リルと出かけた木曜日

かつくんの事でご心配をおかけしています。食べたり食べなかったりを繰り返しているのですが、 度重なる通院も負担だと思うので、通院は最低限に留めて、漢方を与えて免疫力を高め、病気と闘う体質を作っていけたらなと思います。漢方に関しては皆様か らの情報を参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

話は少し変わりますが、先週の木曜、リルの前の飼い主と会いました。以前から703号室を見てくれている方はご存知だと思いますが、リルはホームレスに よって飼われていた土手の犬。私の愛するナナとは血縁関係にあり、ナナの姉妹のタカコが生んだ女の子です。その事を書いた記事がありますので、ご覧になっ ていない方はこちらをご覧下さい。分かりやすく書いてあります。

リルを土手から保護したかったのですが、飼い主が手放そうとしなかった為、保護するまでに3年以上かかりました。この前、子猫のミニかつが小学生からひど い虐待にあったことを記事にしましたが、土手の犬だって例外ではありません。放火によって、何頭の尊いいのちが生きながら燃やされたか知れません。その遺 体は、正視に堪えないものがあります。そうやって何頭失ってきたか、自分がいかに無力であったか・・・。リルだっていつそうなったか。。。土手というの は、のほほんと家族でお散歩を楽しむ日常の風景がある一方、死や絶望の一面を持った場所でもあります。

リルの飼い主だった男から「リルに会わしてくれ」と電話を貰って、私は会わせるべきか考えました。でも、重病で長くないであろう事実を考え、会うことにしました。
「会わせるのはいいよ。でも、今飼い猫の具合が悪いから、時間はそんなに取れないの」そう言って、近くの広場で待ち合わせしました。私はナナも連れて行きました。ナナとリルは本当に仲良しだから、ナナにも一緒に居てもらいたい、そう思って。

3ヶ月ぶりに、ぎこちない会話が始まります。
「元気だった?」「おう」「今日は綺麗な格好してるじゃない」「うん。これ、施設で貰ったの」「へえ、そのジーンズ似合うじゃない。なかなかいいよ。それ じゃあ、日陰の公園まで少し歩こうか」途中の自動販売機でタバコとジュースを買ってあげると、ちょっと嬉しそうに「ありがと」と言って私の後を着いて来 ました。

リルのリードは持たせませんでした。日陰に腰掛けると、最初はきょとんとしたリルも、飼い主だった男にチューしました。何回も、何回も。リルなりの優しさでしょう。何回も何回も。。。男は静かに泣いて、私は何だかその場に居るのが悪いような気持ちになりました。

「貰ったかばんに色々入れてるよ。ちゃんと使ってるよ。あと、リルとゴロ(その男性が最初飼っていたダックス。703で保護して里子に出し、今は齋藤コ ロン君として幸せに暮らしています)の写真、病院に届いた。送ってくれてありがと。俺、今施設から通院している」そう言って病名が書かれた紙を見せてきま した。

《アルコール性肝硬変・前立腺がん》腹水も溜まって来ているそうで、見るからに良くない状態でした。それから、施設では月1万もらえると聞いたが、まだ 貰っていないため、通院費で出る1日数百円の交通費を使うしかない。交通費を浮かすため、歩いて3時間かけて病院へ行き、又3時間かけて施設に帰ると言っ ていました。又施設では大部屋の為、他の人間と合わず、規則も細かいので、息が詰まると言っていました。実際、何人ものホームレスがこの施設で挫折して、 土手へ舞い戻っている状況です。施設に半年程居て、それから病人は生活保護を申請出来るそうで、アパートなどを借りられるのは、ある一定の期間、施設内で 我慢できたホームレスだけです。

それを聞いて、私は2千円渡しました。
「猫が病気なの。私も苦しいからこれだけね」「いらねーよ」「いいから。取っといて」それから自分の気持ちを率直に言いました。こんな話をするのは、初めてのことかも。

