おじゃまします。デカ円ちょっといいかな?
あの実はね、明日新しい保護猫さんたちがやってくる予定なんだけど……
相部屋のほうをおねがいしたく……
どうかなぁ? だめ?
もちろんタダでとは言わない。
ということで貢物シーバを持ってきてみたんだけど……デカ円好物でしょ?
シーバんまい? そんなにあわてて食べたらゲボッとしちゃうよ?
「何名くるの?」
うーん。明日はいちおう2名。いい?
「どんなタイプ?」
まだわからないの。オトナサイズの男の子ふたりだよ。だいじょうぶ?
「かんがえさせて」
はいよ。
せまくてごめんね。部屋数が足りないね。心苦しいよ。
「引っ越す余裕ないの?」
ないなあ^^;
「2名増えてもぼくと遊んでくれるの? ぼくケージに戻るの?」
デカ円は保護部屋を自由に動きまわっているでしょう?
だからケージに戻すつもりはないの。
環境に慣れるまでの間、新しい保護猫たちにはケージ中心で少しがまんしてもらおうかな?
「ふーん」
「ならいいよ」
どうもありがとう。ダメそうなら新しい保護猫たちはチチの寝室に移動してもらうから。
ところで、パタパタトンボって知ってる? パタパタトンボでいっしょに遊んでみない?
「なにそれ飛ぶの? ぼく遊んでもいいよ」
よーし! じゃいきますよー!
パタパタトンボは動きがはやいからデカ円くんキャッチできるかな?
「どれどれっ! ハハぼくやってみる!」
「こうしてぼくは週末の昼下がりを優雅にすごすのでした。ハハとの小さな交渉は成立。デヘ」
「なあなあ。ぜんぶひとりで書いてるんだろ? よくやるな。強めの妄想癖があるんだな……」
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