保護猫ふみの今後のこと

皆さまこんばんは。本日の主役は保護猫ふみです。

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ですが、その前に、またさぶへの未練を少しだけ語らせてください。

 

 

さぶが見えない場所へ旅立ってから、1か月と1日が経ちました。

 

 

先ほど、ペットシッターの大先輩である星先生から、さぶへの月命日のお花が届いたのです。

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星先生、先日はお会いできてうれしかったです。さぶに素敵なお花をありがとうございました。

 

 

さぶがいなくても、仕事に支障がないし、楽しい仲間たちと、笑って過ごせる日もあります。

 

 

でも、さぶがいないという現実が、言いようのないさびしさを、私の心の中に連れてくるのです。

 

 

さぶがいないのは、大ごとです。

 

 

さぶがいないことを感じすぎないよう、思考の隙間を作らないよう、意識しています。

 

 

最近は推理小説ばかり読んでいます。超長編でも3日以内には完読してしまいますね。

 

 

最後の日のさぶ。何時間抱っこしていたかな? 苦しかったけれど、幸せだったな。

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どうしても目を離すときは、チチが交代してくれました。

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さぶが我が家にいたことが、なんか、もう、とにかくありがたいです。

 

 

さぶと入れ替わるように703号室に来てくれた保護猫ふみは、元気に過ごしています。

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ふみはやさしい女の子で、さぶ不在の穴を、やわらかく、あたたかく、埋めてくれる存在です。

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私は相変わらずふみに依存していて、ふみに助けてもらっています。

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このまま、自分の子として育てるか、善き里親さんの元へ譲渡するか、実は吐くほど悩みました。

 

 

悩みました、と過去形で書いていますが、実際は、今も、息が詰まる感覚がします。

 

 

けれど、せっかちの性分としては、宙ぶらりんのままも辛いです。

 

 

チチともずいぶん話し合いました。

 

 

昔とちがって、私は仕事で家を留守にすることが多く、在宅ワーカーのチチの賛成や同意が必要不可欠になってしまったのです。表面には出さないけれど、ケンカをすることもあります。

 

 

ちなみに、チチは頭数を増やすことに、大、大、大反対の立場です。

 

 

ふみを外で見つけたのはチチだったので、「保護」まではスムーズでした。

 

 

しかし、20年生きるかもしれない健康な子猫を家族にするとなると、話は別ですよね。

 

 

私たちは、このブログをはじめた頃から、20年近く、歳を重ねています。

 

 

自分たちの健康面を含めて、これから20年生きるであろうふみを迎え入れる自信が、私には足りないのだと思います。今年、保護猫だったてんかん持ちの「ちゃみ」も自分の子にしたばかりですし。

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だからふみは、遅くても来月の頭までには家族募集サイトに掲載しますね。

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ふみ、ふみはかわいいから、手放すのがしんどいね。

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頭と心は、別々の生き物みたいに感じるよ。

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「心のままに」のむずかしさも痛感する。

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でも、一生けんめい考えたよ。

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そしてこれは、自分だけのためじゃない、そう言い切れるよ。

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ふみがもしシニアなら、ふみがもし重い病気だったら、ふみがもし大変に手のかかる猫さんなら……それらを理由に、いっしょに暮らす選択をしたかもしれない。いや、迷わずそうしたはず。

 

 

けれど、ずっとここにいるには、ふみはあまりにも若く、健康で、溌溂としているよね。

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だけど、ふみが健康で、若くて、溌溂としていて、ほんとうによかった。

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ふみの未来へと広がっていく無限の可能性と、たくましい生命力に感謝しています。

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ふみ、私のもっとも厳しいときに、力をわけてくれてありがとう。

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ふみへのお礼にふさわしいような良縁を、私は見つけようと思います。

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皆さまのお考えとはちがうかもしれませんが、お読みいただきありがとうございました。

 

 

また愛嬌たっぷりのふみに会いに来てくださいね。

 

 

次回はふみの自慢でもしようかな?

