第三走者、そしてアンカーへ1


皆さまこんばんは。今日から2回にわけ、保護子猫ココア&ミルクの卒業記事をUPします。

 

 

フェイスブックやツイッターではすでにお祝いのメッセージが来ていて、感無量の心情です。

 

 

いやねえ、実葉(+さくら)の保護や手術などと重なり実はちょっときつかったのです。ブログには書けない家庭のあれこれも同時期に起こり、精神的に参りそうでした。

 

 

だから今、喜びもひとしおです。

 

 

以後は里親さんがつけてくださったあたらしい名で紹介させてください。

 

 

ココア(キジトラ)→つむぎ

ミルク(キジ白)→たび

 

 

ふたり合わせて「ココミル」から「つむたび」に変わりました。

 

 

つむぎとたびは横浜市で保護されました。保護したのは703号室卒業生シナ&モンのご家族。シナ&モン家がリレーをスタートさせた「第一走者」。シナ&モンの里親さんからの連絡で私が家族募集を引き受けることになったのです。

 

 

※ 今回は事情があってのことで、ふだんは保護依頼をお受けしていません。私もいっぱいいっぱいですので、犬猫を直接保護した方の自己責任でお願いします。

 

 

シナ&モンの里親さんのメッセージに添えられていた写真

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この頃は猫というよりも「ねずみ」のサイズですね。

 

 

体調が不安定の月齢でしたので、保護猫のミルクボランティアもされているうめももさくらさんにお願いし、500gになるまで育ててもらう運びとなりました。うめももさくらさんが「第二走者」。

 

 

うめももさくらさんは厚い情を込め、ほんとうに丁寧に育ててくださいました。なんの見返りもないのに、いっしょうけんめいこの子たちを大きくしてくれたのです。無償の愛ってこういうことを指すのですよね。深謝の気持ちでいっぱいです。

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うめももさくらさんと病院で待ち合わせ、いっしょに先生の診察を受けた日の写真

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スクスク育ったね。でもまだ300g。頼りないサイズです。

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そして、500gを超え、703号室へ。私がうめももさくらさんちにつむぎ&たびを迎えに行った日の記事はこちら。この日家でゴタゴタが起き、穏やかな気持ちにはなれなくて、行きは眉間に皺を寄せながら運転したのを覚えています。でも不思議と帰り道は自分の内側があたたかくなっているのを自覚しました。責任を持つ、は重いことですけど、反面、満たされるものですね。

 

 

私が「第三走者」。

 

 

アンカーにバトンを渡すまで走る役目です。

 

 

バトンを渡すアンカーを見つける役目でもあります。

 

 

つむぎ&たびの食の好みや量や適切な回数のコツをつかむまで、なかなか苦労しました。引き継ぎファイルとにらめっこしたり、試行錯誤を繰りかえす日々。卒パイ(離乳)が同じ月齢の子たちと比べると明らかに遅かったのもきつかったです。なにを出してもプイし、ふたりともほ乳瓶を手放しませんでした^^; あなたたちはお母さん猫のおっぱいが恋しかったのよね。

 

 

 

基礎的な医療ケアを終え、いよいよ家族募集のステージへ

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善い方の目に留まるよう、みいさんがやさしさを込め撮影してくれました。ありがとう。

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みいさんの撮る写真は、命がつまっている感じがしてとても好きです。

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被写体が自由で

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キラッと輝くのよね。

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美しい写真の数々の裏にはこんな場面が。いやーおてんばたちはじっとなんてしていませんからね。あやす役もカメラマンも若い子たちの動きに追いつこうと必死でした(爆)。

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みいさんが撮ってくれた中でいちばんのお気に入りがこれ↓

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かわいいでしょ? 私のiPhoneの待ち受け画面にしています。

 

 

家族募集を開始するとつむぎ&たびには多くのお問い合わせをいただきました。私は来たメッセージにはすべてお返事を書くよう心がけているのでこの時期はてんてこ舞いでした。

 

 

なにかがグーーーと溜まっていく気がするし、どんどん削られていく気もします。言葉では説明できない感覚です。うーん・・・・・・「消耗」が近いでしょうか? 得ようとしているのに先に失うって矛盾、かもしれませんけど。真剣に取り組んでいるものはなんでもむずかしく感じますね。

 

 

 

紆余曲折を経てついに迎えたお茶会!

