咀嚼2 こここそが私の言いたいこと

天音の保護のいきさつを知らない方は、ここから先非常に頭の中が「?」になります。よって保護猫や老猫や八割れ猫がお好きな方はぜひ入門編から入ってください。もう一度はりつけておきます。

 

 

(忠ねこ 天音/幸せの703号室)

 

 

天音家の訪問から約2か月後、突如里親さんからちゅーるとお手紙が届きました。お手紙は里親さんの名前を伏せ、全文をそのまま紹介させてください。

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読みづらいかもしれません。ごめんなさいね。1枚目

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2枚目

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3枚目

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追記の4枚目

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里親さんは天音のイメージソングのCDと日本語の訳も送ってくださいました。

 

 

 

私は新しいCDが擦り切れるほどリピートしまくりです。CDは流せませんのでかわりに同じ曲の動画を貼りつけておきます。そして里親さんの訳も……

 

 

 

里親さんはカナダ出身ですので、英語→日本語がスラスラですね。

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皆さまはいかがお感じになりましたでしょうか?

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いるべきではない場所から然るべき場所への移動。犬猫の保護譲渡活動はそのひと言に尽きるのではないでしょうか? シンプルで有意義かつ合理的です。

 

 

 

天音は笑っています。家族は天音の笑顔に満たされています。

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これが「譲渡」の醍醐味です。

 

 

そして最後につけ加えたいことを書きます。

 

 

「シニア」「ハンディキャップ」「感染症」そういった類のタグを大きくつけてしまうことに私自身は意味を感じません。私はどんな子にも必ずご縁を見つけてきました。例外はありません。外からのスカウトが多いのでそもそも私は保護する子も選びません。

 

 

だからスターたちがなにを持ってやってくるのかは「お楽しみ」のひとつになるわけです。

 

 

保護主の皆さま、こんな子はだれももらってくれない、もしそう思うのであれば、その考え方は直ちに是正すべきです。

 

 

なぜならばそれはあなたの主観にほかなりません。

 

 

日本にはたくさんの方が暮らしています。ひとりひとり思考がちがいます。

 

 

あなたが迷い、決めつけ、保護を躊躇することはありません。

 

 

どんな犬猫も、だれかにとっての「最愛の子」になると私は思います。

 

 

それを教えてくれたのは、犬と猫と、里親さん方です。

 

 

LOVE

 

 

 

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咀嚼1 天音とほたるの家を訪ねて

ナナの容体が悪化する4日前の3月17日に話は遡りますが、私は兼ねてより約束していた卒業生天音&ほたるのお宅を訪問しました。

 

 

天音の預かりをしてくれたマイママさん、娘のマイ太郎さんもいっしょ。(マイ太郎さんの記事

 

 

今日は天音という猫を咀嚼してみたいので、皆さまおつき合いください。

 

 

せっかくなので2回にわけてみますね。

 

 

2回分を読み終えたときに、天音に焦点を当てて書いた私の真意が皆さまに届いていることを願いつつ。連続投稿しますのでよろしくお願いします。

 

 

 

この日はナナの急変前ですので、私も穏やかな気持ちで向かいました。

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じゃーん、推定18歳以上の天音です。

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天音も70代に見えないマイママさんも若々しいですね~♪

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天音はちゃんとお接待をしてくれるのです。さすが「元家猫」

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正確な年齢はわかりませんが、3年前の譲渡時は推定15歳前後だったのかな?

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黒い部分の毛が真っ白になっています。

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カナダ出身の先住くろ子さんも顔を見せてくれました。

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シニア齢のくろ子さんですが、超シニアの天音よりはだいぶ年下です。でも、天音家ではくろ子さんがいちばんはじめからいるので、「先住の位置」。

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そんなくろ子さんを後輩天音がいじめるというありさま^^; 保護主としてまことに面目ない限りです。しかし里親さんは微塵も気にしません。

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相性が悪そうなときはそれぞれを別の部屋へ、そうでもないときは同じ室内で共存させる。あくまでも猫たちのペースを見守るに徹し、ほんのり手助けしているのです。これむずかしいですよね。だからトライアルから出戻る子が多いのです。

