明日が怖い

703号室は保護猫たわし(約生後半年)の家族募集をしています。

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芸術的な美しさです。気になる方は教えてくださいね。

 

 

さて、いろいろネタが溜まっていますが、今夜は自分の気持ちを書かせてください。

 

 

1日中悩んでいるわけではないのですが、ふと不安の雲がおりてくると胸が締めつけられます。

 

 

微々たる譲渡活動はしているものの、皆さま同様、私も自分の家族がたいせつです。数々の死別を経験してきましたが、私は「看取り慣れ」していません。

 

 

自称「別れのプロ」ですが、「看取りのプロ」ではないのです。

 

 

高菜が心にべっとりとはりついています。さようならしたくなかった。

 

 

16歳半になった犬のリルはこの前ドッグドッグの検診健康状態が良好だと言われました。

 

 

もちろん、“16歳半にしては”ということで、いつ何が起きてもおかしくないと私はどこかで覚悟をしています。老齢ですから、当然ですよね。

 

 

それでも、リルには大きな持病がないのが救いです。

 

 

いっぽうで、猫のあまぱんとさぶはそれぞれに爆弾を抱えています。

 

 

ふたりの共通は猫の死因の第一位を占める【慢性腎不全】

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前回の東大病院への通院で数値の悪化を告げられました

 

 

私を見つめるあまぱんとさぶをカメラマンの筒井さんが撮ってくれました。

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あまぱんもさぶもカメラ目線ではなく、ほとんどお母さんを見ています。

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慢性腎不全のほかにもあまぱんは超難病の【肝アミロイドーシス】を患っています。バイオプシーの結果なので誤診やまちがいではありません。

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昨年肝臓が割れて腹部に血が溜まり死にかかったあまぱん。

 

 

命を賭して東大病院で輸血をしました。

 

 

その頃会った人たちみんながあまぱんはもうダメだと思ったそうです。

 

 

むしろ今生きているのが不思議なレベルですが、正直この先はわかりません。

 

 

さぶは過去2回突然【膿胸】になり、これまた2回とも死にかかったのです。

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1度目は東大病院の前田先生が、2度目は信頼する大巻先生が助けてくれました。ICUでの長い入院を経て私のもとへ戻ってきたさぶは骨と皮の状態でした。

 

 

そこからシリンジごはんで少しずつさぶを膨らませて、私たちはいっしょに暮らしています。

 

 

そしていつ膿胸になるのかわからないので定期的にレントゲンでモニタリングをしています。

 

 

愛する家族と生きられる私は毎日幸せです。

 

 

でもこの幸せを維持するのは簡単ではないし、絶えず「急変」に恐れおののいています。

 

 

明日の検査結果が心配です。腎臓がどうなっているか……。

 

 

ああ。どうかあまぱんとさぶを私のそばに1日でも長く置いといてください。

 

 

私には家族が必要です。

 

 

グチグチと失礼しました。聞いてくださりありがとうございます。親ばかに免じてお許しください。

 

 

皆さまも皆さまのお子と末永く安楽に暮らせますように。

 

 

Smile

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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オシャレの心がけ

※ブログを連続更新中

 

 

唐突ですが、さび猫ハマりますね。保護猫たわしに悶える日々を送っています。

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人間の子どもに置き換えてみたら、きっと控えめなタイプでしょう。

 

 

紐や紙砂を転がして地味にひとり遊びをしています。

 

 

抱きしめてギュッとつぶしてしまいたくなるかわいさです。

 

 

たわしには「得意技」があるので、近々動画に撮りますね。

 

 

その得意技がemi-goの心を射抜き、emi-goに紹介され、目を見張った私の心を射抜き、こりゃたまらん、とTNRをやめたのです。まさにたわしの「自己アピール」の賜物♡

 

 

あの、荷物の上には乗らないでください!

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たわしは家族募集中なので気になる方はぜひお知らせください。

 

 

保護猫たわし、すずらん、ココ玉、ミミ玉、牛丸の5匹になりました。5匹のお世話をちゃんとやろうと思ったら、私はそれだけで半日かかります。

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1匹でも良縁を得て巣立ってくれたらほかの子たちのQOLがあがります。家族募集の暁にはどうか応援してください。どうぞよろしくお願いします。

 

 

さて、今日はうれしかったことを♪

 

 

先日、703卒業生陽乃ちゃんのママよっちゃんからスペシャルサプライズプレゼントが届きました。あったか下着、お手紙、それから卒業生まうの写真集が3冊!!

