まとまらない心

ブログを書く前に、何度か伸びと深呼吸をしたのですが、胸のつかえは取れないままです。

 

 

もともと、今日は、保護猫てるの「アピール用の写真」を撮る予定だったのですが、寝起きから私の体が重く、取り掛かるのに、とてつもない時間と体力を消耗してしまいました。

 

 

てるは、警戒心が強いので、首飾りをつけるのも一苦労

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まあ、これはこれで、かわいいね。

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私は少しずつ、変わってきたのだと自覚しています。

 

 

中年の図々しさは年々増しているものの、メンタルの根幹は、弱くなったのかもしれません。

 

 

若い頃は、「どこだどこだ? 私を待ちわびている不幸はどこだ?」とばかりに、精力的に犬猫たちの保護譲渡活動をしてきました。道中で、いろんな方との出会いと別れを経験し、お子たちとの出会いと別れを経験し、たくさん泣いて、笑いました。総括すると、「幸せ」とも言い切れないし、「幸せじゃなかった」とも言い切れない年月を過ごしてきたように思います。

 

 

わかっているのは、結局すべては、自分で選択してきたことくらい。

 

 

後悔は、なにもありません。

 

 

しかし、これからの人生は、なるべく自分軸にしていこうと努力中です。

 

 

魅力的すぎる犬猫たちは、あまりにも大きいものを、私にもたらせてくれました。

 

 

と同時に、私は犬猫以外の世界については、かなり無知になっていた気がします。

 

 

一度きりの人生だから、いろいろな世界を覗いてみたい。

 

 

仕事以外は「責任」から逃れて、できるだけ、心のままに生きたい。

 

 

てるは、そんな私の過渡期を、そばで寄り添ってくれています。犬猫以外の世界も覗いてみたいと話しているそばで、猫のてるに支えてもらっているという矛盾は、もちろんわかっています(笑)。

 

 

そして、この矛盾に、今、自分は苛まれているのです。

 

 

てるが、愛おしいです。

 

 

てるは3月のはじめに、うちにやってきました。

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てるは、(私のお客さん)Mさんの敷地に来る7歳の外猫さんで、毎日、たらふくおいしいごはんを、Mさんにもらっていました。1歳の頃、たてつづけに2回の妊娠経験があり、外で合計12匹の赤ちゃんを出産。赤ちゃんたちは、Mさんが里子に出し、てるはその際に不妊手術をしてもらったのです。

 

 

Mさんとてるは、長いつき合いなのですよ。

 

 

Mさんがいたから、外猫のてるが、生き永らえたといっても過言ではないですね。

 

 

私はてるの保護をMさんがどう感じるかを含めて、時間をかけて、熟考しました。

 

 

結果、Mさんが保護の段取りまで組んでくれて、てるは無事に私の手元にきたのです。

 

 

ちなみに、Mさんから聞いた、てるの昔話の中で、私がいちばん印象に残ったのは、てるが外猫のオス(FIV陽性、ボス気質)に首を噛まれて、首が血だらけになっていたときのこと。

 

 

当時のケガは、すっかり治っていますが、その際にてるはFIVに感染したと思われます。

 

 

※てるはウイルス検査で、FIV陽性、白血病陰性が判明しています。

 

 

てるを噛んだオス猫も、生きるのに必死だっただけなので、猫の間で、悪者などいません。

 

 

ただ、痛かったんだろうな、心細かったよなあ、と、てるがかわいそうになり、胸が疼きました。

 

 

てるの保護について、チチには、「絶対に猫を増やさない。責任をもって譲渡する。てるが家庭生活に馴れるまでの間だけ、保護させて」という約束を交わしています。

 

 

最初は、連れてきたことを、てるに謝らなければならないほど、てるは落ち込んでいました。

 

 

食欲不振、人間不信。

 

 

目はうつろで、覇気がいっさい、なかったのです。

 

 

私は、まちがっていたのかもしれない。てるを保護するべきではなかったのかもしれない。

 

 

Mさんにも、申し訳ない気持ちになりました。

 

 

でも、お互いが、退路を断たれた場所から向き合い、一歩一歩慎重に近づいて、私たちはようやく、ぬくもりを分け合えるところにまで、到達したのです。ようやく!

