中継地点

しじみさんの里親りょうちゃんは先週2回703号室に来てくれました。

 

 

1回目

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ゴージャスな手作りランチ持参です。「近所」という距離じゃないのにこんなに・・・・・・電車だから重かったんだろうなあ。すっごくおいしくて食欲がないといっていたのがウソになってしまうほど夢中で平らげました。りょうちゃんごちそうさまでした。

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りょうちゃんのバッグに入っていっしょに帰ろうとしていたさぶ(笑)。

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りょうちゃんのひざに飛び乗るさぶ。なかなかのいい男ぶりです。

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来客にビビって隠れてしまうほほもこの通り

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みんなでリラックスの午後を過ごしました。りょうちゃんありがとうございました♪

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りょうちゃんは我が家を経由し保護猫を預かってくれることになったのです。

 

 

 

2回目の昨日は保護猫のお渡し日。

 

 

 

りょうちゃんにお願いするのは茨城県出身者の「ののこ」さん。黒猫女性です。保護主あつこさんいわく推定3歳のおっとりさんとのこと。しじみさんの性格を考えるとおとなしいののこさんは黒子役に徹してくれそうでなんとなくいい気がしました。

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りょうちゃんと力を合わせて「ののこ」さんの終の棲家を探していきます。

 

 

 

あつこさんが連れてきてくれました。703号室にてりょうちゃんに引き継いでいます。

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ののこちゃん、石? ってくらい動きません。あまりにも動かないので地べたに置いて歩けるか確認してしまったほどです。まんまるなのに存在を消しているのがかわいくて^^

 

 

ほんとうにいいキャラです。りょうちゃんのブログに会いに行ってみてくださいね。

 

 

 

あつこさんにこねてもらう保護猫海子。ババシャツ姿が板についています。

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「海ちゃんも幸せになろうね~」   「うんっ! なるっ」

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夜、あつこさんと母の店へ。あつこさん、母にも気を遣っていただきすみません。店で猫関係の方々(木村さんご夫妻、しまさんとお友だち)に偶然お会いし楽しいひとときでした。

 

 

 

あつこさんお米やたまごやお菓子などありがとうございました!

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りょうちゃんキンパ一気に食べましたよ。ありがとうございました。

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ほかにもプレゼントが届いています。

 

 

 

めいとちび太のママさまより、大量の猫砂、フード類、かわいい猫グッズがいっぱい!

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ベッドはべべが入って寝ていました。ふわふわで気持ちよさそう! ありがとうございました。

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なゆすけさんが母に手渡してくれたおみやげも受け取りました。ありがとうございました。

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長年ご支援くださっているMWさまよりさくらんぼとユンケルとお手紙とお見舞いが!

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MWさまありがとうございました。ユンケル飲んで元気を取り戻します。

 

 

ブログにもツイッターにも書ききれませんが、703号室の里親さんたちの多くがご自身でできることをはじめています。道ばたで出会った猫を保護したり・・・・・・。おひとりおひとりのストーリーを私の胸の中に留めておくのがもったいないほど、皆さま慈悲深い行動をしています。機会があったらぜひ紹介したいのですが、自分のネタだけでも出しきれていないので時間が足りず。

 

 

頭が下がるのと同時に私もがんばろう、と思います。今体調がまだ完全に復活していないのでまずは気力体力を元通りにします。でもね、いいことがあったんですよ。それはおいおいね。

 

 

明日夜サラダ坊を病院へ迎えに行きます。会うのが楽しみ。

 

 

あ、ちなみに週末はリルが草アレルギーで目が腫れ病院のお世話になり、さぶ王子が風邪を引いてしまいました。べべがあまりごはんを食べないし、保護猫以外はみんなぐったり^^;

 

 

来週みんなで体調アップをめざします!

 

 

勇気ある皆さまに愛が仰山還元されますように。きっとされます。

 

 

行動している方へ尊敬と愛を込めて。

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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アメショー入りのキャリー

保護猫ジョイ坊、トライアル中のこま吉について、遊びに来てくれたしじみの里親りょうちゃんのこと、あまぱんの入院と退院、保護猫海子の近況など書きたいことがたくさんです。

 

メールも溜まりまくり。ごめんなさい。体調が復活したら徐々に取り組みます。

 

 

今朝も絶不調で職場へ。そうそう! 後任の方、保護子猫のきょうだいを飼いたくて探しているんですって。やさしそうな方なのできっといいご縁があると思います。私のほうにもご紹介できる話があるのでなにかあったらぜひお声をかけてくださいと宣伝しておきました。

