第3話 “リア子意中のヒト”
「ねーねー、おねい、ハハ~、まーだー?」
「はやく支度しないと、遅れちゃうよ?」
「お庭の植木のお手入れは、帰ってきてからでもできるでしょ?」
「ひとりで少し遊んでなさいって言われても、今日はなんだかねずみ遊びって気分じゃなくて……」
「わたし、ドキドキする。エヘ♪」
リア子を輿に入れ、姉ちゃんとともに向かった先は……
「へへ」
「ぼくがお世話になっている病院ですよ。リア子ちゃん、ぼくに会いに来たのかな?」
「ごめんなさい……そうじゃなくて……
わたしが会いたかったのは、バカ面スヌーゴンじゃなくて、その後ろにいる光明なお方の方で……
スヌーゴン、診察の邪魔だから、ハハと一緒に待合室で待っていてくれない? シッシ」
『はーい、リア子ちゃん、お口あ~んってあけてね』
(あ、ダメ! わたし、今日はまだ、おねいに歯磨きしてもらってないっ!!)
『お口の中がきれいになってる! 口内炎が消えちゃったよ。リアちゃん!』
(え? ほんとう? あれが効いてるのかしら? 毎日がんばって飲んでてよかった! わたし、黒木先生に口臭がきつい女だと思われたら悲しいもの)
『はい。抜糸しましょうね。まずはこのババシャツをちょきちょきしなきゃ』
(く、黒木先生っ! い、いきなりそんなぁ)
『おとなしくしてて。今全部、脱がしちゃうからねー』
(せ、先生……)
『ほーら脱げたっ』
(ま、待って。わたし、心の準備がまだ……すっぽんぽん姿を、黒木先生にはみせられないっ)
『大丈夫。力を抜いて。ぼくは、リア子ちゃんのお腹の中まで知り尽くしているんだから』
(え? お腹の中って……もしかして、わたし、なにか勘違いを?)
抜糸後、リア子の担当医師、黒木先生と今後のことを話し合いました。現地点ではもう、なんの治療も要らないそうです。リア子の状態はどんどんよくなってい るようです。保護当初、口の中にいくつかあった口内炎は、すべて消えました! ちゃんとお世話をすると、ここまで変わるんですね。感動しました。お世話と いっても、姉ちゃんは、良質なごはんと、サプリメントを与えているだけですけどね。
リア子、よかったねー。
パチパチ。
「ん?」
黒木先生が、もうしばらく通院しなくていいって^^
「いやーーーーーーーー!!!」
『じゃあ、念のため、月末にもう一度ワクチンを打とうか?』
『また来るの?』 「うんっ!」
※クロキセンセイ、スミマセンデシタ(汗)。ゴキョウリョク、アリガトウゴザイマシタ。ペコリ。
かつくん「リア子、乙女だね。黒木先生のことが好きなんだね。でも、知的でやさしそうな外見が好きなわけではないんだって。実は他に理由があるらしい。それはまた今度ね。
週末は、新しくきた猫(チチが名前を発表します!)の経緯と、リア子のCMをお送りする予定です。めいと大吉のことも書きたいって。皆さま、お楽しみに。
ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!」
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