それぞれのストーリー2 みいさんの贖罪

※本日2度目の更新です。

 

 

先日私はemi-goの病院へ行きました。

 

 

彼女の病院には絶えず保護猫がいます。私なりに手伝えることがあるのではないかと思い、忙しいemi-goにかわり保護猫の写真を撮ってみることにしたのです。

 

 

ついでに慢性腎不全トリオの自宅点滴(補液)に使う道具も買いたかったし

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慢性腎不全トリオのあまぱんとさぶは703号室のレギュラーメンバー

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食べるときもいっしょの仲よしコンビ

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同じく慢性腎不全のナナも腎臓のケアをしていますよー!

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病院へ行く前みいさんから電話が。

 

 

「アンちゃん、emi-goちゃんの保護猫私が撮ろうか?」

 

 

みいさんが手を挙げてくれるなら私の出番はナシ。せめて運転手程度ですね。

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みいカメラマンを助手席に乗せ、emi-goの病院へ

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みいさんとemi-goは知らない仲ではありません。

 

 

おぼえている方もいるかもしれませんが、みいさんの妹ちゃこさんは703号室卒業猫ニコ&ピースの里親になってくれたのです。姉のみいさんが妹のちゃこさんに私の保護猫たちをゴリ押しですすめてくれました。その節はどうも^^

 

 

私が譲渡した2匹のうちの1匹「ピース」を保護したのはemi-go。だからピースとニコのお届けはみいさん、emi-go、私の3人で行ったんですよ。

 

 

みいさんの妹ちゃこさんも登場の幸せすぎるお届け記事↓↓↓

 

ぼくとニコ、ぼくとピース2/幸せの703号室

 

 

あれから2年以上か……

 

 

703号室卒業生のニコ&ピースはみいさんの妹ちゃこさんちでお坊ちゃまライフを満喫中。いただいた2匹の近況写真を添えておきますね。ふふ♪

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さあ、emi-goの病院へ到着。

 

 

ですが予想に反し現在は保護猫1匹のみ。この子は人慣れがいまいちゆえ、家族募集はもっと先になりそう。イカ耳の1枚が撮れただけでした。

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でも保護されてよかったね。外はキツい寒さだもん。

 

 

せっかく来たので「なら病院の写真を撮ろう」となり、中島先生、emi-go、元保護老犬(前の飼い主さんは他界)のシーズーのタロウ、スタッフさんをパチ!

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大師前どうぶつ病院です。どうぞごひいきに。だけど病院に犬猫を捨てたり、犬猫を手放したいという「引き取れ」系の相談は安易にしないでね!

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目に入れても痛くない存在だから抱っこしちゃうっ!!

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みいさんと私も撮ってもらいました。

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病院からの帰り道、みいさんがつぶやきました。

 

 

「保護猫さんあまりいなかったね。今日実はさあ、罪滅ぼしに来たの」

 

 

ん? なんじゃそれ?

 

 

意味がわからなかったので、みいさんを近くのファミレスに連行し、ドリンクバーのコーヒーを片手に事情聴取。みいさん、いったいなんの贖罪?

 

 

「アンちゃん私さあ、気になってしょうがない子(猫)がいるんだよね。私の通勤路でよく見かける黒白さんで、その子が大きな道路を渡る姿も見ているし、餌やりさんはまちがいなくいるんだけど……なにかしらはもらっているんだろうけど……ひもじそうで。ここんところ、寒いでしょ?

