決別


ゴロを連れて土手へ行きました。今日はただのお散歩ではありません。

今まで居た場所にさよならをするために行ったんです。

ゴロは、あるホームレスによってペットショップで買われた犬でした。正確に言えば、彼がゴロを買ったときは、まだホームレスではありませんでした。ゴロは 現在4~5歳。私は4年以上前から、土手に居る数十頭の犬猫たちの支援をしています。私がゴロを知ったのは2年くらい前です。土手にはたくさんのホームレ スが暮らし、様々なエリアで犬猫を飼っています。彼らには犬猫を飼うだけの経済力がありません。でも何故か飼おうとするのです。そのため土手の犬たちは、 パンの耳や人間の残飯などを与えられ、体調を崩したりします(玉ねぎ中毒犬もいました)。私は犬たちを病院へ連れて行って不妊手術やワクチンを施し、フー ド、フィラリア予防薬、すでにフィラリアにかかっている子にはステロイドを運んで投与しています。お陰さまで今はだいぶ状況が改善されました。ドックフー ドを食べ、薬を飲める子が殆どになったのです。私の愛犬、ナナの兄弟たちも土手で暮らしています。もとは7兄弟でした。

ナナの兄ゴクドウ♂(左)とコロン♂(右)

この2頭の他に、ナナにはリュウ♂という兄も居ます。7頭居ましたが、あとの3頭は焼死したり餓死したり……。若くして死んでしまいました。私はナナの兄 弟たちが子犬の頃から支援していただけに、死を知ったときは、言い尽くせぬほど辛かったです。リュウや他の土手犬たちについては今度紹介しますね。

ゴロは土手では珍しい血統の犬なので、ホームレスたちが奪い合うようにして飼いました。だから飼い主が何度かかわったのです。5キロの体で土手に繋がれ、 健気に生きている姿を見て何とか保護できないものかと考えたりもしましたが、ホームレスは私に譲ろうとはしませんでした。そのため私は、自分に出来る最大 限の支援をして来ました。ゴロはフィラリアにかかっていましたので、ステロイド+フィラリア予防薬を通年、毎月飲ませました。治療の成果を得て今は陰転し ています。でも、ねぎ類が入った人間の弁当を食べさせられたり、首に輪ゴムが巻きついて膿んでしまったり、不衛生な環境に居た事もあり、よく体を壊したん です。そしてその都度、ホームレスから電話が鳴りました。

「ゴロがずっと下痢してる。元気がない」
どこに居ても、朝でも夜中でもそんな電話を取ってしまうと心配でなりません。ホームレスと待ち合わせて、ゴロを何度となく病院へ運びました。

「ちゃんと飼ってって言ったでしょ!」
「うん。次からはちゃんとやるから……」
何度言っても“ちゃんと”飼わない……。
ホームレスとゴロを見送ったあと、会計を済ませて一人泣きながら家に帰りました。話が通じない虚しさ、きちんと飼ってくれない悔しさ、経済的にも負担でし た。何より、じっと我慢を続けるゴロが体を壊し、小さな体に注射針を刺されたり、苦い薬を飲まされたりすることが嫌でした。

そのような状況が2年ほど続きました。
今月もいつも通り予防薬とフードを持っていくと、先月までゴロを飼っていたホームレスがどこかへ行ってしまい、代わりに違う人が世話をしていました。そして世話をしていた人は、私にこう言いました。

「ゴロはここでは暮らせない。ゴロを幸せにしてやって欲しい……」

最後に世話をしてくれていた人は、土手の住人の中では最もジェントルマンでした。

その人に抱かれるゴロ

ありがとうを伝えて甘えるゴロ

笑顔でさよならするゴロ

703号室で昼寝を楽しむゴロ

犬種差別に聞こえそうな言い方ですが、ミニチュア・ダックスが土手で生きていくのは厳しいです。身近 で見ていた私は、そう思います。ゴロは良く頑張りました。ゴロを保護し里子に出せるのは私にとって凄く嬉しいことでもあり、正直肩の荷が少し下りたような 気がしています。健康診断・ワクチン・去勢・フィラリア予防全てやっています。性格は、上品で優しく、そして赤ちゃんのように甘えん坊です。只今里親募集 中。この犬と一緒に暮らせる方はとても幸せな方に違いないと思うほどのいい子です。

★★おまけ 今日のゆずちゃん★★

歯磨きガムで乳歯をお手入れ

上手に出来たね♪

この方も、ウルトラキュートです! 同じく里親募集中
またまた長くてすみません。読んでくださってありがとうございます。

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