1 いまぼく あったかいきもち(満天より)

これから必死に書きます。

 

 

頭の中を整理してみましたが、これ以上省けないところまで来ているので、長くなります。皆さまはお疲れになるかもしれませんが、よかったらぜひ最後まで読んでください。

 

 

 

【満天という猫】

 

これまではっきり言及したことはなかったのですが、満天は「捨て猫」にちがいありません。ともに生活をしていると、満天が生粋の野良猫だったようには思えないのです。

gaoria (4)

 

 

 

人にベタベタするタイプではないのですが、ときどき、満天の中に「人と暮らしてきた歴史」を垣間見ることが。無理やり抱いても怒らないし、おねだりもじょうず。家のいちばんくつろげる場所を占拠するのがうまいのも満天でした。

gaoria (11)

 

 

 

鳴き声はドナルドダックに似ています(たぶん)。

gaoria (19)

 

 

 

703号室は多頭です。

 

 

ゆえに満天はほかの子たちと写っている写真が多かった気がします。

IMG_0089

 

 

 

満天は空気を読むことに長けています。

IMG_0035

 

 

 

空気を読むのに、満天はナチュラルで

IMG_0076

 

 

 

おもしろいキャラクターです。

IMG_0046

 

 

 

私を和ませてくれました。

IMG_0065

 

 

 

アピールフォトを撮るために、満天に首飾りをつけた日も、満天は両手を使い何度も器用に首飾りを外しました。その様子がまるで人間のようで、クスッと笑ったのを思い出します。

IMG_0044

 

 

 

あたりまえですが、満天はぬいぐるみではありません。強い意思を持って生きています。

gaoria (26)

 

 

 

私は満天のそこが好きです。

 

 

けれど、満天は場の雰囲気に合わせ、ある程度折り合いをつけることができます。

FullSizeRender

 

 

 

最初キライだった子猫ソイルを受け入れました。

gr (19)

 

 

 

私がつぎつぎにあたらしい子を連れて帰るもんだから

gr (30)

 

 

 

仲よくするしかなかったのよね。

IMG_2837

 

 

 

満天、ごめんね。

gr (6)

 

 

 

ソイルを受け入れすぎてくれた満天

gr (16)

 

 

 

カップルのごとくラブラブだったかえがぽつんとひとりぼっちに(笑)

gr

 

 

 

モテる男は辛いねえ^^

IMG_2828

 

 

 

ソイルを抱き枕にする満天の足がたまらない。

IMG_2831

 

 

 

満天は食いしん坊でもありました。さぶ兄のごはんを狙っています。

gaoria

 

 

 

そしてほんとうは孤高で怖がりな猫でもあるのです。

 

 

認知症の犬のナナが吠えながら猫たちを追いまわすから、満天はナナから遠く離れたスペースにいました。満天はナナが囓ってボロボロにしたガリガリサークル(爪とぎ兼ベッド)がお気に入り。1日のほとんどをガリガリサークル内で過ごしていたのです。

 

 

 

そこへKYのほほが近づくと、コアゾーンをめぐり満天がほほを追い払います。

gaoria (2)

 

 

 

ほほは満天に怒られると、リビングのあちこちにマーキングをして自己主張に精を出しました。

 

 

ほほのマーキングがひどくなったのは、私が満天を保護したから。

 

 

私は満天にもほほにも、申し訳ない気持ちでした。

 

 

満天はうちでみんなと共存しましたが、もともと好んでここに来たわけではありません。

 

 

近所で私に拉致され別の選択肢がなかっただけなのです。

 

 

聡明な猫なので、満天なりに溶け合う努力をしてくれていたのでしょう。

 

 

そんな満天に転機が訪れました。

 

 

なかなかご縁に恵まれなかった満天に、声がかかったのです。

 

 

 

 

【ルランくん】

 

ルランくんは1歳10カ月でこの世を去りました。703号室のかつと同じ病魔と闘い抜いて・・・・・・

IMG_0199

 

 

若くして亡くなったルランくんは、けれど孤独ではありませんでした。ルランくんには最後まで包み込んでくれた家族がいたのです。ルランくんの家族にとって、ルランくんは宝物でした。

