足りないものがあれば補う/うちのあまぱん


差出人不明のちゅーるのプレゼントがAmazonより届きました。ありがとうございます。どなたさまが送ってくださったのでしょうか?

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金曜、あまぱんは東京大学動物医療センターへ行きました。

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お世話になっている前田先生はかれこれ長いつき合い

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先生の声が穏やかなのであまぱんも落ち着いています。

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血液検査の結果、懸念していた腎不全はむしろ数値がよくなっていたのですが、予想通り貧血が深刻。直ちに輸血が必要なレベルだったのでお願いしました。

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赤血球が極端に少なく、形も歪。「壊れている」という表現が正しいと思います。

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片側の鼻の穴から青っ洟が出るのも気がかりだったので、腫瘍を疑い、鼻の周囲のレントゲンも依頼。ほかにもいくつかの検査をしました。

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結局、鼻の腫瘍は否定され、本当にホッとした次第です。

 

 

青っ洟の原因として考えられるのは、老齢ゆえ、唯一抜き残している犬歯(昔、犬歯以外を全顎抜歯手術済)からばい菌が入り、膿が出ているのではないかということ。

 

 

あまぱんの体力では犬歯を抜く手術ができないため、抗生物質(コンベニア+バイトリル)で様子を見るしかありません。拭いても拭いても膿が出てきますが、できるだけこまめに洗濯をし、消毒を繰り返すしか方法がないのです。

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輸血前、クロスマッチしても亡くなる可能性もあるとの説明を受けました。しかしほかに選択肢がありません。水分が足りなければ水分を補い、血が足りなければ血を補う。たとえ根治がむずかしいとしても、QOLを維持させるために足りないものを補うのが私の役目だと私は信じているのです。

 

 

なんだって補いたいです。足りないものを補いたい。

 

 

輸血に5時間かかるというので、病院付近で待機することにしました。万が一容体急変の知らせを受けてもすっ飛んでいける距離にいたかったのです。

 

 

お迎えに行く約束の21:30に再び東大へ(※停車しています)

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年季の入ったプレートをまじまじ見ながらチャイムを押しました。

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通された夜の無人の待合室。ひとりだと不安が頂点に達します。

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気晴らしにちょっと歩いて見つけたほっこり

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東大病院らしい気配りです。

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11年半前に保護主ぷくぷくさんから託された年齢不詳のまんまるだったあまぱん。本名は「あまた」ですが、贅肉がぱんぱんだったので「あまぱん」と呼ぶようになったのです。いつも全力で「メシくれ」を主張していたあまぱん。やさしいあまぱん。我慢づよいあまぱん。ほほにもさぶにもいじめられたあまぱん。保護猫たちにとってこれ以上ないくらい心の拠り所役をつとめてくれたあまぱん。

 

 

回想すればするほどどうしようもなくあまぱんが愛おしくなりました。

 

 

「お母さんはあまぱんの近くにいるよ。あまぱんを待っているよ」

 

 

そう声に出して気づきました。

 

 

静寂の待合室の向こうのICUに、あまぱんの命を繋ごうと動いてくれている前田先生、岡本先生、画像診断の先生方、そしてあまぱんに血を分けてくれた尊い猫さん、私といっしょにあまぱんの無事を祈ってくれている皆さまがいることに。

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しばししてあまぱんとの再会が叶いました。

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ふふ。実は縁担ぎの勝負服でキメて行ったんですよ。

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にっこり。先生たち、夜分遅くまでありがとうございました。

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あまぱんは今、肝臓に問題があるのではないかと疑われています。

 

 

次の通院は(この日の)1週間後の金曜日。くわしい検査を控えています。

 

 

通院にかかった金額は輸血を含め87,810円+駐車場代2,500円。合計9万円を超えていますが、微塵も惜しくありません。当然、払える限り払います。

 

 

翌日、あまぱんがごはんを催促してくれました。うれしかったなあ♡

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鼻からは絶えず膿が出るし、体重は一番元気だったころの半分ですが、私にとってはキラキラのお子です。かわいくてしょうがないです。

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事情を知らない方に誤解されるのは悲しいので自分の意思をつけ加えますが、私は意味のない延命治療はしません。そもそも意味のない延命治療が我が家の環境でできるとも思いません。

 

 

あまぱんの声を聞くように、どこが悪いのか、なにに苦しんでいるのかを知り、足りないものがあれば補いたい、ただそれだけです。

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できることは全部やる。

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すっかり深夜ですが、今夜も補液をしてあまぱんと寝ます。

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心配してくださった皆さまに感謝して。

 

 

おやすみなさい。

 

 

LOVE

 

 

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