私の本の表紙のリュウが、闘病の末、天国へ旅立ちました。
冥福を祈るとともに、たいせつに育ててくれた里親さんご夫妻に心から感謝します。
リュウは特別な犬でした。
子犬リュウと出会って、私は保護活動をはじめたのです。
リュウの住環境を改善したかった。保護したかった。もうリュウを心配したくなかった。
なにも持たない若き日の私は、その思いだけが原動力だった気がします。
離婚して実家のそばでひとり暮らしをはじめたのも、リュウの存在が大きかった。リュウが手に届く範囲で暮らしたかった。いつでもリュウのもとに駆けつけられるように。いつでもリュウを迎えに行けるように。これまでの人生を振り返っても、リュウほど夢中になった男はいません。
リュウを紹介するのに、過去記事を探しましたが、こんな淡泊なものじゃない。
リュウは私の中にオリジナルの深い刻印を残しています。
それでも、ひとつだけ・・・・・・
リュウは我が家のナナの兄弟で、リルの伯父にあたります。
703号室時代のリュウ(2008年)。真ん中に写っている体格の立派なのがリュウです。
保護まで実に6年かかったんです。ナナを私の子として迎えたあとも、リルを私の子として迎えたあとも、いちばんはじめに出会ったリュウを、私はまだ保護できていませんでした。
リュウを土手から出すことこそが私の悲願で、達成した瞬間は「人ってこんなに震えるんだ」と自分の体に感心するほど、ガクガクと震えていたのをおぼえています。その時代の1枚
保護後、リュウを譲渡する。
簡単なようで、実はとてもむずかしかったです。
リュウへの気持ちが「好き」を通り越して、リュウはまちがいなく私の心のシンボルで、私が生きる理由の多くのウエイトをリュウが占めていて、だから一筋縄にはいきませんでした。
しかし反面、里親さんご夫妻にリュウの命のバトンを渡したとき、私は溢れてくる充足感と新たな希望に胸が躍ったのです。
「ほんのりと痛い胸が躍る」という、不思議な体験をリュウとご家族にさせてもらいました。
リュウは里親さんの溺愛のもと、土手でふんばった6年をはるかにうわまわり、9年生きました。
15歳のリュウ。私たちの出会った5月に、リュウは家庭犬として、旅立ったのですね。
ご家族とともに、闘病がんばったね。
あなたはすばらしい犬です。
リュウありがとう。ご家族の中で、私の中で、あなたいつまでも生きつづけます。
リュウへの万感を込めて
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
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