 

 

「子どもたちが成長し、命に責任を持てるようになったら、念願の猫との暮らしを実現させよう」

 

 

ルランくんのお母さんはすぐに猫を迎えませんでした。家族のライフステージに合わせ、機が熟すのをじっと待っていたのです。ルランくんは家族にとって、待ちに待った存在でした。

 

 

ルランくんは愛をまといながら生きました。

gaoria (8)

 

 

 

家族のアイドルそのもの

gaoria (25)

 

 

 

病気が発覚してからは、家族が一丸となって、ルランくんのケアに全力を注ぎました。

gaoria (17)

 

 

 

お父さんはがんばって医療費を稼ぐ係。お母さんは通院係。食事や投薬はお母さんやお兄さんが担当し、お姉さんもルランくんを撫で、励ますのが日課でした。

 

 

しかし、ルランくんの病気は、現在の獣医学ではどうにもならないのです。

 

 

私もかつを失ったとき、ルランくんとかつのこの病気を心の底から恨みました。なにもかもをなげうってでも助けたかった。かつは私の家族だから。できることはなんでもしたつもりです。

 

 

なのにかつは日に日に弱っていくばかりで・・・・・・

 

 

ルランくんの家族の経験を聞き、私はありありと10年前を思い出しました。

 

 

かつの不在が自分にとって、どれほど悲しかったか。

 

 

連日、かつの面影を求め、かつに似た毛色の保護猫の写真を探しては眺めていたっけ。

 

 

かつの死から5カ月後、縁あって私は、かつと同じ黒白模様の「あまた」に出会いました。

 

※そのときの心情を綴った記事はこちらです。

 

 

ルランくんのお母さんもまた、当時の私と同じ行動(里親サイトを見てはため息)をくり返し、ふと現れた満天の姿を目に留めてくれたのです。いろんな迷いや不安を抱えながらも。

 

「ルランくんと満天」

 

「かつとあまた」

 

 

満天への問い合わせメールを開いたとき私はお母さんの心情が痛いほど伝わってきました。

 

 

そしてご縁を感じたのです。深いヤツを。

 

 

 

 【文通】

 

保護動物のご縁結びのやり方は人それぞれ。私にも当然独自のノウハウがあります。

 

 

お母さんとのメールを通じ、私たちはお互いをより、知りました。

 

 

知れば知るほど思ったのです。

 

 

「この方を逃してたまるか」

 

 

と。

 

 

あ、言っちゃった(笑)。

 

 

でもいいことばかりを書くわけにはいきません。どの個体にも多少の短所があるのです。

 

 

満天の場合は、媚びない強い自立心や、私の趣味で受けさせたSDML検査の数値が基準値より1だけ高かったこと、猫風邪の影響で目が腫れ、咳をしたことなどが家族募集に際してのウイークポイント。満天は総じて健康体でまちがいないのですが、私はなるべく私の知りうる限りの情報を希望者さんに伝えたいのです。

 

「こんなはずじゃなかった」

 

「それ、聞いてない」

 

伝達不足が誤解を生むこともあり得ます。いい譲渡が目的なら、希望者さんに誠実さを求めるなら、自分が先にそこを見せなければ円滑な人間関係は芽生えません。

 

 

私のほうにもお聞きしたいことが山ほどあります。特に脱走防止に関しては、703号室の里親さん方ならおわかりでしょうが、かなり細かく詰めます。そうすると、お互いへのメールが重苦しくなり、頭を使わないと読み書きできないようになり、どうしても事務的になってしまいます。

 

 

そこで私は満天にお願いし(笑)、彼にちがう角度からお母さんにメールを送ってもらいました。

 

 

満天が703号室の生活で感じたことや、満天の好物、苦手なもの。

 

 

ソイルが満天のお母さんにメールを送ったこともあります。

 

 

一発目を送ったときは頭がおかしいと思われるかとビクビクだった満天(と私)ですが、お母さんからにこやかな返事が。満天をいっぱい誉めてくれました。会える日を指折り数えてくれました。お母さんだけでなく、お姉さんも満天のメールを楽しみにしていたそうです。ふふ。

 

 

年に一度くらいしか私の布団に入らないほほを

gaoria (9)