その子汚れてて、目も鼻もグチュグチュなの。

でも私、気力ないよ。マーくんやほかの子たちの闘病があって、前とちがって気力がないの。ぜんぜん(保護する)気力がわかない……」

 

 

みいさんちにはみいさんが保護した猫たちが7匹います。みんなシニアになり、腎臓病の子も増えました。みいさんがいちばん心を砕いているのは生まれつき腎臓に大きな障害を抱えている若猫「マーくん」。マーくんはみいさんの生き甲斐そのものです。ずっと一緒に支え合っていたご主人も長期転勤となり、保護譲渡活動をがんばっていたかつてのみいさんと今のみいさんは生活状況が一変。

 

 

数年前までみいさんちには途切れることなく保護猫がいました。私は変化前のみいさんと変化後のみいさんの事情も心情もすべてを知っています。

 

 

そうか。みいさんはカメラを持って、黒白猫さんに償いに来たのか。

 

 

そもそもなぜみいさんが償わなければならないのかわからないけど、みいさんは保護したくても気力がわかない黒白猫に謝りながらemi-goの病院へ行ったのか。

 

 

事情聴取終わり。

 

 

私はみいさんの言葉とみいさんという人間を完全に咀嚼してから返しました。

 

 

「みいさん、ふたりでやろうよ。ふたりの合同の卒業生にしようよ。保護しちゃおうよ。みいさんは私に背中を押してほしかったんでしょ? だから私にその子の話をしたんだよね? みいさんはやりたいんだよね? 毎日黒白猫の姿を見かけるから余計に辛いんでしょ?」

 

 

車内で罪滅ぼしに来たと語ったみいさんの横顔はたとえようのないほど悲しげで、私が話し終わったときのみいさんの表情は別人みたいにイキイキしていました。

 

 

「じゃあさあ、アンちゃん……悪いけど近々捕獲箱貸して?」

 

 

にっこり笑ったみいさん。そういうところ好きだわ(笑)。

 

 

しかし方向性と希望が定まっただけで、その日すぐに黒白猫を保護したわけではなく、みいさんの中でじゃっかんの葛藤はつづいていたようです。

 

 

ファミレスで見せてもらった黒白猫の写真

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みいさんが椿(つばき)と名づけました。

 

 

椿の話は次回!

 

 

Smile!

 

 

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10分更新 ①旧友らとの忘年会

703号室卒業犬むじろう家よりさぶへの栄養源が届きました。

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むじの写真はむじ家のツイッターより拝借。陰惨な多頭飼育崩壊現場から私が保護した大昔の卒業生。シニアですが元気にしていますよ。

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「むじさん ありがとな おれがんばっているよ」

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ツイッターにも書いたのですが、私は毎日何度もお子らに投薬、シリンジごはん、点滴をしなければなりません。稀ですが予定がパンパンで急いでいるときはつい「早く飲め」と心でぼやくのです。普段通りにやっているはずですが、どこか雑かつ事務的になります。するとお子らは飲み込んだものをプイッと吐き出したり、そっぽを向いてなかなか飲み込まなかったりします。

 

 

けれど逆に時間や気持ちに余裕があるときは丁寧に向き合い「ゆっくりでいいよ。飲んでくれてありがと。えらいね」と褒めながらします。そういうとき、不思議とお子らはスイスイ飲んでくれます。

 

 

いろんなことを私に教えてくれる尊い家族。家族に感謝しています。

 

 

本日はいっぱい更新するぞ! 年末恒例の「今年の卒業生紹介」に帳尻を合わせなければいけません。書きたいことが山ほどあるのです。

 

 

さて、昨日の午後私は旧友らとの忘年会へ。1度目はさぶの体調が最悪の時期でドタキャン。2度目は友人の誕生日会を兼ねていたので伺ったのです。みんな10代の頃からの友だち。さまざまなフィールドで活躍しています。

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だれがどんな生き方をしようと、お互いに不干渉。世界観が多々あるので当然ですね。夫婦で参加する旧友が年々増え、新たな出会いもありうれしいです。

 

 

中野にある「もっつん」のオーナー春ちゃんと。奥には新婚の奥さんもいます。

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冒頭に載せた卒業犬むじも春ちゃんの店へむじ連れで行ったことがあるそう。私の卒業犬だと言ったら、春ちゃんは「ペットOK」にしてくれた模様です。

 

 

