海子3 ようこそ我が家へ

つづきです。

 

海子のさびしげな佇まいが頭を逡巡し、一睡もできないまま朝を迎え私は管理会社に電話をかけることに。怖かったからできれば避けたかった。でも避けられないと思いました。

 

 

私「もしもし。私は●●アパートの近くに住む者ですが、2週間ほど前にそちらの管理する●●アパート付近で子猫を見つけ、悩んだあげく飼いたいと思っているのですが、姿が見つかりません。管理会社のほうにお聞きすればなにかわかるかもしれないと考え・・・・・・お電話しました」

 

 

担当者Nという女性「猫たちは住民さまの苦情により処分いたしましたが・・・・・・」

 

 

私「え? 子猫たちをですか? 子猫たちを処分したのですか? どのように? 保健所とかへ持っていった・・・・・・つまりは、そういうことですか?」

 

 

担当者Nという女性「はい。そうですが? 住民さまがたいへん迷惑をしておりますので」

 

 

私「あ、そうですか・・・・・・今後もまた処分することはありえますか?」

 

 

担当者Nという女性「はい。住民さまがご迷惑を被っていらっしゃるので、今後も苦情等が来次第、迅速に対処していきます」

 

 

私「はあ・・・・・・わかりました。お忙しいところ失礼いたしました」

 

 

担当者Nという女性「失礼いたします」

 

 

 

この人はいったいなにを言っているんだろう? 抑揚のない声で淡々と。

 

マイノリティは私のほうだ・・・・・・ブログで吠えていい気になって、世間の冷たさがどこか遠い世界のように思えて・・・・・・まわりはみんな犬が好きで猫が好きで大切に育てていて・・・・・・。

 

 

管理会社が処分したというのが私の仮説でした。だから当たっていたのです。

 

 

子煩悩なはずの海子が子猫のもとへ戻らず何時間も私たちのそばを離れなかったこと。深夜もう一度会いに行ったときも海子はひとりで外にいたこと。お乳がぜんぜん張っていないこと。乾いた一方的な張り紙。大袈裟なほど立派な立ち入り禁止柵。禁止柵を設置した際に苦情源(子猫)を見逃すはずがないこと。本能的にヒソヒソ子育てをするはずなのに、海子は夜鳴き。

 

 

子猫を探す海子。大声で子猫を呼ぶ海子。

 

 

泥だらけの手足で駆けずり回りながら我が子を求める母の姿。

 

 

母と引きはがされ与えられたばかりの命を奪われた子猫たち。

 

 

それらが真実みを帯びて一気に自分に襲いかかって来て、私はめまいが起きました。夜まで待てない。餌やりのふたりとの約束の時間まで待てない。待つ必要もない。

 

 

次に1本でも苦情の電話が管理会社に鳴った時点で、海子はなんらかの方法で処分される。

 

 

餌やりのふたりも、海子が住民に嫌われ足蹴にされることを嘆いていた。海子は夜鳴きしている。海子は建物の敷地内にいる。入ってはいけないと人間が勝手に決めた敷地内に。餌やりのふたりを頼りにして、甘えたくて、過去には女性のほうの家にも入り込んだことがあったと聞いたし・・・・・・海子はお腹がすくし、ほかに行く当てもなく、あの死のアパートの中にいる。

 

 

海子は近隣迷惑になるほど夜鳴いている。

 

 

次苦情が来たら処分される。消される。

 

 

私は手の震えと心臓の鼓動を抑えられませんでした。

 

 

そして、ひさびさに爆弾がドカーン!! と爆発したかのごとく、大きな怒りを感じました。

 

 

バカが。子猫たちは害獣じゃない。

 

無抵抗な子猫たちへの陰湿な仕打ち。苦情に対処するほかの方法は考えなかったの?

 

せいせいと律儀に仕事をしたつもり? ただの弱い者いじめや迫害じゃなくて?

