ぼくは ぜんぶ食べました

皆さまこんばんは。

バービー改めそよの卒業にたくさんのお祝いメッセージありがとうございました。里親さんともども感謝の気持ちでいっぱいです。

 

次はこの方の家族を探します。

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萌乃さん、そろそろ出番ですわよ!

完全に心を開いたわけじゃないけど、触ればゴロゴロ喉を鳴らすし健康体のかわいい女の子です。これまでバービー改めそよの影に隠れてきましたが、次は保護猫萌乃にスポットライトを浴びせたいです。皆さまどうぞよろしくお願いします。

 

さて、昨日はキットの病院へ行ってきました。

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キットの保護主さんと仕事を調整しながらつきあってくれたマイ太郎さんと私の3人です。

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マイ太郎さん、キットに会いに来てくれてありがとうございました^^

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保護主さんに物資を用意したのですが、食べ物を一切受けつけないと聞いていたのでなにを持っていったらいいのか……とりあえず使えそうなものを少し持っていくことにしました。

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もう、食べてくれるならなんでもいいです。

腎臓フードにこだわっていてもキット自身が食べたいと思わなきゃ意味ないですから。

 

キットは最近腎臓食を食べなくなったので主治医の先生のアドバイスで食べそうなものはなんでも食べさせるようにしていました。

その矢先、とうとう先週突如激しい嘔吐と血便が。

保護主さんはキットを病院に運びそのまま緊急入院になったのです。

 

「末期の慢性腎不全による尿毒症」

 

主治医の先生はキットの数値を「ステージ5以上(つまり末期中の末期)」と評しています。

 

でもすごい目ヂカで私たちを迎えてくれました。

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キットの残った左目は驚くほど力強く輝いていました。

うまく言えませんが、「死んで楽になりたい」目ではありませんでした。

むしろ私には生命の塊に見えたのです。

私の願望を差し引いたとしても、本当にそうです。

 

甘えん坊になった彼ですが、慣れない病院内では威嚇する元気も出てきました。

「シャー!」

静脈点滴で体がだいぶ体が楽になったんでしょう。

 

「だいじょうぶよ。えらいいい子いい子」

保護主さんとマイ太郎さんがタオルごしにやさしく撫でました。

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私はキットにできることをなんでもやらせてもらう所存ですが、「できること」自体があまり残っていません。誤解してほしくないのは、私はもう積極的な治療をめざしてはいないのです。

彼は現在の動物医学では治癒しません。

CREAもBUNも振り切っており、もはや測定不能状態です。

私がやるべきこと、やらせていただきたいことは、彼の緩和ケアの方です。

彼のQOLを尊重し、QOL向上に全意識を置きたいのです。

 

本来なら慣れない病院もストレスかもしれません。しかし保護主宅で血便を垂れ流し、ゲーゲー吐きながらのた打ち回るのも彼にとってはかなりのダメージです。

一長一短ではありますが、保護主さん、主治医の先生と話し合い決めていこうと思います。

 

先生とじっくり話をしました。

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検査の結果次第にはなりますが、体調を見ながら近日中に一度退院させます。住み慣れた家に戻して様子を見て、再度悪化したらまた病院へ運ぶ。その方向性で考えています。

 

キットは高度医療も可能な都内の総合病院に入院中です。そこにはキットの保護主さんの愛猫たぬちゃんもいました。昨日の朝、乳がんの手術を受けたそうです。がんばったね。

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キットの保護主さんの愛猫クーくんも病院にいました。クーちゃんもまた具合が悪いのです。

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重い病気を持つキット、たぬちゃん、クーちゃんの他にも多くの猫と暮らしている保護主さん。ヘルパーの仕事の傍らTNRにも力を注ぎました。

 

「田辺さん……イタリアンは好きですか? 小さいけど、おいしいイタリアンの店があるの。ピザもモチモチで……いつか一緒に行きませんか? 私が招待します」

「ええ? イタリアンは大好きです! いつかぜひ」

 

病院の外でポツリポツリと会話を交わしながら保護主さんはおそらく私に遠慮がある、と思いました。だからこそ今回私が直接先生と今後の方針を話し合えてよかったです。

 

保護主さんに比べたら、私はなにもやっていないに等しいですが、私はキットの一ファンとして彼の穏やかな余生を強く願っています。それが1ヶ月なのか1日なのかはわかりませんが、彼が今を生きていることだけは、しっかりと胸に刻みたいです。

 

最後になりましたが、うれしいご報告が!

私たちが病院に着いたとき、キットの食器は空になっていました。

病院でケアされた元祖食いしん坊は、出されたご飯を完食です。

 

食べることは生きること!

 

LOVE!

