2 ぐんにゃり生きる

間が空きました。理由は十香にツイッターで聞いてください(笑)。

 

 

十香にマウスを壊され新しいのが手に入るまで更新できなかった次第です。

 

 

さて、さっそくサク改め楽(ラク)のお宅へご案内します。

 

 

「ぼくは先住ハピリです」

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私にもなでなでさせてくれるオトナの貫禄に、ホッ。楽も受け入れてくれるにちがいありません。ハピリさん、どうぞよろしくお願いします。

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楽の里親さんは私より慎重な方。お茶会のとき、私のポリシーをお伝えしたら即脱走防止対策を本気で取り組んでくださいました。

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楽んちはタワーマンションゆえ、落下がなにより心配。私の知り合いが里子に出した猫の中に25Fから落下死した子がいるのです。

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1か所一度も開けたことのない窓を除き、すべての窓に対策を施した里親さん

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皆さまにはつまらない画像の連続かもですが、私の自慢はこういう部分です。

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頼んだ商品がまだ届かないという理由で、里親さん自らが玄関に簡易的な対策を施していました。ここまでやってくださるとは……。

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私がお邪魔している最中に、ピンポンが鳴り、玄関用ゲートが届きました。

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設置後、即写真を送ってくださいました。おお……

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断っておきますが私がきつく言ったわけではありませんからね!

 

 

里親さんが「安全」について考え、ご自身で出した結論なのです。

 

 

でも、楽のお宅の場合、玄関は窓ほど危険を感じませんでした。なぜならこのように内廊下のマンションだからです。うらやましい。

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ご主人は在宅で仕事をしています。留守が少ない家庭です。仕事部屋↓

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リビングはこんな感じ。ほかに寝室があるので広さがジャスト!

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楽用のケージにはカーテンが取りつけられていました。

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猫のことだけを考えて生きているようなご夫婦です。

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ひとつだけ暴露すると、おふたりの最初のデートは「猫カフェ」。以後もたびたび保護猫のいるカフェを訪れているそうです。ふふ。

 

 

お茶やお菓子を食べていたら天井にカメラ発見

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留守にするとき猫たちの健康状態を見るためだそうです。

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地面にもう一台!

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うちの妹も愛犬まめが心臓病になったのをきっかけに室内カメラを導入。ちなみに私の性格には向かないので我が家はつけていません。

 

 

陽がよくあたるキッチン。前回の記事でハピリさんと天国のホイミさんの姿が写っていましたね。楽も制覇するのかな?

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「ハハ~ ここどこ?」

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怖いよね。けどわかるから。ここがどこだかすぐわかる。

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ハピリさんが楽入りのケージに興味を示したようです。

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ハピリさん、楽はハピリさんときっと仲良くなれるよ!

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「ふーむ」

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カレンダーの怪しい印は猫たちの排せつの回数だそうです。すごいなあ。

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愛するホイミさんを天国へ見送り、ご夫婦はほんとうに苦しみました。けれど、ホイミさんの看護で多くを吸収し、楽を受け入れてくれたのです。

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いろんな方と接してきましたが、楽を保護した私から見てパーフェクトなご縁だと自負しています。楽の性格とおふたりの波長がめちゃくちゃマッチングしているのです。写真だけではわからないでしょう。おふたりの慎重さばかりが目立つかもしれません。しかし実際は「のんびり構える」心意気で楽の家族に挙手してくれたのです。楽について私のブログを熟読し、楽を慈しんでくれました。

 

 

それでも私は楽が慣れるまでには時間がかかるだろうと踏んでいました。

 

 

1か月程度で触れるようになればいいなあ、と。

 

 

ところが、楽家は私の予想をいい意味で速攻裏切ったのです。ビビる……

 

 

里親さんから楽にかかった医療費をお預かりし、ティーのプレゼントまで♪

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以下は里親さんが送ってくださった楽の現在↓

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楽は著しいスピードで波に乗り、自分の努力で家族を手に入れた模様です。

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信頼できる場所、自分を開くことができる場所だと気づいてくれた賢い自慢の卒業生。ハピリさんともこの通り↓