 

だれの手も借りず海子が毅然と命がけで産んだ尊い子猫たち。

 

悲しい世界に産み落とされたねえ。悲しいねえ、悲しいねえ。

 

 

じぶんの負の感情をねじ伏せるには、もう母体を保護するしか方法がありませんでした。

 

 

それから数時間後。実は先日書いた以上に保護に苦戦し、703号室まで道具を取りに行ったり来たりの末、ようやく海子を無事に連れて帰れたのです。今思い返しても奇跡的で・・・・・・。

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私は勝手に連れて帰らないという餌やりのふたりとの約束を守りませんでした。

 

 

夜、パンとビールと事情を書いた手紙を持って餌やりの2所帯を訪ねました。

 

 

1時間以上外で待っていたのですが、なかなか帰ってこなかった男性には手紙を。

 

 

海子を家に閉じ込めて飼うのはかわいそうだと主張していた女性とは直接話をすることに。

 

 

約束を守れなかったことを詫び、子猫たちが保健所で処分されたこと、担当者の女性の名前と話の内容、海子の命が切迫して危ないこと・・・・・・海子が我が家のケージでくつろぐ写真を見せながら丁寧にを伝えたところ、女性は理解を示し「よろしくお願いします」と任せてくれました。

 

 

こうして、海子は703号室にやってきてくれました。

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余談ですが海子は私が今年の元旦に取り逃がしさんざん探していた猫でした。

 

 

あのとき保護できていたら、今回の犠牲はなかったので海子に申し訳ない気持ちです。

 

 

しかし時間は巻き戻せません。これからは海子と繋がる良縁を探していくことで罪を償います。

 

 

おおよその人間にとっては、取るに足らないようなたった一匹の汚れた野良猫かもしれませんが、海子はいっしょうけんめい生きてきました。立派な女性だと思います。

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LOVE!

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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The smiles of fortune

さてお待たせしました。今日から数回にわけ夜々子とすやのお輿入れをご報告します。

 

ややに(ご主人の)化け猫さんからお問い合わせをいただいたのは、昨年11月。里親サイトへ掲載して間もなくの頃でした。ややが昔実家にいた黒猫に似ているとのこと。

 

誠実で何ごとにも細心の化け猫さんに私は里親さんとして惹かれました。ですがご夫妻は群馬県にお住まいで、翌月には同じ県内の戸建て住宅へ引っ越すことになっていたのです。茨城から我が家に来た際、夜々子にストレスがかかったのがひっかかり正直悩みました。夜々子はほかにもお声がかかっていたというのもあったのかもしれません。

 

けれど自分が不安に思うことを投げるたび、化け猫さんはきちんと受け止め投げ返してくださいました。おかげで当初からひとりで悶々とせず、なんでも前向きに話し合えたのです。

 

 

遠い中703号室にお越しくださり実現した夜々子のお茶会

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食いしん嬢が張り切っておもてなし(笑)。

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やや、化け猫さんと奥さま好き? 家族になれそ?

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「うん。やさしいもん だいすき♪」

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化け猫さんご夫妻は夜々子に関することをほとんどご存知でした。

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保護されたいきさつやきょうだいたちのこと、好物、生活習慣まで……

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夜々子の命のバトンを渡すのはこの方々しかいないと思いました。

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ほんとうに和気藹々の自然な雰囲気のお茶会だったんです。

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なぜかうちのさぶもやる気満タンで

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みいさんや里親さんの手荷物をいたずらし

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それを夜々子がまねるという^^;

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妹も夜々子がかわいいと大騒ぎ

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夜々子のお茶会の写真はみいさんが撮ってくれたのですが、私のiPhoneコラージュ写真も見てください。私も私でいっぱい撮ったんです♪

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↑ 安全対策(脱走防止)を話し合うため、里親さんが新居(この時点ではお引越し前)の写真と間取り図を大量に持ってきてくださいました。開口部を中心にひとつひとつ丁寧に説明してくださった里親さん。イメージがつかみやすかったです。

 

夜々子も真剣な面持ち? そりゃそうだよね。夜々子のお家の話だもんね。

 

間取り図のほか、なんと住民票もご持参くださいました。身分証明のためだとか。

 