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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慈悲

追記:山梨県のIさま、メールをお送りしたのですが跳ね返ってきました。そちらにメールができず、ドメイン名を教えるすべがないのでこちらにメールください。

→  postcardroom703☆yahoo.co.jp  「送信の際は☆を@に変えてください」

 

 

バービーの家族募集中ですが、「ペットのおうち」へログインできません。(2015.1.19PM)

ご不便をおかけしています。なおバービーは現在、数件お問い合わせをいただいています。

 

「みなさま ごめんなさい」

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「わたしにも おともだちができました。703号室の 黒ねこ ほほくん」

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バービーの家族募集中ですが、本日の主役はキットです。

 

キットとは?】

昨年9月に大怪我を負った状態で私の地元に現われ、現保護主さんに保護される。

片目摘出手術および去勢手術の際に「重度の慢性腎不全」、「FIVキャリア」と診断される。保護当時まったく人馴れしておらず、年齢も若くないことから保護主さんは里親探しを断念。経済的にキットと暮らすのは厳しいとのことでリリースを考えていた。事情を知った私が支援を約束し、保護主さんを説得。保護主さんはキットを保護猫として手元に残した。

 

何回もブログに載せていますが、保護当時の写真↓

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経済的な支援を申し出た私ですが、我が家も経済的に恵まれているとは言えません。そこで私はPOST CARDを製作しその売り上げの一部をキットに寄付させていただいてます。他にも、ニャンニャンBOXの売り上げの一部をお預かりしているのでそれも併せて。

 

昨日、POST CARDをお買い上げくださったSさまよりお預かりしている寄付金と物資をキットに届けてきました。Sさま、ありがとうございました。

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キット家

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キットのハウス。私がプレゼントしたドームベッドも入っています。

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Sさまからのお手紙を読みお礼を述べる保護主さん

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自宅点滴の時間と重なったのでお手伝いを申し入れたのですが、「ひとりで大丈夫」ですって。

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手際よくあたためた液体(200cc)をキットの体に流し込んでいきます。

驚くことに、キットは終始まったくの無抵抗。補ていなしですよ。信じられないです。

 

わかっているんですね。これをやれば体が楽になることを。

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「キッちゃん、がんばったねえ。今日もえらかったよ」

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「よおしよおし。いい子いい子」

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保護主さんとキットを見ていたらたまらない気持ちになり、私も抱かせてもらいました。

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キット、あなたがどれだけすごいか、思い知ったよ。

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いいことを教えてくれてありがとうね。

キットの医療支援とは別に、保護主さんが行っているある地区の猫のTNR費用も私の方で全額支援していますが、当初予定していたメス猫6匹のほかにオスが1匹捕獲箱に入ったそうなのでそちらもやることにしました。

計7匹。

不妊手術をしたすべての猫たちにできる限りの医療ケアも行っています。明日、保護主さんに会うのでその件は別の日に改めて写真つきでご報告いたします。

 

 

長くなって申し訳ないのですが、保護主さんに預けたカメラでキットの通院時の様子を撮ってきてもらいました。お心ある皆さまもぜひ、キットの雄姿を見ていただけますか?

 

通院は今のところ、2週間に1度。保護主さんとキットは自転車で病院に通っています。

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卒業猫ごましおの骨盤の大手術をしてくれた先生がキットの担当医

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キットはここでも紳士的な患者として振舞っています。

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「先生 今ぼくの 目やにを拭いてるんだよね? このあとリンパ節をさわるんでしょ?」

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「ぼく よく来るから いちおうの流れはわかる」

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血液検査の結果、腎臓の数値はさらに悪化していました。口内炎もひどく、口の痛みは相当のレベルだと思われます。しかしもう、対処療法しかなす術がありません。

 

この日はエコーもやってもらうことにしました。慣れない場所で仰向けになるのは、元野良猫キットにとってたいへんな勇気の要ることです。

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でも見つめあう保護主さんに両手を握ってもらえるから、がんばれるんだよね。

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結果は、腎臓の形がわからないくらいめちゃくちゃだったそうです。

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医学書を使って説明する先生。キットにとっては、いい話ではないよね。

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でも、カメラの中に入っていたこの写真を見たとき、私は本当に希望を感じました。

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重い病の中にいても、キットはなにひとつ失わず、むしろたくさん得ている気がして。

彼は自分の口で食べ、自分の足で歩いてる。自分の意思で留まっている。

 

小さな町の、小さな一軒家に住む、小さな元野良猫だけど

彼のために泣いて笑う人がいる。

彼が生きていることを、彼以外の人が知っている。多くの人が知り、支えている。

 

私の日本語表記が正しければ、こういうのを「慈悲」と言うのですね。

慈悲深き皆さまのおかげで、私もキットの生に関わることができて幸せです。

キット、保護主さんともども、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

LOVE!

 

 

 

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