 

 

LOVE

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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唯一の太い糸

たぶん、昔ブログにUPしたことのある写真ですが、再度引っ張り出してみました。

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きっと、さぶも私も、もっと写りのいい写真がいっぱいあるはずなのです。

 

 

しかし今は、フォルダーをまじまじと見返して探す気持ちになれません。

 

 

かといって、さぶ不足も困るので、適当に目についた写真を載せてみました。

 

 

これは、自分の顔がイヤすぎてボツにしていた一枚。遊びに来たゆちゃんが撮ってくれたもの♡

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パジャマだし、画像が暗いし、なにより私の呆けた表情(変な笑顔)がムリだったのですが、不思議と、こういう自然なシーンばっかりを思い出すのです。さぶが、いつも横にいてくれた。いつも。

 

 

活字にして、アウトプットすると、さぶがいない現実が浮き彫りになります。

 

 

その大きな塊にのまれそう、いや、押しつぶされそうになるので、なかなかしんどいです。

 

 

さぶがいないことで落ち込んでいるのは、私だけではありません。

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さぶにしか心を開かないすずらんが、私はかわいそうでたまらないです。

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保護猫きなもん(きなこ)も同じです。

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我が家は、猫同士の「横のつながり」が乏しく、それぞれが「さぶとだけは仲よし」という状態でした。だから、大打撃ですよ。正直、どうしたらいいのかわからない毎日です。

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さぶは、だれにとっても「唯一の太い糸」だったのですね。

 

 

私にできることは、きなもんの人馴れを、チチと協力しながらつづけていくこと

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諦めずにチャレンジしています。もちろん、わずかな進展を感じています。

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ちゃみもさぶに依存していたよね。

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てんかんの発作が起きたあと、ちゃみはよくさぶに甘えに行っていました。

 

 

失禁したちゃみのお尻まわりを、さぶは丁寧に毛繕いしていたのです。

 

 

日常茶飯事すぎて、わざわざSNSにあげたり、ほかの人に言うほどでもなかったさぶの小さな「功績」や「徳」の積み重ねによって、家は保たれ、まとまり、まわっていました。

 

 

失ってみると、さぶの偉大さを痛感するのです。

 

 

まあ、想像はしていましたが……堪えますね。

 

 

聡明な保護猫ふみは、ほかの猫さんとの距離をはかりながら、自分の居場所を作っています。

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「ちゃみ姉は、近くにいってもだいじょうぶ」

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「きなもんは、これ以上近づくと叩かれる」

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「よし!」

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「学習した!」

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私はふみに、どれだけ支えられているかしれません。

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かわいくて仕方がないので、そばにいてほしいなあと、感じてしまいます。

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私は、さぶがふみを私に紹介してくれたと信じています。

 

 

ふみと出会ったおかげで、さぶロスのダメージが幾分和らいでいるのも事実です。

 

 

けれど、さぶはさぶであり、ふみはふみです。

 

 

それに、私には、自分と交わした約束がいくつかあるのです。

 

 

ふみの将来を思えばこその「親心」と、自分の未来予想や希望や健康年齢もあります。

 

 

私には物事を多角的に考えるクセがあり、勢いでなにかを決断するのは最小限に留めています。

 

 

ふみの愛らしさに、すでにノックアウト寸前ですし、メッセージでも「ふみちゃんをアンニイさんの手元に残してほしい」とのお声がけをいただいていますが、私の人生の責任を取るのは私なので、さぶの喪に免じて、あとちょっと、クダクダと考えます。

 

 

むろん、成長のはやい子猫なので、私も永遠に迷っているつもりはありません。

 

 

もう少しだけ、時間がほしいのです。

 

 

いずれにしても、私はふみを保護しました。

 

 

たいせつなふみを、邪険に扱ったり、ふみの存在を投げ出したり、捨てたりしません。

 

 

どんな形であれ、ふみは必ず幸せにします。約束できます。

 

 

皆さまのあたたかい眼差し、やさしさ、厚いお心に深く感謝して♪

 

 

LOVE

 

 

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“悲嘆”の分解

さぶの火葬の前日に保護した「ふみちゃん」は、日々快活に育っています。

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ありがたいことに、糊でくっつけたように、私にベッタリです。

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保護猫ふみちゃんの未来については、真剣に考えている最中なので、またお伝えできたらいいなと思います。ふみちゃんに依存しながら、さぶロスを克服しようと努力中です。

 

 

