あなたの名は貴和1

「かがみよかがみ 世界でいちばんうつくしいのは だれ?」

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(写真みいさん

 

 

もちろん、お嬢さまですよ。

 

 

「ふんっ 当然ね」

gai (2)

 

(写真みいさん)

 

 

遅くなりましたが、萌乃あらため「貴和(キワ)」の卒業記事をお送りします。

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「ほんっとーに 遅い!」

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里親さんはおでこのM模様を見てMではじまる名前を必死に考えたそうですが、結局思いつかず、「貴和」という女性らしく気高い名を彼女につけてくださいました。

 

「貴和」ですよ。皆さまも覚えてくださいね^^

 

あ、ちなみに里親さんは名字も下のお名前のイニシャルも「M」ですので、貴和は里親さんの名字を引き継ぐ関係でやっぱり「M」嬢です(笑)。うれしいですね♪

 

貴和を語る上で欠かすことのできないのが我が家の男子猫あま兄とさぶ兄の存在。

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あま兄は自分のしっぽを差し出し貴和に遊ばせるなど大らかで面倒見がよかったです。

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あま兄は貴和を包み込む太っ腹のやさしいお子でした。

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「おれはじゃじゃ馬むすめの教育係だったよな」   「さぶ兄花嫁修業ありがと」

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貴和のおてんばが過ぎると、さぶ兄は貴和のくびねっこを噛み、教育的指導を施すのです。

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さぶ兄に怒られると、貴和はこんな表情でしょぼんと肩を落としあま兄の元へ……

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その様子が本当にかわいらしくて私は目尻が下がりっぱなしでした。

 

ほほの体調もあり常時10頭前後いる703号室では貴和にかけられる時間が限られてしまいます。そのため貴和は1日のほとんどをひとりケージ内で過ごしました。

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貴和よりあとに保護された子たちがつぎつぎと我が家を巣立っていく中で、彼女をなんとなく置き去りにしてしまっている罪悪感も感じました。

 

 

貴和の人馴れが遅れたのは手をかけてやれなかった私の責任です。貴和ごめんね。

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それでも、貴和は貴和のスピードで私に近づいてくれました。

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撫でると喉を鳴らして喜ぶことも多かったし気づけばいつも私の近くにいてくれたのです。

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すっごくいい子だよね。

不器用でいじらしいあなたが大好きです。

 

貴和は私の力不足が原因でなかなかご縁に恵まれませんでしたが、実はトータルすると先にお家の決まったしじみ嬢よりもたくさんのお問い合わせをいただいていたのです。

しかしお話の最中に希望者さんがフェイドアウトしたり、私の考える飼育環境ではなかったり……紆余曲折を経てあの「ウー! シャー! のお見合い」のチャンスを得ました。

 

怒りモードマックスだった貴和を目の当たりにしてもビクともせず、一本木に貴和を希望してくださった里親さんに深く深く感謝いたします。

 

30代の里親さんはご実家から独立されたのを機に、憧れだった猫との暮らしを具体的に考えはじめました。けれど、ペット飼育可物件へお引越しされたあとも責任持って育てられるか真剣に悩み1年ほどなかなか決心がつかなかったそうです。

私は譲渡活動の経験と勘からそういう方のする「決心の固さ」を信じています。

 

里親さんは凛として穏やかな物言いをする女性です。

お会いした瞬間から好感を持ちました。感情的で気分の変わりやすそうな方ではなく、なんでもちゃんと胸に落としてから行動する女性です。

 

あまたいる保護猫たちから貴和に目を留めてくださった理由は多々あるようですが、貴和の愛らしさ、募集の文章、私の切羽詰った感にもお心を寄せてくださったんだとか。

 

「保護主さんが困っていらっしゃると思い……」

 

どこか遠慮がちに問い合わせメールで仰ってくださった言葉が忘れられません。

 

うまく言えないのですが……困っているならもらってやろう、ではなく、貴和を慈しみ我が家の状況を汲んでくださった上で手をあげてくださったことがよく伝わってくる文章でした。

 

お見合いで実際に会った貴和は、里親さんの想像より手強かったかもしれません。

 

ですが、里親さんのご意思は変わらず、貴和の卒業が決まった次第です。

 

あま兄さぶ兄の庇護を受けながらもどこか不機嫌そうな貴和ですが、これからは里親さんとふたりで暮らしていきます。ってかもうすでに10日以上暮らしています(笑)。

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貴和はナーバスな女性ゆえ家族数の多い大きな邸宅だと慣れなければならない関門が増えてしまいます。その面からしても今回のご縁は貴和に向く環境だと思います!

