ジャックは空になりました1

9月20日、保護猫ジャックは「空(くう)」というお名前になって、我が家を巣立ちました。

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空は前の飼い主さんが亡くなったあと、ひとり自宅に取り残されていた成猫です。

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こんなにいい子ですから、飼い主さんも天国でさぞ心配していることでしょう。

 

 

ようやくきちんとご報告ができて、私もホッとしています。空は14年前の703号室卒業生ダイアの里親さんからのSOSで私が関わらせてもらったのがいきさつです。

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亡くなった飼い主さんはダイアの里親さんのお友だちだったのです。

 

 

いろんな縁が繋いでくれた命。空ともども、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

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※電車で空を迎えに行ったときの記事はこちらをお読みください。

 

 

うちにいた頃の空は、いつも控えめで、遠慮がちでした。

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いろんな場所で写真を撮りたかったのに、ケージの中にいるカットばかり……

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扉を開けているんだから、どこにだって自由に出歩けばいいのに……

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さぶにビクビクする姿が切なかったです。

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空ちゃん、ごめんね。さぶは成猫男子にちょっと厳しいところがあるんだよね。

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1度大きなケンカをしてからはますますさぶの目を気にするようになった空。703号室に長居するのは、空にもさぶにもベストだとは思えず、私は空を早く婿入りさせたかったです。けれど、空がこの家になじもうとがんばっているのが伝わってきて、うーん……うまく言えないけれど、どちらにせよ胸がチクチク痛みました。空は一生懸命ここに溶け込もうとしていたんだよね。

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保護猫同士、牛丸と仲よくしてくれてありがとう。親友みたいだったよね?

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お水をグビグビ飲んだり

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ごはんをパクパク食べてくれてえらかった。空はお上品に食べるんだよね♪

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洗面所に覗きに来たり、お風呂場に忍び込んだり、ケージ以外の場所で出会う空が新鮮でかわいかったよ。勇気を出して大冒険をしてくれたんだよね。

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空の家族になったのは、私の友人であり、卒業猫ひのの里親よっちゃんです。多頭飼育がはじめてのよっちゃんは、ひのと空のふたりを幸せにできるのかをまじめに延々と熟考の末に申し込んでくれました。よっちゃんのスマホやお財布には万が一に備え、「家の中に猫がいます」と書かれたカードが入っていて、そのカードには私の名前や住所が記載されています。心から信頼できる女性です。

 

 

よっちゃんは大昔、ブリーダーの放棄猫アメショーのあーちゃん(保護時推定2歳)を家族として迎え、16年共に暮らしました。あーちゃんは、18歳の大往生だったのです。あーちゃんを見送ったあとしばらくして保護猫ひのと暮らすことを選択し、そしてこのたび、空が加わったのです。

 

 

「5歳位のアメショーがいたらいいな」って漠然と妄想していたところに、私が(5歳のアメショーの)空を保護したので、よっちゃんは運命を感じたのですね。

 

 

念のため、誤解のないようつけ加えておきますが、よっちゃんはブランド的な観点から血統にこだわる方ではありません。ただ、先代のあーちゃんに対する強い未練があるのです。

 

 

その未練は、私も痛いほどわかります。

 

 

だって私も、べべに似た犬とか、ナナに似た犬とか、ほほに似た猫とか(なかなかいないけど)、あまぱんに似た猫とかに自然と目を奪われるから……。

 

 

よっちゃん&ひのコンビとなら空は絶対にのびのびと暮らしていける、そう確信して空をお願いしました。よっちゃんから空の近況写真が届くたびに、自分の選択は正しかったのだと納得しています。

 

 

新居での空は、憂いのお顔がパッと晴れてイキイキとした表情になっています。

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空ちゃん、おめでとう♡

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次回は空のお届け日の写真をお送りしますね。

 

 

終の棲家を得られる犬猫たちが一頭でも多く増えますように。

 

 

LOVE

 

 

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空白の時間

「どうせその辺にいるでしょう」

 

 

そう考えるようにしていても、姿がぜんぜん見えません。

 

 

むちっとしたボディーも

 

 

つるつるの毛も

 

 

アイコンタクトと連動しているかのごとく、クルクルまわる尻尾も

 

 

家中に漂っていたそれぞれの強い催促も視線も自我もオーラもぬくもりも、やっぱり見つからない。

 

 

それでも16年間共に暮らしてきた家族だから、ここにいたという感覚は忘れようがない。

 

 