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ハピリさんありがとう

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最後の最後までチチに懐こうとしなかった楽ですが、ご主人にはちがいます。

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里親さんのツイッターで楽自らが里親さんにすり寄る動画を見て仰天。

 

 

里親さんのツイッターのアカウント→@Tyrannosiamese

 

 

時間があったら動画探してぜひご覧ください。ぐんにゃりする楽なんか、私703号室で一度も拝んだことないですもん。驚きすぎて鳥肌ですよ。

 

 

こうして路上で土まみれだった1匹の痩せた野良猫が終の棲家を得ました。

 

 

楽は幸せになりました。と同時に、楽ファミリーも幸せになったと確信しています。そして私も楽と楽家に幸せな気持ちにさせてもらうことができました。

 

 

べべが逝ったあと、私は丸6日間、一瞬たりとも涙が止まりませんでした。涙の爆弾はすさまじく、号泣、号泣、嗚咽、嗚咽、寝食も忘れ号泣、嗚咽……

 

 

日常生活がほとんど成り立たず、生き方がわからなくなりました。

 

 

7日目に、とうとう私は心療内科の門を叩きました。なぜなら楽のお茶会が入っていたからです。楽のお茶会までに私は涙を止めなければならず、人間として、この家の母親として、楽の保護主として機能する必要に迫られていたのです。

 

 

渾身で開いたお茶会のおかげで、私は前より少しだけ泥沼から抜け出すことができました。すべて楽と楽の家族のおかげです。心より感謝を込めて。

 

 

LOVE!

 

 

かつくん「x251楽おめでと。楽はぼくと外見が似ているからハハはいつも楽の中にぼくと重なるものを探していたみたいだよ。楽は不器用なタイプだったね。

だけどきみはすばらしく、きみは尊い。自信もってゆるりと生きていってね。ぼくからもLOVE」

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ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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1 運命を変える方法(黒猫たちの力を借りて)

これを書くにあたって、私はかなりキツい思いをしています。パソコンの前に座るのがいろんな意味でむずかしいのです。だからどうか皆さま、読んでくださいね。べべも脇役で登場しますが今日は悪い内容じゃありません。誓います。

 

 

動画は外せません。短い動画をいくつか添えるので、一連を観てくださいね。

 

 

保護猫サク改め、楽(らく)への祝福を込め、スタートします。

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何度も触れてきた通り、2月末私は車の往来が絶えない危険なコインパーキングにて「サクとセス」を保護しました

 

 

今回の写真や動画はブログ初登場です。サクを保護した直後の映像

 

 

 

emi-goの病院にしばらく入院させることに。猛烈にしゃべっています。

 

 

 

サクを先にスカウトした私は、急いで現場に残ったセスの保護に向かいました。サクはその間、emi-goと中島先生にお願いしていたのです。

 

 

受け入れの環境を整え、後日私は病院へ2匹を迎えに行きました。

 

 

比較的穏やかなセス(黒猫)とちがって、サクは怒りモード

 

 

 

ね? そうでしょ?

 

 

でもセスといっしょなら、サクは少し安心することもあったみたいです。

 

 

 

セスが先に703号室を卒業。セス家が送ってくれた最近のセスの写真↓

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セスがいなくなったサクは困ってしまいました。

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私はサクに向き合いました。時間が解決することを知っているからです。

 

 

若いサクは遊び盛り。人と距離を取りながらも、やっぱりおもちゃにくぎづけ。猫じゃらしを見上げる顔に幼さが透けていますね。(写真はMIHOさん)

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サクは慎重な子で、自分から寄ってくることはほとんどありませんでした。

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それでもときどき、ほんのたまに、私に隙を与えてくれたりします。

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こちらからそっと近づく分には触らせてくれる。抱かせてくれる。サクの奥底はキャンディのように甘いのです。キャンディの包み紙が厚かっただけのこと。

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その包み紙をほどいている最中に、べべがとうとうラストステージに立ちはじめました。私は胸が張り裂けそうな日々を送っていたのです。

