ウマの合う獣医師

皆さまこんにちは。2日連続で遠出し体調がいまいちです。

 

 

前回の冒頭に書いた卒業生のことをきちんとお話します。そのために昨夜里親さんに再度安全対策を目に見える形でお願いし、画像が届くのを私は待っている状況です。お世話になった太田康介さんが先にUPしています

 

 

里親の皆さまへ、脱走だけはさせないでください。一生のお願いです。

 

 

 

さて、ゴロゴロしてばかりも辛いので、本日は獣医師ネタを。

 

 

バンビちゃんことナナの膵臓の数値の件で大巻先生より電話があり、ナナは「膵炎」を患っていると判明。腎臓病と膵炎。食事療法が異なります。

 

 

 

どちらを優先すべきか迷うところ。

 

 

けれど、大巻先生と話し合い、膵炎の食事療法を優先することに決めました。

 

 

理由は簡単。①腎臓病のコントロールがされている点、②カツオバーをごはんに混ぜている時点で、腎臓用の食事の効果が減っている点。

 

 

つまり当面食事は膵炎対策でいくということです。

 

 

早速ナナ用の新しいご飯をポチ

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ナナは近々東大病院へ行きます。腎臓病の治療に関わる「ある治験」を開始するのです。長生きだけがすべてだとは思いませんが、私はできることをしたい。もし、私に人間の子どもがいたら、まちがいなく私はそうするから。

 

 

人間と犬猫の混同はしていません。

 

 

人間は人間であり、犬は犬であり、猫は猫です。

 

 

ただ、私の家族は私にとって異種を超えた存在ゆえ、好きでそうしています。

 

 

そんな私にとって、大巻先生はデカい。

 

 

大巻先生は手柄を横取りしません。どういうことか説明しますね。

 

 

不治の病を患った大型の老犬がいました。大巻先生の患者でした。飼い主さんは東洋医学やサプリメントを一切せず、大巻先生の治療のみをその犬に受けさせていたのです。その犬は宣告された余命をはるかに超え、元気に生きました。

 

 

私が大巻先生を褒めます。

 

 

「その子が生きているのは大巻先生のおかげですね」

 

 

大巻先生は否定します。

 

 

「いえ。正直、ぼくのおかげではありません。その子がどうして生きていられるのか、実はぼくも科学的にわからないのです。その子の力じゃないですかね?」

 

 

私は多くの人間を見てきました。だから驚きました。

 

 

大巻先生は私にとって欠くことのできない人だと思ったのです。

 

 

そして実際、大巻先生はべべの延命を助けてくれました。

 

 

くどいようですが、大巻先生による胃がん発覚後、べべは9年半生きたのです。16歳半でこの世を去るまで、べべはQOLを維持しながら生き抜きました。

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6月30日の写真。(みいさん撮影)

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私の武勇伝をぜひぜひ読んでほしいです。べべの死後、私はこれを読んでちょっとだけ楽になりました。どういうホームドクターが、私に必要なのか。

 

 

※断っておきますがあくまで私の体験と考えです。

 

 

1 ホームドクターと愛犬の生/幸せの703号室

 

2 神の手/幸せの703号室

 

3 共に生きてる/幸せの703号室

 

 

誤解のないよう捕捉します。

 

 

犬猫の医療、人間の医療、どこまでやるのかは各家庭それぞれ。やることやらないこと、選択は自由です。やらなければならないとは微塵も思いません。

 

 

私はそのように里親さん方にもお伝えし、卒業生が病気になった場合、求められたときのみアドバイスをしています。ほかはいっさい口を出しません。

 

 

仕事や家計の事情もあるでしょう。ぜんぶわかります。想像できます。

 

 

だから私のしてきたことについても、しなかったことについても、正解とか不正解ではなく、フラットな気持ちでブログを読んでいただけたらうれしいです。

 

 

ここは私の持ち場です。誰かを傷つけたくないし、傷つけられたくもない。

 

 

皆さまが「愛する子を思って」した選択は最善で正しいに決まっています。

 

 

私のウマの合う獣医師は、数値で根拠を示す科学的な発言をする方。私が諦めていないときに、諦める方向に諭さない方。治療が見える透明性。失敗を隠蔽しない方。万能でなくて全然構いません。オンとオフのスイッチを持っている方。