 

 

 

気まぐれでふと潜ってきたほほを

gaoria (27)

 

 

 

満天がじっと見つめています。

gaoria (18)

 

 

 

そして直後にほほのまねをしました。満天が布団に潜ってきたのはこのときだけです。

gaoria (10)

 

 

 

満天は布団に潜ったあと、すかさずお母さんに報告しました。

 

 

一歩ずつ一歩ずつ距離が近づいて

 

 

とうとう晴れのお茶会を迎えたのです。運命のように。

 

 

 

【お茶会】

 

お母さん、お兄さん、お姉さんがソイルへの猫缶のおみやげとお菓子を持ってきてくれました。

IMG_9809

 

 

 

礼儀正しいお兄さんは、開口一番、「つまらないものですが、よかったらこれ、どうぞ」と手渡してくれたのです。ああ美形の一家。外見は今どきの大学生ですが、中身に芯があります。

 

 

お母さんもお姉さんも想像通り、いえ、想像以上のおだやかさ、あたたかさでした。

 

 

仕事の都合で来れなかったお父さん(お父さんとはビデオレターを拝見し、後日ごあいさつに伺う約束を交わしています)にかわって3人で満天に会いに来てくれました。

gaoria (21)

 

 

 

満天は愛想のいい猫ではありませんが、お茶会の間中、根気よく向き合ってくれています。

gaoria (3)

 

 

 

べべ、ソイル、かえのこともかわいがってもらいました。

gaoria (12)

 

 

 

満天はおやつをもらってまんざらでもなかった様子。

 

 

先代猫ルランくんの話を伺いました。

 

 

話をすればするほど、家族の仲のよさ、いい意味の密着度、相手への関心の大きさを感じました。思春期のお兄さんとお姉さんが両親と行動をともにしているのも正直驚きです。

 

 

仕事の都合で来れなかったお父さんの話になると、お母さんは言いました。

 

 

「主人は・・・・・・愉快な人なんです」

 

 

お兄さんがフォローをするようにつけ加えました。

 

 

「大学に行かせてもらえて、(お父さんに)とても感謝しています」

 

 

なんていうか、オトナの口調をまねた言葉ではなく、ほんとうに自然にスッと出た本心のように感じたのです。家族全員が全員への感謝を持ちながら生きているファミリーです。

 

 

ここに満天を加えたい。私も自然にそう思いました。

 

 

楽しくて実りあるお茶会でした。

 

 

お茶会のあと、お父さんを含めた家族会議の結果、満場一致で満天を迎えるくれることに決まりました。満天に伝えると、満天は喜び勇んで、またすぐに家族にメールを送ったのです。

 

 

「お父さんお母さんお兄ちゃんお姉ちゃんへ

ぼく きょうもおくすり飲めました

ちっとも苦くありませんでした

ぼくの保護者になってくれてありがと

ぼくいまいるお家でこの黒いの(ほほ)がいちばんにがてです

大きなナナというおばあちゃん犬もときどきぼくを追いまわします

ぼくは運動神経がいいのでサクッと交わします

ぼくはタフなほうです

外に比べたらこの家はぬるま湯

でもぼくはここにいながら

いつかぼくにもほんとうの家族ができるのをほんのり夢見てきました

いまぼく

あったかいきもち

そしてエヘンて顔をしています

満天より」

 

 

捨て猫満天は、野良猫としていっしょうけんめい生き延びました。

 

 

私の保護猫になり、紆余曲折を経て、家猫、愛猫への昇格を果たしたのです。

 

 

家族は満天の顔の傷も気に入ってくれています。

 

 

満天の甘えない一面も、大きな体も、満天の丸ごとを受け入れてくれました。

 

 

ルランくんと似たところも。ルランくんと似ていないところも。

 

 

次回は満天の新居へご案内します。

 

 

長い文章、お読みくださってありがとうございます。

 

 

LOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


ほほの通院と我が家の近況写真

末娘リルが気持ちよさげにウトウトしています。リルは今日朝ごはんをボイコットしたので、シリンジで強制給餌の刑に遭いました。近々リルの好物をまた手作りしようと思います。

FullSizeRender

 