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私は家族の力を借り、包み紙をはがすことに。

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みんなが交代で、サクの包み紙をはがすのです。

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私の家族は、私を応援してくれています。

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私を支えています。

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私の家族は、それぞれに持病を抱えています。割と深刻な。けれど私に見せる表情は、たいがいが強く、安らぎに満ちています。私の自慢の家族です。

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だから私も諦めませんでした。みいさんによる写真撮影中

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サクもひとり遊びで退屈をしのぎました。べべも映ってますよ~♪

 

 

 

サクの包み紙をはがしている終盤に、サクは未来の家族との出会いを果たしました。サクの家族が私に「家族希望メール」を送ってくださったとき、まだべべはこの世にいて、ポテチ、十香、リリ、チャイ、ラテが新たに私の頭の中に加わっていた時期でした。いろんな思いが入り混じり、うちはもうメチャクチャで、ギブアップ寸前で、しかし私は、サクの幸せを願っていたのです。

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サクのお茶会の様子をもう一度お読みください

 

 

サクの里親さんからの初メールが届いたとき、べべは生きていて、サクのお茶会のとき、べべはこの世から消えていました。里親さんは一部始終を静かに見守り、私のペースに委ねてくれていたのです。

 

 

ペース……

 

 

実は私にペースなどありませんでした。

 

 

私のペースなど、ないんです。

 

 

里親さんと私は「折り合う」ことで、サクのお茶会が実現しただけの話。

 

 

それはお互いを思いやる気持ちに満ち溢れていたと確信しています。

 

 

里親さんが私の痛みを知って待ち、私は早く里親さんに応えようとした。

 

 

里親さんは2匹の愛猫と暮らしていました。左がハピリさん、右がホイミさん。

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よく似ていますがきょうだいではありません。年齢も離れています。

 

 

先に家族となったのは左のハピリさんで、次に迎えたのが右のホイミさん。

 

 

ホイミさん(右)は3本足の猫さんでしたが、とても元気だったそうです。けれど2番目に迎えた若いホイミさんが先に病に倒れ、里親さん夫妻は、可能の限りをホイミさんに尽くしましたが、ホイミさんは天国へ旅立ってしまったのです。

 

 

お茶会のとき、ホイミさんの話を聞いている間、奥さんがホイミさんを思い出して泣いてしまいました。私は全身で悲しみを受け止めることができました。

 

 

なぜならばこれまで私は多くの子たちを見送ってきたし、べべを見送ったばかりだったからです。里親さん夫妻は、サクを家族として迎えたいと断言。

 

 

私のほうはもちろんYESです。超YES! YES.YES.YES!!

 

 

お茶会やメールでの会話をぜんぶここに書くことはできません。ですがおふたりの雰囲気や環境が私の描く「サクの未来」に合致していたのです。

 

 

そんなおふたりが、いったいどうやってサクを知ったのでしょう?

 

 

「いつ里」でもなく「ペットのおうち」でもありません。

 

 

紹介です。

 

 

8年前に私が強烈な多頭飼育崩壊現場から保護した「あじさい」という猫の里親さんが、まさにハピリさんとホイミさんの「保護主」。当時、「あじさい」はキャパオーバーの私に代わって友人が預かり里子に出してくれた黒猫ですが、あじさいの里親さんは私とも仲がよく、彼女が自分にできる保護活動をしているのは耳にしていました。彼女はほかの保護猫も家族として迎え入れ、そのあと、街で出会った猫たちの里親を探す活動を個人でやっています。

 

 

サクのことをあじさいのママさんが、自分の里親さんに紹介してくれたのです。

 

 

あじさいの近況写真↓

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幸せそうだねあじちゃん♪ あじママさんいい方紹介してくれてありがとう!

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※あじさいも劣悪な環境で子猫を産んだ過去があります。産んだ子猫(これまた黒猫)は私が8年前に里子に出し、穏やかに暮らしています。

 

 

いろんな黒猫が登場するので、皆さまは混乱するかもしれませんが、要は里親になってくれた方が8年後に自分の里親さんを紹介してくれたという話です。

 

 

縁ってありがたい。

 

 

あじさいママさんは自分の里親さんを自信もって紹介してくれました。

 

 

お会いしてみると、なるほどさすがあじさいママさんのチョイスだわと、唸る思いでした。サクの家族になってくれたおふたりは素晴らしい夫婦です。

 

 

おめでとう。新しいお宅での様子は次回へ

 

 

サクは新境地で包み紙がほぼはがれた模様です。

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一頭でも二頭でも家族とめぐり会える犬猫たちが増えることを願って!