経験に基づく勘の鋭い方、多角的で視野の広い方。知識が豊富な方。

うちの子を愛してくれなくてOK。プロとして仕事に取り組む方。ベストを尽くす方。精神的な慰めや導きは要りません。ありのままを伝えてくれる方。

いっしょに模索できる方。ときには喧嘩ができる方。喧嘩ができるというのは無駄なエネルギーを放出するためではなく、お互いが大人として建設的な提案をし合える方という意味です。

 

 

べべは大巻先生に出会い、老衰の状態まで粘れました。人はみんなちがうから、皆さまが大巻先生とウマが合うとは限りません。皆さまは皆さまにとって「ウマの合う先生」に会えることを心から祈っています。

 

 

ちなみに当のべべは大巻先生が大嫌いでしたけど(苦笑)。

 

 

最後についでといってはなんですが、あとふたり。

 

 

大巻先生の後輩であり、emi-goのご主人でもある「だいしまえ動物病院」の中島先生東大病院の前田先生。中島先生は穏やかかつ真摯な人柄で大巻先生も信頼している先生です。前田先生はやさしく理知的で肯定的な意見をくれます。

 

 

ほかにも多方面にわたって数名お世話になっている先生がいますが、今回はこの辺までにしておきますね。読む方が疲れちゃうといけないので。

 

 

ビジネスの世界で耳ダコのセリフがあるじゃないですか?

 

 

「顧客のニーズにこたえる」

 

 

単純に括るのもあれですが、結局私は、そういうことだと思うんです。

 

 

皆さまが顧客だとしたら、そのニーズにこたえるのが獣医師です。

 

 

自分のニーズと向き合うのはたいせつですよね。

 

 

私は具体的になにを望んでいるの?

 

 

数時間前の703号室

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ナナが飛びまわっていました。歩けるっていいね!

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ほほはスヤスヤ

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保護猫ポテチ。保護部屋の中を探索する回数が増えています。

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「メシ くれないのぉ?」

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保護猫十香(とか)は食い意地が張って仕方ありません。さぶのお皿に顔をつっこんでは食料を強奪。魅力的な女性です。

 

 

長くなってごめんなさい。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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あなたのどんな日も

皆さまこんにちは。昨日は絶不調でしたが、今日はだいぶマシです。

 

 

ツイッターで励ましのお言葉をくださった方々にありがとうを送ります。

 

 

妹が1~2年前に撮ったべべの画像を妹のSNSで偶然見つけました。

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このとき私はどこにいたのかな?

 

 

家にいたのかな? 外にいて妹に留守番を頼んだのかな?

 

 

おぼえてないや。とにかく自分の知らないべべの写真にドキリ。かわいい。

 

 

べべが恋しいです。あ、ミニべべ!

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ミルクボランティアでもお世話になったうめももさくらさんからです。ありがとう。べべの姿がほしくてたまらないのでうれしいです。

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豆さま、大好物のマンゴーありがとうございました。これならペロリですね。

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703号室卒業生クー太の里親MIHOさんからはにっこりブレスのプレゼント

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キラキラスマイルを身に着け、徐々にうまく笑えるよう生活していきます。

 

 

さて、15歳半になる我が家のナナちゃん。慢性腎不全と認知症と後ろ足がうまく立たない症状に悩まされています。立ち上がれない、噛む、不安鳴きが増えました。けどそうかと思いきや、赤ん坊のような顔でスヤスヤ眠ったりニコニコごきげんな日もあって、いっしょにいて楽しいです。見ていて飽きません。

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最初ナナに噛まれたのは1年前。痛かったしショックでした。まさか自分が噛まれるなんて想像もしなかったから。もともとナナは私が大好きなんです。

 

 

私がナナに噛まれた際の記事。ぜひ読んでほしいです。

 

「ナナの問題/幸せの703号室」

 

 

しかしナナを怖がっていたらお世話はできません。

 

 

私はナナを愛しています。だから愛を体全体で伝えるよう心がけています。

 

 

数日前、ひさびさに「自撮り」。ナナが目線をくれなかったのが残念。スッピンゆえ写真を少し明るくしてみました。ナナも私も元気です。

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おとといの土曜はナナの検診日。お母さんはビクビクソワソワ。

 

 

さあ、ナナちゃん行きましょう。じょうずに歩けてえらいです。

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血液検査、尿検査の結果、持病の慢性腎不全は悪化なし。それどころか数値が前よりよくて、自分のケアに自信が持てました。ホッ。

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大巻先生やTさんを噛まないよう、カラーを装着

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ナナは自宅で私が点滴をつづけていますが、ビタミン剤も入れてほしかったので、今回は病院でもお願いすることに。ナナ、もうちょっとで帰れるよ!