春ちゃんは私を見つけるたびに「見てくださいよ」とiPhoneを差し出します^^;

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どうせ「ハッピー」でしょ? わかってるんだから!(笑)

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春ちゃんはショップ出身の愛猫ハッピーと暮らして3年。そろそろハッピーにお友だちをと考えているんだとか。最初は飼い方がわからなくて、ハッピーを連れて散歩へ出たこともあったのですが、今はベランダにも出さない徹底的な完全室内飼育。理由は「だって危ないじゃないですか」

 

 

そりゃそうだ。

 

 

私は友だちの生き方に干渉しません。批判もしません。

 

 

干渉されたくないし批判されたくないからです。

 

 

でも私なりに春ちゃんに日本の現状を伝えてきました。

 

 

春ちゃんはいつもちゃんと聞いてくれました。

 

 

結論から言って、夫妻とも2匹目は「保護猫」に決めているのです。

 

 

2匹目は私が紹介することになってます。将来そういう形でも春ちゃんとご縁を持てたらいいな。もちろん私の譲渡に「友情割引」はありません。お願いごとを守る約束をしてくれたらお渡しします。

 

 

余談ですが春ちゃんは年に1度、ワクチンがてらハッピーにスクリーニング、エコー、レントゲンの定期健診を受けさせています。ワクチンの時期や種類にまでこだわる徹底ぶり。いいね。

 

 

ちなみに私も負けじとインスタのさぶのジャンピング抱っこ動画を夫妻に自慢。そうしたら「知ってます! すげえ、さぶ!!」だって。さぶの名は言ってなかったのに知ってたんだ。ふふ。

 

 

もうひとり紹介したいのがあめちゃん夫妻。忘年会を開いたこの店のオーナーで写真の中央あたりにいます。こわもてです。

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2017年は旧友らに2度不幸がありました。ふたりとも男性で、ひとりは闘病の末に亡くなり、ふたりめは残念なことに突発的に自殺してしまったのです。

 

 

自らの命を絶ってしまった方はひとり暮らしで、3歳になる三毛猫と暮らしていました。その3歳の三毛猫をあめちゃん夫妻が家族として引き取ったのです。

 

 

ひけらかすような雰囲気ではなく、なにげない会話の中でその事実を知った私。

 

 

あめちゃんの奥さんは私におススメの動物病院を真剣に聞いてきました。

 

 

故人の三毛猫は風邪がひどく、引き取ったあと動物病院を転々とまわっているようです。

 

 

なんか泣けた。

 

 

私は早々に帰らなければならず、通常は幹事に声をかけ静かに消えるのですが、高揚感を抑えきれず、だれかが歌っていたカラオケのスイッチを切ってマイクを握り、みんなへの感謝とみんなの活躍を祈る旨を伝えて去りました。

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ふだん私は友人の中にいても「譲渡活動」についてほぼ話しません。

 

 

昔は興味なさげにあしらわれるのが怖くて話せませんでした。

 

 

最近はそれぞれの生き方をわざわざ語る場ではないと思うから話さないのです。

 

 

オンとオフの切り替えがうまくできるようになったのも話さない一因かも。

 

 

しかしフェイスブックなどを通じてみんな多少知ってくれているらしく、だれも私をバカにしたり、否定しないのです。

 

 

「そんなことなんかよりもっと面白いことやろうぜ」と。

 

 

犬猫に関係のない旧友らはむしろみんなこう言ってくれます。

 

 

「アンニイがめざす社会になればいいな。がんばれ」

 

 

私は胸がいっぱいになって家路に着きました。合計3時間のエネルギーチャージ

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読んでくださりありがとうございます。

 

 

10分更新と言いながら1時間かかってしまいました。

 

 

まだまだ10分? 更新がつづきます。

 

 

LOVE

 

 

 