 

 

 

LOVE!

 

 

 

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譲渡活動を交えた雑談

数日間モヤモヤ心が晴れませんでした。先ほど豆さまへのコメントのお返事を書き終え、リセットすることに。ツイッターにも書きましたが、この話題を今後はいっさい出しません。

 

 

私は、田辺アンニイと申します。本名です。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

さて、本日は話題満載。ネタがギュギュっと詰まっています。

 

 

猫の譲渡活動の(私独自の)考え方や(私独自の変わった)やり方についても過去記事を振り返って触れます。よかったら遡って読んでみてください。

 

 

卒業生サスケ&このは&景虎家よりプレゼントが届きました。

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ちゅーるは消費するので助かります。ありがとうございました。

 

 

と、ここで、卒業生サスケ&このは&景虎の近況写真を

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三毛猫このはが景虎を尻に敷いているのがよくわかる^^;

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このは&サスケは兄妹で、ふたりとも私が近所で保護しました。

 

 

ふたりの卒業記事はこちら→「Day of happy rain/幸せの703号室」

 

 

703号室時代、このは&サスケは同期の「景虎(いせやん)」と相性がよかった。このは&サスケがセットで先に巣立ち、景虎(いせやん)があとを追う形で、同じお宅へ里子に行ったのです。

 

 

景虎(いせやん)の卒業記事→「おれ 景虎2/幸せの703号室

 

 

近所で保護した(いせやん)は特別な卒業生。なにが特別かって?

 

 

半端なく人なれしておらず、半年間触れず、彼のいる部屋に入ることすら勇気がいるほど屈強。数匹それ関連で印象深い卒業生はいますが、彼の人間不信度はまちがいなく、703号室卒業生の中で3本指に入るほどでした。彼に触るために私は睡眠導入剤とコンタクトの洗浄液を手に挑んだのです。

 

 

読んでほしいのは私の大好きなこの記事です。

 

「カップル誕生/幸せの703号室」

 

 

その彼が家族とメロメロに……ふふ♪

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このは&サスケ&景虎(いせやん)に加え、里親さんは自ら保護した子猫とも暮らすことに。現在里親さん宅には4匹の猫たちがいます。里親さんはご自身のキャパシティを真剣に考えている方なのでご安心くださいね。

 

 

いいでしょ? 幸せになれる犬猫が増えていますね。

 

 

過去記事を探すのって意外とたいへんなので、お時間のあるときにでも関連過去記事を読んでくださるとうれしいです。ぜんぶ繋がっているので。

 

 

 

「キャパシティ」

 

 

さあ、この言葉が出てきました。私もキャパシティと対峙しています。

 

 

キャパシティを語るには、面積、人手、時間、経済面は外せません。

 

 

いっぱい飼ったはいいけれど、狭い家でコミュニケーションをとる時間もなく、トイレ掃除をする余裕もなく、犬猫が病に倒れても病院へ連れていくお金すらない。それでは犬猫のQOLが高いとは言えないです。そうですよね?

 

 

自分のキャパシティと向き合うのはほんとうに重要です。

 

 

多頭の我が家も常にそれを痛感しています。特にみんながシニア齢だし。

 

 

 

2月末に私は兄弟猫サク(楽)&セスを保護しました。

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サク(楽)とセスは苦労を共にし、うちでもくっついたり離れたりの仲。

 

 

 

譲渡活動をしていると、兄弟セットで里子に出すことを喜ばれます。

 

 

最初に紹介したこのは&サスケも兄妹

 

 

セットで出したときは大勢が祝福してくれました。

 

 

サク(楽)とセスもセットならそれに越したことはないでしょう。

 

 

ただ、サク(楽)とセスの人なれ度合いは格段に差があり、黒猫セスのほうが先に譲渡できる状態になると私は踏んでいたのです。

 

 

そして黒猫セスが703号室を巣立ちました

 

 

里親さんは、セスの譲渡後、兄弟のサクも迎えようと何度も家族会議。けれど、猫初心者の自分たちの生活や環境を熟考し、当面はセスを幸せにするほうにウエイトを置く結論を出したのです。ぜんぜんまちがっていないのに、なぜか私に「ごめんなさい」と仰り、私のほうが恐縮したほどです。

 

 

 

セスの近況写真をどうぞ↓

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かわいそうな猫ですか?