 

 

まずは新しい保護猫の話をさせてください。

 

 

床に伏せっていた昨晩、海子の餌やり女性から何度も着信があり、折り返してみると保護したい「アメショー」が現れた、と。

 

 

話せば長くなるのですが、実は「死のアパート」には3匹の成猫がよく来ていたそうです。

 

 

1匹目は海子

 

2匹目はアメショー

 

3匹目は茶白

 

 

ところが最近、アメショーと茶白の姿を見かけなくなったそう。海子の保護で2日に渡り私もちょくちょく現場へ行きましたが会えませんでした。従って私が連れ帰ったのは海子だけでした。

 

 

しかし気になる。

 

 

ということで、餌やりの女性にキャリーバッグ2つを預けていたのです。

 

 

もしまた現れたらその2匹も保護してもらうという約束で。

 

 

だから私は餌やりの男性や女性に嫌われたくなくて(笑)、海子を勝手に保護した件をなんとか穏便に済ませようと考えていました。

 

 

よりによってこんな具合の悪い日に「アメショー」が現れたのか。はあ・・・・・・。

 

でもすべては縁ですからね。縁をたいせつにしたいですね。

 

 

女性によると、物怖じせずなつっこいアメショーは海子よりさらに住民らに嫌われていて、過去にはゴミ置き場にいたアメショーにゴミ袋をたたきつけた人や、ペット不可なのになぜか犬を飼っている人がいてその人が飼い犬にアメショーを追わせて楽しんでいたということがあり、アメショーをかばいきれず心が痛かったとのこと。

 

 

 

現場に着いた私は、女性とアメショーを見つけました。

 

 

「え、アメショーじゃないじゃん」

 

 

まあぜんぜんいいんですけど。

 

 

女性が部屋へ私の預けたキャリーバッグを取りに行っているあいだ、私がアメショーを安全な場所へ誘導し、そこで撫でてごきげんをとる役を引き受けました。

 

 

初対面の私のスキンシップに気をよくしてくれたアメショーは、道路の真ん中まで転がりお腹を出す始末。ゴロゴロゴロゴロ喉を鳴らしまくっていました。

 

 

暗い中だったけど、「ほんとうに汚れているなあ」と思いました。顔も手足も真っ黒です。

 

 

なのにとんでもない甘ったれで、なんかいろいろ不釣り合いで、涙が出ました。

 

 

キャリー片手に戻った女性を遠くに見つけたアメショーは、私の手を払いのけ女性めがけて走っていきました。その背中にますます目頭が熱くなりました。

 

 

猫はわかっているんです。

 

 

お世話してくれた人、心配してくれた人を猫は識別している。私たちを見抜いている。

 

 

アメショーがこれまでどんな気持ちで世間の冷たさや陰湿な意地悪に耐えてきたのかを考えたらいたたまれなくなりました。そして私はアメショーの味方でいようと決めたのです。

 

 

キャリーへはふたりで慎重に入れ、私が抱えて家に帰りました。

 

 

アメショー入りのキャリーは意外と重い。この重みを背負う気力がほしい。

 

 

一瞬だけ、アメショー入りのキャリーごとこのまま地下に沈めたら楽になるのかもしれないなどと弱気な思考が脳裏をかすめましたが、やっぱり私はアメショーを抱えて歩きつづけました。

 

 

 

一晩寝かせて本日仕事帰りに病院へ。去勢手術や医療ケアをお願いしました。

 

 

アメショーはまだ1歳程度の男の子で、ウイルス検査はFIVキャリア。

 

 

耳をケガしています。若いのに犬歯もバッキリ折れています。

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けれど心は折れていません。ものすごくまっすぐです。

 

 

 

「ハハ くさいことをいうんですね」

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こんな緊張顔しか撮れませんでしたが、実物はめちゃくちゃハンサムですよ。

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アメショー感はほぼナシですが^^;

 

 

私は適材適所という言葉をよくつかっています。

 

 

アメショーはあの場には似合わない。だからピッタリの場所へ案内したいのです。

 

 

私には大金も広大な敷地もありませんが、私は自分の心に従って行動できる恵まれた人間です。

 

 

「ぼく 生まれてきてよかった」

 

 

アメショーがそう思ってくれるよう、彼といっしょに終の棲家を探していきます。

 

 