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菅原先生ありがとう

クローゼットの整理をはじめようとすると足がクローゼットから遠のきます。まだこれだけしか終わらない。服は捨てません。着なくなったものを(場合によっては周りから)寄せ集めて古着deワクチンへ寄付しています。

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一枚一枚丁寧にたたみ、コロコロで毛を取って送ります。シミだらけの服やボロボロに破れたものは送りません。それは失礼に値します。あくまでも、もう私は着ないけれど、まだまだ状態のいいものを送っているのです。年に1度か2度。

 

 

恵まれない子どもたちへのワクチン支援のみならず、服の流通を通じ途上国で「雇用」をも生みだすプロジェクト。だからこそ私は賛同しています。

 

 

なら早くやれって話なんだけどあああ腰重い。

 

 

クローゼットの整理はいったん置いといて……

 

 

豆さま、チチの大好物みかんと

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新鮮なお野菜をありがとうございました。

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よく行くスーパーの「不揃い野菜コーナー」にて見つけた大量のミニにんじん(100円)とコラボさせ味噌汁にしたり……

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味は保証できませんが具だくさんです。

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チチの実家からお歳暮でいただいたハムに添えサラダにしたり

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たまご雑炊を作りました。ごちそうさまでした。

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関係ない写真ですが、焼き魚がうまく撮れたのでおまけ(笑)。

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天国に眠る卒業犬ジャン家からもプレゼントが。ありがとうございます。

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ご家族に溺愛され闘病をがんばりぬいて旅立ったジャン。写真は保護犬として703号室にいた頃(2009年)のもの。ジャンの過去もひどかった。ひどすぎた。なのにいつも笑っていたのです。ジャンを尊敬せずにはいられません。

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さて、「通院記事マニア」の皆さま(たぶんいないね)お待たせしました。

 

 

先日の東大病院通院の様子をUPします。

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ナナ→腎臓病の治験のため、尿だけ持って行く(採尿の苦労は後日また)

 

あまぱん→腎臓病治験の経過観察及び薬の処方

 

さぶ→膿胸の検査と腎臓病治験再開の相談及び薬の処方

 

 

私ひとりとあまぱん&さぶのドライブを経て院内へ。先に待ち時間に撮ったお気に入りの写真を何枚かUPさせてくださいね。写真の腕前を磨き中なのです。

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東大農学部敷地内のレストランの外観↑ レストランの内部↓ クリスマス仕様!

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おおおセクシー♪

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テイクアウトでコーヒー1杯を注文。ここのコーヒーは「フェアトレード」

 

 

さっきの服の話といい犬猫譲渡活動のほかにもできる小さな選択を私は心がけています。私は薬を飲んでいます。お肉もお魚もいただきます。化粧をし、服や家具を買いますが、自分にできる範囲で地球を考えています。生意気な大口叩いてしまいましたか? 不快に感じた方はごめんなさいね。

 

 

そろそろ検査結果が出る頃でしょうか? 院内へ戻らないと。

 

 

簡単に説明すると東大病院は主治医(前田先生)を不変の軸とし、ペアの研修医の先生が数か月おきにかわるシステム。今回新しい研修医の先生になりました。

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よろしくお願いします。

 

 

「おれ 入院?」

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憂うつぎみのさぶ

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いえいえ。大丈夫。薬はつづけるけど膿胸は治りつつあるし、腎臓病の治験も再開できるって。さぶよかったね。体重は増やさないとダメだけど^^;

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「じゃあまさかぼくが入院?」

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いやいやちがうよ。あまぱんは腎臓病の治験の途中経過を聞きに来たの。

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無事に終了したら皆さまにご報告しようね。

 

 

主治医の前田先生は、重そうに2つのキャリーを持つ私に気づかってくださり、駐車場までひとつ運んでくださいました。ご親切に感謝です。

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しかし私がこの日一番感動したのは前回の研修医菅原先生の書いた引継ぎ。さんざんお世話になった女医の菅原先生は、次の研修医の先生に向けこうしてくれたのです。研修医の先生から研修医の先生へ……鳥肌が立ちました。