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参った。泣いた。

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私がまうを手放すと決めてからずっとコツコツ写真を集めてくれていたよっちゃん

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膨大な時間をかけて……

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高菜もいる。これは一生の宝物ですね。

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1冊はまうの里親さんにプレゼントします。よっちゃんありがとう。

 

 

どうしようもなく辛いことも理不尽も多い人生。話せること、話せないこと、いろいろあります。でも私にはあたたかい友人もいます。それが救いです。感謝ですね。

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今年はすでに高菜を見送ってしまったのですが、もう誰も失いたくないです。

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老齢で持病のあるうちの子たちを生かすためにはそれなりの努力も必要です。

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けれど「大変」ばかりじゃ自分の気持ちも持たないので楽しみながらやっていきたいです。

 

 

マイ太郎さんにオーダーしていたシュシュが完成しました。キャー!

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大好きなサテンのシュシュ。水色はさぶ、赤はあまぱん、ベージュはたわしへのプレゼント。卒業生アスターへは赤をチョイスし、すでに送っています。ココ玉ミミ玉の分も頼まないと!

 

 

さぶ似合うでしょ?

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慢性腎不全の治療で毎日首に針を刺しているから長時間はつけておけないのですが、来客時や写真に撮るときはつけてみようかなと。ちなみにあまぱんもさぶもぜんぜんいやがりません^^

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たまにはオシャレしないとね。

 

 

ちなみに面倒がって最近同じ服ばかり着ている私に、昨夜母のお友だちが「サイズが合わなくて着れなかった服」を何枚かくれたのです。ちょっと派手ですね。

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ヨレヨレになった服を断捨離し、新しいものと入れ替えます。

 

 

仕事の合間にちょこっと失礼しました。

 

 

LOVE

 

 

 

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アスター1

今日は予定や仕事で(自分なりに)パンパンで、ブログの更新を断念しようと思っていました。ブログの更新を楽しみにしてくださっている方がいるかはわかりませんが、つづけることに意味があると信じているので更新できないと勝手にストレスが溜まります。

 

 

やろうかやめようかの精神的なせめぎあい^^;

 

 

そんな中、ブログに寄せられた「いっきゅうのお世話係さん(703号室卒業生いっきゅうの里親さん)」のコメントを拝読して気力を得ました。よし書くぞ。

 

 

いっきゅうの里親さんとは15年近くのおつき合いで、先代のゆきみも私が譲渡した猫でした。ゆきみといっきゅうが繋いでくれた太いご縁に感謝しています。

 

 

さて、今夜出先でラインを開くと、卒業生アスター(白まんじゅう)の里親コスモちゃんからのメッセージが。アスターの体調で気になることがあったので、コスモちゃんがアスターを連れて通院したらしいのです。私はすぐにコスモちゃんに電話をかけました。

 

 

「せっかくアスターが勇気を振り絞って少しずつ慣れてくれているのに、病院へ連れて行ったからアスターに恐怖心を与えたのではないかと心配です」

 

「アスターのかすかな変化……ほかの人からしたらなんでもないような変化(例えばベッドに上がってきてくれたなど)が本当にうれしいです」

 

「アスターはがんばっています」

 

「アスターがどんな思いで心を開こうとしてくれているか……」

 

 

アスターアスターアスター……

 

 

コスモちゃんは絶えずアスター目線で話をします。

 

 

私は人馴れがいまいちのアスターを譲渡したことでコスモちゃんが困っていないか心配していたのに、コスモちゃんとご主人さまはアスターのことばかり。

 

 

まさにアスターファースト。巣立って間もないのに、アスターはすでに家族の中心、不動の位置にいます。めちゃくちゃ感動した。コスモちゃんありがとう。

 

 

近所で保護したアスター

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疑い深いアスターは捕獲箱になかなか入らず、ヤキモキのスカウトでした。

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警戒心マックスの保護直後

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来い、来い、入れ! 入れ! お願い、頼む……

 

 

2019年2月の寒い日に心の中で懇願しながら箱の扉が閉まるのを祈ったのですよ。

 

 

保護の瞬間をMIHOさんがYouTubeにUPしてくれたのでぜひご覧くださいね。

 

 

保護部屋に設置した簡易式ケージからスタート

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アスターは私に強く望まれて703号室に来てくれたんだよね。

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みんなと仲よくルームシェアしてくれました。

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いろんな子がアスターを追い越していったよね。

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でもアスターはマイペースに暮らしてくれました。

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コスモちゃんも言っていたけれど、馴れる速度は猫それぞれ

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アスターはアスターなりにがんばったよね♡

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キリリハンサム顔

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隠れているつもり(笑)。

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女子を遠くから見つめる王子

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「きみ あたらしい子?」

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「どこいくの? 待って!」

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「ぼくがキレイキレイしてあげようか?」

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ふふ。色男は常に忙しい身です。

 

 

保護部屋の小さなケージ→保護部屋の三段ケージ→保護部屋フリー→保護部屋と玄関ホール(密室)フリー→保護部屋と玄関ホールと寝室フリー→リビングへの進出!