 

里親さんからはお見合い時に人と犬猫たちのおやつと

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お届け時にクッキーのおみやげと貴和にかかった医療費をお預かりしました。

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とってもおいしかったです。ありがとうございました。

 

 

私も例のお皿のほかにお嫁入り道具を準備し晴れな気持ちで貴和を見送りました。

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数日後また会ったけどさ^^;

 

貴和、だれから見てもあなたはもう幸せなんだけど、きっと自分の幸せに気づくのに多少の時間がかかるから、あなたのペースで幸せを知り、ゆっくり味わってくださいね。

 

貴和のお届けの日の様子は次回につづきます。

 

明日中にUPしますのでぜひご覧くださいね。

 

 

LOVE!

 

 

 

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しじみの里親さん

フリータイムに期待の瞳を輝かせて……

 

「ハハ~ わたち ケージから出ていいの?」

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さあ、萌乃、出ておいで!

 

 

「あの……議長……意義あり」

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クリクリの目でちまっとお話を聞いてくれる。顔の小さな女の子^^ 聡明なお嬢さまですね。

 

 

「はて わたちの未来はどこかしら……」

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女優さんは憂いの眼差しでラブシーンもじょうずに演じます。

 

保護猫萌乃は家族募集中です。お問い合わせを切望しています。

 

 

さて、いろいろお伝えしたいことがありますが、まずはしじみ嬢の様子を。

 

しじみは本日、みいさんとともに動物病院へ行きスクリーニング検査を受けました。

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結果は1週間ほどかかるそうです。お疲れさま、がんばったね。

スクリーニング検査は里親さんの希望です。

 

昨日その件で私が電話した際、里親さんが仰ってくれました。

「スクリーニング検査の結果がいかなるものであっても、里親を辞退することはありません。もしなにか問題があれば1日も早く対処、ケアしたいのでぜひお願いします」

 

素敵!

はじめはしじみと暮らせる方がうらやましかったですが、今は里親さんと暮らせるしじみがうらやましいです。つまり、しじみと里親さんはとてもお似合いってことですね。

 

しじみ嬢のご縁探しで私が強く意識したのはみいさんでした。

みいさんは頑固者です(笑)。みいさんを納得させなければしじみの縁結びができません。

しじみの家族募集に於いてみいさんと私はいちばん距離が近いですが、私たちは別人で各々の考え方をもっています。

微々たる活動ですが、ふだんの私は周囲に引かれるほどワンマンです。

いいも悪いもだから「個人」なのかな? と思うことも。そのかわり、なにかあったらそれはすべてじぶんの責任なので石橋を叩きながら慎重に物事を考えるように心がけています。

 

ありがたいことにしじみにはいくつかのお問い合わせをいただきました。

お問い合わせが来ると私は希望者さまと即時にやり取りを開始し、ある程度お話が進んだ段階でみいさんに相談しました。そしてふたりの考えをまとめてから上村さんに報告。幸い、しじみの家族募集の件は全面的にお任せくださっているのでやりやすかったです。

 

 

「しーちゃんひさしぶり~」

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ずっと面倒を見てきた上村さんとの再会に喜んでいた? しじみ嬢。よかったね。

 

 

お見合いにきてくださったのは40代のご夫婦。メールの段階からすばらしいお人柄でしたが、想像以上に気さくで話しやすかったです。もうおふたりともしじみ嬢にメロメロで!

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話し方も撫で方も包みこむようにやさしいのです。

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いきなりの大人数に驚いたよね。でも、まんざらでもなさそうな(笑)。

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里親さんは、しじみの家族募集のTOP写真に惹かれ応募してくださいました。

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これです。目が釘づけになったんだとか(笑)。

それからしじみに関する情報を読み、1日真剣に考えたのちお問い合わせくださいました。

 

 

これは里親さんのノートです。脱走防止の対策について書かれています。

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すごすぎる。釈明しておきますけど、私がお願いしたわけではありませんから!

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思わず血液型を聞いてしまいました。答えに納得。やっぱりそうか!

 

 

事前のメールでお願いしていたんです。

「スマホのカメラでいいので窓付近、玄関付近のお写真だけでも拝見できますか?」

 

 

対する里親さんの答えがこちら↓

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すべての部屋と開口部が写っています。時間のない中、これを作ってきたとは。

並べられたA4用紙を前に一同「目が点」でした。

参りました。

私の出番はないようです。ありがとうございました。

 

ご主人さまはマーくんのおもりまで^^;

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マーくんは勝手にドアノブを開けてしじみの部屋に乱入してくるのです。

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「ぼく主役ぼく主役」

とばかりにじぶんアピールし、大切な書類を踏みまくるから、イラッとして抱き上げました。

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はい捕獲~! ひざの上でおとなしく話を聞いててくださいマーくんは。

 