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菅原先生は親バカの私が以前渡した703号室ポストカードをカラーコピーし、お子たちの現況を手書きで添えました。これは義務ではありません。菅原先生の判断であり、新しい先生とうちのお子たちへの心配りなのです。

 

 

道理で新しい研修医の先生がさぶやあまぱんの名をすんなり呼び、スイスイ円滑かつ楽しい雰囲気で診察できたわけだ……。

 

 

大学病院は敷居が高い。愛犬愛猫を研究の材料にされそうで怖い。

 

 

そう決めつけている方に読んでいただきたいです。昔は私も同じタイプだったので。もちろん、信頼のおけるホームドクターもぜったいに必要です。

 

 

ホームドクターとして私は大巻先生中島先生を信じています。

 

 

とにかく!

 

 

菅原先生ありがとう!! 最高!!

 

 

よし! クローゼットへ行ってみよう!

 

 

LOVE

 

 

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メシア

全盲のハンデキャップを負った保護猫ほたる

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ほたるはパッチリおめめの麗しい猫ではありません。けれどブログでもツイッターでも何度も書いてきた通り、彼女は全身を使い込んで判断し行動し、何ごとにも前向きにトライをつづけてきたのです。まるで体そのものが目のようでした。

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ほたるは自分に視力がないことを第六感で知っていました。

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自分に欠けているものをわかっていたのです。だから昇り降りにせよ無理だと判断したことはしなかったのです。その辺が非常に賢い。

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けれど生まれつき視力に恵まれなかったほたるは、視力を失っている不自由さに気づいていません。いい意味で他と自分の比較ができないのです。

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話は変わりますが先日MIHOさんと私は通院ついでに東大農学部を散策しました

 

 

紅葉が見事で、私たちは敷地内で息をのむほどの美しさに圧倒されたのです。

 

 

そのとき私は胸がチクッと痛みました。ほんの少しですけど、確かに痛かった。

 

 

思わずMIHOさんに理由を打ち明けました。

 

 

「みほりん、私胸が痛い。ここら辺さあ、落ち葉も含めてきれいじゃん? なんか擬人化かもだけど、視覚から得られる感性ってあんじゃん。それは人間より視覚の劣る犬猫も同じじゃないかな。犬猫が景色を眺めて心を和ませるかどうかは不明だけど、でも視覚が豊かなのはありがたいよね。選べるなら真っ暗な世界はいやだよね。今私、ほたるのことを言ってる」

 

 

MIHOさんは深く頷きました。

 

 

そして「ほたるに会いたいね」とニコっと笑ってくれたのです。

 

 

ほたると私がはじめて会ったのはおそらく2017年9月8日

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emi-goの病院の手術室に置かれた簡易小ケージ内にひとりぽつんといたのです。

 

 

「田辺さん、見てくださいよこの子。眼球がないみたいで見えないんです。たぶん生まれつきなんですけどね。田辺さん(この子)……要ります?(笑)」

 

「いや、いいや。遠慮しとく(笑)。(保護の)いきさつはなんなの?」

 

「ある方に相談されたんですよ。餌をやってたメス猫が自宅のベランダで5匹子猫を産んだって。だけどうちの病院はもうケージが空いてなくて断ったんです」

 

 

当然です。病院は飼い主の責任で連れて来た犬猫たちの治療を施す場所。

 

 

飼い主がいない犬猫をエンドレスに引き取って成り立つでしょうか? だれが飼い主のいない犬猫の治療費や入院代を払うのでしょう?

 

 

それでもemi-goの病院には当時、数えきれないほどの保護猫たちがいました。すべてemi-goが被るのです。すべてですよ?