アメショーの名は「サラダ」にします。

 

 

以後、サラダをお見知りおきください。

 

 

にっこり♪

 

 

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新しい猫がきました

焦点が定まらないほど具合が悪いです。午後病院へ行ってきました。

 

辛くて寝ていられない。起きてもいられない。愚痴ばかりごめんなさい。

 

 

先ほど海子の女性の餌やりの方から何度も電話が来て、危ない猫がいるとの知らせを受け、キャリーで連れて帰ってきました。もう体力的に限界です。どうしたらいいかわかりません。

 

 

緊急保護、です。

 

 

とりあえず猫はケージに入ってもらいました。海子が不妊手術の入院でいなくてよかった。

 

 

明日仕事のあと、あまぱんと海子を迎えに行くので、そのときにこの猫を病院に預けてこようと思います。どうしてこんなときに保護してしまったのか、いろいろ不安ですが、がんばります。

 

 

 

いらっしゃい。お構いできなくてごめんね。

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おやすみなさい。

 

 

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海子3 ようこそ我が家へ

つづきです。

 

海子のさびしげな佇まいが頭を逡巡し、一睡もできないまま朝を迎え私は管理会社に電話をかけることに。怖かったからできれば避けたかった。でも避けられないと思いました。

 

 

私「もしもし。私は●●アパートの近くに住む者ですが、2週間ほど前にそちらの管理する●●アパート付近で子猫を見つけ、悩んだあげく飼いたいと思っているのですが、姿が見つかりません。管理会社のほうにお聞きすればなにかわかるかもしれないと考え・・・・・・お電話しました」

 

 

担当者Nという女性「猫たちは住民さまの苦情により処分いたしましたが・・・・・・」

 

 

私「え? 子猫たちをですか? 子猫たちを処分したのですか? どのように? 保健所とかへ持っていった・・・・・・つまりは、そういうことですか?」

 

 

担当者Nという女性「はい。そうですが? 住民さまがたいへん迷惑をしておりますので」

 

 

私「あ、そうですか・・・・・・今後もまた処分することはありえますか?」

 

 

担当者Nという女性「はい。住民さまがご迷惑を被っていらっしゃるので、今後も苦情等が来次第、迅速に対処していきます」

 

 

私「はあ・・・・・・わかりました。お忙しいところ失礼いたしました」

 

 

担当者Nという女性「失礼いたします」

 

 

 

この人はいったいなにを言っているんだろう? 抑揚のない声で淡々と。

 

マイノリティは私のほうだ・・・・・・ブログで吠えていい気になって、世間の冷たさがどこか遠い世界のように思えて・・・・・・まわりはみんな犬が好きで猫が好きで大切に育てていて・・・・・・。

 

 

管理会社が処分したというのが私の仮説でした。だから当たっていたのです。

 

 

子煩悩なはずの海子が子猫のもとへ戻らず何時間も私たちのそばを離れなかったこと。深夜もう一度会いに行ったときも海子はひとりで外にいたこと。お乳がぜんぜん張っていないこと。乾いた一方的な張り紙。大袈裟なほど立派な立ち入り禁止柵。禁止柵を設置した際に苦情源(子猫)を見逃すはずがないこと。本能的にヒソヒソ子育てをするはずなのに、海子は夜鳴き。

 

 

子猫を探す海子。大声で子猫を呼ぶ海子。

 

 

泥だらけの手足で駆けずり回りながら我が子を求める母の姿。

 

 

母と引きはがされ与えられたばかりの命を奪われた子猫たち。

 

 

それらが真実みを帯びて一気に自分に襲いかかって来て、私はめまいが起きました。夜まで待てない。餌やりのふたりとの約束の時間まで待てない。待つ必要もない。

 

 

次に1本でも苦情の電話が管理会社に鳴った時点で、海子はなんらかの方法で処分される。

 

 

餌やりのふたりも、海子が住民に嫌われ足蹴にされることを嘆いていた。海子は夜鳴きしている。海子は建物の敷地内にいる。入ってはいけないと人間が勝手に決めた敷地内に。餌やりのふたりを頼りにして、甘えたくて、過去には女性のほうの家にも入り込んだことがあったと聞いたし・・・・・・海子はお腹がすくし、ほかに行く当てもなく、あの死のアパートの中にいる。

 

 

海子は近隣迷惑になるほど夜鳴いている。

 

 

次苦情が来たら処分される。消される。

 

 

私は手の震えと心臓の鼓動を抑えられませんでした。

 

 

そして、ひさびさに爆弾がドカーン!! と爆発したかのごとく、大きな怒りを感じました。

 

 

バカが。子猫たちは害獣じゃない。

 

無抵抗な子猫たちへの陰湿な仕打ち。苦情に対処するほかの方法は考えなかったの?