 

 

そしたら今度は、「いいサヨナラ」に向けて、準備を開始しなくてはなりません。

 

 

だから、あああ苦しい、となってしまっているわけなのです。

 

 

(こんなこと、よく私、何百回も繰り返してきたな)

 

 

てるは、念のため、ほかのお子たちと生活空間をわけています。

 

 

寝室が自分の居場所だと認識しているので、すずらんやちゃみのいるリビングには行きません。

 

 

ほかの猫に、強い関心はないようです。

 

 

けれど、ときどき私がリビングで楽しそうに笑っていると、わざわざ、私を迎えに来るのですよ。

 

 

「ちょ、まだ? 早く来てブラッシングしてよ」

 

 

「今日まだちゅーるもらってない!」

 

 

「もう寝る時間!」

 

 

といった具合に、にゃーにゃ―話しかけて、私を寝室に誘導しようとします。

 

 

たまんないよね。

 

 

アピール写真のためにつけた首飾りが、憎いほど似合ってしまいました。

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慣れないものをつけているから、まずはごほうびをどうぞ♡

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おいしいかい?

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いいお顔!

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おいで、ブラッシングもしてあげる♪

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つやつや~

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ふふ。きもちいいねえ~

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ク~!

 

 

きれいすぎて、どうしようもありません。

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こんなんじゃ、てるが輝いてしまうから、この巣から、羽ばたいてしまうね。

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次のステップのための止まり木、次のステップまでの止まり木、次のステップまでの止まり木……

 

 

(703号室の寝室は止まり木、この家の約束、未来、一生、次の出会いのための空席、マイルール、キャパ、云々……全部をくちゃくちゃに丸めてポイっと飛ばしたい心境)

 

 

ここだけの話、首飾りをつけたてるを見ていたら、構いたくてどうしようもなくなり、途中からiPhoneを放り出してしまった私です。私は、なにが書きたのかわからなくなってしまったので、この辺で失礼して、てると笑平とのんびり寝っ転がります。急いでエネルギーチャージしてきますっ。

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皆さま、お目汚しの乱文を失礼しました。

 

 

文章は心が現れるのって本当ですね。せめて、美しいてるの写真で償います。

 

 

次回はもっと、気持ちを整理できているといいなあ。

 

 

LOVE

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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てるちゃんの通院結果

本日、うちの保護猫てるちゃんは、通院をがんばりました。

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雨の中、午前中に、てるを大巻先生の病院に連れて行ったのです。

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爪を切って、お耳を掃除してもらって……

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広範囲の血液検査とワクチンを依頼

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てるのオシッコ玉が、ほかのお子に比べて大きい気がしたのです。

 

 

てるは7歳の中高齢ですし、FIVキャリアなので、腎臓が悪くなっているのかと心配でしたが……

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(腎不全の疑いを早い段階で判別する)SDMA検査を含め、腎臓の値がメチャクチャよかった♡

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腎臓だけではないのですよ。

 

 

悪いところがひとつもないという健康ぶりで、私は、本当に驚いたのです。

 

 

と同時に、外猫時代、良質なごはんをあげてくださっていたMさんに感謝しました。

 

 

てるが元気でいられたのは、てるに不妊手術を受けさせ、いいごはんをくれていたMさんがいてこそです。現に、てるはMさんにはスリスリでしたが、私とは距離がありました。

 

 

ひとつ屋根の下に暮らしながらも、てるは、はっきりとパーソナルスペースを持っていて、私はなかなかそこに踏み込めなかったのです。心を許してくれていないと感じていました。

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……加えて、覇気がないというか、てるはずっと、自分の殻に閉じこもっていたのです。

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「まだ信じないわよ」

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ドームベッドからも出ようとしませんでした。

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私は、保護したことをてるに何回も謝りました。てるが望んだことではないからです。

 

 

そして正直、自信も失っていました。連れて帰ってよかったと、胸を張って言えなかったのです。

 

 

ですが、Xでご覧になった方も多いと思いますが、数日前に、てるが堰を切ったように甘えてくれるようになったのです。お尻をピンとあげて、なでなでを催促してくれたのですよ。

 

 

今までどんな気持ちで過ごしていたのだろうと想像すると、もう、かわいさもひとしおですね。

 

 

私はますますメロメロになっています。

 

 

せっかく仲よくなったのに、通院で少し嫌われてしまったかもしれませんが、通院は、てるにとって必要だったと胸を張って言えるので、徐々に距離を縮めようと思います。

 

 

てるちゃん、お疲れさまでした。

 

 

ごほうびのちゅーるを吸うてるを見ていたら、涙が溢れてしまった私です。

 

 

さて、てる以外の話題もちょこっとね♪ うちのお子たちは、みんな変わらず過ごしています。

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先日、豆さんにタイ料理をごちそうになりました。おいしかった! ありがとうございました。

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旅行以来、すっかりタイにハマってしまいました。好きな国が増えるのは、素敵なことですね。

 

 

靴下が、なぜかいつもこっからダメになるという謎……

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これで、何足目でしょう?