 

 

 

そこにいい意味で緩和剤として703号室卒業生のほたるも加わりました。

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ほたるのおかげで天音とくろ子さんの距離が微妙に変わってきているそうです。

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ほたるはすごいなあ。えらいえらい。

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ちゃんと家を照らしているんだもんね。明るくしているんだもの。

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全盲のほたるはあちこち走りまわり忙しい身です。

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階段の昇り降りも余裕でクリア。教えてあげたのはくろ子さんです。

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天音城はもちろん、安全対策が完ぺき

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さあさあ、ランチの前に記念写真を。仲よしのマイ太郎さん母子♪

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マイママさんは私とも親子のように接してくれます。たまにしつけが入ることも。「アンちゃん、トイレの蓋はかならずしめてちょうだい!」とかね(笑)。

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マイママさんの猫を撫でるときのやさしいまなざしや

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おっちょこちょいの私が服につけたシミをいっしょうけんめい取る仕草に

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私は人としてのあたたかさを見つけてしまうのです。さあ、ご飯タイムだ!!

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天音ほたるの里親さんが用意してくださいました。味もですが、食器も素敵~♪

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マイ太郎さんの手土産のケーキもしっかり全員のお腹へ

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余った料理はお持ち帰りにさせてもらいました。マイ太郎さん、マイママさんからもおみやげをいただいたのです。皆さん、ありがとうございました。

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老猫天音がちゅーるを食べるのを手助けするマイ太郎さん

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天音が使っている食器はなんとロイヤルコペンハーゲン。大盤振る舞いですね。

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私ならこの食器を棚の中に入れたいせつに飾るのに……格のちがいを実感です。

 

 

 

「うちはわたしたち猫の天下なの」

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仰るとおりだね。ほたるの未来も明るいね♪

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人見知りをするくせに、私は「OK」のほたる嬢。私を覚えてくれているのです。

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私は獣臭が強いから、感性豊かなほたるには正体がばれてしまったみたいね。

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楽しいひとときを過ごし、電車で帰りました。途中で見つけたこれ↓

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妙にツボにハマった私は思わずジュースをポチ。購買意欲がそそられます。

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いいね。

 

 

お手入れの行き届いた広い家。美が込められたお食事。デザート。イキイキとしている3匹の猫たち。訪問写真をパチパチ撮る中年女たち。笑い声。和み、癒し……

 

 

さて、私が書きたいのは実はこういうことではありません。

 

 

少なくても、天音についてはちがいます。

 

 

天音は3年前の卒業生ですので、保護のいきさつを知らない方も多いでしょう。

 

 

ぜひ読んでいってください。

 

 

「忠ねこ 天音/幸せの703号室」

 

 

保護前の天音の姿が赤裸々に出てきます。

 

 

この記事の後半まで読み終えた皆さまは天音と顔出しNGの里親さんの「真の素顔」を必ず知るはずです。私がどんな譲渡をしているのかも含め、ぜんぶがわかります。

 

 

ついでに天音とほたるの卒業記事もはりつけておきますね。

 

 

天音→ 「タキシードのシンデレラ2/幸せの703号室」

 

ほたる→ 「くろこよりあたらしい家族のほたるへ/幸せの703号室」

 

 

 

後半に入る前に10分程度休憩を取ります。

 

 

前半も本番の後半も読んでもらえたらうれしいです。

 

 

 

 LOVE!

 

 

 

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若手スターあさひ

遅くなりましたがにゃん太さんより、かわいいプレゼントが届きました。心のこもったお手紙もうれしく拝見しました。その節はナナに会いに来てくださり、感謝です。

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にゃん太さんにいただいたナナの顔つき小箱の中にナナの毛を詰め込もうと思います。毎日毎日、べべとナナを考えない日はありません。私の娘たちです。

 

 

さて、昨夜から元気のないわが家のさぶを見張るため、本日はさぶにつきっきりで私が家にいました。チチはフレッシュな空気を吸いたいと、外へ出て仕事。

 

 

