家に入りたい


今日は黒猫ひなの卒業記事を紹介させてください。

卒業してから、1カ月以上経つのに今頃の紹介でごめんなさい。預かり&募集記事を担当してくださったマイ太郎さんに任せっきりで、こちらでのご報告が遅れてしまいました。ひなの良縁を願ってくださった皆さま、どうもありがとうございました。

マイ太郎さんに預けてからというものの、すっかり安心していた私は、マイ太郎さんちに数回ひなに会いに行かせてもらった程度でしたが、マイ太郎さんのおかげで、福多朗やひかる、ゴンタに時間をかけることができました。ありがたい限りです。

ひなはもともと、うちのそばにいた野良猫です。にゃでしこたちの保護をはじめた昨年の9月頃から近所で見かけていた子でした。なかなか手をつけなかったの は、他の子たちの保護が忙しかったのと、ひなの性格が読めなかったから。実は外で会うひなは私のことが大嫌いだったようで、近づくだけでたわしのように膨 れあがって、なんと、私めがけて飛んでくるのです。もちろん、攻撃するために(笑)。

近づくと逃げる猫は大勢いますが、あんな姿勢で私を追っ払おうとする猫ははじめて。出産前後の母猫が子猫を守るために取る行動ともちょっと違う。ちなみにひなは妊娠していませんでした。ただただ私が嫌いだったんですね。そんなに私、怪しいかなあ?

小さな体を逆毛で膨らませ、必死に私を威嚇するひな。

「あっちへ行け! あっちへ行け!」

捕獲は簡単ではないと思いました。同時に、そんなことをしなければならないひながすごく不憫でした。

保護を決断したのは、雨の日にあるアパートの一室のベランダで「おうちに入りたい」アピールをしていた姿を目撃したから。大声で鳴きながら、前足でガラスの扉を叩いていたのです。まるで人間みたいに。

もちろん、家に入れてもらえるはずなどなく、粘ったあげく諦めざるえなかったひなは、その家のベランダの室外機の上で淋しそうにまるまっていました。

「家に入りたい」

確かに私はそう聞いたのです。

ひなの言葉を聞いた以上、無視はできません。

あなたが入りたいおうちではないかもしれないけれど、もっといいところへ連れて行ってあげる。だからおとなしく捕まってほしい。その日から捕獲箱の設置場所やタイミングを本格的に考えるようになりました。ひなに嫌われていたから、慎重にね。

頭の中でいろいろ練っていたので、捕獲は案外スムーズでした。

チチが少しだけ付き合ってくれたのですが、ひながなかなか来ないので、そのうち飽きて家に戻ってしまいました。やけに風の強い日だったし、ひなは現れないと思ったのでしょう。でも私は簡単に諦めるわけにはいきません。

あと30分だけ、あと30分だけ。

来る。来る。

縁があればきっと会える。絶対この箱に入ってくれる。

根拠などひとつもないけど、私の勘は当たるのです。

捕獲箱を仕掛けてから何時間経ったでしょうか?

風の中、金色の目を輝かせた黒猫が、こちらへ歩み寄ってきました。

仕掛けてある捕獲箱からごちそうのかおりが漂っているのに気づいたようです。

私は息をのみ、物陰に隠れ、手を合わせ祈りました。

入れ!

入れ!

そん中に入れ!

捕獲箱は未来への輿、どうかどうか。

捕獲箱の前で30分間、警戒しまくったひなですが、ごちそうの誘惑に負けたのか、はたまた、行くあてなどない漂流生活に疲れきったのか、最後は潔くすっと入りました。なんかうまく言えないけど、あの時のひなは、すごいかっこよかったです。

はじめの通院はうららさんが全面的にお手伝いしてくれました。病院への搬送に加え、数日間、ひなを預かってくれたうららさん。いつも心から感謝しています。

うららさんが送ってくださった写真↓
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外ではあんな虚勢を張っていたのになんですかこの甘えぶりは(笑)。

そして、みいさんが撮ってくれたお気に入りの1枚!
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とってもキレイでしょう?

マイ太郎さんちにいる頃のひなですよ。

多くの善意に導かれたひな。

保護を決めたのは私ですが、医療ケアを手伝ってくださったうららさんや、預かってくださったマイ太郎さんがいてくれたからこその卒業だと深謝しています。

ありがとうございました。

スッキリ仕上げようと思ったのに、またまた長くなってしまいましたね。

でも、ちゃんと書きたかったんですよ。いい機会です。

つづきはもう少ししたらまた!

ああ、ゴンタに会いたい。

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