気配がないのに、感覚が残っているのは残酷なことだと思うこの頃です。

 

 

激しい喪失感はいまだに突如としてやってきます。

 

 

私の場合、「目的地から次の目的地への移動」の際の、ふとした隙間を襲われるのです。

 

 

昨日は仕事でやたら移動が多くて参りました。

 

 

iPhoneを取り出して気を紛らわそうとしても、会いたさが液体みたいに身体じゅうに染みて、ああ、もう! いつになったらまた一緒に暮らせるんだよ、と胸を掻きむしりたくなる衝動に駆られて、結局カメラロールの過去写真にすがってしまう。

 

 

私の家族は、人間社会においては自発的な生活能力のない犬猫たちだから、看取れたことは幸いでした。それが責任を果たすことでもあるのは知っています。

 

 

けれど寿命の差の開きがあまりにも大きい。

 

 

失ったあとの空白の時間をどう埋めたらいいのか狼狽えます。

 

 

「思い出にして、心にそっとしまう」のが、私は不得意です。

 

 

我が家には三頭のレギュラーメンバーの犬たちがいました。

 

 

手前がべべ、奥の左がナナ、そして右が若かりし日のリル

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こうして「過去のできごと」として紹介するのすら本当に苦しいです。

 

 

私の中ではなにも終わってないのです。

 

 

「お出かけ」が大好きだったうちの犬たち。三頭を連れて外出するのは一苦労でしたが、出先で出会うべべ、ナナ、リルの笑顔が私の中にこびりついています。

 

 

べべ、ナナ、若かりし日のリルを連れて、もっといっぱいあちこち行けばよかった。

 

 

そんな月並みの後悔を覚えるとき、私は垂れた糸みたいに力なくうなだれ、毎度イヤーな種類の自責の念に蝕まれ、押しつぶされてしまいそうになります。

 

 

愛おしさにキリがあったらいいですね。際限ないのがキツいです。

 

 

だからこそ、今も横にいてくれているリルとさぶにいろいろなものを還元していきたいです。

 

 

べべ、お母さんの背中をべべはよく見上げていたでしょう?

 

 

実はお母さんもべべの真似をしていたよ。べべは小さいけれど、背筋を伸ばして前へ向かう後ろ姿が凛としていてきれいだった。べべと同じ景色を眺めた日は例外なく最高でした。

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広い公衆トイレをお台場のドッグカフェとまちがえて、われ先に入ろうとしたナナ。ふだんは控えめなのに、外だとはしゃいでしまうナナがかわいくてしょうがないです。

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肉体と肉体のコミュニケーションが取れない今、せめて魂の繋がりを信じて、残りの人生を歩いています。どんな形であれ、再びお互いを擁く瞬間を夢見ています。

 

 

2014年12月28日の写真を添えて

 

 

I LOVE べべ

 

I LOVE ナナ

 

 

 

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なんかその辺にいそう、感

今日は溶けた脳みそをかき集めて難しい試験に挑みました。

 

 

合格できているかは来月の下旬にならないとわからないのですが、何か月も勉強をしてきたので絶対に受かりたいです。もし落ちたらわたくしめを笑ってやってください。

 

 

ほしい資格を取るためにお金も時間も投じてきました。自分への投資ですね。

 

 

学びはじめたとき、うちにはあまぱんがいました。

 

 

あまぱんはよくテキストの上に寝っ転がってお母さんの邪魔をしました。

 

 

ずっといっしょにいたけれど、「いっしょ」って当たり前じゃないし、永遠にはつづかないのですよね。キリっとした目であまぱんが私を見て鳴く姿が恋しいです。

 

 

会いたさは日に日に募っていきます。

 

 

まともに考えたらきっと気が狂ってしまうので、現実を正視しすぎずに、「なんかその辺にいそう」くらいの感覚にとどめています。べべもナナもほほも高菜もあまぱんも、その前に見送ってきたお子たちも、「気配を感じられる場所にいそう」、「その辺にいそう」と。

 

 

昨年12月の写真。このときは膝取り合戦でさぶに負けてしまったよね。

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なにげない日常の一コマが、今となっては本当に奇跡のようで、振り返ってみると、私は奇跡の中でなんて贅沢に暮らしていたんだろうと感じるのです。

 

 

どんなにお金を積んでも、どんなに切望しても、時間は戻せません。

 

 

だからやっぱり一瞬一瞬を大切に生きるほかないですよね。

 

 