 

せいせいと律儀に仕事をしたつもり? ただの弱い者いじめや迫害じゃなくて?

 

だれの手も借りず海子が毅然と命がけで産んだ尊い子猫たち。

 

悲しい世界に産み落とされたねえ。悲しいねえ、悲しいねえ。

 

 

じぶんの負の感情をねじ伏せるには、もう母体を保護するしか方法がありませんでした。

 

 

それから数時間後。実は先日書いた以上に保護に苦戦し、703号室まで道具を取りに行ったり来たりの末、ようやく海子を無事に連れて帰れたのです。今思い返しても奇跡的で・・・・・・。

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私は勝手に連れて帰らないという餌やりのふたりとの約束を守りませんでした。

 

 

夜、パンとビールと事情を書いた手紙を持って餌やりの2所帯を訪ねました。

 

 

1時間以上外で待っていたのですが、なかなか帰ってこなかった男性には手紙を。

 

 

海子を家に閉じ込めて飼うのはかわいそうだと主張していた女性とは直接話をすることに。

 

 

約束を守れなかったことを詫び、子猫たちが保健所で処分されたこと、担当者の女性の名前と話の内容、海子の命が切迫して危ないこと・・・・・・海子が我が家のケージでくつろぐ写真を見せながら丁寧にを伝えたところ、女性は理解を示し「よろしくお願いします」と任せてくれました。

 

 

こうして、海子は703号室にやってきてくれました。

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余談ですが海子は私が今年の元旦に取り逃がしさんざん探していた猫でした。

 

 

あのとき保護できていたら、今回の犠牲はなかったので海子に申し訳ない気持ちです。

 

 

しかし時間は巻き戻せません。これからは海子と繋がる良縁を探していくことで罪を償います。

 

 

おおよその人間にとっては、取るに足らないようなたった一匹の汚れた野良猫かもしれませんが、海子はいっしょうけんめい生きてきました。立派な女性だと思います。

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LOVE!

 

 

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海子2 仮説

私は恐ろしい仮説を立てました。

 

 

海子の保護は思うところがあり、詳細を短くまとめられません。途中でいったん切るかもしれませんが皆さまにぜひ読んでほしいです。

 

 

木曜の夕方、私はふだん通らない道を通る。

 

 

1年前に猫3匹(麦、サスケ、このは)を保護したアパート(我が家から徒歩10分)の前で初老の男性の足元にすり寄る猫を見つける。

 

 

猫は薄汚れており、飼い猫には見えない。

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男性の顔にも見覚えがある。

 

 

あの男性はたしか・・・・・・麦(素なう)、サスケ(さんきゅう)、このは(寿子)に餌をあげていたアパートの住民。ペット不可で猫を飼えないが空腹はふびんだと話していたのを思い出す。

 

 

ちょっと事情を聞いてみよう。

 

 

私「こんにちは。私をおぼえていませんか? 前ここから猫を連れ帰りました。その節はたいへんお世話になりました。猫は幸せに暮らしています。ところで、この三毛は野良猫ですか?」

 

 

男性は私の顔を忘れていたものの、ぼんやりとあの頃を思い出したようで口を開いてくれた。

 

 

三毛猫(海子)は、私が連れ帰った卒業生麦、サスケ、このはを産んだ母猫で、男性の知る限り、これまでに4~5回出産している。見かけないシーズンがあっても、時間が経つと戻ってくる。海子は男性の親切を知っていて、男性に子猫を託し姿を消すこともあった。

 

 

海子は最近アパートの敷地内で子猫を産み育てていた。子猫は約生後1か月程度。たぶん4~5匹。子猫の中に黒白のハチワレがいる。海子はときどき乱暴なオス猫に追われ悲鳴をあげている。海子は常にお腹がすいている。海子は面倒見のいい母親で子猫たちにやさしい。

 

 

じぶん(男性)のほかに同じアパート内で海子に長年餌をあげている女性もいる。会えばときどき軽くあいさつする。女性によれば、海子は1か月前にアパートのボイラー室でひっそりと子猫たちを出産。女性が子猫たちを最後にみたのは2週間前。女性が仕事から戻るのは7時半頃。海子は女性にもらえるごはんを楽しみに女性の部屋の前で待っている。