 

 

どうして右足の親指あたりに穴が開くのか、わかる方いますか?

 

 

見苦しい写真を失礼いたしました。

 

 

前回書いたまま、メンタルはまだ浮上していませんが、頭を切り替えつつ、昔よりは、若干、うまく生きているつもりです。皆さまも、いろいろなお悩みがあろうかと存じますが、日々の幸せも噛み締めてくださいね。一歩一歩、(ときには弛みながらも)1ミリずつでも、前に進んでいきましょう。

 

 

ではこの辺で失礼します。

 

 

てるの通院結果、とってもうれしかったので、幸せのおすそ分け、でした!

 

 

LOVE

 

 

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保護猫デリーが来ました

皆さまこんにちは。703号室に新しい保護猫が来ました。

 

 

ふふ。今は緊張顔ですね。

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多分、男の子で、仮名は「デリー」になりました。

 

 

名づけ役はチチに譲渡したので、チチがつけたのです。

 

 

はい。お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、由来は、インドのデリー。チチの憧れの地なんだそうです。いつか行ってみたい地名をつけちゃうあたりがねえ^^;

 

 

通院は週明けになったのですが、とりあえず、ノミダニの駆虫薬を動物病院で買って、すでにデリーにつけています。外でごはんをあげてくれていた方に「食べているごはん」を聞いたので、同じものを買ってきました。デリーがいっぱい食べてくれますように!

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ちなみに、まだドキドキで食欲は出ていない感じです。

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デリーは生後5、6? か月の若猫さんで、兄妹3匹で外にいたのです。

 

 

デリー兄妹の存在は、先月、友人から相談されて知ったのですが、聞いたときは私がタイにいて、その後もなかなか動けず、昨夜、ようやく「お招き会」が実現したのです。

 

 

昨日は、午前中は仕事、その後、母たちをランチに連れて行く約束していたので、池袋へ……

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母の好きな店で

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小籠包をたらふく食べてもらいました。

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そして、夜は保護猫たちのお招き大作戦!

 

 

毎日がこんな感じです(笑)。

 

 

私が車を出して、友人を迎えに行ってから、現場へ。歯科医院の先生からの相談だったのです。

 

 

シニア猫さんと暮らしている猫好きの院長先生が、デリーたちの面倒を見ていました。

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キジトラのお子と

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三毛ちゃんが兄妹のようです。

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「みんな発情期が来そうだし、外は危険」ということで、保護譲渡をすることにしたのです。

 

 

しかし、うちは、チチが絶対にダメだというので、3匹は連れて帰ることができません。

 

 

仕事が忙しくて、私が猫たちのお世話が十分にできないのも、かわいそうです。

 

 

だから、私は、捕獲に参加するとしても、よくて1匹を連れて帰るのが限界だと、(話を持ってきた友人に)伝えていました。友人が2匹、我が家が1匹、これが私のキャパシティーです。労働の対価が発生しないボランティア活動は、自分のキャパシティーを明確にすることが大切だと思います。

 

 

でもまあ、ゼロより1、ですものね。

 

 

「じゃあ、アンニイさんは黒い子で」

 

 

と友人が言ってくれたので、お言葉に甘えて? そうさせてもらいました。

 

 

「黒い子がいちばん人になついていそうだし、アンニイさん黒猫が好きでしょ?」

 

 

が理由だそうです。いろいろと考えてくれたのですね。恐れ入ります。

 

 

はじめに(友人の)捕獲箱に入ったのは、キジトラのお子でした。

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捕獲箱を空けるために、キジトラちゃんをネットに入れて、キャリーバッグに移すのは、友人と私のふたりがかりでいきました。結構むずかしいので、慎重に取り組んだのです。

 

 

そうこうしているうちに、私が持ってきた捕獲箱も閉まりましたよ!

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入ってくれたのは、なんと黒猫デリー!