広い星の下、「家族」と呼べる相手はそうそう多くない。ならば家族とはとことん深くつき合っていきたいです。磁石のN極とS極のように互いを強く引き合いながら……

 

 

Smile

 

 

 

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ジャックは一歩ずつ前進しています

あまぱんの月命日にピチコさんがきれいなお花を送ってくださいました。

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ありがとうございました。添えられていたメッセージカードが心に沁みます。

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毎日毎日あまぱんのことを考えているよ。毎日毎日名前を呼んでいます。

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あまぱんの感触、重み、ぬくもり……ぜーんぶを私の全身が覚えています。

 

 

会いたい気持ちを抑えるのに必死の日々。たぶんこれからもずっとそう。

 

 

だからこそ、今いるリルとさぶを徹底的に愛していきたいです。

 

 

あさみさん、ブドウありがとうございました。

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冷やしていただきました。

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いろいろな方に気にかけていただき、とてもうれしいです。先日はひさびさにポストカードがドドンと売れたり、ノラスタを30冊買ってくださった方がいたり。ノラ猫あがりのスターたちをまだお読みでない方はぜひお願いしますね。

 

 

さて、保護猫ジャックですが、元気さが増しています。

 

 

飼い主さんが亡くなった部屋の中で何日も過ごしていたジャック。きっといろんなできごとが積み重なって保護後に体調を崩してしまったのでしょう。先日私は特殊清掃業の方が書いた手記を読みました。自宅でひっそりと孤独死をした方の飼っている犬猫たちの悲惨なこと……読んでいて胸がえぐれるように痛かったです。

 

 

ジャックは助かってよかったと改めて思いました。

 

 

お風呂場を探検するジャック

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足が長いねえ♡

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少しずつ少しずつ自分を出すようになってきたよね。えらい!

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「過去には戻れないけれど、未来は変えられる」

 

 

ジャックに言い聞かせている言葉を、自分にも言い聞かせています。

 

 

ジャックはすばらしい猫です。繊細でやさしいのですが、同時にたくましくもあります。

 

 

ジャックと過ごす一瞬一瞬を大切に思っています。

 

 

LOVE

 

 

 

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つぼみちゃん♡

母の店に通ってくださっているお客さま(私のブログやTwitterも見てくださっています)から母を通じてうちの保護猫たちに猫パウチのプレゼントをもらいました。

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ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

さて、今日は癒し力抜群の我が家のつぼみちゃんをご紹介します。

 

 

見て!!

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キャー! アップでどうぞ!

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若い頃はただの美女だったけれど、老犬になってなんとも言えない「ほげほげオーラ」を出しまくっちゃっているうちの末娘リル。そもそもは、マッサージの一環でつぼみちゃんと出会ったのです。

 

 

リルの顔をクシャッと持って、お耳をペタンと畳むと、お花が咲く前の「つぼみ」みたいになるではありませんか! あああ……つぼみちゃん♥♥♥

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かわいいすぎて身悶えしています。

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「お母さん わたしで遊ばないで」

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ごめーん♡

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気持ちいいのか? つぼみちゃんにされたり、開かれたりしているうちにウトウト眠ってしまうことも。リルのゆったりした動きを見ているとこちらも副交感神経が出て、心の底からリラックスできるのです。毎晩つぼみちゃんへのマッサージを楽しみに生きています。リルとさぶは最高の宝ですよ。

 

 

5年前のリル

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この頃は叔母犬のナナも元気で毎日べべ、ナナ、リルで散歩へ行ったよね。

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懐かしいなあ。時間が巻き戻せないのが悲しい。

 

 

唯一残っているリルも、すっかり年を取ってしまいました。

 

 

最近グル活(老犬の旋回運動)が激しくなり、いろんな紐に巻きついてしまうのが危なっかしいです。先日はカーテンの紐に巻きついて、紐をハサミで切って救出しました。

 

 

ふと気づくと、こんな状態になることも……

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怖くて目が離せないですね。

 

 

おしめをしていても、尿の量が多くて必ず大量にはみ出してしまいます。

 

 

ごはんも積極的に食べないし、身体が大きいのでお散歩へ連れ出すのも一苦労。でも、生きていてくれることが本当に何より大切です。リルは703号室の奇跡です。

 

 

17歳のお誕生日まで2か月半となりました。

 

 

犬のべべもナナも越えられなかった16歳の壁に、リルは飄々と挑んでいます。

 

 

神さま、どうかどうか、1日も永くリルのそばにいさせてください。

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LOVE

 

 

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