こうして和気藹々のムードのうちにお見合いは終了しました。お届けまでまだ日にちがありますが、里親さんはまたしじみに会いにみいさんちに来てくれるそうです。

 

いや~ 拍子抜けしちゃったよ。なにもかもが完璧すぎて……。

 

終了後、みいさんと上村さんに「どうでしょう?」と聞いてみたところ、お二方とも笑顔で大きく頷いてくれました。「最高」「最高です」。

 

ホッとしました。ありがとう。

 

里親さんからいただいたおみやげは3人でわけました。ありがとうございました。

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食べ物を乞う私にみいさんがふるまってくれたごちそう↓

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毎回これです^^;

ちなみにみいさんがはじめて我が家に遊びに来てくれたのは2006年でしたが、その日私がみいさんにお出ししたのはこちらでした(爆)。夫婦も友情もなれあいって怖いですよぉ。

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我ながら高級ですねー。昔に戻って今夜も食べたい。

9年も前だけど昨日のことのように覚えています。お寿司をとるなんて、事件、でしたから。

 

なんてね。みいさんはいつも生活用品や古着をわけてくれます。しじみの家族募集がスムーズに運んだのは、みいさんの美しい写真と献身的なケアのおかげです。誉めとく。

 

お届けまでみいさんが大切にお預かりするそうです。

しじみ嬢を応援してくださった皆さまありがとうございました。

 

 

みいさん、さぶと私の写真ありがとう!

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ピチコさまから仰天レベルの物資のプレゼントが届きました。ありがとうございました。

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今日やっと整理したのですが、量に驚くとともに感謝の気持ちでいっぱいです。どれも助かるものばかり。特にバイオウィル(号泣)。うち今これがないともう臭くて臭くて(汗)。

 

昨日保護した猫は明日お迎えに行く予定です。

ほほは今机の上でなにやら考えごとをしているようです。

 

たぶんこう叫びたいんでしょう。

 

 

LOVE

 

 

 

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しじみのご縁が決まりました

週末は慌しい動きがありました。

いずれも近日中に改めてご報告しますが、私が家族募集を担当しているしじみのご家族が決まり、アミのお届けが終わりました。

神奈川、埼玉、東東京……東西南北、やたら走り回った昨日(車ですけど)。

自宅→マイ太郎さんち→アミのお届け先→マイ太郎さんち→自宅→みいさんち→自宅

はあ……

 

朝から夜までずっと運転しっぱなし話しっぱなしでさすがに万年ハイテンションの私もちょっと疲れてしまいました。でも今、最高の達成感です!

 

応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

 

しじみは卒業までみいさんのお宅にひきつづきステイします。

しばらくみいさんの美しい写真をご堪能ください。この一枚もみいさんの提供です。

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黒猫アミは新生活をスタートしました。

里親さん、ゆきちゃんママ(まりおさん)、マイ太郎さんとみんなでラインで繋がり、アミの状況を共有しています。このブログにはほとんど登場しなかったアミですが、水面下で真剣に取り組ませていただいたのでうれしくてたまりません。卒業レポでまとめて放出します。

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しじみもアミもそれなりの苦労があったでしょう。保護時ふたりとも立派な成猫レディでしたし。

しじみ(上村さん)もアミ(まりおさん)もそれぞれ面倒を見てくれるやさしい人に恵まれましたが、私はやっぱり「家猫」に勝る幸せはないと思います。

 

多くの外猫が家に入れるよう願いながら微々たる活動をしていきます。

 

じぶんがなにもしなければ、なにも変わりません。

日本を変えるのはじぶんです。

里親さんに名乗りをあげてくださる方が増えますように!

 

 

MORE!

 

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麦さんちへ

間が空いてしまいましたね。ごめんなさい。

保護猫素なう改め麦の卒業レポ第二弾です!

 

「ここ どこですか?」

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麦の新居は都心に位置する真新しい分譲マンション。我が家からは車で1時間の距離でした。

 

時間がない中、準備してくださった掃きだし窓の脱走防止柵。これがあるととても安心します。

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手間を厭わず麦の安全に配慮してくださり感謝の気持ちでいっぱいです。

 

腰高の窓にはすべてルーバーが! イマドキのマンションはいいなあ。うらやましいです。

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これなら特段脱走防止対策を施す必要はないですよね。

 

 

下手な写真で雰囲気が伝わりにくいですが、日当たり良好の快適なお部屋です。

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ひさびさに「お届け」に一緒に来てくれたチチもすっかりリラックス!