さて、我が家のさぶに、たくさんのメッセージやお花、プレゼントなどが届きました。

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10代からのお友だち、猫関係のお友だち、里親さん、お客さま……あまりにも多すぎて、個別の写真紹介がむずかしいのですが、さぶ共々、感謝の気持ちでいっぱいです。

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最初に届いたのは、仲よくさせていただいている篠﨑絵里子さんでした。

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「みんな ありがとうな」

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絵里子さん、豆さん、ゆちゃん、まなちゃん、マイ太郎さん、マイ太郎さんのお母さま、みいさん、MIHOさん、よっちゃん、牛丸家、香さん、ここ家、さんごちゃん家、優子さん、りん家、金子さん、まなみちゃん、市川師匠、はな家、リリ家、サン太家、まもるくんのママさん、あーちゃん家、タクちゃん、まるここ家、しずくさん、恵子さん、きちこさん、きーやんさん、もなちゃん、まゆみさん、aiちゃん、渡邊さん、うに家……お礼に時間がかかりますが、皆さまのお心が沁みました。

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どのお花も、とても美しかったです。

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SNSを通じて、素敵な言葉をくださっている方々にも、お礼を伝えたいです。

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私は極端にしんどいと、黙るか、SNSに逃げるか、をするのですが、さびしくてSNSを徘徊したときは、皆さまの言霊に触れた気がして救われました。どうもありがとうございます。

 

 

さぶまわりがゴージャスですね。このあとも、次から次に届いたのですよ。

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お骨になったあとは、絵のそばにお花を置いていました。

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火葬の数日前に、さぶに会いたいと言ってくださったお友だちたちが集合して……

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ひとりひとりとじっくり会う精神的な余裕がなかったので、まとめてお越しいただいたのです。

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みんなでお別れができて、いい一日でした。

 

 

私はこれまで、幾度となく「お別れ(死別)」を経験してきました。

 

 

22年間の保護譲渡活動と、自分ちの犬猫たちの看取りで、ほかの方よりお別れの回数が多いと実感しています。最初に見送った「私の子」は、2007年に亡くなった、かつくん。FIVキャリアでありながらも、元気に育ち、私とチチにしか慣れない「家族っこ」だったのです。かつくんは、まだたったの3歳だったのに、(今では治る可能性の高い)FIPのウエットで、この世を去りました。

 

 

かつくんを失ったときの、例えようのない絶望感を、私は忘れられずにいます。

 

 

破壊的な喪失感に、メンタルが崩壊した私は、しばらく心療内科へ通いました。

 

 

まるで、世界が終わってしまったかのようでした。

 

 

私が若かったのもあるのでしょう。

 

 

いろいろな意味で、感受性が豊かですし、現在よりも経験値が低かったのも事実です。

 

 

あの喪失感を、私は数年おき、いや、多い年は複数回、繰り返しているので、変な話、自分の心境や、行動の予想がついてしまうのです。けれど、そうであっても、さぶは重い。

 

 

さぶは、とにかく重いのです。

 

 

保護時中年猫だったさぶは、すでに慢性腎不全ステージ2だったので、10年10か月、私のそばにいてくれたのは奇跡です。私は、10年以上慢性腎不全と闘っている猫を、さぶ以外に知りません。さぶはほかの病気とも闘った。3歳で亡くなったかつくんとちがって、さぶは、命の丈、いっぱいいっぱい、ギリギリまで踏ん張ったのです。だから、医療面で、私は、大きな後悔をせずに済んでいます。

 

 

(私なりに)「犬猫ロスの悲嘆」を分解してみると、主に2つに分かれるのがわかっています。

 

 

●喪失感

 

●後悔

 

 

たいせつにしてきたお子の姿がなくなるので、「喪失感」は、どうしようもありませんが、「後悔」は、ある程度予防が可能なので、私は後悔を減らすことに注力してきました。

 

 

中でも……

 

 

「あのとき、ああすればよかった」

 

 

「体調の変化にどうして気づけなかったのか」

 

 

……といった類の後悔が、私の場合、もっとも自分を蝕むので、さぶに限らず、私は自分にできる最大限で、お子たちの身体の声に、耳を澄ませることにしているのです。

 

 