「住所が変わるし、私たちが夫婦である証拠もないし、免許証だけでは不安でしょう」

 

とね。いや~ 免許があれば大丈夫です(苦笑)。

 

 

コラージュ2枚目↓

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夜々子のお茶会なのに、妹が夜々子にちょっかいだしまくり(汗)。頼むから里親さんと夜々子をコミュニケーションさせておくれよ。

 

下の二枚はおみやげ。クリスマス前とあってたくさんのプレゼントをいただいてしまいました。そして私のブログを読破した(!)里親さんは、うちの事情にもくわしく、ほほにしらすを買ってきてくれたのです。クーラーボックスからしらすを出して「はい! ほほくんに」って満面の笑顔で……。うれしかったな。

 

 

終盤、話がふと野良猫栗ちゃん(すや)に及びました。※すやの写真はMIHOさんより

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奥さまがさば模様の猫が好きと伺いすやの写真を見せたのです。夜々子の卒業後、私はMIHOさんの地元のすやを保護することが決まっていました。

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すると里親さんが「寒いでしょう。(すやを)早く保護してあげてください。ややさんと相性が合えば私たちが(引き取りを)考えます」と仰ってくれたのです。

 

なにを言っているんだろうこの人たちは?

 

はじめ半信半疑でお話を聞いていたのですが、帰り際駅まで見送った際も同じことをくり返していました。もちろんその時点ではご縁が正式に決まったわけではありませんでしたが。

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それからは皆さまご存知のとおりです。無事に保護されたすやも夜々子といっしょに我が家を巣立つ運びに。まだ人馴れしていないすやを引き受けるのは相当の覚悟があったでしょうね。

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私は犬猫の保護をはじめてもうすぐ14年になります。この間に多くの人たちを見てきました。

 

絶望感に苛まれたのも一度や二度ではありませんでした。

 

しかし、汚泥で重く汚れきった心をすすいでくれるのもまた「人」だと知っています。

 

化け猫さんと奥さまがあたたかい手を差し伸べた相手は、夜々子とすやだけではありません。私も助けてもらいました。

 

 

おふたりに感謝します。

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やさしくほほ笑みながら、「人の道」を教えてくれてありがとう。

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Smile

 

つづく

 

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紅いショールのきみ

今日は目をぱっちり開けています。私のショールを巻いて艶やかにしてみました。

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イケメンじゃないですか? このショール私より似合う! えいっもうこれさぶにあげちゃう!

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惚れ惚れしません?

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「海老蔵に似てるか?」

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そういえば何人かに言われましたが、さぶ海老蔵に似てますよね(笑)。

 

 

私はテレビを見なくなって久しいので手持ちの芸能人ネタが古いかもですが、ちなみにうちのナナはだれに似てるでしょう? さあさ、遠慮は要りません! 考えてみてください!

 

 

「外国のレーサーと事実婚したあの人でしょ?」

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はい^^

 

そうね。

 

 

ナナは後藤久美子に似てるよね♪

 

 

くだらなくてすみません(汗)。今宵は若干酔ってます。ごはんを食べに行ったお店が「生ビール300円フェア」中だったので調子に乗って4杯も飲んでしまいました。

 

 

頭が空っぽになりほんわり気分がいいですね。

 

更新はお休みのはずでしたが、さぶがあまりにもハンサムなので放出したくなったのです。

 

さぶをひざに乗せさぶの写真を眺めながらつくづく思いました。

 

 

 

「やっぱさぶ、だわ」

 

 

こんな宝ものが無関心で無慈悲な外に放り出されていたとは……。

 

 

家の中をうらやましそうに見つめる過去のさぶ

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外にはまだまだたくさん、数えきれないほどの宝ものがいますから、今こそ宝ものを手に入れるチャンスかもしれませんね。

 

 

秋雨をエンジョイからの

 

 

KISS

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おれ 景虎 1

「リリースすればよかった。どうしてリリースしなかったのか……」

 

何度かブログで告白していますが、私は彼を保護したことをたびたび後悔していました。

 

