正体


703号室は現在、保護猫グッチの家族を募集中です。

グッチの記事については2つ下↓からご覧ください。今日は登場しませんが、毎度かわいい写真がいっぱい出てきますよ!
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ずっと息苦しく眠剤を飲んでもなかなか寝れず、だるいのに自分の一部が完全に覚醒している状態です。書くことも辛く、いっそこのままふたを閉めてしまいた いのですが、小さな町で起きたほとんどだれも知らない事件ですので、悩んだ挙句やっぱり書くことにしました。情けない話、指が震えています。うまく書く自 信もありません。気分のいい話ではないので無理におすすめできません。

【おおよその経緯:スタッフさんの話より】

約1年半ほど前、スタッフさんが勤務する動物病院にある小型犬が運ばれてきた。

小型犬は2歳未満。衰弱が激しく自力で立てず。まさに死の峠が迫っている感じ。飼い主は、変わった風の中年男性とその親族。小型犬はそのまま緊急入院となったが、その後容体が少しずつ回復。

小型犬の入院から数週間後、病院の催促により、飼い主が様子見に病院に現れる。手には新しい犬(2頭目の犬)を連れていた。

しばらくして、小型犬が退院。

迎えに来た飼い主が小型犬、2頭目の犬(当時子犬?)を連れて帰る。回復した小型犬、2頭目の犬、ともにその時点ではすこぶる元気。

それから数ヵ月後、2頭目の犬が病院に運ばれてくる。

1頭目の犬と同じく瀕死状態。全身から悪臭が漂い、栄養状態最悪。

当時の写真(ある程度回復したあとに撮られた1枚)
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飼い主いわく、1頭目の小型犬は死んだとのこと。

言い訳を並べていたが不審に思った病院は口実をつけ、2頭目の犬の入院を長引かせることにした。飼い主に犬を飼うのはやめるよう忠告。

2頭目の犬の入院中、飼い主は3頭目の犬を連れて病院に見舞いに来た。当時3頭目の犬はまだ5~6カ月の子犬。快活そのもので病院で愛嬌をふりまき、ス タッフたちの心を曇らせた。飼い主への色濃い疑惑。黒に近い灰色だけど、犬の所有権があちらにある限りどうすることもできない。この時点で警察に訴えても 結果は見えている。気になった病院関係者がこっそり飼い主の男の自宅周辺をまわったが内情を知ることはできなかった。2頭目の犬は病院に入院したまま。

そして先日、飼い主が突如ビニール袋を手に病院に現れ、入院したままの2頭目の犬の返還を病院側に要求。病院側は拒否。

その後飼い主は、ビニール袋の中から3頭目の犬の遺体を取り出し、妥協策として<診断書>を書けと病院に迫る。診断書を持って犬たちを買ったペットショップに行き、また新しい犬と取り替えてもらう?(あるいは安く買う?)ためだと主張。

補足)他で亡くなった犬の診断書を出すのはほとんど不可能。

かつて病院で愛嬌を振りまいていた3頭目の犬の享年は1歳にも満たない。遺体は変わり果てた形相で絶句するほど痩せており、土まみれ(たぶん一回埋めたのを掘り起こしている)。

この時点で病院は警察に通報。駆けつけた警官に3頭目の犬の遺体の状況を見せ、今までの経緯をすべて話した。警察は飼い主を連行。飼い主は警察が来るまで終始挙動不審で高圧的な態度だったが警察の姿を見て態度を一変。おとなしくなった。

病院側は正式に電話と文書で犬たちを売ったペットショップ(大型店)に抗議。そして今後への懸念から近隣の他のペットショップにも電話などで飼い主の実名 や特徴などを伝え、注意を促す。その他にもいろいろな措置を考え、現在実行中。連行後、警察から病院に連絡があり、飼い主は生き残った2頭目の犬に関わる すべての権利を放棄し、今後病院にも迷惑をかけないとの約束を伝えられる。

3頭目の犬の死因は「餓死」。

補足)飼い主は病気? を理由に働いておらず、生活保護を受け、福祉に頼り生活している。

疑問)生活保護の場合、犬猫の飼育は禁止されているはずなのに、定期的に訪ねるであろう民生委員は犬の存在を把握できなかったのか? どこかに隠していた? あるいは他の場所で飼っていた?

【私がこの話を知った時点ときっかけ】

数週間前、スタッフさんと電話で別件を話しているときにこの話をぼんやり聞かされた。その時点では、3頭目の犬はまだ生きていたと考えられる。スタッフさんは3頭目の犬を心配する一方、病院に入ったままの2頭目の犬の未来を案じていた。飼い主に返したくないと。

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以上が概要です。細かい補足などは多々ありますが、記事に書ききれないので今回はこの辺までにしておきます。3頭目の犬の遺体の写真は載せるべきか真剣に 迷いました。衝撃を受けやすい方に配慮しクリックしてご覧になる形を取りました。もちろん私は見ていますが、チチは見ていません。

※↓こちら1とこちら2をクリックすると写真が出ます。

《こちら1》《こちら2》です。

私はそれぞれの犬たちが生まれたところ、母犬から引き離され市場に出回り、大型店のウインドーケースに並べられたところ、無邪気にあくびをする姿、寝顔、 ごはんを頬張っている顔、売られているところ、その後の地獄を繰り返し想像しました。意識的に想像したのではなく、想像してしまったのです。

納得がいかないことが多すぎますが、生活保護の件もそうです。生活保護はそもそも税金で支えられています。私たちの血税で犬を買い、虐待した飼い主が許せません。

追記:生活保護を受けていても犬の飼育はOKのようです。うちの近所の民生委員さんは以前、「贅沢品になるからダメ」と言っていたんですけどね。法律では大丈夫なんですね。うーん。

しかしこれは氷山の一角だと思います。だからとても恐ろしいのです。犬猫が簡単に手に入ってしまうなら日本は今後もこういう事件があとを絶たないでしょう。飼い主が悪いのは百も承知です。それを放置した家族や福祉、まわりもみんな悪いという意見も当然あるでしょう。

でも、犬猫を殺しても「器物損壊」くらいの罪にしかならないこの国で、物言えぬ犬猫たちを守るには、悪人を罵るだけでなく、個々が具体的にできることを実践していくしかないのかなと私は思います。

今回のことはその場にいなかった私でさえ、胸がつかえすぎて吐き気が止まりませんでした。病院の方々のご苦労を思うと言葉を失います。動物病院は本来患者 のプライバシーに立ち入らず、動物の病気を治す場所であるのに、「所有権問題」とたたかいながらも2頭目の犬を守り抜くなど、他にもここに書ききれないほ ど水面下で動いていました。2頭目の犬が生き残ったのは病院が返さないという姿勢を貫いたからです。(3頭目の犬は元気な頃に一度付き添いとして病院に連 れられてきただけで診察は受けておらず、保護するのは無理だったのです)

なにをどう書いたらいいか途中で何度も混乱し、うまくまとめられませんでしたが、これが胸の痛みの正体です。

明日2頭目の犬と会います。

生きていてくれてありがとうとしか言えません。

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