 

 

さっきふと考えました。

 

 

703号室をご覧くださっている方は、どのような内容に興味があるのか、と。

 

 

なにかのきっかけでお会いすると、感想を言っていただけるのですが、ふだんは一方的に書いているだけ。ニーズたるものがよくわかりません。総じて通院ネタが多い気がしますが、大丈夫なのでしょうか? もしお聞きになりたいことがありましたらコメントくださいね。

 

 

コメントはできれば非公開希望ではなく「公開」でお願いします^^

 

 

で、また本日も通院ネタ。私、週の半分は動物病院にいる気がする。

 

 

昨日は水頭症のほほ(9歳6カ月)の定期検診でした。

 

 

場所はいつもと同じ東京大学附属動物医療センター。毎度MIHOさんがつき合ってくれます。

tureie (5)

 

 

 

東大農学部の敷地内は広々としていて気持ちがいいのです。お天気の日はMIHOさんと散歩したりレストランでランチを食べることも。ドライブにも最適です。

tureie (2)

 

 

 

待合室にて

tureie (11)

 

 

 

すぐに名を呼ばれました。インターンの先生による問診と簡単な診察のあと、ほほを預けます。ほほは血液検査、身体学検査、頭部エコーを終えてから私のもとに戻るのです。

tureie (7)

 

 

 

体重は4.6キロ→4.8に増えました♪

 

 

体温は低めの36.9度。前回が37.2度なのでもともとほほは平熱が低いのかもしれません。

 

 

 

ほほ、40分間の検査をがんばりました。今回はお漏らしナシです。

tureie (9)

 

 

 

えらすぎる。念のため巨大なトイレシーツを持っていったけど使わずに済みました。

 

 

 

ここで脳神経科の前田先生登場!

tureie (13)

 

 

 

MIHOさんも私も前田先生のお人柄がとっても好きで、大ファンなのです。知的で有能な前田先生。やさしく、穏やか、そして丁寧にほほに接してくれます。ほほを「ほほさん」と呼び、ほほの能力を認め、あたたかいまなざしを向けてくれます。ほほが生きるのを、静かに強く応援してくれている、そんなイメージです。前田先生は腎臓も診るので、慢性腎不全のうちの子たちの相談をしたり、昨日は卒業猫満天の皮膚の写真を見せて意見を伺ってみたりも。

 

 

大学病院のピリピリした雰囲気がいっさいなく、終始ニコニコの通院でした。

 

 

辛かったとき、前田先生がくださったひと言で私は元気になりました。

 

 

「ほほさんの高い知性/幸せの703号室」

 

 

前田先生には感謝しています。前田先生に限らず、大巻先生をはじめ私のまわりには何名か信頼できる獣医師の先生方がいます。そのときどきの状況に応じ先生方の力を借りることのできる環境は犬猫たちに囲まれながら暮らしている私にとってただただ心強いです。

 

 

動物病院選びは、たいせつですものね。前田先生ありがとうございました。読んでるかな?

 

 

※ほほは長期ステロイドを投与しているので、副作用で毛の色が変色してきました。黒かった部分が茶色になってきています。けれど前田先生によると、とくだん悪影響はないとのことでしたので、このまま治療をつづけていきます。

 

 

次回は6月に行く予定です。検査と薬と駐車場を合わせて24,025円。ほほは3カ月おきの通院なので、医療費は1カ月平均8,000円程度。特殊な病気と闘っているので、東大病院は決して高いとは思いません。

 

 

 

帰宅後、うちの冷蔵庫のあまりものなどでMIHOさんとランチ(笑)。

 

 

 

私のパジャマを着せて、2人でゴロゴロDVD鑑賞。アクション映画を観ました。

tureie (4)

 

 

 

ワクチンの倦怠感を脱ぎ去ったソイルはモリモリ食べて走り回りまくり

tureie (3)

 

 

 

ふふ。ソイルよかったね。

tureie (17)

 

 

 

「ごちそうさまでした」

tureie (15)

 

 

 

かえも出された分をきれいに完食。かわいいです。

 

 

 

ツチノ子みたいなかえ

tureie (12)

 

 

 

より目

tureie (8)

 

 

 

ツチノ子とより目が結託し、トイレペーパーを無駄に引きちぎりまくってウザいです。

tureie (10)

 

 

 

べべ公が加勢の証拠を口につけています。

tureie (14)

 

 

 

お母さんにぜんぶわかるんだからね!!