私の力ではどうにもできなかったのです。

 

いっときはフリーになった彼のいる保護部屋に入ることすらためらう日々でした。

 

保護部屋の出入り口あたりで私を待ち構えていて、扉を開けると本気で襲い掛かってくる。

 

「タッ!!」

 

「シャー!!」

 

情けない話、手に持ったフードを床にばら撒いてしまうほどドキッとしました。

 

 

私は捕獲箱で無差別に保護することが多いので、家に入れるまで個体別に性格や病歴を把握できません。保護後、たとえその猫が感染症などを持っていようと、老齢であろうと、性格がキツかろうと、数年前からいっさいリリースせずに里子に出してきました。

余命いくばくもない子は我が家で看取りました。

猫が住みにくいわが町に彼らを放ちたくないのです。

 

昔私がTNRした猫が外で殺鼠剤(毒)を食べて白い泡を吐いて無残に死にました。

イボクロと名づけた黒白の1歳くらいのハンサムな男の子でした。

 

うちの近所は猫にとって楽園ではないです。

 

しかし捕獲箱に入ったどんな猫もリリースしない、というのはむずかしいことです。里親募集の難易度が格段に上がるだけでなく、性格のキツい生粋の野良猫たちの扱いに手を焼くことも……。

 

 

“いせやん”あらため景虎は歴代の暴れん坊たちの中でもまちがいなく、最強でした(笑)。

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チチも私も景虎が人になれるはずがないとまで考えていました。

 

けれどある日、私は突如あまぱんの力を借りてみようと思い立ち、それからは皆さまご存知のとおり、景虎の心の鎧が少しずつはがれたのです。

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あまぱんの前だと「弟の顔」をする景虎

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あまぱんのおかげで「条件つきタッチ」ができるようになり……

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最終的にじぶんの恐怖心を克服するために睡眠導入剤を使ってこんなことまで^^;

 

⇒ 「カップル誕生」

 

ひさびさに記事を読んで吹き出しました。どんだけアホかよ?

(※よい子はまねしないでね。だれもしないと思うけど)

 

でも大真面目の作戦! 自画自賛ですが意外と観察的で緻密なんです~^^;

 

 

おかげで私は景虎の本質を徐々に知るようになりました。

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と同時に景虎も私を知るようになりました。

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私たちはとうとう知り合い、求め合い、擁き合える関係になれたのです。

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時間がかかった分、感慨深さもひとしおです。かわいくてかわいくて。

 

景虎と出会い、私はますます確信を持つようになりました。

 

 

「なれない猫はいない」

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「どんな猫も、何歳からでも、ちゃんと向き合えば立派な家猫になれる」

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あまぱんや景虎が私に教えてくれたんですね。ありがたい。

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もうお知らせしたとおりですが、景虎は卒業生サスケ&このはの家に婿入りしました。

「サスケ&このははどんなお家に行ったの?」

を思い出したい方はこちらをご覧ください。

 

景虎がご縁になった経緯の関連記事はこちらこちら

 

 

景虎は約1年の保護期間中に数多の後輩たちに「卒業」を抜かされました。いろんな子たちを見送ってきた彼が、サスケ&このはの卒業後に限って鳴きながらしばらくウロウロとふたりを探していたのです。

 

そのときの記事を再度読んで泣きました。まさかこうなるとはねえ。

 

⇒  「ダーリンたち どうもありがとう」

 

 

以前、遊びに来たMIHOさんが撮ってくれた写真↓

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MIHOさんにビビったこのははこのとき隠れていましたが、サスケ、このは、景虎が703号室で仲良くルームシェアしていたのがおわかりいただけると思います!

