ペットロスと向き合う2

※ブログを連続更新中。遡ってお読みください。

 

 

2月14日に天国へ旅立った松ケンですが、私はときどき、まだこの家にいるような錯覚をします。

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チチも同じだそうです。

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最後の方の松ケン。声をかけると、必ず見上げてくれました。

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昨日は、松ケンが生き返る夢を見ました。夢から覚めたあと、夢だと気づくまでに多少の時間がかかり、現実を理解したあとは、胸がギュッと締めつけられて苦しかったです。

 

 

喪失は、降りたシャッターに似ているかもしれません。

 

 

今、私は、少しずつ少しずつ、シャッターを開けて視野を広げている最中です。

 

 

松ケンに美しいお花を送ってくださった方々、ありがとうございました。

 

 

まなちゃん

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卒業生まるここ家

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まるここ家からの、心打たれるメッセージも貼りつけておきますね。

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「愛されるお役目、大変お疲れさまでした」

 

 

の一語は、読むたびに涙腺を緩めます。そうです、そうです。

 

 

松ケンは愛される役目を担ってこの世に生まれてきたのです。どの子もみんな。

 

 

豆さん

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沖縄のゆうこさん

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香さん

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卒業生はな家

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卒業生リリ家

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卒業生りんちゃん家

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もなちゃん

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まゆみさん

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まゆみさんからの花束は、松ケンと私の2ショット写真が添えられていました。

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うれしいなあ♡

 

 

みなさんへのお礼のお手紙などは、ゆっくりと書かせていただいています。

 

 

ここからは、実践的な話をさせてくださいね。

 

 

松ケンが亡くなったあと、死後硬直がはじまるまでに、私は松ケンの「形」を整えました。

 

 

闘病をしながらも、衛生面には気をつけていたので、松ケンの亡骸は汚れていませんでした。だからそのままにしたのですが、個体によっては、口元やお尻まわりを洗うこともあります。

 

 

幸い、冬なので、松ケンを箱に入れず、お気に入りだったベッドに安置することにしました。

 

 

亡くなったのが明け方だったので、まずは冷凍庫にある保冷剤を応急的に使用。大きな保冷剤でベッドをつくり、その上に薄い布を敷いて松ケンを寝かせました。そして、松ケンの腹部、頭部、お尻まわりに重点的に小さな保冷剤を置きました。冷やす際は、(腐敗を早めかねないので)遺体を濡らすことのないよう、気を配るようにしています。氷などは濡れやすいのでやめたほうがいいですね。

 

 

朝、チチがドライアイスを買いに行ってくれました。

 

 

ドライアイスを売ってくれる業者さんは、いろんな地域にあります。人間の葬儀屋さんが分けてくれることもあります。一度、入手先をサッと調べておくのもアリかもしれません。

 

 

ちなみに、より保冷性を高めるために、ベッドに寝かせるのではなく、クーラーボックスや、厚めのダンボールに遺体を入れる方が多いです。たぶんそちらが正解です。

 

 

※遺体の写真が出ます。

 

 

松ケンが眠っているベッドの下には、ドライアイスが敷き詰められています。

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だいたい24時間で気化するので、そうしたらまた新たに買う。

 

 

ドライアイスは買い溜めがきかないのです。

 

 

ドライアイスを入れなおしている間は、遺体をほかの場所に移動。まるで眠っているみたいですね。

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遺体を長時間直射日光にさらすのもよくないので、日中はタオルをかけることもありました。

 

 

2月14日に亡くなり、2月18日に「さようならのお式」をしたので、松ケンの肉体さんには、4泊半、私たちの手元にいてもらったのです。その間、ずっと松ケンを眺めていました。

 

 

翌日などに、すぐに火葬をする方もいますし、寒い時期だと1週間程度がんばってもたせる方もいます。私は、脳裏に焼きつけ、心の整理をしたいので、時間をかけて送る方です。

 

 

宗教によっても異なるでしょうが、私はペットのお寺で火葬をしてもらっています。

 