さぶは呼吸がじゃっかんはやいので、中島先生に「していいこと」、「しないほうがいいこと」を電話で教えてもらいました。明日、あまぱんとさぶは東大の通院日なので、詳しく診てもらいます。通院のたびに祈る気持ちです。

 

 

 

保護猫百香は現在トライアルをがんばっています。

 

 

落ち着くまでは静かに見守りたいです。なにかありましたらご報告しますね。

 

 

 

そしてそして! 次はこの青年をアピールしないと^^

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「ほえ? ぼく?」

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そうです。あさひ、きみにそろそろスポットライトを当てないとね。

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703号室所属スターのあさひ。彼は健康丸印イケメンが売りの若手です。

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ほかの猫とも共存可能。攻撃性はいっさいありません。

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徐々に皆さまにあさひのいいところを見せていけるよう、ブログやSNSでアピールしていきます。若いのに苦労してきました。幸せになるべき猫だと思います。

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「ぼくは完ぺきだから じゃあとは事務所の能力次第ですね ハハ」

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はい。あさひの仰るとおりにございます。

 

 

 

「ところでお母さんあのね わたし右の耳の後ろに毛玉の束ができちゃったから 近いうちにカットかブラッシングしてくれる?」

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了解♥ お母さんに任しときっ!

 

 

末娘リルは1日3回の散歩をエンジョイしています。

 

 

歩けるうちにたくさん歩かせてやりたいです。愛しているからね。

 

 

Smile!

 

 

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エチケット

めいちゃんとちび太くんのママさんから母の日のプレゼント、スタイリッシュなナナのフォトフレーム、ローズへの応援とお手紙が届きました。

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紹介が遅くなってごめんなさい。ほかにもすでに使ったり食べたりしてしまったので残念ながら写真がないのですが、木下様やよっちゃまからも介護グッズやお菓子をプレゼントしていただきました。皆さまどうもありがとうございました。

 

 

在りし日のナナからも「サンキュウ♥」を!

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ここ数か月で3つほど楽しい女子会に参加しましたが、時間に余裕があるときにおいおい勝手に自慢させていただきます。うちのお子たちは元気にしています。

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代表してほほに登場してもらいましょう! まんまるに太ってしまいました^^; 次の通院までに体重をちょい落とさないとダメですね。

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おねだりがすごいのでついついあげてしまうのです。これを夫婦でやっているからダメなんだと思います。自制心、だいじですね。がんばらないと……。

 

 

 

保護猫百香のトライアルは続行中! しばらくゆったりと見守ります。

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さて、保護猫ローズは間もなく抜糸をします。

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目の糸に違和感があるようで、手術前より警戒心が強くなりました。

 

 

 

ですがローズはほんとうにやさしい猫です。怖い思いばかりさせてしまったのでたまに怒りますが、撫でつづけると必ずゴロゴロ喉を鳴らすのです。

 

 

 

ね? 聞こえるでしょ? ローズのゴロゴロ音……

 

 

 

リビングでくつろぐ姿を眺めては感慨に耽っています。

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私はよく会ったこともない方から一方的に嫌われます。はじめはいちいち傷つき、悲しみ、自分のメンタルに悪影響を感じていました。いちおう人間だし。

 

 

しかし回数を重ねると次第に慣れていくのです。私はドMかもしれません。一方で、攻めたりもしますよ。SとMの両刀でいけます。生身で生きていますから。

 

 

人同士の肌が合う合わないはしょうがない。避けようのない問題です。

 

 

ひがみ合いや憎しみ合いもあるでしょう。

 

 

私が息を吸って吐いただけで許せないと思う方もいるはずです。

 

 

(まあ私の存在などさらさら眼中にすらない人も多いでしょう)

 

 

しかし私は人の声に耳を傾けないタイプではありません。

 

 

私はたとえ考え方が私とはちがうとしても、向こうが正しい、あるいは新たな発見をさせてくれる方の話であれば、頭を垂れいつでも教えを乞いたいです。

 

 

どこかは柔軟じゃないと生きづらいですし、発展しないじゃないですか?

