それぞれのストーリー2 みいさんの贖罪


※本日2度目の更新です。

 

 

先日私はemi-goの病院へ行きました。

 

 

彼女の病院には絶えず保護猫がいます。私なりに手伝えることがあるのではないかと思い、忙しいemi-goにかわり保護猫の写真を撮ってみることにしたのです。

 

 

ついでに慢性腎不全トリオの自宅点滴(補液)に使う道具も買いたかったし

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慢性腎不全トリオのあまぱんとさぶは703号室のレギュラーメンバー

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食べるときもいっしょの仲よしコンビ

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同じく慢性腎不全のナナも腎臓のケアをしていますよー!

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病院へ行く前みいさんから電話が。

 

 

「アンちゃん、emi-goちゃんの保護猫私が撮ろうか?」

 

 

みいさんが手を挙げてくれるなら私の出番はナシ。せめて運転手程度ですね。

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みいカメラマンを助手席に乗せ、emi-goの病院へ

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みいさんとemi-goは知らない仲ではありません。

 

 

おぼえている方もいるかもしれませんが、みいさんの妹ちゃこさんは703号室卒業猫ニコ&ピースの里親になってくれたのです。姉のみいさんが妹のちゃこさんに私の保護猫たちをゴリ押しですすめてくれました。その節はどうも^^

 

 

私が譲渡した2匹のうちの1匹「ピース」を保護したのはemi-go。だからピースとニコのお届けはみいさん、emi-go、私の3人で行ったんですよ。

 

 

みいさんの妹ちゃこさんも登場の幸せすぎるお届け記事↓↓↓

 

ぼくとニコ、ぼくとピース2/幸せの703号室

 

 

あれから2年以上か……

 

 

703号室卒業生のニコ&ピースはみいさんの妹ちゃこさんちでお坊ちゃまライフを満喫中。いただいた2匹の近況写真を添えておきますね。ふふ♪

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さあ、emi-goの病院へ到着。

 

 

ですが予想に反し現在は保護猫1匹のみ。この子は人慣れがいまいちゆえ、家族募集はもっと先になりそう。イカ耳の1枚が撮れただけでした。

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でも保護されてよかったね。外はキツい寒さだもん。

 

 

せっかく来たので「なら病院の写真を撮ろう」となり、中島先生、emi-go、元保護老犬(前の飼い主さんは他界)のシーズーのタロウ、スタッフさんをパチ!

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大師前どうぶつ病院です。どうぞごひいきに。だけど病院に犬猫を捨てたり、犬猫を手放したいという「引き取れ」系の相談は安易にしないでね!

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目に入れても痛くない存在だから抱っこしちゃうっ!!

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みいさんと私も撮ってもらいました。

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病院からの帰り道、みいさんがつぶやきました。

 

 

「保護猫さんあまりいなかったね。今日実はさあ、罪滅ぼしに来たの」

 

 

ん? なんじゃそれ?

 

 

意味がわからなかったので、みいさんを近くのファミレスに連行し、ドリンクバーのコーヒーを片手に事情聴取。みいさん、いったいなんの贖罪?

 

 

「アンちゃん私さあ、気になってしょうがない子(猫)がいるんだよね。私の通勤路でよく見かける黒白さんで、その子が大きな道路を渡る姿も見ているし、餌やりさんはまちがいなくいるんだけど……なにかしらはもらっているんだろうけど……ひもじそうで。ここんところ、寒いでしょ?

その子汚れてて、目も鼻もグチュグチュなの。

でも私、気力ないよ。マーくんやほかの子たちの闘病があって、前とちがって気力がないの。ぜんぜん(保護する)気力がわかない……」

 

 

みいさんちにはみいさんが保護した猫たちが7匹います。みんなシニアになり、腎臓病の子も増えました。みいさんがいちばん心を砕いているのは生まれつき腎臓に大きな障害を抱えている若猫「マーくん」。マーくんはみいさんの生き甲斐そのものです。ずっと一緒に支え合っていたご主人も長期転勤となり、保護譲渡活動をがんばっていたかつてのみいさんと今のみいさんは生活状況が一変。

 

 

数年前までみいさんちには途切れることなく保護猫がいました。私は変化前のみいさんと変化後のみいさんの事情も心情もすべてを知っています。

 

 

そうか。みいさんはカメラを持って、黒白猫さんに償いに来たのか。

 

 

そもそもなぜみいさんが償わなければならないのかわからないけど、みいさんは保護したくても気力がわかない黒白猫に謝りながらemi-goの病院へ行ったのか。

 

 

事情聴取終わり。

 

 

私はみいさんの言葉とみいさんという人間を完全に咀嚼してから返しました。

 

 

「みいさん、ふたりでやろうよ。ふたりの合同の卒業生にしようよ。保護しちゃおうよ。みいさんは私に背中を押してほしかったんでしょ? だから私にその子の話をしたんだよね? みいさんはやりたいんだよね? 毎日黒白猫の姿を見かけるから余計に辛いんでしょ?」

 

 

車内で罪滅ぼしに来たと語ったみいさんの横顔はたとえようのないほど悲しげで、私が話し終わったときのみいさんの表情は別人みたいにイキイキしていました。

 

 

「じゃあさあ、アンちゃん……悪いけど近々捕獲箱貸して?」

 

 

にっこり笑ったみいさん。そういうところ好きだわ(笑)。

 

 

しかし方向性と希望が定まっただけで、その日すぐに黒白猫を保護したわけではなく、みいさんの中でじゃっかんの葛藤はつづいていたようです。

 

 

ファミレスで見せてもらった黒白猫の写真

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みいさんが椿(つばき)と名づけました。

 

 

椿の話は次回!

 

 

Smile!

 

 

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2件のコメント

  • Shiman

    タ・・・タロウちゃんがかわい過ぎる(悶絶)
    『保護活動している人』と『保護活動していない人』の間に明確な線引きはないですよね。している人でも気力が萎えたりそんなに背負い込めないとしり込みする気持ちと罪悪感に悩まされたりすることもあるし、今なにもしていない人も「明日何かしてみよう!」と突如思い立つかもしれないし。だけど「保護活動なんて素晴らしいですね!私は何も出来ないけどスゴイと思います。」と断言されるとちょっと悲しくなります。おっしゃってる方に全く悪意はないのは重々分かってるんですけどね。そういう時は「何かできるかもよ~~♪」とやんわり抵抗していますw

    • anny703

      Shimanさま
      まさしく同じです。笑。
      なにもできませんがと先に言ってしまうのはちょっとどうなのよ? って思うんですよ。
      犬猫に興味のない方はやらなくていいし、生死にかかわるような重大な環境下の方はやれないだろうし。
      でもできる方はとても多いんですよね潜在的に。謙遜? ばかりせずご自身の潜在能力を信じて飛び込んで
      たった1匹でも預かりからやってみるだけでも有意義ですし、家庭環境がそれを許さないなら運搬でも広報でもなんでもしたらいいんですよ。
      垣根はない。ですよね。

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