 

サスケ、このは、景虎の3猫がまた一緒に暮らせるなんて……至福の限りですよ。

 

保護期間の長かった景虎は関連記事がたくさんありますが、ご面倒でなければどうぞクリックしてお読みくださいね。景虎の卒業を記念していくつかリンクしてみました。

 

慢性腎不全ステージ2の景虎を快く迎えてくださったご家族。お届けの日の様子や景虎の近況は次回につづきます。皆さまにも祝福してもらえたらうれしいなあ。

 

景虎の「保護」は長い道のりでした。一筋縄にはいきませんでした。

 

だからこそ、彼のたどり着いたゴールが私には燦々とまぶしいです。

 

 

景虎! おめでとう!

 

LOVE!

 

 

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タキシードのシンデレラ2

皆さまこんばんは! 間が空いてしまいましたが、天音の新居へご案内します。

 

「わたしんちは ここ?」

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天音の新居はなんとマイママさんちのすぐそばです。これも含めていいご縁ですね。

お届けはマイ太郎さん、マイママさんと3人で仲良く伺いました。

 

 

すでにiPadの動画や写真で拝見していましたが、実物を見て感嘆!

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天井部までビッチリ! 専門業者に依頼し特注した猫脱走防止柵(玄関)

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内側から見た図。安心ですね。

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先住猫くろこさんのためにつけた柵。つける前は夜遅く帰ってくるご主人さまへ毎晩、「ドアを開ける時くろこの飛び出しに気をつけて!」のメールを送るのが大変だったとか。

ご夫婦ともに安全への意識が半端じゃなく高いですね。

 

「いらっしゃい。あなたたちタキシードのゲストを連れてきたの?」

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「わたしが“先住くろこさん”よ。9歳の女子」

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海外暮らしの長かった里親さんは、買わずにシェルターから犬猫を譲渡してもらうのが当然のお考え。くろこさんのほかに「ばあさん」と名づけた猫さんとも暮らしていました。

 

在りし日の「ばあさん」

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虐待を受けつづけていたばあさんを里親さんがカナダのシェルターから引き取ったのはばあさんが11歳の頃。18歳の老衰で天国へ旅立つまで大切に育てていました。

過去のトラウマもありなかなか人馴れしなかったばあさん。動物病院へ連れて行くのも難儀ですし先住猫くろこちゃんとの相性も2年かかったそうです。

でも工夫しながらストレスフリーに暮らしていたのを聞き、天音も大丈夫だと確信しました。たとえはじめはむずかしくても、大らかでやさしい里親さんがくろこさんと天音の間に入り、どうにかしてくださるはずです(爆)。

 

「おてやわらかによろしく」

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くろこさん、天音がお世話になります。こちらこそどうぞよろしく^^

 

天音は2Fの書斎からスタートすることに

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天音を部屋に入れたあと、いろいろパパラッチさせてもらいました。

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なぜかメインのソファのほかに各部屋にもソファが……うちなんてマーキング臭のひどい10年物が一台だけなのに^^; 猫はソファが好きだからいいけど、どこでくつろいだらいいか?

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4枚目の写真はIKEAのドールベッド。色を塗りなおして(猫が)使っています。

 

出入り自由の猫ドアと外国製のめずらしい猫トイレ

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ソファ型の爪とぎ発見! かわいい♪ くろこちゃんと天音のふたりにそれぞれ1個ずつ!

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いったいこの家はどんだけソファが好きなんでしょう?(笑)

 

タワーも食事台も2つずつ。インテリアに合わせ安全な塗料で色を塗りなおしています。

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お仕事をしながら1週間足らずで準備されたとは……びっくり。

 

「わたしの家族はなんでもスピーディなの」

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長年の皿洗いのバイトで培ったという「キレイ好き」の里親さんのキッチン

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あれー? おかしい!