「あなたは死ぬんだわ。どうしてか分かる?自分を大切にして来なかったから。50歳手前で死ぬの。でも、もしかすると、死なずに済むかもしれない。残った 余生、どう生きたい?あなた達は、施設が自分に合わないと言っては土手へ戻る。それを繰り返す。でも、生活保護を受けるということは、私たちの税金であな た達を養うこと。普通の人は一生懸命働いて税金を納めている。あなた達はそのお金を遣って生活するの。それって、実はとってもありがたいことだって、分 かってくれる?私から言わせてもらえれば、施設で半年我慢すれば、後は国から手厚い保護を受け、生きられるのはとても羨ましいことなの。それってとてもあ りがたいことなの。だから、少し位の事を我慢して、生活保護を受けてアパートを借りて自立できるようになるまで、頑張ってもらいたい。逆に言えばそこまで 我慢してはじめて、得られるものだと思うから。頑張れそう?男としてそれが出来そう?自分のこと大切に出来そう?」

「うん」そう言うと、私たちの間には、深い沈黙が流れ、その間無邪気なリルは、何回も何回もその男にチューしたり甘えたりしていました。ナナと私はそれを 見て、少し笑って、それから「猫が気になるからもう帰るわ。リルのことは心配しないでね。又会わせるから」と言うと、「分かった」と言って歩き出しまし た。

別れ際、名前を呼ばれ、振り返ると「ありがと。リルのことありがと」と言われました。私は頷いて、リルとナナを連れてかつくんとべべが待つ家へ帰りました。

自分のせいで土手での生活を強いられてる。環境のせいで土手での生活を強いられている。誰かのせいで土手での生活を強いられている。どんな理由でそこに居 るのか、そんな事はどうでもいいです。ただ、一旦堕ちると這い上がるのは難しい。近くで見ていてそう思います。私の周りに自立できたホームレスは一人も居 ません。そして心の隙間を埋めるために、犬や猫を飼う。適正に飼育できる能力は残念ながら無いけれど。そういう状況を6年近く見て、関わってると、絶望感 に襲われることもあります。だって人同士の付き合いって、どんな場合もとても難しいですから。

今思うことは、是非その人には自立してもらい、自分を大切にしてもらって、余生を生きて欲しい、いろいろあったけれどそれだけです。そして、リルの幸せは 私が保証してあげる。実際私にはこれ位のことしか出来ないし^^; それにリルは自分の過去を後悔しているように見えないし、むしろ会えてとても嬉しそう だったから。

「お父さんに会えて、嬉しかった?」


「うん。とっても嬉しかった。」


「それは良かった。又会えるといいね。」


「うん。あたし、お父さんに、また会えるといいな。。。」

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薄情者は幸せの証拠

おはようございます、こんばんは、こんにちは。
チチです。

ハハが風邪をひいてダウンしたので、再び私から。

え?残念?
・・・まぁそういわずに見ていって下さい。

703号室を卒業した黒猫の”でれすけ”が1泊遊びに来てくれました。
でれすけの入学当時は、
こんな
感じ
でした。う~ん、The子猫!

しかし、久しぶりのでれすけ君は、
シャー!!!「な、何だお前達は」
チャー!!!「パパ、ママはどこだぁ!返せー!」
といった具合で、キャリーケースから出てきませんでした。
仲良くなろうとした私は、少しマタタビを上からふりかけたら少しおとなしくなりましたが、すぐに猫パンチ&シャー!!!!
この、薄情者!(笑)

時々卒業生達が遊びに来てくれたり、私たちが遊びに行ったりしますが、私たちを忘れてしまっている子もいます。
わがまま言うと、覚えていて欲しい気持ちもありますが、忘れるということはそれだけ今が幸せな証拠。
でれすけ君、幸せになって本当に良かったね。