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私の捕獲箱に入ってくれたので、移し替える手間が省かれました。このまま連れて帰れます!

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キャリーにはキジトラちゃん、捕獲箱にはデリー

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撤収の時間が迫ってきたので、友人が院長先生に捕獲箱の使い方をレクチャーし、三毛猫ちゃんは、院長先生がトライすることになりました。先生は真剣ですので皆さまご安心ください。

 

 

乗りかかった舟なので、なにかあれば私もすぐに駆けつけます。

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先生は、デリーたちのこと、本当に心配していたのがわかりました。

 

 

みんなそれぞれが、やれることをやっているのですね。

 

 

残る三毛猫ちゃんも、早く保護できたらと願っています。願うだけでなく、行動もします。

 

 

お弁当とお茶をいただいてしまいました。ごちそうさまでした。

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友人と、キジトラさん、大量の荷物を友人宅に送り届けて、私はデリーを連れて帰りました。

 

 

チチさん、ご理解いただき、深謝いたします。

 

 

保護猫てるちゃんのことは、のんびりと構えていますが、デリーは、早めに馴らしてテンポよく良縁を見つけたいです。皆さま、どうかデリーをお見知りおきくださいね。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

LOVE

 

 

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保護猫てるちゃんとのこれまで

次、うちに来る保護猫には「てる」という仮名をつけようと決めていました。

 

 

「てるくん」になるのか、「てるちゃん」になるのか……男の子にも、女の子にも、似合う明るい名ですよね。漢字を当てはめるなら「輝」。てる、との出会いに胸が躍っていた私です。

 

 

そもそも、私には保護したいお子がいました。

 

 

それが、この子。出会ったのは2024年5月頃です。場所は、私のお客さまMさん宅

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Mさん宅の敷地で、こうして元気よくごはんをおねだりする姿にロックオンされたのです。

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はい。うちに今いる、てるちゃん、との出会いです♡

 

 

正直な話、てるはあまり不幸そうには見えませんでした。

 

 

やさしいMさんにごはんをちょくちょくもらっていたし、気にかけてもらえていました。てるなりの、生活圏や生活リズムがあり、長年外で暮らしてきた「貫禄」も感じました。

 

 

てるのごはんを求める大きな鳴き声は、生きる力が漲っていて、私は尊敬すらおぼえていたのです。

 

 

てるは外で7年間生きました。

 

 

その間に12匹の子猫を産み、2回目の出産を終えたあと、Mさんが不妊手術(TNR)を受けさせたのです。てるの産んだ子猫は、Mさんのおかげでみんな幸せになりました。

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↑↑↑ わかりづらい画像かもしれませんが、てるの赤ちゃんたちです。

 

 

前も書いたのですが、私も偶然、てるの姉妹が産んだ子猫4匹の譲渡をしたことがあります。

 

 

不思議なことですが、縁って、繋がっているのですね。

 

 

外で長年、自由気ままに生きているこの子を、保護するのはどうなんだろう?

 

 

私が保護を打診したら、外でずっと面倒を見てきたMさんは、どう思うのだろう?

 

 

うれしいかな? それとも、さびしいかな?

 

 

私もソワソワと心が行ったり来たり。若い頃の自分が見たら、情けなく思ったにちがいありません。

 

 

言い訳ですが、重い病と闘っていたさぶのこと、なかなか譲渡できなかった保護猫きなもんのこともストッパーになり、結局私は、「様子見」に、留まっていました。そして、Mさん宅の、かわいい猫さんたちのお世話に伺うたび、ごはんごはんと鳴いて訴えるてるの声を、無視していたのです。

 

 

外猫にごはんをあげることを、快く思わない方が、Mさんの近所に住んでいるため、てるのごはんは、トラブルに発展しないよう、タイミングをみて、Mさんがあげていました。仕事で伺っている私は、地域や住民の事情に疎いので、余計な手出しをしない約束だったのです。

 

 

だから、てるは私の前でいくら鳴いても、ごはんがもらえませんでした。

 

 

Mさんが長くご入院された際は、毎日通って愛猫さんたちの面倒を見ていたのですが、そのとき、「ごはんごはん」と寄ってくる外猫てるの圧力は、すさまじかったです。

 

 

ごはんをあげられなくてごめん。なにもしてあげられなくて、ごめんなさい。

 

 

この胸の痛みは、いずれ自分の後悔に繋がる、後悔の少ない人生を送りたい私は、この痛みを放置できないーー。ある日、移動中の車内で、私はふと、覚醒したのです。

 