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恒例の朝から大掃除。ふだんと少しちがっていたのはチチが手伝ってくれた点でしょうか?

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つむぎ&たびに会いに来てくださったのは、私と同年代の笑顔が似合う素敵な女性です。終始つむぎ&たびをにこやかに見つめ、いっしょに遊んでくださいました。

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ピンでの希望がつづく中、里親さんは「仲の良い姉妹が一緒の方が精神衛生上も良い考えました」と仰ってくれていたのです。だからこの日はふたりとも主役でした^^

 

 

里親さんはおひとり暮らしの女性ですが、お留守番時間は長くありません。数年前までは多忙の日々だったそうですが、働き方をご自身で決められるようになり在宅時間が増えたのです。実際、スケジュールを伺ってみると、つむぎ&たびを迎えるにあたり、かなりの日数のお休みを取ってくださっていました。猫との暮らしははじめてですが、大型犬、雑種犬と長年暮らしていた経験があります。医師という職業柄からか、なにごとにも慎重で細心です。ペット保険や動物病院も含め、すでにさまざまな項目をリサーチされており、安心してお任せできると思いました。

 

 

爽やかで自然体の里親さんのお人柄と、まっすぐに育ったおちびさんたちのふんわりとしたオーラが「合う!」と直感したのが私の印象でした。里親さんは落ち着いた大人ですが、つむぎ&たびと同じ目線で楽しげに遊んでくださった様子がほほえましいというか・・・・・・。

 

 

医療ケアの話になり、これまでの明細やファイルを見せると、里親さんはしみじみ仰いました。

 

 

「この子たちはこうしていろんな方(の手)を経ているのですよね。いいですね・・・・・・」

 

「そうですね」

 

 

私も答えながら改めてそう思いました。関わってくださった方はただただありがたいです。

 

 

夜、届いたメッセージの締めくくりはこのように書かれていました。

 

 

「私も今日お会いでき、とてもうれしかったです! 様々な不安も田辺さんとだったら乗り越えられそうだと確信しました。ぜひ2人のお母さんになりたいと思います。よろしくお願い致します^ ^」

 

 

2人のお母さん

 

 

シンプルな一語が胸にスッと染み込む。

 

 

つむぎ&たびに家族ができる、そう考えただけで私は目尻が下がりました。

 

 

眉間に皺を寄せながら迎えに行った日のこと、ふたりが思ったように食べてくれず連れて行った病院の帰り車の中でメソメソ泣いたこと、漠然と自信を失いかけたこと、削られていくような感覚でため息をついたこと・・・・・・それらがみんな帳消しになった瞬間でした。

 

 

 

つむぎありがとう。

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たびありがとう。

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つむぎもたびもいい子でいるんだよ。

 

 

でもいい子のきみたちも、あまりいい子じゃなかったきみたちも、どっちも好きだよ。

 

 

甘えたい盛りなのに、いっぱいがまんさせてごめんね。みんなと共存してくれて助かったよ。

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嫁入り支度をしたついでに

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小さなお嫁さんたちに花嫁シュシュをつけ写真を撮っていたら

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どういうわけかまたウルっときました。

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最近メンタルが弱いかもです(笑)。

 

 

 

巣立ちの朝。前日チチが洗車をしてきてくれたのであたらしい気持ちで出発です!

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バトンを握りしめ走った1か月が長かったような、短かったような。

 

 

応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

つむぎ&たびの新居と近況写真は次回へとつづきます。

 

 

LOVE&LOVE

 

 

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