 

 

最近、管理会社がはじめて張り紙をした。アパート住民の中には猫を異常に嫌う連中が多い。男性と女性は急激に餌やりしづらくなった。海子が子猫を出産し育てていたボイラー室には張り紙と同時に頑丈な柵が新たにたてられた。海子はきっと子猫たちをほかの場所に隠し、そこで育てているにちがいない。海子は近ごろ夜アパートの周辺でよく鳴く

 

 

実際の張り紙

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張り紙を読んだあと、男性に案内され追加で設置されたという「猫立ち入り禁止の柵」を見に行く。猫どころか虫もは入れないほどびっちりと細かい編み目があった。柵の設置にはある程度のお金や手間がかかっている感じ。

 

 

 

私「ここに置いておくのは危険だと思うので、この三毛猫を連れて帰ってもいいですか?」

 

 

男性「この子は子育て中です。母猫を連れて行ったら子猫はどうなるんです? 子猫らだけじゃ生きていけないでしょう。連れて行くなら子猫たちを見つけ、いっしょじゃないと・・・・・・」

 

 

そばを離れない海子の腹を触ってみる。案の定、乳腺が張っていない

 

 

私「子猫はいない可能性があります」

 

 

男性「なにを言うんですか? 女性が子猫たちを見ているんです」

 

 

私「それから2週間程度経ってますよね? 子猫がいないなら連れて帰ってもいいですか?」

 

 

男性「もうひとりの(餌やり)女性に聞いてみないと・・・・・・」

 

 

 

らちがあかないので、私はいったん帰宅しキャリーバッグ2つを持って再び現場へ。

 

 

着くと男性のほかに仕事帰りの「女性」がいた。その横には海子がベッタリ

 

 

私は男性とのやり取りやいきさつを説明し、女性にも同じ言葉を投げてみた。

 

 

「(自分の身元を説明した上で)連れて帰ってもいいですか?」

 

 

女性は男性と同意見。私が海子を連れて帰ったら子猫たちが生きていけない。だから保護は最低でも1か月待ってほしいとのこと。海子は会話の間もずっと3者の近くにいる

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女性と私が話し込んでいるあいだ、男性が懐中電灯を手に子猫を探しに行く。

 

 

30分後、子猫を見つけられなかった男性が戻ってくる。

 

 

私「管理会社に電話したら子猫のことがなにかわかるかもしれません。おふたりが餌をあげていることを告げずにうまい言い訳を考えて電話してみてもいいですか?」

 

 

男性、女性「そうしましょう」

 

 

アパートの管理会社に電話をかける。夜の8時をまわっていたので管理会社の社員不在。

 

 

女性「とにかく、今日はダメです。子猫たちが心配です。明日の夜にしましょう。帰ってください」

 

 

私「もし子猫たちがいないことがわかったら、明日の夜連れて帰ってもいいですか?」

 

 

男性、女性、ともにいちおうは了承。

 

 

見送ってくれた海子にまたすぐに会おうと約束して703号室に戻る。

 

 

2時間後、確認したいことがあってもう一度現場へ。

 

 

 

ほら・・・・・・いる。やっぱりそうじゃん!!

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子猫はいないじゃん。

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私に絡みつく海子を放っておけず、聞いていた女性の電話番号にかける。

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電話口に出た女性に、自分がたてた仮説とその理由を冷静に話す。

 

 

緊迫している旨も、なぜ緊迫しているのかも。

 

 

女性から返ってきた答えは、先ほどと同じ。

 

 

「子育て中なら母猫を連れて行ったら子猫が困る。明日の夜話し合おう」

 

 

もう子猫はいないんです。

 

 

海子がそう言ってるのに。

 

アパートの状況がそう言っているのに。

 

 

私はどうしたらいいのかわからなくなりました。

 

 

しかしたとえ私のたてた仮説が99%正しいとしても仮説にすぎず、両者を納得させる決定的な根拠がありません。それに万が一、1%の可能性でほんとうに子猫たちがいたら・・・・・・?

 

 

私の顔をみて帰らないでと叫ぶ海子を置いて、私はまた帰りました。

 

 

けれど、置いて帰るのはこれで最後だと海子に約束しました。

 

 

そして、次の日の昼の保護につづきます。

 

 

長くなったのでいったん切りますね。

 

 

 

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