り乱して申し訳ありませんでした。
以後気をつけます。
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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