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お膝独占。キャットタワーも買ってもらってやりたい放題です。

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新しいソファで爪を研いでもご家族はにっこりあきれ笑い

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写真が上手なお嬢さんの力作の数々です。

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いっぽう兄弟のサク(楽)は、セスが卒業したあと、1週間鳴きつづけました。

 

 

私は数えきれないほどサクに謝りました。ごめんね。ごめんね……

 

 

 

でも、卒業ホヤホヤのサク(楽)はこうして生きています。

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画像は里親さんより拝借。段ボールに入っている黒猫は兄弟のセスではありません。里親さん宅の先住猫ハピリくんです。サク(楽)はかわいそうでしょうか?

 

 

「兄弟セット」ここに重点を置くのはまちがいではないと思います。保護主なら、だれもが「仲よし」を一緒に送り出したい。私もそうです。

 

 

しかし私の言いたいことも皆さまに伝わると信じ、セスとサク(楽)の画像を載せました。サク(楽)の卒業記事はしばらくお待ちください。

 

 

理由は単に卒業記事を書くエネルギーと時間を確保してからお送りしたいのです。ナナことバンビちゃんが騒いで騒いでなかなか集中できなくて(苦笑)。

 

 

 

最後に、楽しかった写真を数枚!

 

 

だいぶ前になりますが、大網直子さん太田康介さん山路徹さんが母の店に来ました。大網さんとは話をすべきことがあり、気力を振り絞って参加

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大網さんと山路さんから亡くなったべべのお花をいただきました。太田さんと奥さんのあきこさんからも別途お花が届きました。ありがとうございました。

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集合写真では笑ってる風ですが、実際は1時間も遅刻し、そのあとメソメソで、みんなに心配され申し訳なかったです。けど行ってよかった。

 

 

 

月命日を経て、ほんのちょぴっとですが、心が平穏になってきています。

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ありがとうね。べべもあまぱんもかわゆい。

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で、昨夜また声をかけていただいたので、今度は前より元気に行きました。

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私の右側の高石さんとは「はじめまして」ですが、理知的で素敵な方。よろしくお願いします。

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KISS

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人は「こうだ」と一概に括れなくて、複雑なのに単純でもあり、みんな発達途中で問題を抱えながら生きているのかもしれませんね。光もあり闇もあり、合う部分も合わない部分も然り。人生は勉強の連続で、私も10代、20代、30代に経験してきたことを40代の今、いい意味で活かせるよう努力中です。生きていることは尊く、生きているからこそ苦楽が存在するんですよね。

 

 

 

まとまりのない文章になってしまいましたが、お読みくださりありがとうございました。皆さまにとっていい一日でありますように。

 

 

 

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私を見あげるあなたのその目

べべの月命日。卒業犬ロビー家とめいちゃんちび太くんのママさんが美しいお花を送ってくれました。ほかにもいっぱいお花をいただきました。心が落ち着いたらぜひお名前を紹介させてください。

 

 

「べべちゃんの月命日、ちょっとだけアンちゃんち行っていい?」

 

 

MIHOさんが声をかけてくれたので、午前中は掃除しながらMIHOさんとみいさんを待つことに。最近我が家は散らかり放題でお客さまをお迎えできる状態ではなかったのです。いかんね。

 

 

みいさんが来るなら保護猫十香の写真も撮ってもらおうともくろんだ私。

 

 

なのに十香は逃げまくりで、ぜんぜん撮れませんでした。

 

 

 

みなさんが帰ったあとにすり寄ってくるという……

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はあ。モデルさん、ダメじゃん(笑)。まあ、徐々にね。

 

 

十香の写真は改めてみいさんに撮影してもらいます。

 

 

 

十香は生活になじんでいますよ。ポテチも元気です。

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「私が包んだからよく見るとグチャグチャなんだけど……はい、みほりんと私からアンちゃんへのプレゼント! 開けてみて!」

 

 

みいさんとみほりんは満面の笑み。なんだろ? 写真かね?