 

 

世話から医療ケアから募集から譲渡からお届けまでを、彼女ひとりがやるのです。ほとんど彼女の持ちだしたお金でやるのです。

 

 

どうなんですかね? 私はあり得ないと思うけど。

 

 

「断ったのに、どうして(子猫が)いるの?」

 

 

emi-goは私の質問に答えました。

 

 

「一回断ったんですけどね。そのあとに5匹の子猫の中に全盲の子がいるって聞いたんです。(全盲の子猫は)外で生きていけないじゃないですか? だから母猫の不妊手術を条件に病院に連れてきてもらったんです」

 

 

「(目の見えるほかの)きょうだいたちも?」

 

 

「はい。一匹だけってわけにもいかないし、目の見えるきょうだいたちも気になるじゃないですか? (きょうだいなわけだから)」

 

 

「へえ……まあ協力できることがあったら手伝うわ」

 

 

私は自分の意思を口には出さずに会話を終えました。

 

 

しかし5匹ぜんぶ私が里子に出そうと決めたのです。全員私が出す。

 

 

皆さまご存知のとおり、私は健常な子たちから募集をスタートさせました。

 

 

最後に残ったほたるはじっくり取り組もうと練っていたのです。

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703号室に連れてきて、ほたるにふつうの日常を謳歌してもらい

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ここでほたるといっしょに成長していきたいと思いました。

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ほたるの魅力は無限であることへの証明も兼ねています。

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ほたるは私の予想をはるかに超えた快活な女の子

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空気の読み方も

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「ちゃっかりさ」も一流。これこれそれナナのごはんだよー!

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「さぶ兄にタッチ成功っ!」

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ふふ。ほたるよかったね。

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さぶ兄は紳士でしょ?

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「うんっ ふところが深くて好きっ!」

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「ほほ兄はわたしのおもちゃ」

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「いっぱい遊んでくれたし 教えてくれたよ」

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ほほもさぶもお疲れさま。よくほたるの面倒を見てくれたね。

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「あま兄は わたしの枕」

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「おなかがタプタプしていてキモチいいの」

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ほんとだ。ほたる熟睡してる^^

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「ときどき話し相手になってくれるよ」

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「お話のなかみはナイショ」

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あまぱんもありがとう。みんなのおかげでほたるはスクスク育ったね。

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甘えじょうずだけど小さいくせに自立心もあるほたる

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ひとりでもじょうずに過ごしていました。

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えらい子です。

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私にもベッタリ

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おーいほたる!

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人の髪で遊ぶのはやめなさい!

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もし、ほたるが全盲じゃなかったら、ほたるのきょうだいたちはパンパンの満員だったemi-goの病院に保護されなかったかもしれません。

 

 

きょうだいたちそれぞれが終の棲家で元気に暮らしているのは、ほたるにハンデがあったから。そう考えると、ほたるこそがメシアだったのかな、と。

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ほたるをトリに、これで5きょうだい揃って「703号室卒業生」になりました。

 

 

 

応援してくれた皆さまに改めて感謝を述べるとともに、次回ほたるの家族の紹介をしますので、楽しみに待っていてくださいね。ありがとうございました。

 

 

 

BIG LOVE!

 

 

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“祈りと行動”と“祈りのみ”のちがいについて

メイちゃんチビ太くんのママさん、いつもプレゼントありがとうございます。爪とぎは大人気。ほかにも我が家に必要なものばかり……助かります。

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皆さまこんばんは。今日は自慢とうんちくです。

 

 

さぶの具合がとても悪かったとき、私はチチを誘いパワースポットへ。藁にもすがりたくて、ふたりで「703号室」のお祓いをしてもらいました。

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私はこのパワースポットにご利益を感じます。だから心を鎮めたいとき、悲しいことが起きたとき、つまり苦難の際には必ず訪れています。お願いばかりでなく、たまにお礼にも伺っています。護ってくださりありがとうございます、と。

 

 

しかし日本にはいろんな方がいます。

 

 

それぞれの世界観、政治観、宗教観があるので私は敢えてその辺に触れるのを避けています。私はどちらかというと「根拠」を追求するタイプ。昔はぜんぶフィーリングで生きていました。でも加齢とともに変化する訓練をしています。

