3-2家族探し(不定期更新です


~文章編~

途切れ途切れの投稿で申し訳ないのですが、今日は里親探しに使う文章について書きますね。「いつでも里親募集中」に写真を掲載したら、文章も考えなくては なりません。ポスターやタウン誌を利用する場合にも、文章は必要です。保護犬猫の情報を伝えなければ、希望者は現れません。

私は文章よりも写真を重要視します。6-4の割合かな。いい写真でなければ、なかなか文章を読む気になりません。まず写真で希望者の目を引く事が肝心です。又、写真と文章は、密接な繋がりを持っているので、写真を見て文章を考えるようにしてもいいかなと思います。

どういうことかというと、保護犬猫が「美形」な場合と、「個性的」な場合では、書き方が少し変わって来ます。
正統派の美猫が「美しい子」と書かれていると納得しますが、ブサ可愛い(笑)子を「美しい」と表現するのはちょっと無理があると思います。ブサ可愛い場合 は、美しさを強調し過ぎず、その子の可愛らしい部分や、面白い仕草等を書き、珍しい柄の場合には、個性的・珍しい路線を取った方がいいかなと思います。

一人として同じ人間が居ないように、犬猫だってそれぞれ違います。外見や性格、生い立ちだって様々です。お外で数年間苦労してきた子については、その経緯 を感情込めて書くのもいいし(私はよくやります)逆に苦労をあまりしてきていない子について「苦労」を書きすぎると、ちょっとしらけるかもしれませんね…

例えば、ご老人に可愛がられ、何不自由なく育てられたが、ご老人が亡くなってしまい、その後すぐに保護された犬猫。このケースは結構多いです。保護犬猫は 愛する人を失って淋しい思いをしています。けれど「苦労」はそんなにしていませんよね?そういう子は、苦労が似合うキャラではなく、むしろご老人と寄り添 いながら慎ましく暮らしてきた部分を書く方がいい気がします。あくまでも私個人の意見ですが…

逆にうちの卒業犬、リュウや ゆず(タロウ)は保護されるまで土手で何年も苦労してきました。人に聞いた話ではなく、私自身がそれを知っています。そういう場合に「こんな苦労もあった な」と書くのは間違いではない気がします。文章は好みの問題もありますが^^; 苦労苦労って苦労について述べて来ましたが、苦労で終わる文章よりは、苦 労して来たけど、こんなに素敵な部分もあって、こんなに快活で愛らしい部分もある、と付け加えましょう。でないと、苦労ばかりが目立って、同情票しか入り ません。同情ではなく、「同情もするけど、何よりこの子が可愛いから一緒に暮らしたい。」と思ってもらう方がいいと思うんですよね。私は、ですが…。

突然保護してしまった子など、経緯について詳しく知らない場合には、書く必要はありません。
それから、事実を書くのは非常に重要な事ですが、事実が悪口ばかりになっているのをたまに見かける事があります。
「吠えて困ります。」
「散歩の時、凄い力で引っ張ります。」
「庭を荒らされ、困りました。」
「色々な病気があります。治療費が莫大にかかります。」

完璧な子は居ません。事実を書いた方が、円滑にお話が進むので、書くようにしましょう。私は、フィラリア陽性の子を陰性と偽ったり、そういうのは絶対に間 違いだと思うし、性格についても、包み隠さず書いた方がいいと思うんですが、書き方があるような気がするんですよね。うまく言えませんが、その子の悪口ば かりを並べるような感じではなく、問題があったら、問題に対し、自分がどう取り組んでいるのか、獣医に健康上の事を言われたら、自分はどう向き合い、治療 を行っているのか、他の獣医も同じ見解なのかを一緒に書く必要があります。あまり長くなりすぎない程度にして、少しフォローも入れましょう。

私は保護犬猫をいい方に託したい一心です。だから大げさにその子の事を褒めてしまうこともある。でも、里親さんとは永遠に付き合いたいので、誠実さが大事だと思います。その点では、今後も一層誠実な態度を取るよう、心を引き締めていこうと思っています。

余談ですが、うちのナナを保護したばかりの頃、フィラリアの検査をしたら、「陰性」でした。Kさんと手を叩いて喜びました。けれど、きちんと予防していた のにも関わらず、半年後の検査では「陽性」と出てしまったのです。パニックに陥り、病院へ苦情を言ったら、稀にそういうことがある旨の説明を受けました (細かい内容は忘れちゃったんですが… 病院は変えちゃいました) ナナは里子に出さず、はじめから私が飼っていたので、良かったんですが、もし里親さん に渡していたら誤解されたかもしれません。現に里親さんに渡したあと、血液検査結果が違っていたということが、2度ほどありましたし(というと皆さまは怖 がるかもしれませんが、160頭里子に出して来た中の2頭ですからね。)今は心配な場合、医療費の事を気にせず、2度検査を受けさせるようにしています。 でも、フィラリアが陽性であっても、他の病気を抱えていたとしても、諦めずに探せば、里親さんは必ず見つかります。フィラリアなんて、今は陽性だろうが陰 性だろうが、その子の運命を左右するような病気という捉え方をされていませんしね。うちの卒業生にもフィラリアの子はいるし!それに数年で陰転するし。