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大巻先生に「慢性腎不全のコントロールができている」とほめられました。一般的に犬の慢性腎不全は猫より予後が悪く、1年3か月同じ状態をキープするのはむずかしいのです。自慢ですが、ほんとうです。ますますやる気が出ました。

 

 

しかし懸念すべき事態が発生。膵臓の数値が基準値よりかなり高いと判明。再度血液を採り外注へ。どうかナナの膵臓のほうもなんとかなりますように。

 

 

よくがんばったね。お疲れさま。お母さんがナナのそばにいます。

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ナナのいい日もそうじゃない日も、ナナはお母さんと共にいます。

 

 

皆さまも皆さまのご家族とすばらしい時間を過ごせますように。

 

 

私はこれからまた動物病院です。猫の薬や点滴セットを買いに行きます。

 

 

 

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胸に持つもの

コメントをくださったみなさまへお返事を書きました。改めてありがとう。

 

 

今日は急きょほほを連れて東大病院へ

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左側の悪い歯が原因で顔が腫れてしまったのです。重度の水頭症のほほには麻酔が非常に危険。ほかの猫のように抜歯手術ができません。

 

抜歯もできないし、違う病気で手術が必要になった場合も、たぶん無理です。

 

 

極端な言い方をすれば、「座して死を待つ」に近いものがあるかもしれませんが、私はそうはしないつもりです。ほほと生きます。どうにしてでも。

 

 

ほほと私のふたりきりのドライブ。30分の距離が異国ほど長く感じられました。安全運転のために薬を飲む時間を意識して、正解。

 

 

ほほ、検査行ってらっしゃい。お母さんがすぐ外で待ってるから。

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待合室には大勢の方がいて、私は少し気分が悪くなってしまったので20分ほど東大農学部の敷地内を散策。その際にふと目に留まった建物

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なんの小屋かはわかりませんが、いいな。こんな家に住めたら猫を2Fのバルコニー(サンルーム?)に出せるのに。これだったら脱走不可能ですね。

 

 

ほほが検査を終える頃を見計らい、院内へ。撮りそびれたけれど、大手術を終えたクッキーくんという愛らしい犬が私に甘えてくれて嬉しかった。

 

 

11歳のクッキーくんが週末無事に退院できますように。

 

 

前田先生登場

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前田先生を見た途端、涙が止まらなくなり、もう自分が超憎くてたまらない気持ちに。「この世で苦しいのはアンタだけじゃないし、バカみたいにメソメソかわいそう面して、涙の女王気取りかよ?」みたいな、ね。

 

 

したら前田先生が、【撮れたてホヤホヤのほほさんのかわいい写真】をPC画面に表示させたのです。目をつぶっているのが前田先生のお気に入りだとか。

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ホッとあたたかい風が心に入ってきた。ありがたい。

 

 

ほほは予想通り、【コンベニア(抗生物質)注射で様子見】となりました。口が痛いだろうけど、ほほ、がんばれ。ほほは強い。お母さんは知っています。

 

 

激しい夕立の中、ほほを乗せ自宅をめざして走りました。で、無事帰宅。

 

 

ただいま。

 

 

やる気があるうちにほほの通院記録をブログにUPしてしまおうと思い立ち、今パソコンの前に座っています。

 

 

私は現在、「急性ストレス障害」で通院中です。人によっては1か月程度で自然治癒するそうですが、私の場合は症状が割とヘビーで、病院と薬の力を借りて復活を狙うことにしました。これ以上悪くなったら日常生活に支障をきたすから。

 

 

出てきているものとしては、めまい、吐き気、頭痛、胃痛、集中力の欠如、判断力の欠如、物事の優先順位がわからなくなることがある、うまく話せない時がある、気分の落ち込み、動悸、不眠、食欲不振(でも食べてますご心配なく)、視力過敏(蛍光灯や光がバチバチついたり消えたりするような錯覚)など。

 

 

情けないし、弱虫で役立たずでほんとうに申し訳ありません。

 

 

私は同情してほしくて書いているのではありません。

 

 

ただ、私の周りには多くの方がいます。その方たちに誤解されたくないのです。

 

 