私は居ませんでしたが、里親様が迎えに来たとき、人が変わったように、いえ猫が変わったように、甘えんぼちゃんに変身しました。

ママ~僕淋しかったよ!
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ナナ、お前は土手での生活を覚えてる?
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リル、お前は優しい子だから、土手の飼い主に再会したら喜ぶかな?
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チチ「お米ちゃん、君はわすれちゃうかな?」
おこめ「そんなさきのことなんてわかりまちぇん。」
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今日、ハハが元気な時にデパートに行って、ペアルックを買いました。
ハハは、林家ペーパーのように色も合わせたいといいました。
色はちょっと違いますがピンクで統一です。
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他にも人へのプレゼントなどを買い漁っていました!
かつくん「無駄遣いしすぎ!」
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リルの兵器

今日でブログを初めて一年になります。
皆さん一年間、本当にありがとうございました。
なんか随分経ったような気がしますが、まだ一年なんですよね・・・。
いろんなことがありましたが、沢山の卒業生を送り出せたことを誇りに思います。

これからも色々あるでしょう。

けれど私は私のベストを尽くす、それが出来れば良いなと思っています。誰かの為にしているわけではありません。犬猫の為にしているわけでもありません。私は究極のエゴイストで、自分自身の為にしている事です。

私が私を嫌いになってしまわないように、小さないのちを黙殺して、自分を嫌にならないように。自分の人生を後悔しないように。

応援してくださる沢山の方々、そして何より感謝の気持ちを申し上げたいのは、私から恵まれない犬猫を家族として引き取ってくださった里親様方。時にはプ ライバシーを侵す質問をしてしまうのに、全て快く答えてくださって、私の気持ちを理解してくださって、卒業生に惜しみない本物の愛情を与えてくださっ て、家族として日々ケアしてくださる。

私には、ただ感謝の気持ちしか申し上げようがない。
本当にありがとうございます。
心からありがとうを100回以上贈ります。
そしてこれからも、どうぞ彼らをよろしくお願いいたします^^

話は大きく変わりますが、実は昨日、悲惨な事件ががあって、画面をあまり見ることが出来なかったんですよ(笑)。夕立のあと、べべナナリルを連れてドックランへ行ったら、3頭とも案の定泥んこになってしまい、帰ってから仕方なくシャンプーしました。

べべが終わり、ナナが終わり、リルに取り掛かりました。汚れを落としてついでに肛門腺も絞ったのですが、臭い肛門液がなんと私の左目に直撃!!!

すぐ洗い流せばよかったんですが、1分位放置したら目に激痛を覚えて、それから急いでコンタクトをはずして目を洗浄したのですが、見る見る腫れて「お岩さ ん」のようになってしまい(涙)、白目からゼリーのような物体が溢れ出てきたんですよ!!恐ろしい・・・。救急車を呼ぼうか迷いました。でも、いつも犬達 のことで近隣から大注目されているので、救急車は又迷惑になると思い、喧嘩して一ヶ月間口をきいていなかったババ(母親)に電話して病院へ運んでもらいま した(爆)。

目はまだ腫れていますが、病院の素早い処置で幸い、無事でした(笑)。

恐るべしリルの肛門液。。。

でも、いい加減ババと仲直りしろってお告げだったのかも(笑)。お互い気が強いので一度喧嘩になるとなかなか仲直りするタイミングを逃してしまうから・・・。

そして、夜はチチと喧嘩(笑)。内容は勿論超くだらないことです(爆)。

今日は今日で目が痛いのに犬猫の事で忙しかったので、さすがに参りました・・・。

でも!

夜、チチが「お詫びの印」としてプレゼントを買って来たんです(明日は絶対雨)


ブランド物のキーホルダー^^


チチは本当にブランド物に疎いし、私は間違いなく4年以上ブランド物を買っていませんので、小さなキーホルダーでも嬉しかった♪チチが為替で儲けた少額のお小遣いから買ってくれたので、一応大事に使おうと思っています(笑)。ありがと。喧嘩は許す!

昨日のドックランへはカメラを持って行かなかったので週末行ったときの写真を!

べべは相変わらず外出大好きっ子の笑顔!


ナナも最近少しだけ社交的になって可愛い笑顔!


リルはそっくりさんに好かれて追いかけっこを楽しんでいました♪


帰り際、いつものカフェでチチとお茶しました(皆足元でいい子にしていました♪)


そして、すっかり恒例となった我が家の「お米姫」の写真も!