私も皿洗いのバイト歴が長いはずなんですけど。私はなにも得られなかったです。

 

キッチンで見つけた天音用のチュール

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天音の好物を大人買いしてくださったんですね。うれしい。

準備万端のご夫婦ですが実は2匹目を引き取ることは毛頭頭になかったのです。猫と暮らしたい友人との会話で里親サイトを開き、たまたま天音に目を留めてくださったのがいきさつ。

逆境の中生き抜いてきた天音に運命を感じ、彼女の余生を一緒に過ごす決意をされました。老猫の天音に残された時間を心から慈しんでいます。

穏やかでゆっくりした話し方をする里親さんが、お見合い途中言葉を詰まらせ、目から大粒の涙をポタポタ机の上に落としました。

 

私が、「どうして天音なのですか?」と聞いてしまったから。

 

里親さんは、一生懸命お話ししようとして結局うまく答えられませんでした。

なんていうか……清らかで不器用な方。私たちはその様子を見て、里親さんが天音に深く気持ちを寄せてくださっていると実感しました。

皆さまには残念ながら「見えている部分」しかお伝えできません。お家はたしかに素敵ですが、素敵なお家に猫を譲渡するのではなく素敵な人に猫を譲渡しています^^

 

 

着いたときはコンパクトだったエクステーションテーブルが大きな食卓に早がわりしました。

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うちもエクステーションテーブルを数年前に買ったのですが、テーブルの上は洗濯物や書類や化粧品など私の私物置き場になっていて反省。どうして私はだらしがないのでしょう?

 

 

天ちゃんのママさんがおいしいランチを作ってくださいました。高知産のウナギでウナギ飯!

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美しいデザートまで!

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と、食べ物が出てきた段階で! ようやくカメラを取り出したマイ太郎さん(爆)。

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あれー?

このお方、写真教室に参加してたしか写真をがんばるって豪語していたはず。

 

食べ物しか撮らないとは……。

 

ウソ。

みんなでパチパチしていると譲渡の話ができないので写真は私がメインで担当したのです。

 

 

マイママさんもほっとして天音のそばで美魔女の笑みを浮かべていました。

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天ちゃんよかったね。天ちゃんの家族がぜんぶ受け止めてくれるよ。

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亡くなった前の飼い主さんにもいいご報告ができてなによりです。

 

伴走者マイ太郎さんの書いた天音の卒業レポもぜひご覧ください。

 

天音おめでとう~1~

天音おめでとう~2~

 

里親さんからはカードとプレゼントとご支援をいただきました。動物実験をしない会社LUSHのハチミツ石鹸。私これ昔から大好き!!

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カード内容はすでに書きましたが、ご自宅に揃えた材料で作ってくださったのです。

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心あたたまる贈り物にほっこり。

 

 

「う~~~ん♪ エンジョイ姫時間!」

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里親さんからはラインのグループトークで天音の近況報告がどんどん寄せられてきます。

 

 

最新は天ちゃんのために追加で買ったというケージの画像が

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くろこちゃんと天ちゃんを顔見知りにさせるためにご用意くださいました。なるほど。これなら同じ部屋にいられますね。ちなみに天音のほうがいばってくろこちゃんを蹴散らしています。

 

たのむよ天ちゃん(汗)。あなた後輩……

 

まあ里親さんはぜんぜん気にしていません。くろこちゃんものほほんと過ごしています。

 

里親さんが撮った動画。天音がくろこちゃんをいびっている? 最新バージョンもありますが今度マイ太郎さんにUPしてもらうとして(他力本願)今回はこちらをどうぞ↓

 

 

天ちゃんのママさんの説明つき動画。声でお人柄がわかりますね。

 

応援してくださる方々のおかげで天音は苦境の先に楽園を見つけました。

 

シンデレラになりたい保護犬猫たちは大勢います。

 

一頭でも多くの犬猫たちが幸せになれることを願いつつ!

 

LOVE!

 

かつくん「X222天音さんおめでとう。マイママさんのお宅と天音さんの新居が近いのも運命のいたずらかもしれないね。

天音さんに出会った日、ハハが暗がりの中呼んだのです。

“ねこちゃん……いるの?”

自由の身でありながら元飼い主さんの家の前を離れなかった天音さんが、自分の存在をハハに知らせるためにあげた声を聞き、ハハは“天音”という名を思いついたらしい。あのニャーはまさに天の音。まるで導かれるようにあなたは終の棲家に輿入れしたのですね。

ぼくたち犬猫と人間は深い縁で結ばれていると思います。縁を大切にしたいですね」

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