1、捕獲方法(不定期更新です)


※今日の記事はメチャクチャ長いです※

皆様、今日から数回に分け、家族探しの流れを書こうと思います。

何回も繰り返しますが、これはあくまで私個人のやり方です。他の方と違う部分もあると思います。私自身も、まだまだ勉強中なので、さらっと読む程度にして 頂ければ幸いです。私と同じでなければ「里親」が決まらない訳ではありません。良いご縁は色々な形でやってくる事があります。だから私とま逆な方法で不遇 な犬猫を幸せに導ける事も多々あります。そして色々なHPやブログがありますので、一つだけを読むより、沢山調べて、ご自身のライフスタイルや対象動物に 良いとされるものを選んでください。

それから、保護活動は誰でもできることです。私のようなぐうだらな人間にも出来るんですから…
けれど、責任を伴うのも事実です。
保護した子がなかなか良い縁に恵まれない、あるいはあまり懐かないからと言って、途中で投げ出し、外へ捨てに行く事は許されません。はじめに誰が捨てたに せよ、一度家に入れてその後捨てれば、はじめに捨てた人間と同罪です。動物愛護法に抵触する行為になるので、十分に考えてから行動を起こしてください。

まず、自分に何が出来るのか、どの程度やれるのかを整理することをお勧めしています。
例えば…
① 「家族の反対などに遭い、自宅に保護する事は出来ない。けれど野良猫の不妊手術なら出来る。」
② 「多数は無理だけど1頭なら長期保護できる。」
③ 「一人でやる自信はないけど、ボランティア団体のお手伝いからはじめてみたい」
④ 「積極的には出来ないけど、出会ったしまった子だけ家族を見つけてやりたい」

整理しても想定外の事は起きます。例えば、1匹しか保護できないと思っていたのに、2匹の子猫を見つけてしまった、とか… だから頭でっかちにこうだと決 めるような整理ではなく、常に自分と向き合い、出来る事をすることがいいのかもしれせんね。私も想定外の出会いが多いので、その都度色々考えてから行動を 取るようにしています。それから、拾った子を無理矢理動物病院などに置いてくる方や、ボランティア団体に頼んで、何もせずに終わる方が多いのも事実です が、これでは「保護に携わった」とは言えませんよね。最後までしっかりと見届ける、そして自分の手を使って頑張る、これこそが重要だと思います。

犬と猫の家族探しは同じではありません。
ここでは、猫をメインとして挙げようと思います。でも、犬にも共通する部分が多々ありますので^^

猫の保護と言っても、状況によって様々ですよね。
① 保護するつもりはなかったのに、あまりに懐っこい子を見てしまって思わず連れて帰った。
→これ、よくある話です。捕まるまでの苦労がない分、出だしは楽かもしれません。
② 子猫を見かけたが、すばしっこく逃げられた。あるいは、病猫を見たので捕まえて治療を受けさせてやりたい。その後家族探し出来そうなら行い、凶暴そうなら治療後や不妊手術後、元の場所にリリースしたい。
→現段階で「捕まらない」あるいは「捕まえていない」これが頂く相談の中で結構多い割合を占めています。

私は猫に多少慣れていますが、完璧に知り尽くしている訳ではありません。猫は非常に神秘的な動物で、一筋縄にはいかない事が多いからです。それに捕獲な ら、地域猫を多数抱えた活動に重点を置く方の方が慣れています。Kさんは例外的に捕獲に秀でていますから(ほぼ100%の割合で捕獲します)実際はKさん に相談することも多いので、私よりももっともっと詳しい方がいますが、私の経験と、Kさんの方法を幾つか書きますね。

素手で触れる子は抱っこでキャリーバックに入れて捕獲は終了です。
素手で触れない子は道具を使います。よく耳にすると思いますが「捕獲箱」等が代表的で、捕獲箱にも幾つかの種類がありますが、安全から考えるとペダル式の 物をお勧めします。ネットなどでも売られています。虐待する為に購入するバカも居るので、ネットで簡単に売ってほしくはないんですが、買えるのは事実で す。

安い所で一つ5000円程度だった気がします。レンタルしてくれる個人や動物愛護団体もあります。
色々なHPを見て調べてみてください。
子猫に使うべきかどうかは賛否両論が分かれますが、私個人的には、1.5キロを超えていそうな大きめの子猫なら躊躇なく使います。又、仕掛けてもお目当て の猫が入るとは限りません。違う猫が入ってしまうこともしばしばです。そんな時は慌てず、そっと放してあげてください。強いトラウマにはなりません (笑)。

捕獲箱に単純に入るわけがないので、入れる前に可能なら少しご飯を抜き、お腹を空かせます。衰弱が激しい子はこの限りではありません。要は一般的な猫の話 です。そして普段はあげないような匂いの強いものも有効的です。焼き魚、唐揚げ、匂いの強い缶詰… ダイエットフードなどのさっぱり系の物は向きません ^^

捕獲箱のペダルから一番離れた奥に食べ物を置きます。手前に置いても意味がありませんし、事故の元になりますから、必ず一番奥に置いてください。お目当て の猫が入るまで、数度トライする事になる場合が多いのですが、人間が近くにいると警戒するかもしれないので、箱を仕掛けたら少し離れた所で見ていてくださ い。何時間も放置してはダメですが(笑)気晴らしに5分程度近くをぐるっと回るのもいいかもしれません。まあ、猫に見つからない所で見張っているのが一番 ですが。

