あなたはすばらしい

皆さまにご心配をお掛けしています。不安を前に出すと今立っていられないのでしまったまま失礼します。活動上、いろんな方との交流があるので消え入ることができません。メンタルの強さが試されるときだと思っています。自分の生活はもちろんのこと、お子たちもほとんど自力で養っています。お母さんはたくましいということをお子たちや保護犬猫たちに見せていきたいです。

 

 

午後、私は嘔吐と食欲不振の保護猫リタを連れてemi-goの病院へ行きました。

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先生の手が空くまでリタを院内に預けてパワースポットへ

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願いごとを心の中で唱えるひととき

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見事ですね。

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サクッと戻りました。ちょうどオペが終わり、立ちながらパンを食べていた中島先生が休憩時間返上でリタの診察をしてくれました。ありがとうございます。

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美猫でしょう? 体重は前より300g増え4.2キロです。

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歯もお口もキレイ

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最近は同じ症状の猫がよく来るそうです。みんな体調を崩しやすい時期なのかな?

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セレニア、ガスター、抗生物質、ビタミン入りの点滴をしてもらいました。

 

 

リタはじっとしていてえらかったです。

 

 

emi-goの病院がノラ猫あがりのスターたちを扱ってくれるというので1冊私からプレゼント。あまぱんやさぶに使う補液のセットも忘れずに買いました。

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恥かしい話ですが、泥だらけになりながらも本を売りたい必死の著者です。

 

 

読んでいただくために、売るために仕事として書いたもんですから……。

 

 

リタを703号室に送り届けたら次はさぶが入院している大巻先生のMOMOペットクリニックへ向かわなければなりません。ふたつの病院をはしごする予定です。

 

 

バタバタしながらも目の前で腹を出すちゃぽぽの誘惑に負け、つい膝を折ってちゃぽぽに抱きつきました。あれ? 犬たち全員から甘い香りが漂ってくるではないですか!

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きみたち、シャンプーしてもらったの? いいねえ!

 

 

そう言えばトリミング室で一生けんめい犬たちを洗っているスラっとした女性の背中が見えた気がしました。……え? トリミング室から出てきたのはフォスターアカデミーの受講生なっちゃん! は? なんでなっちゃんがいるの?

 

 

※なっちゃんが私の講義(ベーシックプログラム、犬・座学)を受けてくれた日のブログ記事はこちらです。右端の白い服を着ている女性がなっちゃんです。

 

 

ね? なっちゃんいるでしょう? かわいい! ビックリ仰天ですよ。

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話を聞くと、なっちゃんは定期的に遠路はるばる電車でemi-goの病院へ通い、保護犬たちのシャンプーをボランティアでしているそうです。無名のヒーローですね。感動した。

 

 

黙々と、しかし確固たる芯と内なる情熱を持ち自分の人生を生きる女性は美しい。年齢のせいか最近やたら涙もろいのでなっちゃんの出現シーンは胸に刺さりました。エールを送りたいです。

 

 

私はこういう方を多く知っています。こういう方を見つけるたびにブログやツイッターで皆さまに伝えています。粛々とがんばっている姿を知ってほしくて。

 

 

先日関西から泊まりに来たチャトミちゃんは私と10年来のつき合いです。

 

 

現在30代半ばのチャトミちゃんは25歳の頃からたったひとりでTNRや譲渡活動をつづけてきました。会社の人にも近所の人にも自分の活動を秘密にしています。理由は「猫が病気になったらほかの理由をつけて休みが取りやすいように」とのこと。

 

 

麗しい外見とは裏腹に女一人の細腕で5匹の猫を養い、3匹の保護猫の里親探しをしています。片目の猫とFIVの猫たちの。チャトミちゃんには高い向上心と勇気と実力があります。アドバイスをすると素直に頷きます。耳の痛い話でもチャトミちゃんは全部聞き入れます。人間力のある方です。

 

 

そういう人が日本に、いや少なくても私の周りにはたくさんいるのです。

 

 

