さぶの火葬の前日に保護した「ふみちゃん」は、日々快活に育っています。
ありがたいことに、糊でくっつけたように、私にベッタリです。
保護猫ふみちゃんの未来については、真剣に考えている最中なので、またお伝えできたらいいなと思います。ふみちゃんに依存しながら、さぶロスを克服しようと努力中です。
さて、我が家のさぶに、たくさんのメッセージやお花、プレゼントなどが届きました。
10代からのお友だち、猫関係のお友だち、里親さん、お客さま……あまりにも多すぎて、個別の写真紹介がむずかしいのですが、さぶ共々、感謝の気持ちでいっぱいです。
最初に届いたのは、仲よくさせていただいている篠﨑絵里子さんでした。
「みんな ありがとうな」
絵里子さん、豆さん、ゆちゃん、まなちゃん、マイ太郎さん、マイ太郎さんのお母さま、みいさん、MIHOさん、よっちゃん、牛丸家、香さん、ここ家、さんごちゃん家、優子さん、りん家、金子さん、まなみちゃん、市川師匠、はな家、リリ家、サン太家、まもるくんのママさん、あーちゃん家、タクちゃん、まるここ家、しずくさん、恵子さん、きちこさん、きーやんさん、もなちゃん、まゆみさん、aiちゃん、渡邊さん、うに家……お礼に時間がかかりますが、皆さまのお心が沁みました。
どのお花も、とても美しかったです。
SNSを通じて、素敵な言葉をくださっている方々にも、お礼を伝えたいです。
私は極端にしんどいと、黙るか、SNSに逃げるか、をするのですが、さびしくてSNSを徘徊したときは、皆さまの言霊に触れた気がして救われました。どうもありがとうございます。
さぶまわりがゴージャスですね。このあとも、次から次に届いたのですよ。
お骨になったあとは、絵のそばにお花を置いていました。
火葬の数日前に、さぶに会いたいと言ってくださったお友だちたちが集合して……
ひとりひとりとじっくり会う精神的な余裕がなかったので、まとめてお越しいただいたのです。
みんなでお別れができて、いい一日でした。
私はこれまで、幾度となく「お別れ(死別)」を経験してきました。
22年間の保護譲渡活動と、自分ちの犬猫たちの看取りで、ほかの方よりお別れの回数が多いと実感しています。最初に見送った「私の子」は、2007年に亡くなった、かつくん。FIVキャリアでありながらも、元気に育ち、私とチチにしか慣れない「家族っこ」だったのです。かつくんは、まだたったの3歳だったのに、(今では治る可能性の高い)FIPのウエットで、この世を去りました。
かつくんを失ったときの、例えようのない絶望感を、私は忘れられずにいます。
破壊的な喪失感に、メンタルが崩壊した私は、しばらく心療内科へ通いました。
まるで、世界が終わってしまったかのようでした。
私が若かったのもあるのでしょう。
いろいろな意味で、感受性が豊かですし、現在よりも経験値が低かったのも事実です。
あの喪失感を、私は数年おき、いや、多い年は複数回、繰り返しているので、変な話、自分の心境や、行動の予想がついてしまうのです。けれど、そうであっても、さぶは重い。
さぶは、とにかく重いのです。
保護時中年猫だったさぶは、すでに慢性腎不全ステージ2だったので、10年10か月、私のそばにいてくれたのは奇跡です。私は、10年以上慢性腎不全と闘っている猫を、さぶ以外に知りません。さぶはほかの病気とも闘った。3歳で亡くなったかつくんとちがって、さぶは、命の丈、いっぱいいっぱい、ギリギリまで踏ん張ったのです。だから、医療面で、私は、大きな後悔をせずに済んでいます。
(私なりに)「犬猫ロスの悲嘆」を分解してみると、主に2つに分かれるのがわかっています。
●喪失感
●後悔
たいせつにしてきたお子の姿がなくなるので、「喪失感」は、どうしようもありませんが、「後悔」は、ある程度予防が可能なので、私は後悔を減らすことに注力してきました。
中でも……
「あのとき、ああすればよかった」
「体調の変化にどうして気づけなかったのか」
……といった類の後悔が、私の場合、もっとも自分を蝕むので、さぶに限らず、私は自分にできる最大限で、お子たちの身体の声に、耳を澄ませることにしているのです。
もちろん、どこまでやるか、なにを自然と解釈し、なにを不自然と解釈するかは各々の判断です。
胸を痛めるポイントも、それぞれに異なるでしょう。
ただ私は、自分の心に従って、自分の家族と向き合ってきました。
家族のためであると信じているし、自分のためでもあります。
後悔と喪失感は、グチャグチャに絡み合ってはいるのですが、実は別物だと私は考えています。
私は減らせるほうの「後悔」を減らす。まあ、後悔はあるのですが、極力、という意味です。
(ちなみに、両者の構成比は、1:1程度の体感です)
喪失感の軽減法は、あれば教えていただきたい位ですが、火葬の恐怖への対策はしました。
皆さまがくださったお花の一部を使って、さぶに「花のおふとん」を作ったのです。
マイ太郎さんも、お手伝いに来てくださいました。
私は、火葬へと見送る最後の段階が苦手でたまりません。
かわいくて仕方ないすべてのパーツを、どれひとつ手放したくないのに、行ってらっしゃいをしなければならない「あの瞬間のお子たちの後姿」が、狂いそうに辛いのです。理性のネジが、完全に吹き飛びます。人が見たらまちがいなく引くレベルで泣き叫びます。気を失いそうになるほどなのです。
でも、最後の最後まで、目を見張って、さぶを見送ると決めていました。
だからこそ、さぶに華やかなおふとんをかけて、後姿を正視する苦行を和らげてみたのです。
すさまじいボリューム感になっちゃったけれど、さぶ、きれいだねえ。
ああ、さぶに会いたいなあ。さぶと暮らせて幸せだった。
さぶがたまらなく好きです。
今日はお世話になった大巻先生に手紙を書き、借りていた毛布、お礼のお菓子といっしょに渡しました。相変わらず、ずっとずっと、さぶのことばかりを考えています。
皆さまお読みくださり、ありがとうございました。
まだ喪失を味わったことのない方に、僭越ながら、私からひと言お伝えします。
「後悔を減らすためにできること」をつづければ、それは愛猫、愛犬側からは「最善」となります。
「最善」の積み重ねが、のちのち、ご自身の痛みをじゃっかん鈍らせてくれることでしょう。
愛することは苦しいけれど、愛さずにはいられないさぶを想って
LOVE
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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