捕獲箱に入ったら、今度は病院へ運びます。夜捕まったのであれば、翌朝まで快適な場所に箱ごと置いてもいいかもしれません。その場に置いて去るのはダメで すよ(笑)。誰かが逃がしてしまうかもしれないし、虐待魔に遭遇したらそのままお持ち帰りされちゃうかもしれませんから。必ず連れて帰り、玄関の中に入れ ておくようにしましょう。その際は、温度などに気を付けてください。炎天下の車内などは絶対にやめましょう。そしてちょくちょく猫の様子を見ましょう。猫 が落ち着かないようなら、捕獲箱を布等で覆ってもいいかもしれません。優しそうな子なら、自宅のゲージに移してもいいと思いますが、脱走等には十分気を付 けてください。猫を再びキャリーに移し、病院へ運ばなくてはなりませんので、それが難しいと思った場合には、捕獲箱に入れっぱなしでもいいと思います(半 日程度なら)

病院はあらかじめ予約しておいてもいいのですが、いつ猫が捕まるか分からないので、融通の利くところがあったらそれが一番です。病院へ連れて行く理由など は次回お話しますので、この辺で一旦話を捕獲に戻しますが、捕獲箱に入らない子や、捕獲箱に抵抗がある方はタモ網を使うのも有効的です。これはIさん、K さんからの入れ知恵です(笑)。

タモ網も数千円で販売されているので、ネットや釣り具を扱っているお店で探してみてください。ちなみに私が今Kさんから借りているやつは、かなり大きいです(笑)。大きい方がいいです。そして私自身もクロ用に一つ買いました。又いつ病院へ連れて行くか分かりませんからね。

タモ網は原始的な捕まえ方になります。要は虫を虫取り網で捕まえるのと同じ。
でも失敗は許されません。練習してから臨んでもいいかもしれませんね。私はドンくさいので、いつもKさんがやっちゃいます(笑)。そしてKさんの成功率は100%(笑)。

網を地面に振りおろし、猫が無事に入ったら、そのままの状態で静止します。分かりますよね?網を持ち上げると猫が逃げるからです。そして猫が凶暴なら上か らシーツを被せ、網の入り口を必ず紐で固く縛ります。5キロ程度の猫が死ぬほど暴れても解けない位きつく。そしてそのままの状態で病院へ運びます。

これが捕獲方法です。

凶暴な子を慣らして、家族探しするのは間違いだとは思いません。でも、成猫の場合は現実的に厳しい所があります。だから治療や不妊手術に留め、必要な処置 が終わったら素早く元の場所に戻すことをお勧めします。この場合は「猫を捨てた」事にはなりません。リリースと言います。けれどこのリリースという言葉を 都合よく使うのも良くない気がします。

何週間も自宅で慣らす訓練をした後、「やっぱり慣れない」という理由で再び外へ捨てに行くと、その子はその間に昔のテリトリーを他の猫に奪われ、外で生き ていけなくなる可能性が出て来ます。だから適正な判断をしてあげてください。あまり長い間、いたずらに保護する事は良くありません(特殊な治療をしている 場合などはこの限りではありません) 逆に何週間も手元に置いてしまったのであれば、常識的に考えて、猫が自分に慣れていようと慣れていなかろうと、保護 した方の「飼い猫」になります。そしたら新しい家族を探すか、無理なら自分で飼うことをお勧めします。猫の為に…

それから、リリースですが、夜の方が良いとされています。私は必ず元の場所の近くで放します。全然違う場所だと、猫のテリトリー外なので。放す時は道路側 にキャリーを向けて放すのではなく、車の通りがない事を確認したうえで、猫が茂みや物陰に隠れる事が出来るよう、奥に向かって放しましょう。放された猫は 勢い良く飛び出し、隠れる場所を探します。その時に交通事故に遭いやすいので、気をつけた方がいいかも知れませんね!

人慣れしていない犬の場合は、捕獲箱やタモ網はあまり聞きませんが、犬の散歩仲間やボランティアに相談し、捕獲の手伝いをしてもらう手があります。又保健 所などが捕獲に力を貸してくれる場合もあります。その場合は必ず「捕獲出来たら自分の所で預かる」と言いましょう。じゃないとセンター送りになり、最悪の 場合は殺処分されます。それから犬の場合は、猫と違って不妊手術後のリリースが出来ません。手術をした後、お外へ放すということが出来ないので「保護す る」事が条件になります。保護できない場合でも、代わりに保護してくれる所を見つけなければなりません。又、噛まれる恐れもありますので、無理のないよう 行ってくださいね!

と、とんでもなく長くなってしまいましたね。
読むだけでうんざりし、疲れた事と思います。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
捕獲は、私もあまり自信のない分野なので、行う場合は一人で抱え込まず、色々な方に相談してみてください。その子を真剣に思う気持ちが相手に伝われば、迷惑だなんて思われませんよ!

それから、神経質すぎたり、激しすぎたりすると、猫や犬が驚き、捕まるものも捕まらなくなりますので、リラックスリラックス♪ その子の明るい未来だけを 考えましょう!又、捕獲期間中に犬猫が不慮の交通事故等で亡くなる事もありますので、決めたらなるべく迅速に行動した方がいいけど、万が一亡くなってし まったら、自分の無力さを責めないでください。反省は大事ですが、深すぎる自責の念からは、活動力は生まれない気がします。

私もまだ発展途上なので、気持ちを強く持つことが難しい事もありますが、強く持てるようマインドコントロールしてあげるのも、自分への思いやりだと思います^^

それから、皆さまの方でいい方法がありましたら是非コメント欄へ書いてくださいね!

次回へ続きます!

「この特集は不定期で更新していきます。お急ぎの方は個別にご連絡ください!それから保護や捕獲などのいい方法があるという方はコメント欄に書いて教えてくださいね。

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かつくん なな

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