 

あ、Mさんに相談しよう。思いを伝えてみよう。

 

 

遅くなったけれど、悶々としていた自分に決別がしたくて、とうとう私は、Mさんに保護を打診。もともと、ご自身も猫のTNRや譲渡活動などをされていたMさんは、この子のためになるなら、と快諾してくださり、てるは我が家に来ることになったのです。

 

 

しかも、保護はMさんが担当してくれました。

 

 

てるはMさんになついているからです。

 

 

自分の捕獲箱とキャリーバッグをMさん宅に運び、Mさんと念入りに打ち合わせをしました。

 

 

「捕まりましたよ」

 

 

後日、Mさんから連絡をもらった私は、その場でガッツポーズ!

 

 

「よし!!」

 

 

ずっと気にかけていたあの女の子を、てると名づけられる喜びが、自分から溢れて爆発しそうなほど、私はうれしかったです。——やった! やった! うちにおいで!

 

 

迎えに入った直後のてる

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Mさんがてるのために、ごはんやご厚意やノミダニの駆除薬もつけてくださっていました。

 

 

ご厚意は、翌日の医療費として全額つかわせていただきました。ありがとうございました。

 

 

がんばったね。よろしくね♪

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翌日の病院にて

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大巻先生に爪を切ってもらうてる

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皮膚病の痕跡。大巻先生曰く、おそらく、ノミによるアレルギーとのことでした。

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でも、ノミのアレルギーも、もう大丈夫。薬をつけているし、てるは、外にはもう出ないから。

 

 

お耳の汚れの一部

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ウイルス検査のための採血

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お口の中も見せてね!

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はい、すぐに終わるからね。

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歯は、結構年季が入っていました。

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そりゃそうだよね。出産もしているし、外で7年も生きていたんですもの。

 

 

そうこうしている間に、ウイルス検査の結果が出ました。

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予想通り、FIV(猫エイズ)は+で、FeLV(猫白血病)は-です。

 

 

実は外猫時代、Mさんは、FIVキャリアのオス猫に噛まれて、首から血を流しているてるを、見たことがあるのです。そんな訳で、もしかすると、てるはFIVキャリアかもと教えてくれました。

 

 

私はそれを承知の上で、連れて帰ることにしたので、すべて想定内だったのです。

 

 

逆に白血病はないと踏んでいました。

 

 

白血病なら、そもそも外で7年も生きられるとは思えなかったのです。

 

 

予想通りの検査結果だったので、ある意味安心しました。

 

 

噛まれて痛い思いをしたてるのFIV感染は、不幸なできごとでしたが、てるの丸ごとをたいせつにしようと、改めて自分に誓いました。過去は、問題じゃないですよね。

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保護部屋でのてる

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ハンストがひどかったなあ……

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外では、あんなにおねだりしていたのに、ぜんぜん食べてくれないんだもの……

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環境が変わったから食欲が落ちるのは当然とはいっても、本当に不安でしたよ。

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なんだったら食べてくれるんだろうと、あれこれ買いまくった私です。

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口元にちゅーるを持っていくと舐める率が高かったので、総合栄養食のちゅーるをオトナ買いしました。総合栄養食のちゅーるには助けられたなあ。ありがたい商品です。

 

 

あたたかいでしょ? 温活もしてね!

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てるは、強い生命力と自分の意思をもったすばらしい女性です。

 

 

我が家に来て、約1か月ですが、とっても慎重に動いています。

 

 

甘えまくっていたMさんがいなくて、心細いでしょう。

 

 

ごはんをくれたら、だれでもOKというタイプでもなさそうです。

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「外でイキイキとしていた」てるを知っているので、たまに、これでよかったのかな? とわからなくなることがあります。でも私は、「これでよかった」にしたいのです。

 

 

皆さまも、そう思ってくれますよね?

 

 

最後に、私は外猫てるをかわいがってくれたMさんに感謝しています。

 

 

みんな自分の環境の中で、一生けんめいに動いていると思うのです。てるの12匹の子猫の里親探し、てるの不妊手術、毎日のごはんのお世話、てるが生きているのは、Mさんの情の賜物です。

 

 

てるは、オシッコの量が多いので、近々血液検査を受けさせる予定です。

 

 

腎臓の数値が気になるところですが、てるの丸ごとを受け止め、愛することをここに誓います。

 

 

LOVE

 

 

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つむたん、おめでとう!

