境界線のない、インスタグラム


堪えきれず、Xに投稿した、自分の率直な気持ちについて、多くの方が寄り添ってくださったことに深謝します。よくリプをしてくださる方も、はじめましての方も、共感をしてくださって、おかげで心が軽くなりました。皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

大会前の運動選手が、食事や睡眠やトレーニングなどで身体の機能を調整するように、今の私は、保護猫ふみの卒業を前に、内側の調整が必要だったのかもしれません。

 

 

そう。ふみは、良縁を得て、もうすぐ我が家を巣立ちます。

IMG_1950

 

 

保護したときから応援をしてくださった皆さま、ありがとうございました。

IMG_1963

 

 

クリスマス前には譲渡して、終の棲家で家族と年末年始をゆっくりと過ごしてほしいと願っていたのですが、その通りになりそうです。皆さま、ふみは、名前も変わります。

 

 

 

ふみの新しい名は、譲渡後に発表しますね。それまでは、書きなれたふみという仮名に統一します。

 

 

和風で、素敵な由来のお名前ですよ♡

 

 

皆さまがご存じのとおり、揺れに揺れた結果、私はふみを里子に出すと決めました。

 

 

熟考する時間がもっとほしかったけれど、子猫の成長は早いので、ふみのイメージが完全に変化する前に、答えを出したかったのです。私は、昔ほど積極的に犬猫の保護譲渡活動をしているわけではありませんが、いつも頭の片隅で、「席の確保」を意識しています。

 

 

私には、経済的、肉体的、環境的、年齢的なキャパシティーの限界があり、キャパシティーを守ることで、不幸な多頭飼育崩壊を逃れてきたのです。自分の微々たる活動には、ある程度の安定感、成熟度、誠実さがあると自負しています。それは、原理原則を崩さなかったからにほかなりません。

 

 

「出せる子は出す。若く、甘えん坊で、健康な子は出す」

 

 

そのひと言に尽きるのです。

 

 

ふみは、若く、甘えん坊で、健康です。

 

 

出さない理由が、自分の未練以外にないと知っているので、譲渡を決めました。

IMG_1958

 

 

でも、タイミングが微妙でした。さぶの火葬の前日に家の下で、ふみと出会ってしまったからです。

 

 

スカウトしたあとは、ブログでも書いてきたとおり、理屈抜きにメロメロになってしまったのです。

IMG_1757

 

 

かわいくて、かわいくて仕方のない存在です。

IMG_1758

 

 

先日、ふみは不妊手術を受けました。

 

 

不妊手術の前から、里親さんにふみを繋ぐ約束をしていたのですが、嫁入り後すぐ不妊手術を受けるよりも、古巣で済ませておいた方が、里親さんとふみの負担が減ると考えて、私から提案をしました。もちろん、手術の適齢期や適正体重については、病院とも相談済です。

 

 

不妊手術の日、私は仕事前にふみを病院に送り届けて、仕事が終わったあと、急いで迎えに行きました。病院の診察時間に間に合わなければ、一泊の入院となってしまうのです。

IMG_1866

 

 

きっと痛がっているか、元気がないか、不安を感じていると予想していたのですが、ふみはすこぶる元気で、キャリーの隙間から、運転席の私にちょいちょいと手を出して甘えるしぐさをしていました。屈託のないふみの姿を見ていたら、たまらなく、愛おしくなったのです。

 

 

小さな傷ですよね? てんかん持ちのうちのちゃみ姫も、同じ病院で手術したのですよ。

IMG_1949

 

 

かろうじて保ってきた心の均衡が、またバランスを欠いて、私はXに吐き出しました。

 

 

里親さんが読んだら心配するだろうと反省をしていますが、本音に蓋をするのがキツかったのです。

 

 

けれど私は、そうさせていただいたことで、決意が再び固まりました。

IMG_1947

 

 

ふみの里親さんは、すばらしいファミリーです。

 

 

15年前(2009年)に、私が保護譲渡をした子猫の里親になってくださった方ですよ。

 

 

私が保護した子猫を、最期の一瞬まで、全力でたいせつに育ててくださいました。

 

 

8か月前に、その子を病気で亡くし、長い心の整理期間を経て、ふみの家族に名乗りをあげてくださいました。今回の私の葛藤も知っていて、その上で、大きな覚悟を持った方です。

 

 

ふみは幸せになることまちがいなしです。

 

 

そして、ふみもその方を幸せにすると信じています。

 

 

里親さんのインスタグラムには、4匹の猫がかわるがわる登場します。

 

 

私が譲渡した「かえで」

 

「かえで」の先輩で、同居猫でもあった「くるみちゃん」

 

その方自身が保護譲渡をした「しまくろ兄弟」

 

 

かえでも、くるみちゃんも天国へ旅立ち、しまくろ兄弟は譲渡しているので、その方の家には現在、猫はいないのですが、インスタグラムには、日々、猫たちがキラッと登場します。

 

 

「時系列」や、「生と死の境界線」といったものを、一切、見る側に感じさせずに、ただ淡々と、猫たちのベストショットが繰り返されています。その方にとって重要なのは、生死や離別の区切りではなく、確かに目の前で繰り広げられていた猫たちの生活ぶりと、表情のみなのです。

IMG_2086

 

 

敢えてあいまいにしておくことで、もっとも際立たせたいところが強烈に光るのだと感じました。

 

 

里親さんの世界観に、お人柄がにじみ出ています。

 

 

ふみに限った話ではありません。

 

 

15年も前から、すでに私たちはゆるりとした良縁で結ばれてきたのです。

 

 

ふみ、笑顔でさようならができるよう、おめでとうが言えるよう、あと数晩、私におつき合いくださいね。離れたとしても、ここから、ずっとふみの幸せを祈っているよ。

IMG_1761

 

 

ああ、人生って、甘くて苦くて、苦くて甘いですね。

 

 

LOVE

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


コメントを残す