 

 

ただほしいのは「軸のある」「建設的で」「生産的で」「端的な」意見です。

 

 

それ以外はやっぱり生理的に受けつけないんですよね。感情よりも理性が勝る年頃に差しかかっているものですから。卑猥なコメントや商業用のコメント以外は、すべて公開しています。自分に不都合なコメントも含めてです。

 

 

けれど「私への不快さ」をコメントするときに、ほんのり考えてみてください。

 

 

自分の意見が、相手(私)に響くかどうかを。なにに繋がるのかを。

 

 

私もさまざまな失敗を重ね、それが最低限のエチケットだと思うに至りました。

 

 

以上、本日も家事を済ませ、誰でも純文学の作家になれた気分を味わえる場所からお送りしました。チチが在宅で仕事をしているので、お子たちのお世話は大丈夫。その辺は夫婦でしっかりと力を合わせていますのでご安心ください。

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Smile!

 

 

 

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野島さんとの本づくり(葛藤なども含め)

703号室卒業生まりん、まりあ、アクア家からナナへ上品なブリザーブドフラワーが届きました。あきさん、Mパパさん、ありがとうございました。

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べべ、ナナの生前は数えきれないほどいっしょに遊んでもらったよね、ナナ?

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さて、私は今、新旧混在のスペースにいます。

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最新のシステムと古い造りがツボに入りますね。

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いつかこの場所で「譲渡」のミニ講義会を開きたいな。志ある方に向けてね!

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多様の使い方ができそう。

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知らなかった世界に足を一歩踏み込んだワクワク感

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いいね♪

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コピー機もあるのでアナログな私には大助かり

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席を選び、試しにブログを書いてみます。自宅と比較して集中できるか?

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私はこの度、本の出版に向け動きはじめることにしました。

 

 

 

先日ようやく本の土台となる「企画書」が完成し、OKをもらったばかりです。

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本日は自分の考えをしっかり皆さまに聞いてほしいのです。

 

 

ご迷惑でなければ少々おつき合いくださいね。まず紹介したい方がいます。

 

 

「さんこう社」代表取締役野島善孝氏

 

 

お友だちの紹介で野島さんの連絡先を伺った私は、当初なかなか電話に手が伸びませんでした。なぜならば自分の生活でさまざまな問題が起きていて、ナナの介護もあり、精神的にも肉体的にも余裕がなかったのです。いつか自分の猫への思いを1冊にまとめたい。脳裏では漠然と意欲があったのですが、いざ迫ってくると拒否したくなる。

 

 

どうしてでしょうね? わからないんですけど。

 

 

野島さんにやっと電話したのは、連絡先を知ってだいぶ経ったあとです。

 

 

一度お会いしてみることにした野島さんと私は、新宿紀伊国屋1Fのエスカレーター前にて待ち合わせ。着くと私の10年前の著書を持った初老の男性がぽつんと立っています。そして自分の著書に目を落とすと、私の本に汚れがつかないよう、薄紙で丁寧にカバーしてあったのが非常に印象的でした。

 

 

場所を移し、レトロな喫茶店で打ち合わせ。約2か月前の、2月26日です。

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この頃の私は総じて疲れていて、乗り気がなく、けれど反面チャレンジしてみたい気持ちもあり、複雑な胸中で席についたのです。

 

 

しかし野島さんと話をしているうちに、この方となら組んでみたいという心境に傾いていきました。この方は本づくりを愛し、私を認め、肯定してくれている。

 

 

それは本へのカバーのかけ方や話し方だけでも十分に伝わってきます。

 

 

加えていくつかのやり取りを並べてみますね。

 

 

①私「私は家事、老犬介護、犬猫たちの世話、保護譲渡活動を抱えているゆえ、本づくりにかけられる時間が少ないので、猶予をいただきたいです」

 

野島さん「(笑顔で)潰れてしまいそうな小さな出版社ですが……田辺さんの本が完成するまでは(会社が)持ちこたえられるようなんとかがんばります」

 

 

②野島さん「実際のところ、初版分の印税をお金としてお支払いすることがむずかしいので、印刷分の10分の1の数の本を田辺さんにお渡しする形でも構いませんか?」

 

