今朝、だれかの激しい嘔吐の音で私はうっすらと目覚めました。
―――きっとべべだ。
ほらやっぱりそう・・・・・・
べべはある程度吐いたあとも肩を小刻みに震わせながらケフケフ言っています。気持ち悪いのが完全に取れていない様子。べべの背中をさするため起き上がろうとしたとき、近くにいたリルが突然べべに牙を剥き吠えかかってしまいました。
どうしたのリル?
リルは意地悪な女の子じゃありません。弱い者いじめもしません。
けれどたまに、ふだん見慣れない光景を目の当たりにすると興奮してしまうのです。
リル、スイッチオン。
とっさのできごとに私がたじろいでいると、さぶがべべとリルの間にパッと割り込んできました。
そして弱い方のべべの前に立ちはだかり、威嚇する方のリルの顔面を叩いたのです。
強い口調で鳴きながら、2度、バシ、バシ、と。
さぶの鉄拳を喰らったリルはすぐにおとなしく引っ込みました。
一連を見ていた私は、朝から号泣。
皆さま、さぶの中には風紀委員系の小さい人間が入っているのですよ。まちがいない。たしか昔も一度、こういうことがあったし。
きっとさぶのどこかにチャックがあって、開けたらものすごく生真面目で正義感の強いイケメンが出てくるんですよ。あまりにも「人らしい」さぶの行動に私は心底驚きました。
さぶ、前髪がペタッとしてるね。あまぱんのまねして蛇口から水を飲もうとして失敗したのよね。おでこが濡れてるもん。
「ハハ~ さぶ兄かっこいいなあ」
「さぶ兄~ ねえねえ ぼくも さぶ兄みたいになれるかな?」
「まあ 小僧にはムリだな」
私はよく、私ばかり家事をしてお子たちはニートでいいご身分だとぼやいていますが、実はそうじゃないのかも、と思うことがあるのです。
特にあまぱんとさぶは、私の手伝いをしてくれている気がしてなりません。
それぞれのキャラクターで、おのおのにできることを。
とてもさりげないからなかなか気づかないけれど、ふとした瞬間に感じるのです。
保護動物の面倒を見るだけでなく、さぶはお茶会を盛り上げる役目も引き受けています。
「お見合い」に緊張し隠れてしまう保護動物に代わり、お客さまを盛り上げています。
来賓の方々はお目当てに冷たくされても、さぶを撫で気をよくしてくださいます。
何度、助けられたか。
703号室がどういう場所かうちのお子たちはみんな知っています。
ここを巣立つ子もいれば、残る子もいることを。
自分たちは「残る方」との自覚が強いらしく、うちのお子たちはとにかく「ゆずる」のがじょうず。保護動物たちを本気で妬んだり怒ったりしません。
だからこそお子たちは、空になったケージを私と一緒に眺めさびしげなため息をついたりします。
新しい子がやってきて、お友だちになって、さようならする。
「それがうちだから」 「そでちね べべちゃ おえ くるしね」
私の言う「個人」でやってますの「個人」には、皆さまの応援はもちろんのこと、働いて活動を支えてくれるチチとお子たちが含まれています。私ひとりの力じゃ、なんもできなかったと思う。
ありがたいですね。
感謝と愛を。濃く、深いやつを。
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