 

 

夜、ナナとリルの散歩がてら、MIHOさんを駅まで送っていきました。

tureie (6)

 

 

 

帰ったらみんなのお世話が残っています。

 

 

満天が巣立ってさびしいので、やることがあるほうがいいんですけどね。

tureie (16)

 

 

 

お耳が燃えている満天。新境地でご家族に愛されながら日々を過ごしています。

tureie

 

 

 

満天の保護とご縁探しを通じて、私は満天とご家族からいっぱい学びました。10年前に亡くなった先代かつやかつの不在を埋めるために私が家族として迎えたあまぱんを思い出しました。

 

 

満天の卒業記事はちゃんと書きたいので、少し時間がかかります。

 

 

近況はツイッターで放出していきますね。

 

 

今日もいい一日でありますように。

 

 

LOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


Five puppies

10年前、千葉の海岸に捨てられていたあなたたち

ma06

 

 

 

あなたたちは私の住む家にやってきた

ka09

 

 

 

騒々しい毎日、あなたたちは信じられないほど活発に動いた。

dsc09773

 

 

 

よく食べ、よく鳴き、よく眠った。

hiru9

 

 

 

そしてよく笑った。

014

 

 

 

まりんとマリアは今も仲よし

01

 

 

 

まりんが我が家をいちばんはじめに巣立ち、マリアは最後まで残ったのに

hiru10

 

 

 

長い年月を経てめぐりめぐって、あなたたちは再び同じ家で暮らすことになった。

6rein

 

 

 

「縁」って、どこまでも深くて、どこまでも不思議なんだよね。ねえ、おちびのはなちゃん!

h03

 

 

 

私はなるべくあなたたちにいろんな経験をさせたかった。先代猫かつも協力してくれた。

1

 

 

 

あなたたち姉弟は、かつとともに育ったから、みんな猫が大好きになったのね。

u14

 

 

 

かつが生きていてくれた。

 

 

あなたたちと遊んでくれた。

 

 

あなたたちは猫好きのままでいてくれて

 

 

だから私はかつを失っても、あなたたちの中にかつの存在を感じることができる。

 

 

 

ありがとう。

nen4

 

 

 

しかしトイレの失敗には参ったよ。

 

 

かなたの後ろに見えている水色の敷物、なんだかわかる?

ka02

 

 

 

そう。ビニールシート。

 

 

あなたたちがあまりにも粗相をするもんだから、ホームセンターで買ってきたんだよね。

 

 

なつかしいねえ。私、必死にあなたたちのトイレトレーニングをしたね。

 

 

どこに出しても恥ずかしくない犬たちになってほしくて。

 

 

実際、あなたたちはどこに出しても恥ずかしくない立派な犬たちに成長してくれたけど。

 

 

 

あなたたちは器量よしで頭がいいの。

17

 

 

 

捨て犬だったけど、心は錦。目が輝いていた。みんなとてもきれいな目をしていて。

r02

 

 

 

私は今でも、あなたたちのにおいを、子犬だったあなたたちのにおいを覚えているよ。

h017

 

 

 

えだまめに近いにおいだった。やみつきになるようなにおいだった。

15

 

 

 

でも、シャンプー後は揃って甘い香りがしたね。

ma01

 

 

 

先住犬麦を伴ってのお見合い

06

 

 

 

一頭ずつ、話が整っていく。

 

 

未来が決まっていく。

 

 

いよいよあなたたちが、703号室から旅立つ日が近づいて来る―――。

ka010

 

 

 

私はさびしくて、どうしようもないほどさびしくて、だけどあなたたちは小さいままじゃないから

 

 

早く送り出さないとうちがたいへんなことになるし、あなたたちの幸せを考えると別れを私が受け入れるのは必須なんだけど・・・・・・

 

 

なのに未練がましく、離れがたく・・・・・・だから一頭一頭を連れて思い出作りに出かけたよね。

 