出会うたびに応援したいと思う。

 

 

まぶしく思う。まぶしくいてほしいと思う。折れないでほしいと思う。

 

 

いっぽう、どうしたもんかなと思う。どうしたらいいのかなと思う。

 

 

がんばればいいことあるよと言い切るにはあまりにも報われない世界かもしれない。

 

 

現にチャトミちゃんは全額身銭で自己責任で保護活動している。ほかの世界なら出世や報酬を目標にできるけれど、ここはそうじゃない。狡猾な人間もいるけれど彼女たちはそうじゃない。個人の活動にはとてつもないパワーが必要なのに。

 

 

だから傍で見ていて苦しいときがあるのです。

 

 

抱きしめてやりたいですよ。

 

 

私は保護から譲渡の一連をこなせる個人が増えることが保護犬猫たちにとって明るい未来に繋がると考え、人を励まし、おこがましいながらも自分より経験の浅い方に私が培ったノウハウを伝えてきました。チャトミちゃんやemi-goやまなちゃんのような人が健全な日本には必要だからです。でも、私に力が足りないばかりに、彼女たちが困っても直接的な支援ができずに歯がゆいです。せめて「個人」が堂々と胸を張っていられるよう、何度でも何度でも「あなたはすばらしい」と言いつづけたいです。そして私自身も彼女たちの前では襟を正していたいです。

 

 

ツラツラと長く失礼しました。

 

 

明日もさぶに会いに行きます。血をわけた以上の、私の家族です。

 

 

Smile!

 

 

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詠吉の家 詠吉巣立つまでの4分の4

長らくお待たせしてごめんなさい。本日でえい吉改め詠吉の卒業レポを終えます。詠吉の近況については里親さんのtwitterでご確認くださいね。

 

 

※詠吉の家族紹介はこちらをお読みください。里親さんと私の縁が書かれています。

 

 

2月26日に詠吉は703号室を巣立ち、きちこさんとヒスさんのお宅へ婿入りしました。

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詠吉のご家族にごあいさつしたいと山路さんも駆けつけてくださいました。

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詠吉に関わらず、私は常にどなたにも自慢できるご縁を結んでいると自負しています。

 

 

703号室は透明性のある譲渡を意識しています。だから里親さんさえOKなら私は関わってくださった方は超ウエルカムでお見せできるのです。

 

 

もちろん、里親さんの考えが大切なので無理強いはしていません。ありがたいことにきちこさんもヒスさんも「心配ですよね。どうぞどうぞ」とにこやかムードで歓迎してくれました。そしてブログで応援してくださる皆さまにお見せする「お宅写真」の掲載も里親さん方の許可を得ています。

 

 

「詠吉をよろしくね~」と、先住の珠ちゃんにワイロ(ちゅーる)を贈っています。

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猫にモテモテですね。

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おいしいコーヒーとお茶菓子をごちそうになりました。

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きちこさんちは部屋数が多く広々しているので若い詠吉もいずれ走りまわる喜びをおぼえるにちがいありません。メインのリビングにはトイレが仲よく3つ並んでいました。こま吉、珠ちゃん、詠吉それぞれひとつずつです。

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和室に眠る先代とら吉兄さんとぽん吉(妹との合同卒業生)にも会えました。

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仲よく並んだお骨を前にすると胸が締めつけられます。でもとら吉兄もぽん吉もあたたかい家族のおかげで本当に猫らしい幸せな一生を送れた子たちです。「このお家の子でよかったね」と心の中で声をかけさせてもらいました。

 

 

やあ、こま吉ひさしぶり! きみにもワイロをやろう♪

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うちにいた頃は半端じゃないほど叩かれたのに今では抱っこもさせてくれるという……

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こまちゃん、元気に生きていてくれてありがとう♡

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FIVキャリアで保護当時はボロボロだったこま吉が、まんまる艶々になっています。

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風通しのいいリビング。掃き出し窓は換気の際に使う脱走防止柵がついています。

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キッチンゲートも取りつけられました。安全ですね。

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キッチンゲートは昔なかったからおてんばな珠ちゃん対策かな?