もちろん、どこまでやるか、なにを自然と解釈し、なにを不自然と解釈するかは各々の判断です。

 

 

胸を痛めるポイントも、それぞれに異なるでしょう。

 

 

ただ私は、自分の心に従って、自分の家族と向き合ってきました。

 

 

家族のためであると信じているし、自分のためでもあります。

 

 

後悔と喪失感は、グチャグチャに絡み合ってはいるのですが、実は別物だと私は考えています。

 

 

私は減らせるほうの「後悔」を減らす。まあ、後悔はあるのですが、極力、という意味です。

 

 

(ちなみに、両者の構成比は、1:1程度の体感です)

 

 

喪失感の軽減法は、あれば教えていただきたい位ですが、火葬の恐怖への対策はしました。

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皆さまがくださったお花の一部を使って、さぶに「花のおふとん」を作ったのです。

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マイ太郎さんも、お手伝いに来てくださいました。

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私は、火葬へと見送る最後の段階が苦手でたまりません。

 

 

かわいくて仕方ないすべてのパーツを、どれひとつ手放したくないのに、行ってらっしゃいをしなければならない「あの瞬間のお子たちの後姿」が、狂いそうに辛いのです。理性のネジが、完全に吹き飛びます。人が見たらまちがいなく引くレベルで泣き叫びます。気を失いそうになるほどなのです。

 

 

でも、最後の最後まで、目を見張って、さぶを見送ると決めていました。

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だからこそ、さぶに華やかなおふとんをかけて、後姿を正視する苦行を和らげてみたのです。

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すさまじいボリューム感になっちゃったけれど、さぶ、きれいだねえ。

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ああ、さぶに会いたいなあ。さぶと暮らせて幸せだった。

 

 

さぶがたまらなく好きです。

 

 

今日はお世話になった大巻先生に手紙を書き、借りていた毛布、お礼のお菓子といっしょに渡しました。相変わらず、ずっとずっと、さぶのことばかりを考えています。

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皆さまお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

まだ喪失を味わったことのない方に、僭越ながら、私からひと言お伝えします。

 

 

「後悔を減らすためにできること」をつづければ、それは愛猫、愛犬側からは「最善」となります。

 

 

「最善」の積み重ねが、のちのち、ご自身の痛みをじゃっかん鈍らせてくれることでしょう。

 

 

愛することは苦しいけれど、愛さずにはいられないさぶを想って

 

 

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有意義な贈り物

さぶくんへ

 

 

あなたが手の届かない場所に旅立って、二週間が経ちます。

 

 

この二週間、私はスケジュールに入っていた仕事を、ベストを尽くしてがんばりました。

 

 

あなたの容体が急変したあとも働いたし、あなたといられる最後の日も、チチにあなたを託して、私は数時間、家を飛び出して、仕事へ行きました。言うまでもなく、断腸の思いでした。

 

 

私は自分の都合で穴を開けるわけにもいかない職種だし、お客さまとの約束は大切なのです。

 

 

でもせめて、移動時間だけは、「ドラえもんのどこでもドア」がほしかった。

 

 

あれほど「ドラえもんのどこでもドア」を望んだことはありませんでした。

 

 

とはいっても、今月は仕事が落ち着いていたので、最後の日は、ゆっくりいっしょにいられたね。

 

 

あなたを離すもんか、どこにも行かせるもんかと、最後の瞬間(23時56分)まで、あなたを抱っこしつづけました。私は、さぶが好きでたまらないのです。どうしようもなく、心がえぐれるほどに。

 

 

二週間前の今ごろ、あなたは、出たことのないバルコニーに出て、穏やかな表情でくつろいでいましたね。儚く、そして美しいあなたが、私は心底、愛おしかったです。あなたの顔を眺めながら、私はグチャグチャの心を鎮めようと、内なるもがきを繰り広げていました。気づいていましたか?

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さぶ、どうしようね?

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「さぶ、風が気持ちいいねえ、さぶ、いいねえ」

 

 

私なりの精いっぱいの明るい(ぶった)声掛けに、あなたは、ときどき、細く目を開けて、アイコンタクトで答えてくれました。聡明なあなたは、私の弱さを見透かして、あなたらしい気づかいをくれたのだと思います。さぶ、ありがとうね。さぶ、好きだよ。でも、なんで、こんなに苦しいの?