 

 

レイ、家族が決まったお祝いに、大きなショッピングモールに連れて行ってあげるよ。

r06

 

 

 

抜け駆けだから、みんなにはナイショね。

 

 

はな、かなた、ドッグカフェに行ってみよう。車におとなしく乗っていられるかな?

hana6

 

 

 
まりんは私の友人宅へ連れて行ってあげる。楽しいデートをしよう。

nen5

 

 

 

マリアは体の大きさでは一等賞だけど、胃腸が弱くて心配だったよ。夜中に病院へ搬送した日はほんとうに生きた心地がしなかった。チチも、私も。

hina2

 

 

 

あと何日5頭でいられるかな?

ka03

 

 

 

あなたたちの旅立つ先が、あなたたちの楽園であることを願っています。

aki4

 

 

 

あなたたちおめでとう。卒業おめでとう。

r03

 

 

 

生まれてきたことにあらためて「おめでとう」。

h010

 

 

 

あなたたちは愛されるためにこの世に生を受けました。

 

 

全員、尊い犬たちです。

 

 

 

次回は10年後にタイムスリップします。

 

 

703号室より愛を込めて

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


三重まるっ! (こま吉おめでとう)

愛する皆さまこんばんは^^ いろいろ吉報があります。保護猫ジョイの家族が決まりました。

 

応援してくださった皆さま、このたびもありがとうございました。ジョイについては改めて書かせてください。今日はデカ円改め「こま吉」の正式譲渡をいっしょに祝ってほしいのです。

 

 

昨年の10月、捕獲箱でゆううつそうにしていた大きな男の子

kabe-3

 

 

 

その後病院で暴れ(スタッフは猛禽類のケア用に作られた手袋でお世話していたという^^;)、703号室でも数ヶ月怒りっぱなしだったのがなつかしいです。

 

 

3か月のロングトライアルを経て卒業しました。

 

 

トライアルに出かけたときの記事はこちら1こちら2をお読みください。

 

 

FIVキャリアで屈強だったこま吉をあたたかい手で迎え入れてくれたきちこさんとご主人に感謝。ある程度人慣れしてからの譲渡ですが、実はたいへんだったと思うんです。

 

 

室内に盗撮カメラを設置してお仕事に出かけていたおふたり(爆)。

komapm-9

 

 

 

お宅は楽しげなグッズが溢れています。使い心地よさそう~!

komapm-8

 

 

 

その甲斐あって今こんなですよ♪

komapm-16

 

 

 

ご主人(hisrockさん)とラブラブ

komapm-18

 

 

 

ふたりの世界

komapm-17

 

 

 

ベッタリ甘えていました。

komapm-19

 

 

 

遊びに行ったチチ、私、妹は完全に部外者で

komapm-5

 

 

 

私たちは終始訝しい視線で見つめられていました。ごめんねー(涙)。

komapm-6

 

 

 

来客を激しく不審がるこま吉をなだめるきちこさん

komapm-10

 

 

 

いや、いいです。こういうのは慣れていますから(笑)。

 

 

M的な発言をさせてもらうと、むしろ嫌われるぐらいの方が私はうれしいです。こま吉の賢い脳内には「家族」と「家族以外の人」の二種類しかありません。こま吉が家族を持ち、家族以外を警戒することこそが私の微々たる行動の成果だと考えています。

 

 

まるっ!

komapm-11

 

 

 

三重まるっ!

komapm-12

 

 

 

高熱を出し、「お届け」に来れなかったチチも大安心の様子。

 

 

お茶やケーキ

komapm-15

 

 

 

お菓子をボリボリいただいて

komapm-14

 

 

 

しばし猫の話をしました。慢性腎不全の猫のケアの方法などです。

komapm-13

 

 

 

こま吉のお宅には、妹と私が4年前に譲渡した「ぽん吉」がいます。

komapm-7

 

 

 

ぽん吉もFIVキャリアのシャイな成猫でした。最近、ぽん吉が慢性腎不全の診断を受け、きちこさんとご主人は病院の選び方や自宅でのケアについて悩んでいたのです。我が家もナナ、あまぱん、さぶが同じ病気なのであれこれ勝手なアドバイスを差し上げました。