 

 

先日保護活動関連の内容の打ち合わせでお会いした方に、私は理系の思考だと言われました。そうなのかな? 実は私はどちらかというと文系ですけど。

 

 

そしてたまに他の方から私は非現実的なものを一切信じない風に映るようです。

 

 

事実私は動物病院の先生方にも必ず「数値」で示してもらうようにします。

 

 

選択肢とそのメリット、デメリット、それぞれの成功とリスクのパーセンテージ。先生方から開示していただいた情報の中で自分で選択をしたいのです。

 

 

私は自分の人生に責任を持ちたいです。人のせいにしたくありません。極力社会や隣人が悪いと思いたくありません。人を一括りにもしたくありません。

 

 

好き嫌いや損得だけを考えて生きていければ楽でしょう。でも縁のほうが私には重要です。縁こそ目に見えませんが私は縁を信じています。加えて「祈る」気持ちを持っています。常に祈っています。

 

 

ただ、祈るだけで終わりたくはないのです。

 

 

不遇な犬猫を憐れみ、明るい未来を夢見る方は多い。

 

 

つい、善意の心で応援の意を込めだれかに発してしまうひと言

 

 

「何もできませんが、祈っています」

 

 

ですがこの言葉にいったいどんな意味と効力があるのでしょう?

 

 

私は行動こそがすべてだと考えています。行動の大小は関係ありません。行動を起こすかどうかのみです。一頭の犬猫の里親になる、それは最高の行動です。

 

 

たとえば、学業をおろそかにし、受験勉強を一瞬たりともせずに、合格祈願だけ行ったところでどうにかなるのでしょうか? 希望校にすんなり受かるものですか?

 

 

不遇な犬猫たちのために祈るのは純粋かつプラスの感情。私も絶えず祈っています。しかし私は自分なりに行動し、努力をした上で願掛けをしたいです。

 

 

もし、不遇な犬猫の問題を改善しようと思ったら、祈るのと同時に、ご自身にできるアクションを起こしていただければ、もっとたくさんの命が救われます。

 

 

私は善人ではありませんが、自分の理想の社会に向け、小さな一歩を踏み出したい。その位の勇気と信念は持って生まれてきたと自負しています。

 

 

最近の我が家のほっこりシーン

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さぶとほほのラブラブぶりは異常です。うー! お母さんも仲間に入れて~!

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ほほは10歳。さぶはシニアですが年齢不詳

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どちらが年上かはわかりませんが、703号室歴は断然ほほのほうが長い

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だからほほは、薄毛で病み上がりのさぶの面倒を見ています。

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シリンジでごはんをあげているとどうしてもさぶの顔まわりが汚れてしまう。

 

 

それをほほが丁寧に舐めてあげるのです。

 

 

もしかすると、さぶの顔についた残飯を狙っているだけかもしれません(笑)。

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だけど動機はどっちでもいいですよね。

 

 

ほほは満足げで、さぶは幸せそうです。

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面倒を見るほうも見られるほうも、いい顔をしています。

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ほほもさぶも外で困っていた元野良猫。

 

 

私が保護しなければ、ほほもさぶもみすぼらしい姿で寒空を彷徨い、重い持病の彼らはまちがいなく短命でした。路地裏でひっそり死んでいたでしょう。けれど私の行動によって、彼らは今、互いを抱き合い、穏やかな表情で寝ています。

 

 

「ぼくもだよ」

tou (4)

 

 

 

そうだね。あまぱんはお母さんの腕枕で眠っているんだもんね。

 

 

一頭でもいいんです。

 

 

直接保護することに躊躇するなら里親になる選択肢もあります。

 

 

そしてすでにそうされている方には深いリスペクトを!

 

 

家に入れる犬猫たちが一頭でも増えることを願って!

 

 

LOVE

 

 

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