私「つまり私が初版分の10分の1を自分で売るということですか?」

 

野島さん「はい。そういうことになります」

 

 

③私「猫に特化した本ですが、そもそも野島さんは猫に興味ありますか?」

 

野島さん「(携帯をパカッと開き三毛猫の写真を見せながら)はい。うちも飼っていたんです。ミミと名づけたんですがね、ミミは長生きしたんですよ。実はぼくは犬派で、猫は苦手だったんですが、私たち夫婦は子どもがおらず、女房が猫を飼いたいと申して、飼うのを承諾したのです。新聞の“譲渡コーナー”でミミを見つけ、1992年に昭島市のあるお宅から譲り受けました」

 

私「へえ。じゃあミミちゃんの里親になったのですね?」

 

野島さん「はい。そうです。ところが1998年に女房がガンで他界してね、以後のおよそ18年間はぼくとミミのふたり暮らしだったんですよ(ニコニコ)」

 

私「(無言で頷く)」

 

野島さん「猫が苦手だったのは最初だけで、ぼくはすぐにミミに夢中になりました。ミミは最後は腎不全でしたが、23年ほど生きてくれました。だからぼくも、猫が好きなんです」

 

私「はい」

 

 

打ち合わせ後、野島さんはペアチケットを私にくれました。

 

 

「明後日だから急だけど……ぼくが息子がわりに接している安田くんのピアノリサイタルが上野の文化会館で行われるのです。よかったらご招待しますので、どなたか誘って、いらしてくださいね。ほら空席ばかりじゃあれだから……」

 

 

謙虚な野島さんの話とは裏腹に、安田さんのピアノリサイタルは空席ばかりではありませんでした。世界的に有名な方でむしろ満席に近かったです。しかも超絶にしびれた。

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開演後は撮影禁止なので入ったときの一枚を

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野島さんが企画しているのです。芸術性豊かな一本気の職人ですね。最高!

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新宿の喫茶店での打ち合わせの帰り道、私は好きなインテリアを見に街ブラしました。

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野島さんとのやり取りを反芻しながら家具屋の中をグルグル回っていたのです。

 

 

さんこう社の提示する条件は必ずしもいいものではない。さんこう社自体が小さい。大手の出版社にかけあえば、話を聞いてくれる程度の人脈は私にもある。

 

 

けれどいくつかの大きな出版社の知り合いの方々は口々にこう言います。

 

 

「うまい下手じゃない。内容でもない。要は売れるか売れないか、に尽きるんです。有名人著名人の目に留まり宣伝してもらえればよりたくさん売れますよね」

 

 

よくわかります。売れないことにははじまらない。

 

 

人々に親しまれている名作の数々も、売れたからこそ名作になったんだと思うのです。私も書くからには1冊でも多く売りたい。出版業界全体が冷えている中、「売る」にウエイトを置くのはまちがいではない。むしろ正しい道なのです。

 

 

でも残念ながら、大きな舞台は私には似合わない。

 

 

私は小さな舞台であっても、下手なりにそこで精いっぱい踊ってみたい。

 

 

ミミちゃんと23年間暮らした野島さんとともに。

 

 

(森絵都さんにも勝手に原稿送りつけちゃう)

 

 

延々と本づくりにいたるまでの一連を説明しましたが、実際はまだ1行も書けていません。ここからが自分との戦いになりますね。参考書は不要で、自分のみと向き合っていきます。なにを書くかは書き終わるまでナイショにします。

 

 

理由は売りたいからです(笑)。

 

 

先に知ってしまうと興味を持ってもらえないかもしれないからね。

 

 

本づくりと並行し、保護猫たちの宣伝もしていかないと。

 

 

703号室には正統派ハンサムの保護猫あさひ(推定1歳男の子)

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80%キャラ替えしたジャイアン(推定2歳未満男の子)

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ローズ(推定4歳~ 女の子)の3名が終の棲家を求めています。

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みんないい猫たちです。気になる方はお問い合わせをくださいませんか?

 

 

 

どうか助けていただければ幸いです。

 

 

 

「よろしくね」

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Smile!

 

 

 

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