 

16年のおつき合いのあるお寺です。

 

 

担当の方も決まっていて、電話をかけるとすぐに私だと認識してもらえます(苦笑)。

 

 

うちからは車で1時間かかりますが、お寺に向かう時間も、とても大切です。

 

 

「別れ」を一気にのみ込むことができない私にとって、距離すらも、咀嚼につながるのです。

 

 

衛生環境面などから、ペットは土葬ではなく、火葬をする流れですので、「お庭に埋めたい」という方もいらっしゃるでしょうけれど、時代を鑑みて、火葬をしましょう。

 

 

お骨の扱いについては、いろんな意見があるので、なにが正しいかは私には言えません。

 

 

ここで触れるのはやめておきますが、松ケンのお骨は私が持つことになりました。

 

 

生きている間は、とにかくあたためて体温の保持をしてきました。

 

 

亡くなった瞬間に、今度は全力で冷やさなくてはなりません。

 

 

そこがさびしいところのひとつでもありますが、ていねいに向き合っていきたいですね。

 

 

愛犬と愛猫の尊厳は、私たちの中にあるのだと思います。

 

 

つらつらと書きましたが、私個人の見送り方なので、参考になるかは自信がありません。

 

 

松ケンを失ったけれど、松ケンと過ごした時間は、ぜんぜん失っていないです。

 

 

私が生きている限り、私は忘れないから。

 

 

LOVE

 

 

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ペットロスと向き合う1

今日は、保護猫のび太とミカサを終の棲家に案内しました。

 

 

のび太とミカサの譲渡レポートは近日中にお送りしますね。

 

 

我が家の保護猫は、まこちゃんだけになったので、兼ねてより書きたかった「愛犬愛猫ロス(ペットロス)」をテーマに、ときおりブログにつらつらと綴っていけたらと思います。

 

 

珠のようなわが子との別れの際の心の持ちようや、実践的なところだと、亡骸の扱い方、弔い方についても触れたいです。すべて、私の経験、考え、死生観に基づいているので、皆さまの参考になるかはわかりません。あくまでも、一個人のケースとして受け止めていただければ幸いです。

 

 

ひとりQ&A方式でいきますので、笑ってやってください。

 

 

Q.「いいさようなら」とは?

 

 

A.「いいさようなら」とは、喪失感を抱え、胸が疼きながらも、思考のどこかでは前を向いて、淡々と生活を繰り返している状態ではないでしょうか? そのためには……

 

 

悲しみをきちんと吐き出す。悲しむべきときに悲しむことが重要です。

 

 

まわりの方々も、「悲しまないで」、「泣かないで」と打ち消しで励ますのではなく、当事者の気持ちを否定せずに、傾聴や、肯定をするようにしたほうがいいかもしれないですね。

 

 

私は、そうしています。

 

 

どん底まで悲しんだら、人間は意外と這い上がる力があると信じているのです。

 

 

愛するお子の面倒を見てきた私たちは強い。「時間」も薬となり、味方してくれます。

 

 

涙が完全に止まることはないとしても、涙の頻度が減り、涙の性質が変わる気がするのです。

 

 

中のものを全部出してしまいましょう。

 

 

それがいずれ、「いいさようなら」をもたらせてくれます。

 

 

Q.ペットロスはいつからはじまるの?

 

 

A.ペットロスは、愛犬愛猫の死後からではなく、まだ存命のうちに私たちの元にやってきます。

 

 

愛犬愛猫が、不治の病を宣告される、または老齢になっていく、に従い、私たちは「喪失」を予期します。それを、「予期悲嘆」と呼びますが、予期悲嘆はすなわち、ペットロスの状態なのです。

 

 

変な言い方ですが、私は、15歳8か月だった松ケンが家族に加わることが決まった瞬間から、すでにペットロスでした。犬の平均寿命で逆算してみれば、それはそうですよね?

 

 

しかし私は、ペットロスの軽減法を自分なりに理解しているつもりですので、勇気を振り絞って、松ケンを迎えに行ったのです。多くの別れを経て、学ばせてもらった貴重な軽減法です。

 

 

Q.ペットロス軽減法は?

 

 

A.「納得できるさようなら」を目指し、実行する。後悔を少なくする。

 

 

幸い、私はまだ、愛犬愛猫の突然死を経験したことはありません。

 

 

まったく覚悟がない中で、ある日いきなり愛犬愛猫を失ったら、発狂レベルの苦しみが襲ってくるでしょう。後悔が荒波のように、全身を打ちつけ、その波にのみ込まれるかもしれません。

 

 

仕事に行かなければよかった。もっと早くに小さな異変を察知すればよかった。

 

我慢させずにおやつをあげればよかった。お留守番をさせすぎてしまった。

 

いたずらを怒ってしまった。定期検診へ連れて行けばよかった。ああ、ああ。

 

 

喪失感+自責の念、がもっとも辛いパターンなので、後者をなるべく回避しようと心掛けています。自責の念に苛まれないよう、ふだんから細心の注意を払っています。毎日名を呼ぶ、多頭でも定期的に主役にする、コミュニケーションを取る、体調の変化に敏感になる……。

 

 

まあ、パーフェクトはなかなかむずかしいとしても、自分のメンタルに小さな保険をかけておく、というイメージで取り組んではいかがでしょうか? それが愛犬愛猫のためにも繋がります。

 

 

迷子脱走や、家の内外での事故死は避けられるケースがあるので、意識を向けるのも大切ですよね。

 

 

愛犬愛猫の病気が発覚したら、攻めの治療をするのか、しないのか、する理由はなにか? しない理由はなにか? しないならどうするのか? それぞれのメリット、デメリットを、私は逃げずに直視し、苦悶するようにしています。ここでする苦悶は、愛犬愛猫にとって、限りなく正解に近づくのと同時に、あとで自分を楽にしてくれることがあるのです。

 

 

松ケンは、老齢ゆえ、オペなどの攻めの治療を望みませんでした。

 

 

正直、1%も後悔がないと言ったらウソになりますが、熟考の末の結論です。

 

 

看取り方についても冷静に想像しました。

 

 

私は人間なので、どうしても人間目線にはなりますが、松ケンの理想の生き方と、理想の死に方を延々と悩みました。死神が近づいてくるのが恐ろしかったけれど、最後までQOLを保つ努力をつづけたつもりです。できることがあるのがよかった。たとえ身体をあたためるだけだとしても、水を一口飲ませるだけだとしても、できることがあるのはありがたかったです。

 

 

気持ちよさそうにお昼寝しているでしょう?

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病気を代わってあげることができなくても、そばにいることはできますものね。

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そのほかの軽減法は、こうして文章を書いて吐き出す、愛を持って仕事に丁寧に打ち込む、亡骸をきれいに保存する、かわいく飾る、写真を見る(あるいは見ない)など。

 

 

さようならのお式(火葬)の日は、お花のおふとんをかけて旅立ちました。

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お花で盛った理由は、火葬炉に松ケンを入れて送り出すのがキツかったからです。通常、犬猫は棺がないので、後姿を見送るのがしんどくて、こうなりました。

 

 

かわいいでしょう。松ケンは、いつも自慢のお子なのです。

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長くなりましたが、このあたりまでにしておきます。

 

 

皆さま、お読みくださりありがとうございました。

 

 

LOVE

 

 

 

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いっぱいの愛を詰め込んで

先日、私はお花屋さんで作ってもらったお花を手に、エイトくんに会いに行きました。

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エイトくんに会うのは二度目です。

 

 

一度目は妹さんのお膝の上で、初対面の怪しい私にわんわん吠えていました。

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ふふ。かわいい♡

 

 

果敢にも、小さな身体で数々の病魔と闘ってきたエイトくん。昨年の2月に膵炎と慢性腎不全を患いました。膵炎は治ったものの、腎臓の数値が検査のたびに徐々に高くなっていき……不安をおぼえたご家族が私に、カウンセリングの依頼をお仕事でくださったのです。

 

 

「カウンセリング」といっても、私の役目は、医療面について、ああだこうだと述べることではありません。第一、私にそんな資格はありません。エイトくんは中島先生がしっかりと診ているので、私はご家族のお心に寄り添い、私が実践している我が家の慢性腎不全組の日々のケアや、飼い主側の気持ちの持ち方などを一飼い主の目線でお話させていただいたのです。

 

 

私はペットシッター士のほか、アニマル・ペットロス療法士の資格を取りましたが、こうして実際に飼い主さんに向き合う経験が浅いので、正直、緊張しました。

 

 

しかし、ご家族のエイトくんへの思いや、人としてのやさしさを知り、リラックスの語り合いとなったのです。ご家族は、私のブログを以前から読んでくださっているとのこと。うれしいです。

 

 

エイトくんファイルには、病状や食事の量やフードの成分の比較がびっちり書かれていました。

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すごい。私にはまねのできない細やかさです。エイトくんは幸せですね。

 

 

……そんなエイトくんが、がんばった末に天国へ旅立ったとお聞きして、冒頭のお花を手に伺ったのです。ああ、ひまわりに包まれて、なんて穏やかなお顔でしょうか。

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※エイトくんの亡骸のお写真は、エイトくんのご家族が送ってくださったものです。ブログに載せようか迷ったのですが、素直に美しいと感じたのでUPしました。

 

 

約15年間、一度もお留守番をしたことがないエイトくん

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常にご家族に囲まれ、満たされた一生であったのは言うまでもありません。

 

 

こんなふうに生きられる犬猫たちが増えることを願わずにはいられないです。

 

 

今月の画像ですって。亡くなる前日までテクテクお散歩を楽しんでいたのですよ。

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シリンジごはん用のエプロンが似合う^^

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お花をエイトくんの横に飾ってくださりありがとうございます。

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エイトくんが生前使っていたグッズを引き継ぎました。リルの分以外は必要とするお子たちに私が自由に配っていいとのことでしたので、そのようにさせていただきます。立派な犬用バギーや、甘いスイカや、きれいな漆のお菓子入れもありがとうございました。

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犬猫家族との生活は、酸いも甘いもありますね。

 

 

彼らが老齢になってくると、つらい決断が増え、犬猫と暮らしはじめたばかりの頃のワクワク感を忘れてしまいそうになります。でも、やっぱり私は、老いも病も丸ごと愛おしいです。老いも病もお子たちの一部ですものね。エイトくんを介してエイトくんのご家族と出会えてよかったです。

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以下、メールの一部を紹介させてください。

 

本日はお忙しい中、エイトに会いに来ていただきありがとうございます

可愛らしいお花もいただきましてお心遣いに感謝します

無事に火葬も終わり自宅に戻ってきて泣いたり、笑ったり大忙しです

田辺さんが居てくれて良かったです

どうしたらいいかわからないとき

思いや不安を丁寧に受けとめていただきながら

問題を整理し

その問題に私達の力で対処できるお手伝いをしていただきました

はじめての子供でしたので毎日が喜びと驚き、疑問と悩みは尽きることはありませんでした

小さな時からアレルギーも酷く、尿路結石、膵炎、慢性腎不全、誤嚥性肺炎など

病院にお世話になることも多く、辛い治療、毎日の投薬などほんとうによく頑張ってくれました

病気ではありましたが、お散歩も食べるのも大好きで元気いっぱい沢山の幸せをくれました

5月に入ってからの病状や治療は、選択と決断の連続で苦しい思いもありましたが驚くほど後悔がないのは田辺さんのおかげです

 

身に余るお言葉に感謝しています。

 

 

まだまだ苦しい毎日をお過ごしのこととお察ししますが、どうかお体を大切にしてください。

 

 

合掌

 

 

LOVE

 

 

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