「高い高い」されてちょっと驚いていますね^^


目がまだ痛いし、今日は卒業生が泊まりに来ているし、明日も一日予定がいっぱい入ってるし!もうすっかり朝方なのでこの辺で!これからも703号室をよろしくお願いしますね!!

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ハハのいない703号室

こんばんは。
チチです。

ハハは元気なときと元気が無い時があるので、703号室の更新をお休みしています。
昨晩はハハの友達が泊まりに来てくれましたが、掃除と料理を手伝わせていました。ヒドイですね!サッちゃんありがとう!ごめんね!

さて、金曜日里親様が「マリア」と「ことね」をつれてと遊びに来てくれました。

相変わらずカワイイね~!
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そして、マリアだけは703号室にお泊りすることとなりました。

一緒に買い物も行きました。
ハイポ~ズ!カシャ!
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色々なボランティアの方がいますが、まだまだ私たちは感情的な人間なのでベルトコンベアのように卒業させて終わりというわけにはいかないのです。
間違った姿か、正しいあり方かは別として、今は卒業していった子達の近況を聞けたり、久しぶりに顔を見せてくれるのは素直に本当に嬉しいものです。こんばんは。
調子に乗ってチチ第2弾です。
といっても明日も会社があるので短編で。

今日はハハが近くに住むハハ妹の家におこめを連れてお泊りに行きました。
厳しいハハが居ないため、チビ達はわがまま放題。
ご飯もいつもより多め。(ダイエット中の私のご飯も大盛り)

あまり好き勝ってやると、チチといえどビシッと言います。
しかし・・・べべがなにやらナナと703号室のトップ会談しています。

べべ「今晩はアタイ達の天下ですね!(一応ボス)」
ナナ「ふふっそうね。おやつを頂くわよ!べべ、出来るわね?!」
べべ「アタイに任せて(一応ボス)」
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そんな時、ガチャっ。
ハハが突然帰ってきました。
おこめがハハ妹の福ちゃんにいじめられまくって帰ってきました。

そう、悪巧みは未遂となりました。

おこめを放す時相変わらず、リル、かつくんは隔離。

いつもはこんなリルも
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この時ばかりは表情が・・・。
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おこめちゃん、一言下さい。
おこめ「そうです、あたちが変なおじちゃんです」
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似てるね~!

ハハが突然帰って来て一番ぎくりとしたのは、そうです。私です。
703号室を卒業していった全ての子達は大きなドラマがあり、試練を耐え抜いて、私達に強烈な印象を残して行きました。

活動の中では色々なことも起こります。
人の怒りを買うこともあります。
自分達のやり方が間違っているのかと思うときもあります。
しかし、物言えぬ小さな生き物の幸せを一番に考えているつもりです。
これからも皆様の暖かい励ましに支えられながら、703号室を訪れた全ての子を幸せにします。

今大変なこと・・・それは・・・
リルがオコメにしつこいことこの上なしです。
遊ぶだけだったらいいのですが、やけに興奮してパクリとやろうとするのでいつも避けています。
この通りストーカーのように隙を伺っています・・・。
リル「ハァハァお米た~ん」
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お米は日に日に我儘になってきます。
次回その報告を。

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タカコノカタミ

今日は自分の為の日でした。午前中に掃除を完璧に終わらせて、いつもはあまり手をつけないお風 呂場もピカピカに仕上げました。バイトまで時間があるので、午後2時間くらいお昼寝しちゃおうとベッドにもぐりこんで20分くらい、ようやくウトウトしだ した頃、電話が何度も激しく鳴りました。もうやだ、無視しちゃおうと思っても、ベルはしつこい(涙)。

電話の相手は土手に住むホームレスでした。
「リルを預かってくれ、体が悪い。2ヶ月くらい施設に入るから頼むよ」

すっ飛んで土手へ向かいました。

リルは、以前1回登場したことがある犬です。ナナの死んだ姉妹タカコが命を懸けて産んだ女の子。ナナの姪。血が繋がってるだけでなく、一緒に土手で過ごしていたこともあります。現在3歳5ヵ月。