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チチから帰りがけに「掃除をがんばれ」と言われた私^^;

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いろいろ言い訳を並べたいところですが……仰るとおりですね。里親さんを見習います。

 

麦さん、はじめはご夫婦の書斎からスタートしてもらう形を取りました。

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お? 麦グッズだ♪ ほかにもいろいろありました。

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「ぼく どこかに隠れたいです」

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「すこし精神的におちつきました」

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かわいいハウスだね。うちもほしいなあ^^

 

 

人間は譲渡手続きをサクっと済ませて

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しばし談笑。おいしいお菓子やお茶をごちそうになりました。

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麦さん~ 見晴らしはどうですか? 今はそれどころじゃないかな?

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ご主人の趣味のカメラでたくさん撮ってもらってね!

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麦さん、うちに来てくれて本当にありがとう。

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あなたが来たことで私は何度和ませてもらったことでしょう。

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誰にも愛されるそのゆるキャラでのんびり暮らしてね。

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里親さんからは麦にかかった医療費をお預かりし、プレゼントをいただきました。

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入浴剤とお子たちへのおやつです。どうもありがとうございました。

 

 

以下は里親さんから届いた麦の写真↓

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あれ? 麦さん、お家はいらないの?(笑)

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抱っこされて

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おもちゃで遊んで

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外に彷徨っていた一匹の野良猫が終の棲家を得られました。保護してよかったです。

終の棲家を得られる犬猫たちが一頭でも増えることを願いつつ微力な一歩をつづけていきます。

 

「かつくん X216麦おめでとう。脱力系の風貌ながらあっという間にご縁を得て、先輩の保護猫萌乃がひがんでいます。ご家族といつまでも楽しく暮らしてください」

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歩歩

「ああ……なんなんだよ。今は勘弁してよ」

 

2007年8月、先代かつが亡くなる3日前に私の保護猫2匹の里親になった方から一方的になすりつけられた保護依頼されたへんてこ顔の黒猫の赤ちゃん。

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かつは当時虫の息で、終盤は自宅内に設置した酸素室の中に入れても呼吸が苦しそうでした。

FIPウエット末期の肺水腫。

重すぎる病魔と闘うかつを私は全力で看取らなければならない頃だったのです。

 

 

イヤイヤ引き受けた子猫を連れ帰りケージに入れてみると、子猫は自力では立てず、寝た姿勢のまま水下痢をケージ内にぶちまけました。

病院では、年単位どころか数ヶ月もたないだろうと余命宣告され、私はますますウンザリしました。死を含めた「命」の重さと対峙する気力が完全に消えそうなほど萎えていたのです。

子猫は保護される前、外をひとりぼっちで彷徨っていたとのこと。

立ち上がることもできなかったあの姿でいったいどこをどう彷徨っていたのでしょう?

母猫もきょうだいらしき子猫も近くにいなかったそうです。

母猫が現れたら、母猫に子猫を返そうと、その場でしばらく母猫を待っていたと聞かされました。

 

本物のジャングルも人口のジャングルも大差ありません。

人間の庇護の及ばない範囲で生きる犬猫たちは強くなければいけないのです。弱い遺伝子は淘汰されてしまうのが掟ですから。

なのにどうして保護されるまでの間を、生き延びることができたのでしょう?

出会う前の「ほほ史」は私にとって最大の謎です。

さまざまな仮説をたててみたのですが、真相を知ることはないしどれもピンと来ないので、そのうち私は「宇宙からアンテナをつけて地上に降ってきた」と妄想することにしました。

 

黒猫ベイビーの名は「ほほ」です。漢字にすると「歩歩」。

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頭部に溜まった水を少しでも抜こうと、小さい頃は利尿剤を投与していました。

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でも、トイレばかり近くなる姿が不憫になり、先生と相談して思い切って薬を切ることに。

 

 

薬を切っても、ほほは7年以上元気なままでした。

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私はほほをほかの猫と同じように育てました。理由は、ほほがそう望んだから。

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運動機能が低いので自分の体に多少の不自由を感じていたはずですが、ほほはなんでもやってみせました。一見脆くみえますが実はたくましくスクスクと育ってみせたのです。

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ほほを家族として迎えてから、気がつけばはや7年半。

 

ほほは今なお現役でさまざまなことにトライしながら生きています。

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最近は運動機能がさらに下がり、一時は立ち上がることもできなくなりましたが、長いブランクをへて再び投薬を開始したので、現在は薬の効能に期待を寄せています。

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ほほの近況動画です。ほほは転んでも転んでも立ち上がろうとします。

 

※ここ数日は投薬のおかげでふらつきや転倒がこの動画より改善されています。

 

 

私はほほに数え切れないほど学ばせてもらいました。

 

ほほを一語にたとえるなら……やっぱり「歩歩」かなあ?

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(写真:プロカメラマン上村さん

 

 

ほほや、明日も奇跡を見せてくれるかい?

 

生きていてくれてありがとう。

 

 

 

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