 

 

段階を踏んで徐々にテリトリーを広げていったアスター

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うちでのお気に入りの場所は玄関ホールのチェストの上

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いつもここから私を見上げたり見下げたり

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猫を探したり見つけたり

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「写真撮ってないでおやつくれる?」

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卒業記事を書いている今この瞬間もアスターが近くにいるような錯覚をおぼえます。

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静かだけど凛としていて芯がある。

 

 

若く精悍なアスターは、ふと気づくと隣にいるタイプでした。

 

 

そういう子って、妙にじんわりと胸に残りますよね。

 

 

多頭ゆえあまり手をかけてやれなかったのが心残りですが、コスモちゃんとご主人さまがこれでもかというほどアスターを溺愛してくれているのが幸いです。

 

 

アスター、終の棲家を得るということがどれだけ安心で、どれだけ満たされているか……どうかゆっくりでいいからわかっていってくださいね。アスターの家族はいつもアスターの近くにいてくれますよ。そして家族は永遠にアスターを守り、アスターの味方をしてくれます。最高だね。おめでとう。

 

 

PS コスモちゃん遅くなりましたが今週中に卒業祝いに特注したシュシュを送ります。

 

 

LOVE

 

 

 

 

 

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最近のお気に入りショット

皆さまこんばんは。保護猫アスターの卒業記事を書くと言っていたのに時間が足りず伸び伸びとなっています。写真の整理があるのでしばらくお待ちください。

 

 

保護したての黒白猫「牛丸」ですが、明日病院へお迎えに行ってきます。

 

 

私が会ったときは前足をあげて不自然な歩き方をしていたのに、病院では後ろ足の肉球がパックリと割れていたのが見つかったそうです。ケガをした後ろ足は中島先生が縫ってくれています。正直いろいろと不安ですが、ひとつだけよかったのは、今後近所で牛丸の姿を見る恐怖から逃れられたこと。

 

 

そこだけは心底ホッとしています。

 

 

昼前から動き回って疲れてしまったのでお気に入り写真を何枚か添えて簡単に更新します。

 

 

本日の打ち合わせ先でおがんだ夜景

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これまた打ち合わせ先に咲いていた可憐な花たち

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やさしい色合いに心が和みます。

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昔から私は生活に余裕のないときも精神に余裕がないときもお花を眺めると気持ちが豊かになり、落ち着くのです。ついパチッと撮ってしまいますね。

 

 

ほげっとしたリル

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Twitterにも載せた美リル。おしめを外してテクテク歩きました♡

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近くにいても前足を投げ出してくれた保護猫すずらん

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撮影許可をくれたようでうれしかったです。すずは気前がいいですね。

 

 

カメラマンの筒井さんが撮ってくれたさぶりんとのラブショット

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似たような写真が3枚もあって至福の限りでした。筒井さんありがとう!

 

 

低空飛行ながらずっと飛びつづけてくれているあまぱん(筒井さんより)

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慢性腎不全と難病肝アミロイドーシスと闘うあまぱんの生命力は半端じゃないですよ。

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首元に黄色のシュシュをつけた赤い糸希望の保護猫たわし(筒井さんより)

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私の日常にはキラキラが溢れています。

 

 

宝物たちと生きていく力を培っていきたいです。

 

 

明日が皆さまにとってよき一日でありますように。

 

LOVE

 

 

 

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迷いから出て

長くなりますが、自分の気持ちをまとめました。

 

 

猫を愛する皆さまには多かれ少なかれ共感していただける心境かと自負しています。お時間のある方はぜひおつき合いくださいね。

 

 

昨夜は保護猫たわしのワクチンの日。保護猫すずらんの目薬も処方してもらいました。

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たわしは来月不妊手術を控えています。

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生えそろったばかりの真っ白な永久歯

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爪をチョキチョキ

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後ろ足も

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注射おしまい。がんばりましたよ。

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「田辺さん、ちょっといいですか?」

 

 