以前の記事をご覧になりたい方はnana1nana2nana3をご覧ください。長いですが、ナナやリルの歴史が書いてあります。

ここに居ました。


ここで生まれ、


ここで育ち、


信じられないくらい沢山の苦難を越えて来た。


越えて生き延びて待っていてくれた。


私を信じて待っていてくれた。


リルを飼ったホームレスは、私を信頼していましたが、あまりの可愛さにリルを引き渡すことを断固拒んでいました。ここに書いても、この苦労は理解してもら えないかもしれませんが、私は3年5ヵ月、リルが生まれてからずっとリルを保護することを考えていました。ホームレスからリルを盗むことも何度も何度も考 えました。
でも、私が盗んだと分かったら土手へ通って他の犬達にフィラリアの薬を届けたり、フードの支援を続けることが出来なくなってしまう。信頼関係が破綻してし まうから……。だから、じっと待つしかなかった。待っている間に、リルが火事に巻き込まれて死んだり、脱走して車に轢かれて死んだりすることを覚悟しなが ら、心のどこかで覚悟しながら待つしかありませんでした。それ位私は、無力な人間です。

私は、用事があるとき以外土手へ行きません。行くたびに心が沈んで苦しくなるから。でも、チチはたまに自主的に行ってくれます。土手犬達の顔を見て、おや つを届け、元気な姿を確認してお散歩へ連れて行く。夫婦でありながら、強いなと感心してしまいますが、そんなチチでも最近はリルの所を意識的に避けていま した。

「何故行ってあげないの?」と聞くと「会うと苦しいから」と返ってくる。私の方は、返す言葉を失います。だって私も会うと苦しい、何も出来ない自分に苛立ち、少しばかりの強い心は、リルの苦境の前に崩れてしまうから。

ホームレスが、リルを手放したのは奇跡。
少なくても私にとっては。。。

「2ヶ月したら返してくれ」と最初言われましたが、「なら引き受けないわ。他をあたってちょうだい。私に預けるなら、リルの一生を私にちょうだい」と賭けに出てみました。内心はバクバク。でも、ここで半端な約束を交わすわけにはいきません。リルのために。

「……。あんた以外に信じられる人間は居ない、俺には居ない。だからリルをお願いします。俺はもう、一生リルの前に現れないよ」ホームレスはそう言いました。「約束してよね」念を押してリルを連れて帰りました。

リルを連れてくることが分かっていたら、お風呂場なんて掃除しなかったのに! あああ、これからリルを洗って、夕方お散歩へ行って、片づけをしたら、昼寝 どころか紅茶も飲めないじゃない。そしたらバイトだわ。そんな現実的なことを考えながら帰りました。お風呂から出たリルは家の中を嬉しそうに探検して、 ケージに入れてもいい子にしていました。私の願いは叶った。3年5ヵ月経ってやっと叶った。そしたら無性に明日から施設へ入るホームレスが気になりまし た。勝手なことばかりして、リルに淋しい思いをさせて、それでもリルを手放そうとしなかったホームレス。

少しのお金と亡き父の洋服とお守りをかばんに詰めて、もう一度ババ(母)と夜の土手へ向かいました。痩せこけた体を見るとつい、やるせない気持ちになる。 私も人間ですから、目の前の病人が、唯一心を許せる存在のリルを失うことがどんなに悲しい事か、土手で過ごす最後の夜に、リルが横に居ないことがどんなに 淋しいか、少しは分かるつもりです。

けれど、リルはナナの姉妹、亡きタカコの忘れ形見。正直、その事実の方が私には大切。リルを幸せにしたい、リルを土手から出したい、そう思ってきましたから……。

タカちゃん、やったよ!ありがとう!
絶対にリルを幸せにするからね!天国から見守っててね!

ジャックのお届けの様子、あきさんからまわってきたバトンは次回以降になっちゃいました。リルの様子もあわせてお楽しみに~♪

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