フリータイム待ちの保護猫萌乃は家族募集中です。
がまんさせてばかりでごめんね。布団に上がってきた萌乃をなでなで^^
早く本当のお家に行けるといいねえ。嫁入りできるといいねえ。
萌乃のご縁が決められず中途半端な状態なのに、忠ねこ天音(あまね)の保護から4日後に私はまた見てしまったのです。
この日は春とは思えぬ寒さにくわえ、大雨でした。
チチのYシャツを取りにクリーニング屋へ行った私は帰り道に切ない光景に出会ってしまったのです。
降りしきる冷たい雨の中、びしょ濡れのマットにちょこんと佇んでいた猫の姿
「飼い猫じゃないな」
と、思いました。
放し飼いの飼い猫なら、晴れの日は散歩に出かけても悪天候の日にわざわざここにいるでしょうか。直感的なものですが、この子はほかに行くあてがない気がしたのです。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、背中が気の毒なほどビショビショで。
ねえねえ、お前さん、お前さんには帰るお家がないの?
じゃあせめてもっと雨をしのげる場所で雨宿りをしたらいいのに、ここじゃ寒いよ。
「ふぁ~~~」
物憂げな表情を浮かべていた猫が、突然のん気なあくびをしました。
お前さんにとって、こんな雨は屁でもない日常の一コマなのかもしれないね。
きっともっと大きな苦労をたくさん乗り越えてきたんだよね。
雨がさらに強くなりさすがにマットにいられなくなった猫は、建物の端に移動
あのマット、お気に入りなの?
猫を観察していたら、建物内から住民女性が出てきたので猫のことを聞いてみました。
「この猫を知っていますか? だれかの飼い猫ですか?」
「ああ、捨て猫よ。ずっといるの。ゴミをあさって散らかすから管理人さんが困っていて……」
女性が立ち去ったあと、申しわけなさそうに隅に丸まっていた猫に近づき撫でてみることに。
手を出すとびっくりしながらも握手に応じるように体をすりよせてくれたのです。
こうなったらもう、答えは決まっています。
いいや、とりあえず連れて帰ろ!
その後、保護道具を取りに自宅内へ戻った私は猫を見失ってしまいました。
猫がいた建物付近の小学校の中にいるような気がしたので、小学校の塀を無断でよじ登って校内に侵入し泥だらけになりながら探したのですが、見つからず。
私の気迫に驚き隠れてしまったのかもしれません。
しばらく待ったあといったん帰ることにしたのですが、頭の中は猫のことでいっぱいでした。
次会ったら逃さない。絶対。
猫のためじゃなくて、所詮じぶんが後悔しないための自己満足なのです。
私はじぶんがいちばんかわいいから、じぶんが傷ついたら困ります。
じぶんのために、どうしてもあの子を連れて帰らないと気がおさまりません。
だって私は、哀れな外猫が生理的にダメなのですから。
深夜捕獲箱を持ってリベンジに。
あの場所で再び会えるだろうか?
あ……マットの上にいた!
捕獲箱を手にした私にビビり、数歩下がった猫
やっぱりお前さん、行くあてなんかないんだね。
私は風邪をひきやすいしせっかちなの。
捕獲箱を持ってこなきゃいけなかったから傘は諦めたの。
さあ、早いところ終わりにしよう。
捕獲箱をセットし、かかりそうな場所に置いて私は隠れることに。
10分後、入りました!
やった!!
どうもありがとう!!
猫は捕獲箱内で極度のパニックを起こし、キャラが一変。超怒りまくり^^;
でも、これでよかったとわかってくれる日がすぐに来るから動じずに連れて帰りました。
次の日、大巻先生の病院へ
医療ケア一式をお願いして翌日迎えに行くことに。
お前さん、すごい形相だなあ(笑)。
推定年齢1歳未満
体重3.7キロ
ウイルス検査済み(結果マイナス)
未去勢の男の子(現在去勢済み)
外でボロボロに傷む前に保護できて幸いです。
退院後、チチと私に狂ったように甘えまくっています。
仮名は「さんきゅう」。さんちゃんって呼んでいます。
雨の日に出会ったけど「SUN」。
でも真の由来は別のところに! おいおい由来に触れますね。
おーいさんちゃん! お前さんはよーくがんばった!
早速、悲壮感をすべて棄て去ったさんちゃんです。
「明るく生きる!」
そうだね。
そうしな!
みんな太陽の子。一頭でも多くの犬猫たちが終の棲家を得られますように。
LOVE!
ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました
お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、
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