病院を出ようした私にスタッフのおだちゃんが話しかけてきて、私は5分ほどおだちゃんの質問に答えました。前々からおだちゃんには保護したい成猫がいて、成功せずに困っているのです。

 

 

「もしよかったらおだちゃん、今度一緒に保護やるよ?」

 

 

「そんなそんな……でも田辺さんにそう言われると心強いです」

 

 

おだちゃんはその猫に関わる人間関係にも葛藤を抱えていて、私は淡々粛々と1匹の外猫に意識を向けているおだちゃんに好意を持っています。

 

 

帰りの車の中で、私は猛烈に自分に違和感を感じました。

 

 

おだちゃんの保護したい猫の保護を手伝うねといい顔をしながら、私自身の保護したい猫は蓋をしたまま。ランダムでありながらも半年以上前から近所で姿を見ていたのに、一度も私は本気でその猫と向き合おうとしなかった。なんかおかしい。自分は正しくない。

 

 

それでも気になる存在だったので、ときどき「保護熱」はあがりました。

 

 

しかし見かけなくなるとホッと肩を撫でおろす毎日を送っていたのです。

 

 

身のまわりにいるノラ猫をスカウトしたい。

 

 

ピカピカに磨き上げて終の棲家に送り出したい。

 

 

しかしそれでは正直私が食べていけない。きれいごとじゃ済まない。だから仕事をどうにかしなきゃと自分の生活のことばかりを考えていたのです。

 

 

うちの近所に半年前から現れるようになった黒白猫を最後に見たのは3月8日。ミケ玉をトライアル先の里親さん宅に送り届けた夜でした。その日の午前中は卒業犬まうとの再会も果たし、「私の手を介して幸せになっていく犬猫たちがいる。こんな私にもじゃっかんの生産性がある」と、少しばかりの余韻に浸っていたときだったのに、前足を引きずった黒白猫が私の前に現れたのです。

 

 

ああ。今日はきみと会いたくなかった。

 

 

しかも隣のアパートのゴミ置き場にいて、前足をあげながら生ゴミの入ったゴミ袋を漁っています。ガリガリではないし体が大きいので栄養失調じゃないのでしょう。それでもゴミの袋をちぎっているのですから、食べたい量を食べれていないのですよね?

 

 

私はミケ玉家からおみやげでいただいた「ちゅーる」を一本出して床に置き、エントランスに向かいました。振り返ると片足を浮かした黒白猫がちゅーるのついた床の上のビニールを必死に舐めていて……私は逃げるように家に入ったのです。

 

 

その日撮った写真。暗がりなのでボケています。

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ミケ玉のお宅にはふわふわのクッションやベッドが数えきれないくらいあった。

 

 

黒白猫は冷たいアスファルトの上で片足を浮かせている。

 

 

冬の間、ずっと裸足でアスファルトの上に立っていた。

 

 

一回として黒白猫がやわらかい毛布にくるまっているところを見たことがない。

 

 

同じ猫でありながら、この差はいったいなんですかね?

 

 

ミケ玉と黒白猫の「格差」に加担している自分が嫌いで仕方なかったです。

 

 

話は戻って昨夜、たわしが入ったキャリーを持ってテクテク歩いていると、黒白猫が目の前をスッと横切ってゴミ置き場に向かっていくのが見えました。その後ひたすら悶々として、精神的限界値に達した私は捕獲箱を持ってエレベーターを降りたのです。

 

 

あまりの寒さに膀胱が縮こまる勢いでしたが、手ぶらで帰るわけにはいきません。

 

 

夜道に佇む私。近隣に不審者扱いされながらも長時間粘りました。過去に何度も通報され警察の職質を受けている身としてはビクビクでしたが、最後にはツナ缶が私を助けてくれたのです。

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うれしかった。

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迷いから出れてよかった。

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今までごめんね。本当に悪かった。

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深夜の寝床。敷布団2枚にしたけれど石張りの床が冷たい。

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そしてトイレのドアを開けられないことが判明(号泣)。

 

 

本日、黒白猫を病院へ預けてきました。足も診てもらえるよう伝えています。

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よろしくお願いします。

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病歴不明。人馴れ不明(多分してない)。年齢不明。性別はおそらく男子。

 

 

わからないことだらけの相手ですが、私は幸せを願ってスカウトしました。

 

 

名前を「牛丸(うしまる)」にしようかと思いますがいかがでしょうか?

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牛丸くんが703号室に加わりますので、お見知りいただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

Smile!

 

 

 

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