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好きだよ。

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あなたとの思い出と向き合うのは、まだ時間がかかるかもしれません。

 

 

その間に、私は「日常生活をひたすらに繰り返す」というシンプルな作戦を立てています。

 

 

一気にやろうとすると、ダムが崩壊するからです。

 

 

自分を守るために、しばしあなたを、心の隅に寄せておきたいのですが、実はこれもまた、簡単ではないのですよね。あなたはいつも、どんなときも、私の真ん中にいたから。

 

 

さぶ、あなたの火葬の前日に、私は慄いていました。

 

 

私はあなたの姿を失うことに耐えられる自信がなかったのです。

 

 

そんな私の元に、どういうわけか、小さな女の子がやってきたのですが……

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偶然だとしても、あなたの「はからい」を、私は感じてしまったのです。

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マンションの下で大声で鳴いていた女の子を、私は捕獲箱で家に招きました。

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あなたが、私を忙しくするために送り込んだと、私は勝手に想像しています。

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さぶ、ちがいますか?

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おかげで、さようならのお式のあとは、泣いている暇がありませんでした。

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女の子を病院に連れて行かなければならなかったのです。

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ふみ、と名づけた白系の毛色の女の子が、私の横をよぎると、ふと「さぶ?」と錯覚するのです。

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まだほんの子猫なのに、聞き分けがよく、信じられないほどの甘えん坊なのですよ。

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さぶ、見ていますか?

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ふみちゃんが、さぶの定位置にちょこんとおさまっています。

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ふみちゃんがあたたかいので、とても助かっています。

 

 

いちばん堪える深夜も、ふみちゃんがいっしょにいてくれるのですよ。

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さぶ、あなたらしい、有意義な贈り物ですね。

 

 

ふみちゃんとの時間を堪能しつつ、ふみちゃんのご縁を探していきます。

 

 

さぶ、私に素敵な役目をくれてありがとう。

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あなたがいなくなって、703号室は、ガランと静まりました。

 

 

あなたがかわいがってくれた、すずらん、ちゃみ、保護猫きなもんが、元気をなくしています。

 

 

けれど、少しずつ少しずつ、みんなで前に進んでいきますね。

 

 

今後もあなたへの思いを、くどくどと書かせてね。

 

 

あなたの自慢も、全然し足りないのです。

 

 

さぶ、さぶ、私のさぶへ

 

 

地上より愛を込めて

 

 

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“保護猫ひな”のことで、お願いがあります。

皆さまこんにちは。またもや、ひさびさの更新となってしまいました。

 

 

「ずっと読んできたので、アンニイさんのブログを楽しみにしているんですよ」

 

 

とお声がけいただくことがあり、申し訳ない気持ちになります。

 

 

そこで、本日は、皆さまへの図々しいお願いをしのばせつつ、書いてみようと思います。

 

 

まずは、美女をご覧ください。

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保護猫ひな、と申します。見てのとおり、黒猫の女の子です。

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ひなと私の出会いは、春頃になります。

 

 

ひなは、都内でさまよっているところを保護されました。

 

 

ひなは、身体に葉っぱをたくさんくっつけて、汚れていて、痩せていて、困っている様子でした。当時の写真は手元にありますので、なにかのタイミングでお見せしますね。

 

 

ひなを外で保護したのは、昔、私が猫2匹を譲渡した「里親さん」です。

 

 

まだひなが外にいるときに、私の元に里親さんから電話やラインがきて、私が保護についてのアドバイスをしました。保護後は、もちろん、役所や関係機関に届けています。

 

 

無事に連れて帰ったあと、里親さんはひなをたいせつに預かり、医療ケアもすべて終えています。

 

 

ひなは、ピカピカに磨き上げられたのです。

 

 

また、日々の生活を通じて、ひなは、人の温もりや、落ち着きを学びました。

 

 

奪うように必死に食べていたごはんも、「決まった時刻に、必ずもらえる」とわかると、ゆっくり味わえるようになったのです。そういうところ、健気でかわいいですよね。

 

 

「いえねこは よゆうをもって生きればいいのね?」

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実際にひなのそばにいたのは里親さんですが、私も、遠隔でひなと関わっていただけではありません。ひなとは何回も会っているだけでなく、実は日々のお世話も担当していたのです。