 

 

私たちが遊びに行った数日後、ぽん吉は入院になってしまいましたが、現在は退院し、自宅で皮下点滴を行っています。妹が極度に心配し、大量に「皮下点滴セット」を送りつけていました。もちろん、きちこさんの方でも準備し、ご主人と日々心を鬼にしてがんばっているそうです。

 

 

 

里親さんのツイッターから拝借した写真(左:ぽん吉 右:こま吉)

komapm-2

 

 

 

こま吉は困ったような表情を浮かべるんですよね。赤ちゃんみたいで萌える。

komapm-4

 

 

 

大好きな1枚。まんまる~!

komapm-3

 

 

 

きちこさんから紅茶やお茶やponkoma-2

 

 

 

紅茶やお菓子をいただきました。ありがとうございました。

komapm

 

 

 

ひと昔(10年ほど前)は「成猫」というだけで家族募集のハードルが高かったのを思い出します。それにくわえ、FIVキャリアの猫は「もらい手がほとんどない」とされていた時代もありました。キャリアの猫たちを保護した多くの保護主さんが落胆し、途方に暮れたのを覚えています。

 

 

ですが偏見を持たない善き里親さんたちによって近年はキャリアの猫たちの活路が開けています。本質を見てくださる。個々の魅力に気づいてくださる。正しい知識と勇気と行動力のある方が増えつづけていますよね。つくづく日本はすばらしい国だと思います。

 

 

自分の譲渡活動は絶望を希望に塗り替えてくれます。

 

 

尻込みせずにこれからもできることをつづけていきたいです。

 

 

はい。最後にかつに登場してもらいましょう。

 

 

天国に眠るかつもFIVキャリアの男の子でした。耳の先からしっぽの先までかわいかった。

 

 

保護動物の卒業記事の終盤にのみかつが登場します。気づいている方いましたか?

 

 

私自身へのごほうびにかつを出しているのです。かつに出番を与えられるよう、自分を鼓舞してきました。かつが発する番号は卒業した子の数でもなければ卒業した順でもなく、ただこのブログで紹介した順をつけているだけです。ブログをはじめる前から譲渡活動をしていた関係で当初の卒業生たちの一部は未紹介のまま。非常に中途半端な形になっていますが(汗)。

 

 

かつくん「ハハ長いよ。x237こま吉おめでと。ぽん吉とこま吉。とってもいいコンビだね。703号室でもよくがんばったね。独りぼっちで長いお留守番にも耐えてえらかった。すっかり家族のアイドルになったこま吉。703号室一同、こま吉の幸せを祝福しています。それにしてもみんなきちこさんちにおじゃましすぎ。ハハ、ハハの母、チチ、妹・・・・・・メンバー勢揃いで失礼しました」

1-3483

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


べべ公の食事介助

やっと保護猫ジョイの写真フォルダーを整理しました。先に我が家を巣立ったジョイのきょうだい龍&キャッチと同じフォルダーにごちゃごちゃに入っていたので振りわけたのです。

 

 

特にキャッチとジョイは毛色が似ているから紛らわしかった^^; 不精者の自業自得です。

 

 

フォルダー内のジョイの写真をあらためて見直すと思いの外いいのがあってうれしい。

tguoanvir (4)

 

 

 

これはさっき撮ったばかりのジョイですが、ハンサムでしょ?

tguoanvir (6)

 

 

 

おまいさんにも必ず運命の人がいるよ。いっしょにさがしていこう!

tguoanvir (8)

 

 

 

龍&キャッチ&ジョイを保護したピチコさんよりチチにビールが届きました。

tguoanvir (2)

 

 

 

ほぼアル中のチチは大喜び。ピチコさんありがとうございました。

 

 

 

卒業生麦&とろろの里親さんよりシャンプーとコンディショナー、お手紙、ご支援が届きました。

tguoanvir (7)

 

 

 

かわいいカード! お顔同様美しい字で私への応援メッセージや麦&とろろの近況をお知らせくださいました。里親さんとは仲よくさせてもらっています。麦&とろろをたいせつに育ててくださり感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