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みいさんがわざわざ自分で包装してくれたというのでゆっくり丁寧にオープン

 

 

 

信じられない。あまりにもべべそのもので……

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ふたりからの贈り物はべべの絵。もとになった写真を撮ったのは私です。

 

 

だからべべは私を見ているのです。どの角度から見てもべべと目が合うよう描かれており、毛の一本一本、爪の形にいたるまですべてがべべでした。

 

 

 

醜い顔ですみません。もうダメ。涙腺崩壊……

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ロビー家、めいちゃんちび太ママさんのお花を添え飾ってみました。

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白雪姫リルもちゃっかり写っていますね。べべもリルもかわいいなあ♪

 

 

 

べべロス、べべ欠だったからほんとうにうれしかった。ありがとう。

 

 

 

べべべべうるさいようですが、べべは最後すごいがんばったんですよ。

 

 

いや最初から最後までがんばったんです。

 

 

最後の2日間のことを、今は無理だけどいつかブログに書きたいです。ご迷惑じゃなかったらそのとき読んでくださいね。

 

 

 

KISS

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6月30日にみいさんが撮ってくれたべべと私

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ちなみに本日も同じTシャツを着ております。ユニクロいいね。

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最後にさぶのジャンピング抱っこの動画を自慢しておやすみなさい。

 

 

 

明日が皆さまにとってすばらしい1日でありますように。

 

 

 

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ウマの合う獣医師

皆さまこんにちは。2日連続で遠出し体調がいまいちです。

 

 

前回の冒頭に書いた卒業生のことをきちんとお話します。そのために昨夜里親さんに再度安全対策を目に見える形でお願いし、画像が届くのを私は待っている状況です。お世話になった太田康介さんが先にUPしています

 

 

里親の皆さまへ、脱走だけはさせないでください。一生のお願いです。

 

 

 

さて、ゴロゴロしてばかりも辛いので、本日は獣医師ネタを。

 

 

バンビちゃんことナナの膵臓の数値の件で大巻先生より電話があり、ナナは「膵炎」を患っていると判明。腎臓病と膵炎。食事療法が異なります。

 

 

 

どちらを優先すべきか迷うところ。

 

 

けれど、大巻先生と話し合い、膵炎の食事療法を優先することに決めました。

 

 

理由は簡単。①腎臓病のコントロールがされている点、②カツオバーをごはんに混ぜている時点で、腎臓用の食事の効果が減っている点。

 

 

つまり当面食事は膵炎対策でいくということです。

 

 

早速ナナ用の新しいご飯をポチ

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ナナは近々東大病院へ行きます。腎臓病の治療に関わる「ある治験」を開始するのです。長生きだけがすべてだとは思いませんが、私はできることをしたい。もし、私に人間の子どもがいたら、まちがいなく私はそうするから。

 

 

人間と犬猫の混同はしていません。

 

 

人間は人間であり、犬は犬であり、猫は猫です。

 

 

ただ、私の家族は私にとって異種を超えた存在ゆえ、好きでそうしています。

 

 

そんな私にとって、大巻先生はデカい。

 

 

大巻先生は手柄を横取りしません。どういうことか説明しますね。

 

 

不治の病を患った大型の老犬がいました。大巻先生の患者でした。飼い主さんは東洋医学やサプリメントを一切せず、大巻先生の治療のみをその犬に受けさせていたのです。その犬は宣告された余命をはるかに超え、元気に生きました。

 

 

私が大巻先生を褒めます。

 

 

「その子が生きているのは大巻先生のおかげですね」

 

 

大巻先生は否定します。

 

 

「いえ。正直、ぼくのおかげではありません。その子がどうして生きていられるのか、実はぼくも科学的にわからないのです。その子の力じゃないですかね?」

 