先日、すれ違った近所の方に私はきちんとあいさつができていなかったらしく、翌日長いラインで問い詰められました。とても辛かったです。

 

 

できることもあって、できないこともあって、まあまあマシな日もあって、そうじゃない日もあって、早くよくなって微力ながら私にできることをしたい。

 

 

最低でも、「お母さん」と「保護主」のペルソナだけは死守したい。

 

 

それが最近のぜんぶです。

 

 

ネガティブな文章を読んで気分を悪くされた方、ご迷惑をおかけしている皆さま、ごめんなさい。

 

 

最後に、みいさんが6月30日に撮ってくれた写真を

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ほほを抱っこするなら黒以外の服を着ればよかった。

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我が家には私の宝物があります。宝物と生きていくためにお金は必要ですが、お金では買えない宝物ばかりです。また当然売ることもできません。

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家族が私の自慢であり、宝物です。

 

 

一寸先のことはわかりません。

 

 

けれど、私は宝物を得た喜びを胸に持っています。

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LOVE

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皆さまにとっていい一日でありますように。

 

 

PS いい先生にめぐりあい、薬を適切に飲んでいます。酒は飲んでません。

 

 

 

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カモフラージュ

2~3日の間にメールを送ってくださった方へ

プロバイダーのサーバーの容量が限界に達したそうで? 数日送受信ができませんでした。もし再送していただければ現在は読めるようになっています。

 

自分の中の片側はまだ時間がかかるので不義理、無礼をお許しください。

 

今日の記事は皆さまにぜひ読んでいただきたいです。よろしくお願いします。

 

 

 

あの日私はようやくケリがついたことに安堵していたんです。

 

 

近所には「夜中にゴミを出す住民が多数」のアパートがあり、何年も前から野良猫たちが生ゴミ(食料)目当てに集まってくるのです。

 

徒歩圏内で1軒だけ無責任な餌やりじじいが住んでいますが、じじいの撒く餌にありつけない子たちは、ゴミ置き場に流れてきます。

 

昔からいたちごっこで私はそこいらじゅうの野良猫たちを保護してきました。私は特に猫がゴミを漁る姿が生理的に嫌いです。猫がゴミ袋を割き一心不乱に腐りかけたものを口にするのが不憫すぎるのです。

 

だから近所には野良猫がほとんどいません。見つけ次第、私が連れて帰るから。私は狙った犬猫に関しては執念深く、用意周到でもあります。

 

 

 

で、きみ!!

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ポテチには見事に騙されました。

 

 

すごいよなあ。振り返って考えると全身の鳥肌が総立ちします。

 

 

何か月前かよく覚えていないのですが、私はふとゴミを漁る茶白を遠目に見かけました。マジかよ? べべがたいへんな時なので、できれば会いたくなかった。保護も譲渡もエネルギーを要します。時間も。

 

 

しかし現実、私は見かけてしまったのです。

 

 

急いで捕獲箱を取りに帰り、ゴミ置き場へ。

 

 

茶白はパッと姿を消し、その後何時間粘っても再び現れませんでした。

 

 

追いかけっこを約1か月の間に、数十回。

 

 

茶白をゴミ置き場で発見。捕獲箱を取り戻るといなくなっている。

 

 

ああうんざり。辟易。

 

 

しかも妙です。

 

 

そこいらじゅうの野良猫なら半日もすればまたあたりをうろつくのに。

 

 

待っても待っても茶白は来ない。

 

 

誰にも言えませんでしたが、私の精神はいよいよ極限に達し、アマーの葬儀を終え帰国した日にゴミ置き場でサッと茶白を見かけたので、ゴミ置き場付近に住んでいる方に泣きついて捕獲箱を庭に置かせてもらうことに。なぜか近隣はみんな捕獲箱を置くことに首を振るので、懇願です。そこは保護犬と暮らしている家ゆえ、いけるかなと。両手を合わせ何度も何度も頭を下げOKをもらったのです。

 

 

「バイクの邪魔にならない場所で」の条件つき

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↑ 深夜に茶白が入った後の画像なので捕獲箱をずらしています。思いっきりバイクの邪魔をしていますが、実際は邪魔にならないところに置いていました。

 

 

中には茶白が入っています。

 

 

念願の茶白が!!