なんか話がフィラリアに逸れてしまいましたが、言いたいのは、保護犬猫にマイナス部分があったとしても、それを上回る愛らしさがあれば、必ず家族は見つか ります。正直に書く事は一番大切ですが、悪口のように書かない方がいいと思います。そして事実をありのまま書いたら、その倍、素敵な部分を見つけ、誉めて あげましょう。悪い部分ばかりあっていい所がない犬猫なんて居ませんよね? いい所を見つけ、誉めるのは素敵なこと。誉めているうちに自分だってその子の 事をもっともっと好きになるし!

「こんな子、貰い手つかないわ。」
と考えていたら、里親さんは見つかりません。不安はあれど、
「ああ、可愛い。こんな可愛い子と暮らせる里親さんって、いいな~」
と思っている方が、ずっとずっとご縁が決まりやすいです。ちなみに私は、毎度こう思って、毎度未練だらけのお別れをしています(笑)。卒業生は私にとって、目の上のたんこぶではなく、とても愛しい存在なのです。

里親サイトに掲載する場合、長すぎる文章は好ましくありません(読むのに疲れます)
でも、数行だと魅力を伝えきれない…
「道路で保護しました。里親を探します。」
たったこれだけの文章だと、足りない気がするんですよね(あくまでも私個人の意見)
私にとって「里親探し」は遊びでもなければ、ビジネスでもありません。けれど、エンターテイメントの要素を少しだけ取り入れ、どこかでそれを楽しむようにしています。保護した子の魅力を伝えられるのは、世界中で私しかいない、そう思うからです。

可愛い・愛らしい、の他に、私が良く使う言葉があります。

さび猫・黒猫等かっこいい子
→オリエンタルな猫、エキゾチックビューティな猫、かっこいい猫、漆黒の天使、又は王子
白猫等などきれいな子
高貴な猫、上品な猫、姫または王女、天使猫
茶トラ・キジトラ等など野性的な子
→野性的、キジトラの王様、根強い人気を誇る模様(ペットショップの店員みたいでちょっと嫌ですが)
斑など個性的な子
→世界で一つの模様を持つ個性的な猫、二つとない模様、マンガに出てきそうな外見の持ち主、見ているだけで幸せになれるような外見の持ち主、癒しの象徴

その他、目や肉球や尻尾について書く事もありますし、性格についてはかなり細かく書いています。ゴロゴロ喉を鳴らす子なら、ゴロゴロ王子とかね(笑)。スリスリ星人、グーパー姫、膝乗り名人、又はお膝命…(笑)。

等、少し大袈裟に誉めるのもいいと思います。そんなクサイ言い方嫌だわ、って思った方にはお勧めできませんが^^; 私はこれを必ず書いている訳ではな く、その子の雰囲気に合わせ色々考えながら書いています。重要なのは、その子の魅力をしっかり知って、伝えること。表現は人によって違いますから、これら は参考にもならないかもしれません。そして、あくまでも私のやり方ですからね~。

長くなりましたが、最後に実際載せてご縁が決まった例を一つ。

皆様ご存じ、白猫和宮  ※現在は募集していません。これは(例)です。


今年の夏に募集していました。成猫にも関わらず、沢山のお問い合わせを頂き、良縁に恵まれました。ミリリンのお母さん猫です。和ちゃんは苦労が目立った子 なので、その部分と、美しい外見に重点を置いて書く事にしました。募集当時、写真は勿論、7枚載せました。一眼レフを買う前だったので、みいさんにお願いして撮影してもらいました。みいさん、あの時はどうもありがとうね!助かったよ~♪

特徴
仮名:和宮、和ちゃん 性別:メス 体重:3.5㌔ 年齢:推定2~3歳

外見
矢を射られて心を突き抜けるような美猫です。
大きくて一点の曇りもない黄金色の瞳。
桃色の耳と鼻、それとお揃いの色の肉球。整った小さな顔、しなやかな体。絹のような肌触り、その毛色は確かに白ですが、光の加減によっては銀色に輝いて映る。猫界の王女のようなオーラを漂わせています。

猫は犬に比べて表情が乏しいはずなのに、嬉しそうな時、仔猫のように甘えている時、上目遣いの小悪魔な時、その顔を見ているだけで求めていることを知るこ とができる、和ちゃんは表情使いの名手です。しかもどのお顔の時もパーフェクトに愛らしい。天使のような寝顔もかなりイケてます(笑)。
今まで100頭以上の猫の幸せ探しを手伝ってきた私が、童心に帰ってメロメロになるほどの美猫。

