我が家に灯っていた明かりが、昨日の朝消えてしまいました。
Twitterよりblogで報告したかったのですが、どうしても気力が出なかったです。
また、悲しみに打ちひしがれてネガティブなことだけを書いてしまいそうで怖かったので今ごろのお知らせになってしまい、ごめんなさい。萎んだ風船のような自分がいます。
あまぱんの生前は多くの方に気にかけていただき、かわいがっていただきありがとうございました。
あまぱんは病魔と闘いぬいて、静かに息を引き取りました。
「病魔」と書いているのは、私の憎き相手に対してだからですが、当のあまぱんは、どんなにつらくても飄々と病気と向き合っていた気がします。うちの平和親善大使は「病魔」ともお友だちだったのかもしれません。ゆったりボーイの底力。見上げた根性です。
火曜日の東大病院でめちゃくちゃな数値を出したにもかかわらず、帰宅後はちゅーるを2本食べたり不自由な身体であちこちに行きたがったり最後まで明るく元気だったあまぱん。水曜日の夕方あたりから容体が急変し、呼吸数が早くなり、おしっこが出なくなりました。よって、水曜日の夜はシリンジごはんや皮下補液をストップし、深夜まで前田先生や中島先生と連絡を取り、もし生きていたら木曜日の朝いちばんに中島先生の病院へ連れて行く手はずを整えていたのです。
木曜日の朝、病院へ運ぶ車内にて
このあとあまぱんはスッと逝ってしまいました。
そのまま病院へ行き、あまぱんの死亡を確認してもらい、体内に残っていたわずかなおしっこを出してもらいました。あまぱんの膀胱はよくがんばった。
遺体の写真を載せるのは迷いましたが、私にとってこれは汚らわしいものでもかわいそうなものでもないので、皆さまにお察しいただければありがたいです。
気分が悪くなる方はどうかスルーしてくださいね。
シリンジごはんや粗相でベトベトのあまぱんをトリマーさんがきれいに洗ってくれました。私の自慢のハンサム王子をピカピカにしてあちらに送りたかったのです。
帰宅後、チチが買ってきたドライアイスを下に敷いてみんなのいる場所へ
まるでただ寝ているみたいでしょ?
驚くほどおだやかな顔をしていますよ。
みんなでダラダラしようね。
机の上を整理してクスッと笑えたあまぱんの薬の袋。あまたなのに「アタマ」って……
あまぱん、いつも笑わせてくれてありがとう。場を和ませてくれてありがとう。
あまぱんは先代かつに似た猫を探していた私がインターネットの家族募集掲示板で一目ぼれしたまんまるの成猫。保護譲渡活動をしていた私が例外的に里親になったのです。703号室にお婿入りしてくれたのは2008年の1月。以後は家族として12年年半、私の横で保護犬猫たちを共に育ててくれた頼りになる同志でした。もしよかったらあまぱんが来てくれたいきさつを読んでくださいね。
年齢不詳でやってきたあまぱんは推定16~18歳と先生方に言われています。
来た当時の性格の落ち着き方、犬歯の下がり具合、病気の発症時期、白髪の生え方や衰え方からして、私は間を取って、17歳以上くらいかな? と推測しています。
先代かつの写真
こうして並べてみると、あまぱんと似ているような、似ていないような。
若かりし日のあまぱん
重い水頭症を患っていた「年下の先輩猫ほほ」をたいせつに守ってくれたよね。
↑ この一枚は、703号室に来て2か月後に撮ったものですよ。お婿入り道具に持たせてもらったお気に入りのベージュのベッドの中にほほを宝物のように入れて抱きかかえていたあまぱん。
自分も完全に環境に馴れていない頃なのに、やさしいね。
ほほが先に旅立ったあとも、粘り強くお母さんのそばにいてくれました。
首の後ろが針山になるほど毎日毎日点滴の針を刺したけれど、あまぱんは一回も鳴かなかった。抵抗もしなかったし、逃げもしなかった。あっぱれの雄姿です。
点滴が終わって膨れたあまぱんを見て、アマザウルスってからかってごめんね。
本当はとても誇りに思っているよ。
あまぱんは約6年間いろいろな闘病をつづけています。4年前から本格的に慢性腎不全と闘ってきました。老体になってからは不治の病の肝アミロイドーシスを患い、その影響でほかの病気もたくさん併発しました。ああもうダメか今度こそお別れかと覚悟をするたびに不死鳥のごとく死の淵からよみがえり、私に希望と勇気を与えてくれました。あまぱんにもらったものの多さを私は忘れません。
あまぱんは不屈の精神で「猫の入れ物」をいっぱいいっぱいに使い果たしてくれました。
あまぱんの「いい細胞さんたち」の見事な闘いぶりを讃えたいです。
あまぱんの闘病の中に私は「家族の在り方」を学ばせてもらいました。
やりきった感があり、思い残すことは少ないです。
けれど、あまぱんの存在感があまりにも、あまりにも、あまりにも自分の中で大きくて、どんどんどんどん膨れ上がって、もう抱えきれないほどに膨れ上がって、皆さまにご心配をおかけするでしょうけれど私は生きているのがしんどくなりました。
生きたくても生きられない方からしたらとんでもない発言ですが、本音が許されるなら、リルとさぶを見送ったら一刻も早くすぐにべべ、ナナ、ほほ、あまぱん、かつ、(私が見送ってきた)ユキ、まーも、SALA、ゴンタ、コロ、高菜の元へ急ぎたいほどです。
私の人生を彩ってくれた分身たちと離れている時間が苦しいです。
感情的なことを書いて皆さまを困らせて申し訳ありません。言いたいのはそれ位愛おしいってこと。命あるものに「永遠」はないのでしょう。わかっています。私の嘆きをうちの子たちが望んでいないことも。でも、私は身がちぎれそうに痛いです。そしてむなしい。
グチグチとみっともないことを失礼しました。お目汚しの極致ですね。反省します。
あまぱんと暮らせてただただ幸せをもらった12年半でした。
また必ず出会えると信じてあまぱんに一度だけさようならをします。
次出会ったら離さない。
あまぱんに伝えたありがとうが、あまぱんに届いていますように。
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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