年末、私は深く思い入れている卒業生に会いに行きました。
里親さんにはどれだけ感謝してもしきれません。
卒業生の名は「じゅん」と「めい」。
※ 過去に数えきれないほど登場しているのでよろしければ「じゅん」「のりまき」「めい」「グッチ」を入力しブログ内の検索機能で検索してみてくださいね。関連記事をいくつかはりつけたいのですが、ひどい頭痛に見舞われ余裕がありません。
じゅんは6年間近所で不器用に生きてきた孤高の猫でした。
「のりまき時代」のじゅんは常に痩せていて常に汚れていました。
灰色の身体から外を突き刺す鋭い眼光。
心ない人のバイクの座席で暖をとっているところを見つかり、ほうきで殴られていた現場。
降りしきる雪の中ポツンと佇むまるまった背中。
静かにゴミを漁るシルエット。
じゅんはあまりにも悲しい猫でした。
今も彼の苦労が脳裏に焼きついています。
なかなか捕まらなかったじゅんをようやく703号室に連れて帰れたときの安堵感はたとえようのないものでした。神さまが私にごほうびを与えてくださったのだ、と思いました。
そのじゅんが、「卒業生」となって余生を生きているのです。
いえ。愛情深い里親さんの体内から新しく生まれてきたのかもしれません。
里親さんの愛娘「小人姫さま」とのツーショット
怒りの感情以外うまく出せず所在なくさまよっていたじゅんが、小さな足を枕に眠っている。
里親さんから送られてきた写真を前に、涙が止まりませんでした。
じゅん、来たよ。
約半年ぶりの再会だね。
ウソみたいにまあるくて白い。
703号室の卒業生はじゅん(のりまき)だけではありません。じゅんと同時期に保護した黒猫めい(グッチ)もいます。めいは黒い上隠れん坊なのでこれしか写真が撮れませんでした^^;
FIVキャリア、人馴れいまいちのめいの家族探しは苦戦の限りでした。
せっかくお話が来てもなぜかキャンセルが相次ぎ、私は精神的に何度も折れかかりました。
「FIVキャリアが先住犬にうつったら怖いので辞退します」
と言われたこともありました。FIVウイルスは犬にうつらないのに。
私の大切な保護猫を分厚い色眼鏡で品定めされているようで苦痛でした。
だから里親さんからお問い合わせが来たとき、どうせまたダメだろうとのやさぐれた気持ちもあったのです。必要以上の期待を持つことに、もう耐えられなくて。
めいの卒業時に渡した「グッチだるま」がお正月の飾りといっしょに置かれているのを発見♪
グッチの名と片目を描いた頃は必死だったな。
里親さんちにはじゅんとめいの後輩「ブランくん」も仲間入りしています。
じゅん、めい、ブランくんは3名ともFIVキャリア。
けれど全員体重オーバー気味で元気いっぱい。
すばらしいことだと思いませんか?
マイ太郎さんに撫で撫でされるブランくん
マイ太郎さんはやさしい方だから気持ちいいよね!
私もさわらせてもらいました。ブランくん、「祝! 家族になって一年記念」です。
広いリビングは猫たちの楽園。トイレもそれぞれひとつずつ!
ピザをシェアし
里親さんお手製の栄養満点サラダを取っていただき
ゴージャスで美しい手づくりケーキまでいただきました。
まじめな話、ケーキおいしすぎておかわりしちゃったくらいです。
マイ太郎さんもこの日ばかりはダイエット放棄でパクパク(笑)。
里親さんと里親さんのご友人からはご支援やおみやげまで……恐縮です。
どうもありがとうございました。
帰り道、マイ太郎さんの助手席で私はなお、じゅんとめいと会っていました。
じゅんとめいの軌跡を、そして奇跡を、私の全細胞がくり返し思い出していたのです。
過去と現在の彼らを、私の中でリンクさせながら。
ああ……
卒業生たちとご家族に深謝して。
BIG LOVE!
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