 

 

ブログをはじめてお読みになる方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に自己紹介をすると、私は2001年より、個人で「行き場のない犬猫さんたち」の保護譲渡活動をボランティア(無償)で行っています。近年は、仕事(ペットシッター業)が忙しくなり、以前と比べると、保護動物の譲渡数が減っています。けれど、ゼロより1をモットーに、私なりに細々とつづけているのです。

 

 

最近は、うちの愛猫さぶの容体が悪く、自宅に招き入れる保護動物数を制限しています。しかし、幸せになれる犬猫さんたちが増えることを、毎日、心の底から祈っているひとりです。

 

 

ひなのシッティングを通じて、私はひなの器量のよさ、性格のよさに、目を細めていました。

 

 

ひなはだいたい、いつもごきげんです。

 

 

軽快なステップで、足元にまとわりつかれると、交わしながらも、いっしょにダンスを踊っているような感覚になります。きっと、日常を彩ってくれる存在になるでしょうね。

 

 

ひなの、くすぐったい甘い声も好きです。

 

 

声については、Twitter(X)に随時載せていけたらな、と。

 

 

ひなを保護し、面倒を見ていた里親さんですが、家庭の事情があり、私がバトンタッチをすることになりました。この部分は、仕事ではなく、ボランティアとして引き受けています。

 

 

決して、里親さんに無理強いされたわけではないので、そこは強調しておきます。

 

 

でも、正直な話、とても迷いました。うちは頭数も多いし、重病のさぶがいる。

 

 

里親さんは「さぶくんが元気になるまで、いつまでも待ちます、さぶくんに寄り添ってあげてください」と言ってくれていました。ですが、残念ながら、広い目で見れば、さぶはもう完全に元気になることはむずかしいです。さぶの容体がいつ、どうなるか、を予想することが私にはできないので、そもそも、いつまでお待たせするのか、約束ができなかったのです。

 

 

「待たせている」という事実が、私にはどっしりと重かったので、里親さんと話し合って、もともと入っていた「夏のシッティング」の最終日を機に、ひなを我が家に移動させました。ひなの家族募集をするには、ひながうちにいた方が、いろいろとやりやすかったのです。

 

 

むやみやたらと「移動回数」を増やすのは、ひなにとってストレスになってしまうので、ひなの次のお引越しは、「終の棲家」になることを願って、動いていきますね。

 

 

近ごろTwitter(Ⅹ)に投稿していたひなの写真は、ほぼ私がシッティング中に撮り溜めたものです。オシャレな里親さん宅で、我ながら、映え画像を撮れたとニマニマしています。

 

 

里親さんが何度も病院へ連れて行ったので、ひなのコンディションは完ぺきです。

 

 

びっくりするくらい血液検査の結果がいいのですよ(笑)。

 

 

必要な医療ケアはすべて終えています。

 

 

あとは、やさしいご家族に出会うだけです。

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仮名:ひな

年齢:1歳位

毛色:黒猫

顔の具:より目、完全にジジ(魔女の宅急便)

尻尾:まっすぐで長い、ここもジジ(魔女の宅急便)

居場所:都内

性格:人が大好きな甘えん坊娘

先住猫さんのいるお宅からの希望:先住猫さんの性格による

おひとり暮らしの方からの希望:地に足の着いた方であれば、問題なし

留守番:半日程度まではできる

ワクチン、血液検査、ウイルス検査(結果マイナス)、検便、駆虫、不妊手術:済

 

 

皆さま、ひなのこと、応援してください。ひなを素敵なお宅にお嫁入りさせて、私はさぶの残り時間をベタベタ、イチャイチャと過ごしたいのです。どうか私の欲望を叶えてください。

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皆さま、よろしくお願いします。

 

 

「みんな」

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「おれ 生きているよ」

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「おれからもおねがいね」

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ブログの更新頻度が下がっているので、ひなの近況は、Twitter(X)にて放出します。

 

@703_anny

 

 

皆さま、お読みくださりありがとうございました。

 

 

ひなの良縁と、皆さまのご多幸を、さぶ共々祈っています。

 

 

LOVE

 

 

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