今日届いた写真。ちょっとした気持ちを送ったところ、とろろがカメラ目線をくれました。麦はにおいを嗅いでいます。ごめんね麦。猫の物じゃなくて(笑)。

tguoanvir (5)

 

 

 

里親さんは今度703号室に遊びに来てくださるそうです。楽しみにお待ちしています。

 

 

 

さて、昨夜は感極まって要らぬことをペラペラ書いてしまいましたね。ごめんなさい。

 

 

大胆なことを出せるようになったのが自分でも不思議です。読み返す勇気すらないのでいっそ記事を削除してしまおうかとも悩みましたが、自分を恥じるのはやめました。いろんな縁が重なって私は生まれてきたので、生まれてきた事実だけを素直に喜びたいです。

 

 

家族のありがたみを噛みしめつつ。

 

 

ということで、そろそろ今回の主役に登場してもらいましょう。

 

 

胃がんと闘っているべべ公(15歳)の食事風景を皆さまにご紹介しまーす。

tguoanvir (9)

 

 

 

用意したのはシリンジ(10ml)と流動食。ロイヤルカナンの瓶ですが、中身はクリニーケア。クリニーケアは缶なのでシリンジを使うとドロッとこぼれてしまう。いちいち小皿にうつすのも面倒な私はロイヤルカナンの瓶をくり返し洗い、詰め替えて使用中。

 

 

蓋にシリンジの吸引口大の穴が空いていて便利。瓶を逆さまにしチューと吸います。1回でだいたい10ml。これを1日10~20回(汗)。

tguoanvir (10)

 

 

 

20回で約200キロカロリーを摂取できます。べべの理想体重を維持するには少し届きませんが、残りはちゅーるやお腹にやさしいおやつなどを食べてもらえれば大丈夫。

 

 

朝3~5回。昼3~5回。夕3~5回。夜3~5回。寝る前3~5回。

 

 

正直な話、意外とたいへん(汗)。

 

 

 

よしべべ公! 準備はいいね!

tguoanvir (11)

 

 

 

このときは写真を撮りながらだったのでイヤがって見えるかもしれませんが、実際はスムーズに飲んでくれます。時間はかかりますがべべ公の激しい抵抗には遭いません。

tguoanvir (12)

 

 

 

べべ公の歯石も取りたいなあ・・・・・・。

 

 

床にこぼれた分を自分で舐めたりしているところを見ると味は嫌いではなさそうです。

 

 

 

がんばったね。

tguoanvir

 

 

 

シリンジを吸ってる姿は赤ちゃんがミルクを飲むのに似ている気がして愛おしいです。

 

 

世間一般では「強制給餌」の部類に入るかな?

 

 

しかし私は「食事介助」だと思ってつづけています。

 

 

以前はべべの食欲、気力に任せっきりにしていたのですが、食欲がどんどん衰退し、体力も激減しました。明らかに今よりQOLが低かったです。

 

 

実際、死んでしまうんじゃないかと危惧するほどべべは一時、弱っていました。

 

 

「なんだったら食べてくれるんだろう」

 

 

私もチチも半ノイローゼ状態に陥り、五里霧中の日々。

 

 

でもシリンジを通じて経口でしっかりと栄養を摂取できるようになってから、べべの全身状態が著しく上がったのです。しかも病犬用に計算された栄養バランスのおかげで消化もスムーズ。

 

 

昔、愛猫かつが亡くなる間際にした強制給餌がかつにとって正しかったのかわからなくなり、かつが天国へ旅立ったあとも延々と私は自問自答を繰り返していました。

 

 

それが一種のトラウマとなり、私は自分の固定観念に縛られたせいで、なかなかべべ公のシリンジ食に踏み切れなかったのです。けれど、同じ物事でもそれぞれの個体によって誤にも正にもなり得ることをこのたびべべ公に教えてもらった気がします。

 

 

食事は家族のコミュニケーション。

 

 

ほんのりふっくらしてきたべべ公は、ほほのごはんをハイエナする元気が出てきました。

 

 

 

食べることは生きること。べべ公ありがとう。

tguoanvir (3)

 

 

 

お口のまわりにごはんをつけた顔を眺めて、お母さんは幸せに浸っています。

 

 

LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク