今日は、保護猫のび太とミカサを終の棲家に案内しました。
のび太とミカサの譲渡レポートは近日中にお送りしますね。
我が家の保護猫は、まこちゃんだけになったので、兼ねてより書きたかった「愛犬愛猫ロス(ペットロス)」をテーマに、ときおりブログにつらつらと綴っていけたらと思います。
珠のようなわが子との別れの際の心の持ちようや、実践的なところだと、亡骸の扱い方、弔い方についても触れたいです。すべて、私の経験、考え、死生観に基づいているので、皆さまの参考になるかはわかりません。あくまでも、一個人のケースとして受け止めていただければ幸いです。
ひとりQ&A方式でいきますので、笑ってやってください。
Q.「いいさようなら」とは?
A.「いいさようなら」とは、喪失感を抱え、胸が疼きながらも、思考のどこかでは前を向いて、淡々と生活を繰り返している状態ではないでしょうか? そのためには……
悲しみをきちんと吐き出す。悲しむべきときに悲しむことが重要です。
まわりの方々も、「悲しまないで」、「泣かないで」と打ち消しで励ますのではなく、当事者の気持ちを否定せずに、傾聴や、肯定をするようにしたほうがいいかもしれないですね。
私は、そうしています。
どん底まで悲しんだら、人間は意外と這い上がる力があると信じているのです。
愛するお子の面倒を見てきた私たちは強い。「時間」も薬となり、味方してくれます。
涙が完全に止まることはないとしても、涙の頻度が減り、涙の性質が変わる気がするのです。
中のものを全部出してしまいましょう。
それがいずれ、「いいさようなら」をもたらせてくれます。
Q.ペットロスはいつからはじまるの?
A.ペットロスは、愛犬愛猫の死後からではなく、まだ存命のうちに私たちの元にやってきます。
愛犬愛猫が、不治の病を宣告される、または老齢になっていく、に従い、私たちは「喪失」を予期します。それを、「予期悲嘆」と呼びますが、予期悲嘆はすなわち、ペットロスの状態なのです。
変な言い方ですが、私は、15歳8か月だった松ケンが家族に加わることが決まった瞬間から、すでにペットロスでした。犬の平均寿命で逆算してみれば、それはそうですよね?
しかし私は、ペットロスの軽減法を自分なりに理解しているつもりですので、勇気を振り絞って、松ケンを迎えに行ったのです。多くの別れを経て、学ばせてもらった貴重な軽減法です。
Q.ペットロス軽減法は?
A.「納得できるさようなら」を目指し、実行する。後悔を少なくする。
幸い、私はまだ、愛犬愛猫の突然死を経験したことはありません。
まったく覚悟がない中で、ある日いきなり愛犬愛猫を失ったら、発狂レベルの苦しみが襲ってくるでしょう。後悔が荒波のように、全身を打ちつけ、その波にのみ込まれるかもしれません。
仕事に行かなければよかった。もっと早くに小さな異変を察知すればよかった。
我慢させずにおやつをあげればよかった。お留守番をさせすぎてしまった。
いたずらを怒ってしまった。定期検診へ連れて行けばよかった。ああ、ああ。
喪失感+自責の念、がもっとも辛いパターンなので、後者をなるべく回避しようと心掛けています。自責の念に苛まれないよう、ふだんから細心の注意を払っています。毎日名を呼ぶ、多頭でも定期的に主役にする、コミュニケーションを取る、体調の変化に敏感になる……。
まあ、パーフェクトはなかなかむずかしいとしても、自分のメンタルに小さな保険をかけておく、というイメージで取り組んではいかがでしょうか? それが愛犬愛猫のためにも繋がります。
迷子脱走や、家の内外での事故死は避けられるケースがあるので、意識を向けるのも大切ですよね。
愛犬愛猫の病気が発覚したら、攻めの治療をするのか、しないのか、する理由はなにか? しない理由はなにか? しないならどうするのか? それぞれのメリット、デメリットを、私は逃げずに直視し、苦悶するようにしています。ここでする苦悶は、愛犬愛猫にとって、限りなく正解に近づくのと同時に、あとで自分を楽にしてくれることがあるのです。
松ケンは、老齢ゆえ、オペなどの攻めの治療を望みませんでした。
正直、1%も後悔がないと言ったらウソになりますが、熟考の末の結論です。
看取り方についても冷静に想像しました。
私は人間なので、どうしても人間目線にはなりますが、松ケンの理想の生き方と、理想の死に方を延々と悩みました。死神が近づいてくるのが恐ろしかったけれど、最後までQOLを保つ努力をつづけたつもりです。できることがあるのがよかった。たとえ身体をあたためるだけだとしても、水を一口飲ませるだけだとしても、できることがあるのはありがたかったです。
気持ちよさそうにお昼寝しているでしょう?
病気を代わってあげることができなくても、そばにいることはできますものね。
そのほかの軽減法は、こうして文章を書いて吐き出す、愛を持って仕事に丁寧に打ち込む、亡骸をきれいに保存する、かわいく飾る、写真を見る(あるいは見ない)など。
さようならのお式(火葬)の日は、お花のおふとんをかけて旅立ちました。
お花で盛った理由は、火葬炉に松ケンを入れて送り出すのがキツかったからです。通常、犬猫は棺がないので、後姿を見送るのがしんどくて、こうなりました。
かわいいでしょう。松ケンは、いつも自慢のお子なのです。
長くなりましたが、このあたりまでにしておきます。
皆さま、お読みくださりありがとうございました。
LOVE
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お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。
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こんにちは ご無沙汰しております。
松ケン君の訃報 当日Twitter見落として昨日知りました。703号室のお子達は皆 可愛いので松ケン君の事もずっと忘れません。シニアには見えない本当にとても可愛いワンちゃんです。ペットロスについてアンニイさんが書いていたので久々にコメント書きたくなりました。私は子供の頃からワンちゃんを家族に迎えた勝ったのですが両親の了解を貰えず叶わず2014年1月にホームセンターの入口の里親募集の張り紙を見て黒パグとマルチーズのミックス犬の『 まいたけ』が2ヶ月の頃家族に迎えましたが同年12月23日に
朝まで変わらず元気だった まいたけが夜に急死しました。その日私は仕事で昼頃から娘の家にいたのですが突然ぐったりして下血して。繁忙期だったため私が病院にかけつけたのは22時過ぎでした。私の姿を見て何度も体を起こそうとしては倒れてを何度か繰り返して動かなくなりました。先生が処置するも 戻ってきませんでした。繁忙期であまりかまってあげられなかった時期に あと数日で1歳2ヶ月という若年で急死だったので後悔だらけです。2か月くらいは泣きながら仕事してました。仕事で伺う先にワンちゃんがいる ご家庭や動物病院もあるので片時もまいたけの事を忘れる瞬間がなかったので。8年経った今でも まいたけの写真は あまりじっくり見る事ができません。ペットロスは完全になくなる事はないですよね…
栃木県Hさま
コメントをありがとうございます。ご無沙汰をしています。まいたけちゃんとのお別れのエピソードを書いてくださり、ありがとうございます。さぞお辛かったでしょうね。なんかもう、わかりすぎるほどわかってしまいました。
幸い(幸いと書いていいのかわかりませんが)私はまだ、若すぎる子とのお別れや、突然のお別れを体験していません。
シニア、もしくは、重い病気の診断を受けた後に、徐々に弱っていく、というパターンが多かった気がします。
だから、心のどこかで覚悟をしているので、その分、気持ちの整理がつきやすいのかなと思います。
でも、そうじゃないケースだと、本当に本当に苦しみが何倍にも膨れ上がりますよね。
とってもお辛かったですよね。今も思い出すと胸が苦しいですよね。
私はまつたけちゃんは、短くても、幸せな犬さんだったと、いただいた文章を拝読して心からそう感じました。
合掌