 

私は多くの人間を見てきました。だから驚きました。

 

 

大巻先生は私にとって欠くことのできない人だと思ったのです。

 

 

そして実際、大巻先生はべべの延命を助けてくれました。

 

 

くどいようですが、大巻先生による胃がん発覚後、べべは9年半生きたのです。16歳半でこの世を去るまで、べべはQOLを維持しながら生き抜きました。

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6月30日の写真。(みいさん撮影)

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私の武勇伝をぜひぜひ読んでほしいです。べべの死後、私はこれを読んでちょっとだけ楽になりました。どういうホームドクターが、私に必要なのか。

 

 

※断っておきますがあくまで私の体験と考えです。

 

 

1 ホームドクターと愛犬の生/幸せの703号室

 

2 神の手/幸せの703号室

 

3 共に生きてる/幸せの703号室

 

 

誤解のないよう捕捉します。

 

 

犬猫の医療、人間の医療、どこまでやるのかは各家庭それぞれ。やることやらないこと、選択は自由です。やらなければならないとは微塵も思いません。

 

 

私はそのように里親さん方にもお伝えし、卒業生が病気になった場合、求められたときのみアドバイスをしています。ほかはいっさい口を出しません。

 

 

仕事や家計の事情もあるでしょう。ぜんぶわかります。想像できます。

 

 

だから私のしてきたことについても、しなかったことについても、正解とか不正解ではなく、フラットな気持ちでブログを読んでいただけたらうれしいです。

 

 

ここは私の持ち場です。誰かを傷つけたくないし、傷つけられたくもない。

 

 

皆さまが「愛する子を思って」した選択は最善で正しいに決まっています。

 

 

私のウマの合う獣医師は、数値で根拠を示す科学的な発言をする方。私が諦めていないときに、諦める方向に諭さない方。治療が見える透明性。失敗を隠蔽しない方。万能でなくて全然構いません。オンとオフのスイッチを持っている方。

経験に基づく勘の鋭い方、多角的で視野の広い方。知識が豊富な方。

うちの子を愛してくれなくてOK。プロとして仕事に取り組む方。ベストを尽くす方。精神的な慰めや導きは要りません。ありのままを伝えてくれる方。

いっしょに模索できる方。ときには喧嘩ができる方。喧嘩ができるというのは無駄なエネルギーを放出するためではなく、お互いが大人として建設的な提案をし合える方という意味です。

 

 

べべは大巻先生に出会い、老衰の状態まで粘れました。人はみんなちがうから、皆さまが大巻先生とウマが合うとは限りません。皆さまは皆さまにとって「ウマの合う先生」に会えることを心から祈っています。

 

 

ちなみに当のべべは大巻先生が大嫌いでしたけど(苦笑)。

 

 

最後についでといってはなんですが、あとふたり。

 

 

大巻先生の後輩であり、emi-goのご主人でもある「だいしまえ動物病院」の中島先生東大病院の前田先生。中島先生は穏やかかつ真摯な人柄で大巻先生も信頼している先生です。前田先生はやさしく理知的で肯定的な意見をくれます。

 

 

ほかにも多方面にわたって数名お世話になっている先生がいますが、今回はこの辺までにしておきますね。読む方が疲れちゃうといけないので。

 

 

ビジネスの世界で耳ダコのセリフがあるじゃないですか?

 

 

「顧客のニーズにこたえる」

 

 

単純に括るのもあれですが、結局私は、そういうことだと思うんです。

 

 

皆さまが顧客だとしたら、そのニーズにこたえるのが獣医師です。

 

 

自分のニーズと向き合うのはたいせつですよね。

 

 

私は具体的になにを望んでいるの?

 

 

数時間前の703号室

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ナナが飛びまわっていました。歩けるっていいね!

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ほほはスヤスヤ

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保護猫ポテチ。保護部屋の中を探索する回数が増えています。

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「メシ くれないのぉ?」

rabu (4)

 

保護猫十香(とか)は食い意地が張って仕方ありません。さぶのお皿に顔をつっこんでは食料を強奪。魅力的な女性です。

 

 

長くなってごめんなさい。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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