 

 

やった終わった。解放された。

 

 

けれど一つだけ疑問が……。チチにも言っていたんです。

 

 

「茶白さあ、捕まえてみたら、大きいんだよね……外にいたときは、サク位のサイズに思えたんだけど、気のせいかな? なんか腑に落ちない」

 

「外にいるときは儚い感じがあるから(小さく見えたの)かもね」

 

「だといいんだけど」

 

 

茶白ポテチを家に入れてから、ゴミ置き場が荒らされなくなったんです。

 

 

臭いも、通りすぎるときの不快さも目減り。

 

 

やっぱりまちがっていなかった。ただの気のせいか。

 

 

 

しばらく経ち、私がべべと妹家に泊まる計画を実行しようとした夜、衝撃が走りました。とんでもない大事件。ゴミ置き場にいないはずの茶白がいる!!

 

 

しかも3匹の子猫を連れて……

 

 

瞬時にすべての合点がいきました。

 

 

いつも私が見た直後に姿を完璧に消した茶白は、我が家にいるポテチじゃありません。うろつかずに一直線に消えた理由は、どこかの巣穴に隠した子猫のもとに戻るためだったのです。私が捕獲箱を取りに帰るまさにその時、彼女は私に捕まってなるものかと必死に走り子猫のもとへ。強烈な母性で。そして本能で。

 

 

もう、私の完敗。完敗してよかった。よかったよかったよかった。

 

 

もし完敗せずに私が子育て中の彼女を捕まえていたら、彼女は子猫のもとに戻れず、乳飲み子たちは静かに死んでいたでしょう。

 

 

子猫たちがヨチヨチと歩けるようになった頃合いを見計らい、十香(とか)と名づけた彼女は子猫たちをゴミ置き場に連れてきたんです。

 

 

子猫たちがひとり立ちできるよう、立派に育つよう、子猫たちにゴミ置き場という狩りの場を教えに来たんです。都会ですけど、ジャングルと同じ。

 

 

おそらく私に保護された日が、子猫たちと連なって餌場に出たデビューの日。

 

 

一家で派手にゴミを漁り、私の目に留まりました。

 

 

再度勝負。今度は私、十香に負けない。負けるわけにはいかない。

 

 

言葉で例えることなどできぬほど、私は本気でした。全力でした。

 

 

結果、私は十香と十香の育んだ3匹の子猫全員を703号室に案内できたのです。

 

 

その時の記事はこちら

 

 

これはもう、人知を超えたレベルの話だと私は括っています。

 

 

皆さまはどうお感じになりますか?

 

 

 

ポテチ、ポテチが囮になったんだよね。

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私わかる。そう思う。

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私の性格なら、「茶白」を捕まえなければ気が済まないから、ポテチがカモフラージュしたんだよね。時間稼ぎをしたんだよね。わかる。ぜんぶわかる。

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母猫十香、私から逃げ切ってくれてありがとう。あなた若いのに、ほんとうに素晴らしい母親です。あなたを尊敬しています。心から。

 

 

「あら トイレ掃除のおばさん どうしたの? 感極まった顔をして」

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顔はポテチにそっくりで仕草は十香と瓜二つ。きっとふたりの娘でまちがいないです。703号室のたいせつな卒業生エリーゼ改めリリ

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うちでのショートステイを経て、里親さん宅で楽しく暮らしています。

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エリーゼ改めリリの卒業記事は必ず書きますのでお待ちください。

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十香の息子たちはマイ太郎さん宅にて家族募集中です。撮影はみいさん。ちょっぴりシャイだけどハンサム要素の高いチャイと

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薄い色合いが美しい甘えん坊のラテ

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私は5匹ともそれぞれに合った赤い糸を結び、幸せにすることを誓います。

 

 

※子猫チャイとラテについてはマイ太郎さんが募集しています。

 

 

最後に、一家を保護したとき、私はべべが長くないとわかっていたんです。

 

 

べべとの1分1秒が貴重でした。私はべべが宇宙でいちばん好きです。でも、一家を保護したことを後悔していません。微塵も。0.1%も。

 

 

長くなり申し訳ありませんでした。やっと書けたほっとした。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

 

 

皆さまにとっていい一日になりますように。

 

 

 

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足音

皆さま、元気に復活しました。

 

 

と書きたいところですが、ウソです。このまま一生気力が出なかったらどうしようかと怯えながら暮らしています。絶っていたお酒を毎晩飲んでいます。眠れず、食欲がいまいちわかず、心臓のバクバクと頭痛に悩まされています。

 

 

お酒といえば、私はいわゆる「依存症」でした。

 

 

読む方にとっては不快の極みでしょうし、できればこれが妹や母の目に留まらないことを願いつつ書いています。里親さんや親しい人たちに心配をおかけするかもしれません。軽蔑されるかもしれません。ビクビクしています。でも、出しても後悔がない気もします。

 

 

若い頃はお酒がないとダメでした。毎晩意識がなくなるまで飲みました。

 

 

そして20年以上前の私は、しょっちゅうではなかったんですが、たまに生きていたくない衝動に駆られていました。自分の力ではどうしようもないほどの強い衝動。

 

 

21歳の頃、一度、派手に自傷をし、その傷痕が今も自分の体につきまとっています。見るのをためらうほど、醜く深い傷痕です。べべという犬に出会うまで、私は自分の存在意義を見出せませんでした。べべという犬に出会うまで、ある意味私は生きていなかったんだと思うんです。

 

 

べべを迎えたあとも、しばらくは私の不安定な生活はつづき、べべと私はあちこち流転。しかしこれまでとちがうのは、「べべとの流転」は、べべと私の確固たる居場所を得るための手段だったところ。前向き、という一語がピッタリ合います。

 

 

べべの明るさ、不完全さ、あたたかさが私を救ってくれました。辛いことがあっても、べべの存在がオブラートとなり、私たちは乗りこえてきたんです。私もべべのオブラートになりたかった。

 

 

べべが家族になってから、べべを考えない日はありません。姿が消えた今も、私はべべを考えつづけています。会いたいです。会いたくて会いたくて仕方ありません。

 

 

 

お母さん一年生。よーいスタート!

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私はよくべべに言い聞かせていました。子犬時代からだから6000回以上は軽く。

 

 

 

「べべ、お母さんのために長生きしてね」

 

 

 

べべはわがままなのに、そのお願いだけはよーくよーく聞いてくれて、最後に往診に来てくれた中島先生からも、長年お世話になった大巻先生からも、「いわゆる老衰の状態」と言っていただきました。客観的に見て、胃がん発覚から9年半生きた犬を私はべべ以外に知りません。

 

 

 

べべは持てるエネルギーのすべてを使い果たし、カラッカラに枯れるまでこの世で粘り、穏やかに逝きました。だいぶ前から吠えなくなり、鼻鳴きしなくなり、チューをしなくなり、物を壊さなくなり、ガラス戸を叩かなくなり、執拗に私を追わなくなった。生きているときから、すこーしずつ、すこーしずつ、べべは気配を消しはじめ、私と距離を取ったのです。自力で食べられなくなってから1年もの余生を私にくれた。1年もの長い時間を私にくれた。全部ちゃんとわかっています。

 

 

私にはナナ、リル、ほほ、あまた、さぶ、保護猫サク、ポテチ、十香がいます。私がしっかりしないといけないんです。未練タラタラでどうしようもない人間です。だけどべべのいないこの世界が、今はとても苦しい。味わったことのない苦しさです。

 

 

 

カチャカチャと歩くべべの足音が聞こえないのがまず耐えられない。

 

 

 

犬の形をしているんですけど、犬の平均寿命も知っているんですけど、9年半闘病をさせたことも知っているんですけど、犬の形をしているんですけど、紛れもなくべべは私の娘です。

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べべが生きている間は、やれることがあることが救いでした。ときどき泣きたくなったけれど、思いっきり泣くのはべべが逝ってからにしようと決めていたんです。泣くのはあとでもできるから。その反動が一気に来ています。けれど理性を完全に失ったわけではありません。

 

 

 

我が家にはナナ、リル、ほほ、あまた、さぶがいます。みんな老齢で、闘病中です。

 

 

 

ケアはチチと分担し頭を切り換えてやっています。ご安心くださいね。

 

 

 

もともと懐の深いさぶはますますやさしい子に。さぶは天からの使いでしょうね。

 

 

 

保護猫たちの卒業を目標に掲げています。近々サクがお茶会を催す予定です。

 

 

 

サクのお茶会までに、もう少し元気になっていたいです。

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まとまりのないことばかり失礼しました。

 

 

感情的な内容で気持ちを害した方もいるでしょう。

 

 

 

申し訳ありませんでした。お返事はむずかしいですが、お心のこもったメッセージうれしく拝見しています。皆さま素敵な一日をお過ごしください。

 

 

 

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