皆さま、メリークリスマス! うちは今夜、遅くからパーティーです。

 

 

昼は仕事を終えたあと、簡単なお弁当を作って、笑平を連れて大きな公園まで行ってきました。

 

 

クリスマスまでには、保護猫ふみ改め「つむぎ」の卒業記事を書きたかったので、今、パソコンの前に座っています。先ほど、つむたんの里親さんから届いたのがこちら↓

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ふふ。いいでしょう?

 

 

譲渡のときは震えていたつむたんですが、最近は甘えん坊で、家の中を楽しく探検しています。

 

 

さて、嫁入り日にタイムスリップしますかね?

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人間のお姉さんが作ったウエルカムボード

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先代のくるみちゃんとかえで(703卒業生)もいますね。かわいい!

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15年前、かえでをお届けしたときは、この世にいなかったお姉さん。

 

 

すばらしい育ち方をして、私ともちゃんとオトナ同士の話ができる方なのです。

 

 

里親さんは、時間が止まったかのように、まったく変わっていないことに驚きです。

 

 

どうやら、中年になったのは、私だけのようです(笑)。

 

 

かえで、くるみちゃんの遺影

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これだけでも、愛のある一生だったのが、お分かりいただけるのではないでしょうか?

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お骨カバーもオシャレだなあ……

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手を合わせて、ごあいさつをさせてもらいました。

 

 

陽当たりのいい、清潔なリビング

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ほかにもお部屋が3つあり、つむたんが忙しく飛び回る姿がまぶたに浮かびます。

 

 

脱走防止対策も快くしてくださいました。

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安心の環境を、ありがとうございます。

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リビング、掃き出し窓

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180センチ以上ある玄関のベージュ色の柵がお部屋と合っていました。

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つむたんが、この高さを万が一越えるようなら、天井まで柵を伸ばすそうです。

 

 

柵の取っ手がキュートすぎる……

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ケージ内にひとつ、フリースペースにふたつ、計三つのトイレがありました。

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つむたん、これであなた、排せつし放題ね^^;

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ドキドキ中のつむたん

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ケージにカバーをかけてもらって、つむたんに落ち着いてもらうことに!

 

 

ほかにも、撮りきれないほどのグッズやオモチャが用意されていて、「待ち遠しさ」が窺えました。

 

 

過分な医療費、おみやげ、お姉さんが書いてくれたお手紙をいただきました。

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うれしかったな。まちがいなく、つむたんをたいせつに育ててくれると確信しています。

 

 

私も、ちょこっとした嫁入り道具とともに、お姉さんにお手紙を書いていきました。

 

 

人と人が、心と心をていねいに通わせて作った土台に、つむたんは立っているのだと思います。

 

 

そうそう。2009年ごろに私は講談社から「それでも人を愛する犬」という本を出版したのですが……

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15年前のかえでの譲渡の際に、里親さんがお求めくださった本に私がサインをさせていただいていたのです。ね? 2009年って書いてあるでしょ? 懐かしいなあ……

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今回、裏にもつむぎバージョンを書いてほしいと言っていただいて、ほら♪

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15年前の私は、15年後にまたサインをさせてもらうことなんて、夢にも思わなかったです。

 

 

ゆるゆるつづいていく縁はとてもあたたかいですね。

 

 

つむたんは日に日になじんでいますよ。里親さんから送られてきた写真をどうぞ↓

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ぴとー

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ひなたぼっこ

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あそび~

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なでなで

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そこそこ!

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ねんね

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里親さんのインスタグラムです。

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つむたんの満ち足りている表情を画像でニヤニヤ眺めながら、私は、まだもう少し、片思いに似たようなこの甘酸っぱい気持ちを引きずっていきます。それを含めて全部、私の人生には必要です。

 

 

自分を否定せず、ありのまま、自分が感じたままに。

 

 

つむたんは、サイコーな女の子だから、大好きなのは仕方ないですものね♡

 

 

そして、私は、つむたんの良縁を心底祝福しています。世界中のだれよりも強く、強く。

 

 

つむたん、おめでとう。愛しているよ。

 

 

かつくん「x341つむぎ、おめでとう。かえでのようにのびのびね。里親さんの育猫環境と垣間見える愛情深さに、安心してもらえたらうれしいです。お留守番ゼロなのもいいね」

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ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

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