性格
性格はもっと素晴らしいものがあります。本当は猫ではないのかもしれないと思うほど従順で優しい。病院でも痛い注射にじっと耐え、それどころか嬉しそうに ゴロゴロ喉を鳴らす始末。凶暴性は皆無。表情豊かな和ちゃんでも、怒っている顔は見たことがありません。いつも甘えていたい猫です。甘えた鳴き声で歓迎し てくれて、お膝に乗せたらそのまま寝てしまう程無防備。猫じゃらしで遊ぶ姿はまるで仔猫のようで、そうかと思えば、ぬいぐるみ相手にグルーミングする姿に 母性も感じる事も…
少し控え目ですが、いつも人間を必要としていて、人間に甘え、人間と暮らしていきたい猫です。

和は多くを求める子ではなく、与えられた環境の中で精一杯生きようとします。その姿に打たれ、私はますます虜になってしまっています。
和は人を大切に思い、共に生きていくことに喜びを感じる猫なので、お心ある方からのお問い合わせをお待ちしております。

経緯
今生きていることが不思議な位、お外で頑張って生きてきました。
気まぐれに構ってくれた人間に従順だったのですが、それが和の処世術だったのかもしれません。

まだ若いのですが、数度の出産を経て、赤ちゃんたちを立派に育て、いつも自分のことは後回しだった和。
凍えるような寒空の下、両手で子猫を抱え、暖を取らせる母猫として、友人の心に残ったそうです。その時のワンシーンがとても切なくて、和の一生懸命さに打たれたと話していました。今年になって、外猫の不妊手術を本格化させた友人が和を保護。
捕獲箱を用いず、素手で抱っこすると、ゴロゴロゴロゴロと甘え、その後箱に入れたら中でグーパーグーパーと手を広げ、甘えの仕草をしました。その姿に触れた友人が、過酷な外へリリースすることを躊躇ったほど。

友人の話を聞いた私が、和の保護を決め、里親探しをさせて頂く運びとなりました。本当は自分の子にしてしまいたいくらい愛らしい子ですが、現在狭い我が家には、犬3頭猫2頭居て、これからも断続的に里親探しの活動を続けて行く為、和の飼育が困難です。

和は現在我が家にいます。記事を順に遡ると保護した経緯なども書いてありますので、興味がある方はご覧ください
「幸せの703号室」→http://anny703.com/

成猫は体調・精神ともに落ち着きがあって、外見・性格ともに変わることがないし、ある程度のお留守番も出来るので、初めて猫を飼う方や、共働きのご家族にも、最高のパートナーとなること間違いないと思います。

その他
●レボリューション済み(ノミダニ回虫の予防)
●不妊手術済み
●ワクチン済み(証明書をお渡しします)
●エイズ白血病共に陰性(2度検査しています・証明書をお渡しします)
●血液検査済(内臓疾患なし・検査結果の書類をお渡しします)
●検便3度済み(異常なし)

○トイレは完璧、どのタイプのトイレでも失敗はありません。爪とぎは、決められた猫用の爪とぎ以外の場所で一切行いません。上品な猫です。

小柄ですが健康優良児です!我が家に来た時に、夫が食べさせすぎて一度軽い胃腸炎を起こしましたが(笑)一過性のものですぐ完治しました。その時ついでに色々と検査をお願いしたのですが、健康優良児ということが分かり、安心しています。

↓ご希望の方はよくお読みください↓
★脱走防止も含めた完全室内飼育希望です。
★和はおっとりした猫ですので、小さなお子様がいるお宅は向かないかも知れません。
★医療行為や適切な食事を与え、終生変わらぬ愛情を向けてくださる方に限ります。
★お一人暮らしの方、70歳以上のご老人のみのご所帯、アレルギーをお持ちの家族と同居の方、ご家族に猫の飼育を反対する方がいる場合、未成年者のみの所帯のお問い合わせにはお答えできないことがございますのでご了承ください。
★穏やかな先住犬・猫となら同居は可能だと思います。
★ペット不可住宅にお住まいの方にはお渡しできません。
★こちらからお届けいたしますので関東近郊の方に限らせていただきます。

と、こんな感じで書きました。たまたま和ちゃんの文章が残っていたので一つの例だと思って掲載しましたが、これが正しい訳ではなく、色々な手段のうちの一 つだと思って読んでください。和はご縁が決まりましたが、この文章でなくても、魅力的な子だったのですぐ決まったと思うし。

次回は、掲載した後、希望者からお問い合わせが来た場合について書こうと思っています。
長くなるだろうし、話がうまくまとまっていないかもしれないけど、今までの分と合わせて読んで下されば幸いです。

犬猫の捕獲から里親探しの方法は今間の出分も含めて下記で説明してます。

捕獲方法1

捕獲後の保護期間

里親探し(写真の撮り方のコツ)

里親探し(文章の書き方)

里親様とのやり取り

5お見合い&お届け(不定期更新です)

「今までの中で一番長くなってしまいましたね。ごめんなさい…
次回は、里親詐欺について、それからお問い合わせへの対応について書くって。ハハのやり方だから、参考程度にしてね。

703号室はランキングに参加しているので、ぼくとナナちゃんのの写真をクリックして応援してね。沢山の人に読んで欲しいから。かつくんより」

かつくん なな

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

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