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とにかく猫を溺愛するご夫婦

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詠吉、最初は不安だろうけれど

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ぜったい大丈夫!

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ね?

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ネクタイでおめかししてきた詠吉はなかなかイケメンでしょ?

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みんな詠吉の味方だし、みんな詠吉がだいじだいじ

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きちこさんとヒスさんとはファミリーレベルの仲よしさですが、譲渡誓約書はきちんと交わしています。家族の記念写真も撮ったのですが、おふたりが恥ずかしがり屋なので私のファイルにこっそり保存させてもらっています。

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プレゼントのほか、詠吉にかかった医療費(明細を開示し、譲渡の際にお渡ししています)を過分にお預かりしました。猫のおもちゃ(キャットダンサー)はもいが夢中で遊んでいます。きちこさん、ヒスさんありがとうございました。

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盗撮カメラつき(笑)の独立した部屋のソフトケージからスタートした詠吉は

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ソフトケージを出て

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リビングへ

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最初は珠ちゃんのケージに居候していたのですが、先月とうとう自分用の立派な三段ケージを買ってもらったのです。ふふ。真新しい3F建ての新居はどうですか?

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人馴れの一環としてごはんをきちこさんのお膝で食べています。

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お気に入りのドームベッドでぬくぬく新生活

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詠吉とのお別れが淋しくて、もしかしたら私泣くかな? なんて想像していたのですが、素敵なメンバーでの卒業式を終始笑顔で過ごすことができました。

 

 

詠吉は賢いので、愛の巣だとわかったらどんどん開花していくでしょう。

 

 

詠吉の変化が楽しみです。

 

 

終の棲家を得られる犬猫たちが一頭でも多く増えますように。

 

 

LOVE

 

 

かつくん「Ⅹ273詠吉おめでとう。詠吉はぼくに似ているからハハにとっては余計に気になる存在らしいよ。ぼくはぼくの命を精いっぱい生きた。詠吉も詠吉のの命を精いっぱい生きていってね。“自分の家”を、“家猫”を、エンジョイして。そのために生まれてきたんだから」

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もったいない 詠吉巣立つまでの4分の3

※blogを連続更新しています。遡ってお読みくださいね。

 

 

4回にわたって卒業レポートを書く予定のえい吉改め詠吉ですが、先日体調不良になり、里親きちこさん、ヒスさんとの通院がつづいたのです。熱発と食欲不振が見られたため、FIPの外注検査もしました。私は心配で気が気じゃなかったのですが、結果が出てFIPの可能性が否定され、詠吉のコンディションも徐々に戻りつつあるというのでつづきをUPします。よかった……。

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詠吉とのおよそ2か月の日々の中で私が無数に口にした言葉があります。

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「もったいない」

 

 

 

この一語は、何百、何千回も頭の中に強く浮かびました。

 

 

もし詠吉の命が保健所で消えていたら、その先に私たちが過ごした蜜のような時間はなかった。それは詠吉にとっても、私にとっても、詠吉に関わったすべての方、応援してくれた方を含め、「もったいない」ことだと思ったのです。

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(イラスト:山路さん)

 

 

病院にいた頃からまなちゃんは詠吉に会いに来てくれていました。

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お世話になったemi-goの病院を出て703号室に移動した日の詠吉

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キャリーに入れるの大変だったんですよ(笑)。

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わが家のケージにて

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よろしくね♪

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かたいつぼみだった詠吉は、徐々に自分を咲かせていきました。

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ふふ。一輪の花のように大きく開花していったよね。

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怒る、戸惑う、怯える、前へ出ようとしては後ろへ下がる。

 

 

振り返れば詠吉の取ってきた態度や行動にムダはひとつもありませんでした。ぜんぶ詠吉にも私にも必要なことばかりだったのです。

 

 

詠吉が私を試すときは私が詠吉に気持ちを伝えるチャンス。詠吉と仲よしになりたかった私は、ありったけでぶつかっていきました。不思議と怖くはなかったです。

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人間と正しくつき合うための過渡期にいた詠吉。気がつくと詠吉に拒絶され殴られる回数が減り、次第に詠吉は私に期待の眼差しを向けてくれるようになりました。

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一筋縄ではいかなかったけれど、うれしかったな。

 

 

言葉が通じない相手に心が通じる、これ以上の喜びを私は知りません。

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私が安堵したのは言うまでもないけれど、実は詠吉が一番ホッとしたのかもしれないね。

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肩に力を入れて生きるのはしんどいもんね。

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誤解が解けたあとの、やさしい詠吉

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近くでそっと見守ってくれる詠吉

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がんばり屋さんの詠吉

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外耳炎の通院

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この日は偶然にも私の誕生日で病院でみんなにお祝いしてもらって幸せでした。

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emi-goケーキありがとう。犬用のお皿とお箸でケーキをいただきます^^;

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みいさんは山口県から殺処分を逃れてやってきた子犬たちの撮影中でした。

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ほほが亡くなったあと、保健所の殺処分のリストにいた詠吉の写真に目を留めた山路さんからのメッセージにはこう書かれていました。

 

「ほほちゃんのように病気や障がいを持ちながらも飼い主さんに一生けんめい看てもらえる猫がいるいっぽうで、健康な体を持っていながらも、殺処分のカウントダウンに乗る子がいるのは理不尽です。なんとかして助けてやれないものですかね?」

 

 

勝手ながら私は山路さんも「もったいない」と感じていらっしゃったのかなと解釈しました。

 

 

だってそうでしょう?

 

 

命の終わりを決めるのは自分自身であってよそから強制終了させられるものではないですよ。

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(イラスト:山路さん)

 

 

人も犬も猫も生きるために生まれてくるのです。

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生きるために痛いことや苦しいことを我慢するのです。

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生きるという本能が、私たちを強く逞しくし、生き物として磨き上げるのです。

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私は生きたくても生きられなかった病気の犬猫たちをたくさん見てきました。

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だから生きられる子には生きてほしいです。それが自然の摂理です。

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生きている子たちの安住の地を増やしていきたいですね。

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詠吉ともいのご対面♡

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ふたりともちょっと緊張?

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詠吉は身体を張って私に教えてくれました。

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バチあたりにもったいないことをしてはいけない、と。

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詠吉に誓って私はこれからも、命を粗末にしないひとりでいる所存です。

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詠吉ありがとう。

 

 

詠吉のお宅の紹介は次回以降にします。お楽しみに♪

 

 

LOVE

 

 

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もいが山口からやってきた 詠吉巣立つまでの4分の2

※blogを連続で更新しています。遡ってお読みください。

 

 

さて皆さま、時系列メチャクチャにて失礼します。2月18日へタイムスリップ!

 

 

朝9時半すぎに私は車で上野に向かいました。

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中央改札で初対面のaiさんを待ち、もいを引き取って703号室へ

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aiさんとは午後再び落ち合う約束を交わして別れました。帰宅後、掃除掃除掃除!

 

 

やあ、もいもい♪

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今日から703号室所属のスターですよ。

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aiさんが描いたもいイラスト。かわいいなあ……

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さぶ、もいは山口市の保健所から飛行機に乗ってやってきたの。疲れているだろうし心細いと思うから仲よくしてあげてね。いい?

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なおっちさんのおさがりケージを姫仕様にしました。

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もいちゃん、居心地はどうですか?

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ダイソンをかけまくっていたら保護猫リタパンがエアコンの上に籠城

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エアコンがミシミシ言ってました。リタパン、ほかに隠れる場所あるでしょ?

 

 

もいが落ち着くようケージを布で覆いました。

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全体はこういう感じです。

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約束の午後、お客さまが揃って到着。ようこそいらっしゃい!

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殺処分寸前だったえい吉改め詠吉の引き出しでご一緒した山路さんとaiさん。おふたりともはじめていらっしゃるとあっていつもより家事をがんばった私です。

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山口県からはるばる詠吉をこねに来たaiさん

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「え~? さわれる~♪」と大興奮(笑)。

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保健所時代はDV男だった詠吉が赤ちゃんぽくなっていたのに驚いていました。

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写真を撮りそびれてしまったのですが、山路さんも詠吉をいっぱい撫でてくれましたよ。おふたりの喜びぶりを前に私は本当にうれしくなりました。

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しみじみ、詠吉は愛の子だなあ、と。

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お決まりのごほうびちゅーるです。

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お接待をがんばっているのがえらいのと、生きているのがえらいのです。

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山口県の保護犬猫の事情をいろいろ伺いました。

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特に印象的だった話は2つです。

 

①山口市の保健所の収容犬猫たちの引き出し活動に個人で尽力しているaiさんは、アニマルウェルフェアに則った殺処分ゼロをめざすおひとり。猫の収容数の多かった昨年は、ストレスで片耳が突発性難聴になってしまったのです。保護場所を確保できなければ自分のせいで犬猫たちがガス室送りになる、その重圧がaiさんの心身を蝕んだのでしょう。aiさんのせいではないのに、最前線のaiさんが傷つくのは不条理ですよね。身につまされる内容でした。常に笑顔のaiさんを尊敬します。

 

②山口市は平均的に不妊手術の費用が高い。不妊手術の助成金(一部)の申請もハードルが高く、やたらややこしい。だからTNR活動が浸透しづらい。いっぽう、役所では安い手数料を支払えば不要の犬猫を引き取ってくれる。必然と利用者が多くなる。健全な数のコントロールがなされていない。

 

 

aiさんたち、大変だなあ……。

 

 

でも私は、殺処分の多い地域にも希望の種を感じるのです。aiさんがまさにそうですし、今回お会いできなかったお仲間の方々もみなさん一筋の光ではないでしょうか?

 

 

濃厚で有意義なティタイムを山路さん、aiさんありがとうございました。

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詠吉とaiさんと私の記念写真を撮ってくださり感謝です。

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お仕事が入っていた山路さんは1時間ほどでお帰りになり、残ったaiさんと私はペチャクチャおしゃべり。もい、素敵な方に引き出してもらえてよかったね。

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aiさんが安心できるようもいのケアをしていこうと心に誓いました。

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おみやげやプレゼントの数々をありがとうございました。

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夜、母の店へ移動してたらふく食べてもらいました。

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台湾料理はお口に合いましたでしょうか?

 

 

aiさんも詠吉の良縁を祝福してくれています。aiさんは5月下旬にまた東京にいらっしゃるので次はホテル代の節約にうちに泊まってもらおうと考えています。

 

 

日本のあちこちで活躍している方がいるのですね。昨今の日本を殺処分減少に導いてきたのはこうした方々の努力の賜物と善き里親さん方の深い理解のおかげです。

 

 

私も大河の一滴でありたいものです。

 

 

LOVE

 

 

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詠吉のお茶会? 詠吉巣立つまでの4分の1

「今日は おれが 主役だから」

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ふふ。そうです。

 

 

トライアル中だったえい吉改め詠吉が正式譲渡となりました。

 

 

本日は2月12日に行われた「お茶会?」を回想します。

 

 

この日きちこさんとヒスさんご夫妻は妹家にいました。

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妹の老犬(703号室卒業生)まめの顔を見にわざわざ神奈川県からいらしたのです。なぜきちこさんとヒスさんが妹と親しいかを箇条書きで説明させてください。

 

 

~詠吉トライアルにいたるまでの関係性~

①きちこさんとヒスさんはある保護主さんの保護猫とら吉くんの家族となった

②とら吉くんは保護主さんから譲渡されたあとに「FIVキャリア」だと判明した

③しばらくとら吉くんはひとりっ子だったが、きちこさんとヒスさんはとら吉くんにFIVキャリアのお友だち猫を迎える決意をした

④2012年当時に妹が保護していたFIVキャリア成猫のぽん吉がきちこさんとヒスさんの目に留まり、きちこさんとヒスさんが妹に連絡をくれた

⑤うちの近所で保護したぽん吉の譲渡をやっていた妹と私はきちこさんとヒスさんと出会った。きちこさんは前から私のブログを読んでくれていた

⑥ぽん吉ときちこさんの縁が決まり、とら吉くんとぽん吉の2匹生活がスタート

⑦きちこさんは行き場のない成猫2匹を保護。自力で譲渡した

⑧とら吉くんが闘病の末、天国へ。その後、私は保護猫こま吉(FIVキャリアの成猫)をきちこさんちに譲渡した。ぽん吉、とら吉の新コンビの生活がスタート

⑨昨年ぽん吉が闘病の末天国へ。こま吉がひとりになった

⑩きちこさんとヒスさんはひどい状態の子猫4匹を保護

⑪子猫のうち3匹は譲渡。残った珠ちゃんをきちこさんとヒスさんは娘にした

⑫こま吉と珠ちゃんの生活がスタート

⑬えい吉を保護した私がえい吉をゴリ押し。ストーカー? かと引かれるほどしつこくプッシュし、きちこさんとヒスさんを辟易させた。すみません

⑭何度かお断りされ諦めていた頃に、きちこさんとヒスさんが妹の家に……

⑮うひょー。もしかするとミラクルが起きるかも? の気持ちで私も妹んちに

 

 

詠吉を強く推した理由はうまく説明できないのですが、詠吉は名前に「吉」がついているし、FIVキャリアの成猫で人慣れしていなかった詠吉はぽん吉、こま吉を彷彿とさせるのです。

 

 

勝手ながら詠吉がきちこさん宅でのびのび暮らすイメージを私は持っていました。迷っていたきちこさんとヒスさんには申し訳ないのですが、みんなが幸せになれる気がしたのです。私はきちこさんとヒスさんをよく知っているから。

 

 

妹家の帰りに703号室にも寄ってくれたおふたり

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ちゅーるをあげてもらいました♡

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詠吉はきちこさんが編んだ首飾りでオシャレしています。

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きちこさん、たくさんのプレゼントをありがとうございました。ナナ、ほほへのプリザーブドフラワー、保護猫たち、リルへのマフラー、人間用のおやつ……

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詠吉にそっくりの猫が描かれたお手紙ももらいました。満開の桜の木の中にいる詠吉風の猫がまさに今の詠吉を予言していますよね。なんか素敵♪

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おやつも食べるのがもったいないかわいさ(食べましたけど)。

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「私たちは決して詠吉くんのお見合いに来たわけじゃありません。エリンギちゃんのお家に遊びに来たついでにハハさんちに寄っただけです」と言い張っていたおふたりですが、途中から“親の顔”っぽくなっていたのはここだけの話です^^;

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手とか視線とかすでに“親”ですよね?

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はい! スマイル!

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結局この日はシレっと解散し、翌日じっくり話し合いました。

 

 

その電話口できちこさんから「詠吉ちゃんを家族として迎え入れたい」と聞いた私は叫び声をあげながら飛び退いたのをおぼえています。うれしかったな……

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きちこさんとヒスさんとは妹や母を含めた家族ぐるみのおつき合いをしています。お人柄、猫たちの生活環境、犬猫たちへの慈悲深さ、慎重さ、責任感の強さ、ぜんぶ私はわかっています。詠吉と離れるのが淋しかっただけで、詠吉の未来は安心していたのです。

 

 

詠吉は最近、保護部屋からリビングへ移動し、こま吉&珠ちゃんと仲よくなりつつあります。くつろげるようにと木製の三段ケージも買ってもらいました。

 

 

超幸せにやっていますよ。近日中につづきを書きますので気長にお待ちください。

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お茶会じゃないけれどお茶会だった日の様子をお伝えしました。

 

 

LOVE

 

 

 

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